2006/10/30

書き込み専科の苦悩

  考えが甘かったというか、方針の徹底が甘かったとしか言いようがありません。

  あー、≪履修漏れ事件≫の話ではありません。 あんなものはどーでも宜しい。 どうせ私には無関係ですから。 なーに、長時間補習となれば、他の世代が味わわなかった経験が出来るのですから、一生使える話の種が出来ると思えば、損にはなりますまい。

  私が困っているのは、思うように書き込みが先が増えない事です。 うだつの上がらないサイト運営に見切りをつけて、≪書き込み専科≫になろうと決心して一ヶ月、100を超える個人サイトを閲覧し、その内、6軒に投稿したのですが、早くも計略に綻びが見え始めました。 完全なレスが返ってくるのは一ヶ所だけで、まとめレスされるのが一ヶ所、他にゲストがいないのに週に一回しかレスが来ないのが一ヶ所、音信不通が一ヶ所、飛ばしレスをやられたのが一ヶ所、そして前々回に書いたガイキチの所が最後の一ヶ所です。 ひでえ歩留まりだ。

  完全なレスをよこすのは、ゲストが引きも切らない人気サイトで、管理人さんが気さく、且つマメ、且つ掲示板の運営ノウハウを熟知している所です。 ここは文句なし。 個人サイト運営者なら、誰でも見習うべき見事な経営ぶりです。 ただ、こういう完璧な所へ投稿していると、管理人さんの好意に甘えているようで、心苦しい気持ちがしないでもありません。 平日3件、休日5件前後のレスを書いていれば、時間的にかなり苦しいのは疑いないところ。 これ以上負担を増やすのも気の毒なので、私のサイトの住所は教えていません。 返礼までやってたら、身が持たんでしょう。

  まとめレスをしている人の所は、ずっと小振りですが、それでも放っておけば一日3件くらいポンポン投稿が入ってくるので、レスをまとめざるを得ないのも無理はないです。 私の場合、相手の負担にならないよう、週に一回の投稿に決めていますが、そういう方針を取っているのはむしろ少数派で、大多数の人は、「レスが来たら、すぐに次の書き込みをするのが礼儀」だと考えています。 「間を開けると、書き込みを嫌がっていると管理人さんに思われる」と心配しているわけです。 それは確かにそうなんですが、大量の書き込みにレスを打たなければならない管理人側にしてみれば、対応できる限界というのがあるわけで、好意から出ている事であっても、結果的にありがた迷惑になってしまうのです。

  ゲストが私しかいないのに週に一度しかレスをよこさない所。 これにはちょっと説明が必要です。 私の方も週に一度しか書き込まないのですから、レスが週に一度でも問題ないように見えます。 ところが、書き込んでから、レスが来るまでに、4日くらいかかるのです。 やれやれ・・・。 いや、そこの管理人さんの気持ちは良く分かります。 つまり、週に一度しか無い書き込みに、すぐにレスを書いてしまったら、まるまる6日間、掲示板に動きがなくなってしまうので、中を取ってレスを打っているのでしょう。 しかしねえ、レスが戻るのにそんなに時間がかかるのでは、他のゲストが書こうという気にならないでしょう? 4日間、レスがつかない書き込みが放置されるわけで、こういうのを通り掛かりの閲覧者が見たら、「ああ、ここの管理人は反応が鈍いな」と思うわけです。 第一印象がマイナス評価では、掲示板の繁盛など夢のまた夢ですぜ。

  また、そこの掲示板はURLの記入欄が無く、自己サイトの宣伝半分で来るゲストを捕まえられないのも重大な欠点です。 管理人さんがその事に気付いていないんだか、「宣伝目的で来るような奴に用は無い」と思っているんだか、よく分かりません。 管理人さん自身、巡回もしていないようで、どうやら、サイト運営について思い違いをしている疑いが濃厚。 ネット交際は、≪相互扶助≫が基本なのですが、「サイトとは、お客が勝手に来てくれるもの」と思っている人がまだいるんですな。 実際には、宣伝に行かなければ、誰も来やしません。 検索エンジンやリングへの登録なんて、ほとんど効果無し。 あまりにも書き込みが無いので、現実世界の友人に頼んで書き込んでもらっている人もいますが、現実世界の友人とは直接話せば済むのであって、そんな苦肉の策を弄するのは邪道もいい所です。

