2006/10/15

どこにでもいる

  懲りずに写真サイトの閲覧を続けているのですが、やはりいました、ガイキチが! 写真投稿五軒目で、ぶち当たりました。 油断していたので、かなり強烈なショックを喰らいました。 

  「写真サイトの掲示板では和やかな交際が行なわれている」というのは事実なんですが、どうも、私自身の写真の趣味に問題があるらしく、面白い写真を撮る人を探して行くと、かなりの確率で奇妙な人のサイトに近づいてしまうのです。 ただ、まともな人の方が断然多いので、くれぐれも誤解なきよう。

  で、その五軒目のガイキチですが、どんな事件が起きたかというと、まず私がそのサイトの掲示板に、野良猫の写真を一枚送ったのです。 ごく常識的にギャラリーの作品を誉めたコメントを添えて。 すぐにレスが来たんですが、そのレスには、管理人が飼っている猫の写真が添えられていました。 そこで私は、「ギャラリーの隠しページにあった子猫が育ったわけですね」とコメントしたのです。 すると、また直ぐにレスが来たんですが、その内容が驚くじゃありませんか!

「隠しページというのは、それなりの理由があって隠しているのであって、掲示板でそういう事を書くべきではありません。 隠しページは削除しました」

  と、つっけんどんに書いてあったのです。 その寸前まで、和やかに話をしていたので、これにはおったまげました。 もし私が何か問題行動をして、それを咎められたのなら、謝るという反応も考えられますが、こちらに落ち度があるとは到底思えないのです。 ≪隠しページ≫といっても、あの手この手で無理やり探し出したわけではなく、管理人当人が書いた≪ギャラリーの見方≫の説明に従い、≪次へ≫ボタンを押して行ったら、ギャラリーのメニューに無いページに行き当たったというだけの話です。 何か問題ありでしょうかね? これがもし私のサイトの掲示板で起こったやりとりであれば、

「それなりの理由があって隠しているページなら、≪次へ≫ボタンで簡単に行けるようになっているのはおかしいのではありませんか? そもそも、他人に見られて困るページをネット上に置いておくというのが間違いだと思います。 まるで、私がルール違反、もしくは、マナー違反を犯したかのような書き方をしていますが、私には何ら疚しい事をした覚えが無く、あなたの反応は侮辱以外の何ものでもありません」

  ぐらいでは、当然済まさず、

「自分の言っている事の異常さが自分で分かってますか? 失礼ですが、社会人としての最低限の常識を弁えていますか? 更に失礼ですが、ドタマは正気ですか? とことん失礼ですが、すぐに精神病院へ行け! そんな有様じゃ、毎日毎日、苦しくてしょうがないだろ? な、悪い事は言わないから、一度じっくり診てもらえ。 ちったあ楽になるぜ」

  と言い返してやる所ですが、他所でそんな事を書けば、たちまち訴訟ものですから、当然書きません。 他人のサイトというのは、そういう場所なのです。 また、ガイキチであっても、部分的に異常なだけで、それ以外は普通の社会生活を営んでいるという人間がたくさんいますから、こちらの出方次第では、何をしでかすか分かりません。 くわばらくわばら。

  こういうケースに当たると、「とりあえず、その場は謝って相手の機嫌をとっておき、やんわり交際を始めて、こちらの≪まともさ≫で少しずつ相手を感化して、正気に戻してやろう」などと目論む人もいると思いますが、ダメダメダメ、絶対駄目です。 一旦狂ってしまった人間を甘く見ています。 精神病というのは、そんなに簡単に治りゃしないのです。 昨今、精神医学では新薬の登場で治療できる病気が増えたといわれていますが、医者の感覚と一般人の感覚は違います。 毎日、狂人に囲まれて生活している精神科医の感覚で、「この患者は治った」と判断されても、一般人の感覚で見ると、「少しよくなった」程度に過ぎないのが普通です。 それでなくても、精神科に於ける治療とは、≪完治≫ではなく、≪改善≫が目標なのです。 治らんのよ。 一生ついて回るのよ。 そーゆーもんなのよ。

  相手がガイキチである以上、交際を続けるなどというのは、それこそ正気の判断ではありません。 そういえば、鬱病患者には、必ずと言っていいほど、≪理解者≫が近くにいて、なにくれとなく世話をして、辛うじて患者を生かしているのですが、いつの間にか、その理解者までが鬱病になってしまうケースが非常に多いです。 鬱だけに≪うつ≫るなどと洒落を言っているのではなく、本当に鬱々とした考え方、感じ方が感染して、鬱症状が出てくるんですな。 くわばらくわばら。

  というわけで、そのガイキチのサイトへは、それっきり行かない事にしました。 恐らく、他のゲストも、私の和やかな書き込みと、ガイキチの敵意剥き出しのレスの急激な落差に驚いて、しばらくは寄り付かないでしょう。 もし私が理路整然とした抗議を書き込めば、ガイキチは筋の通った反論が出来ませんから、ゲスト達は人情として、むしろガイキチを庇う方向に動くに違いありません。 そいつらを全員蹴散らす事も出来ますが、もちろん、そんな事はしません。 だからねえ、よそでは、そういう荒っぽい事はできんのよ。 これ以上、嫌な思いをさせられたくなかったら、もうトンヅラするしかないのよ。

  それにしても、ネットという所は一筋縄では行きませんな。 写真サイトでさえ、こういう奴がいるのか。 するってーとつまり、基本的にどんなジャンルに行っても、狂った奴はいるわけだ。 そういえば、亀サイトでも、ハムスターサイトでも、パターンは同じでしたよ。 最初は、「簡単に友達が出来る」とか思って、気楽にホイホイあっちこっちに書き込んで行くんです。 ところが、必ず変な人間にぶち当たる。 それはサイトの主である事もあれば、ゲストの一人である事もあります。 そういう人間と接触すると、ろくな事がありません。 こちらが抑えて付き合っていても、必ず堪忍袋の緒が切れる時が来ます。 そして、一旦切れてしまうと、そいつだけでなく、そのジャンル全体に嫌気が差してしまうのです。

  もしかしたら、本当にまともな人というのは、ネットの如何わしい性質を直ぐに見抜いて、書き込みもサイト運営も端から一切やらないのかもしれませんな。 私がネットを初めてそろそろ5年半になりますが、最初の頃あった個人サイトで、今でも残っているというのは、数えるほどです。 残っていたとしても、主はとっくに放棄してしまっていて、最終更新日は何年も前、掲示板はスパムで一杯というひどい様の所がほとんど。 ネット交際というのは、そんなに長続きするものではないんですな。 所詮は、淀みに浮かぶ泡沫か・・・・。