  次、音信不通。 二回ばかりやりとりしたんですが、三回目の書き込みをしたら、レスが戻らず、それっきりになっています。 ここの管理人さんは、いかにも≪緩い≫人で、自分から、「巡回にも随分長い事行ってないなあ」などと呑気に吐露していたのですが、早くも私との会話に飽きたようです。 それにしても、放置はないだろう? どうするつもりやねん? 何せ、緩い人なので、怒る気にもなりませんが、他人事ながら、あのいい加減な運営振りには呆れます。

  さて、一番頭に来る≪飛ばしレス≫の所。 飛ばしレスというのは、先に書き込んだ投稿を飛ばして、その後の投稿にレスを打つという行為です。 レスが後回しになるという意味ではなく、レスが書かれずにそれっきりになります。 つまり、シカトですな。 これ、結構やっている人がいますが、ゲストを差別するという最悪の行為で、健全な掲示板運営をしている人達が、≪禁じ手中の禁じ手≫にしている所業です。 それをやったが最後、もうまともな感覚の人間は誰も書き込んで来なくなるといっていいでしょう。 だって、自分が飛ばされてはたまりませんからね。 こういう事は、自分が他のサイトを巡回する中で会得しなければならない≪暗黙のルール≫なんですが、見抜けない人がいるんですねえ。

  最後は前々回書いたガイキチの所なので、繰り返しません。 狂っているのでは問題外。

  6軒中、まともなのは3軒だけ、しかも内一軒は条件付です。 これは前途多難ですわ。 「変な人間の所ばかり選んで行っているのではないか?」と思う方もいるでしょう。 いや、実はそういう面もあるのです。 相手は写真サイトですから、どうしても作品を見て寸評をする事になります。 その際、下手なお世辞が言えない私は、誉められない作品を撮っている人の所は除外せざるを得ず、最初から範囲が狭まっているのです。 また、私の天邪鬼な趣味が祟って、単に綺麗な写真を撮っているだけの人も除外してしまいます。 例えば、春には桜、秋には紅葉、冬には決まって雪景色を撮るという人とは、話をしても無意味と感じてしまうのです。 そして、悪い事に、写真サイトの大多数は、そういう人で占められています。 来ているゲストも同じ趣味の人達で、同好のよしみ全開で和気藹々とやっているわけですが、そういう所へ、下手物写真を持って入って行けないでしょう?

  ちょっと、書き込み専科を甘く見ていたようです。 ふだん特定のサイトだけ見て暮らしていると、どのサイトでも同じような運営がなされていると思い込みがちですが、実際には千差万別、駄目な所も無数にあるんですな。 更新に疲れてサイト運営をやめた人が書き込み専科に戻るケースは良くありますが、そういう人のほとんどが長続きせず、やがてネット上から姿を消してしまいます。 あれはなぜなのか、前々から不思議だったんですが、書き込み専科ならでは障碍があるんでしょうな。 身軽になったからといって、どこへでもホイホイ出没するというわけには行かないのでしょう。

  さて、今後どうしたものか。 書き込み専科路線を続けるとしたら、障碍に負けないような確固たる信念が必要です。 書き込み専科の理想は≪広く、浅く≫ですから、あまり突っ込んだ話をせず、レスが打ちやすいような軽い書き込みを心掛けるべきなのかもしれません。 しかし、人によっては、軽い書き込みを揶揄・冷やかしと取る場合もあるので、これまた一筋縄では行きません。 やれやれ、書き込み専科としてのスタンスを確立するためには、まだ長い時間がかかりそうです。