ホームレス・フリーター
何でも、昨今の都会では、フリーターがホームレス化して、宿泊可能なネット・カフェが繁盛しているらしいですな。
私は、必ずしもフリーターという生き方が悪いとは思っていません。 ひきこもりと一緒くたにして、≪ニート≫などと呼ぶ風潮もありますが、収入があると無いとでは天地の開きがあり、この括り方には明らかに無理があります。 フリーターで生きていけるなら、それはそれで利点があるので、正式採用者に比べても、何ら劣る生き方ではないと思います。 しかし、それはあくまでも生きていければの話であって、住居を確保できないほど収入が少ない場合、もはや生業とはいえません。
このホームレス化したフリーター達の奇妙な所は、「実家に戻る」という選択肢を持っていないらしい点です。 中には何らかの事情で、実家が無くなってしまったという人もいると思いますが、それはあくまで例外で、ほとんどの人は実家があると思います。 なぜ戻らないんでしょう? まあ、大体想像はつきます。 都会に出る人間に共通する特徴ですが、実家及び実家のある街を、「この世で最もダサい場所」と位置づけていて、子供の頃から高校を卒業するまで、何とかして都会に出たくて仕方が無く、「一旦脱出に成功したからには、どんな事があろうが絶対に帰りたくない」と固く決心しているのでしょう。
また、こういう人物は、親や兄弟、地元の旧友達に対して、顔を合わせるごとに都会の良さを喧伝し、地元に残っている人間を小馬鹿にして来た経歴を持っているので、生活に困ったからといって、のこのこ帰るわけには行かないのです。 ちょっと意地悪な見方だと思うかもしれませんが、実際に高校卒業間もない頃にクラス会をやった経験がある人は、都会の大学へ行った連中が、判で押したようにこの種の浅薄な優越意識を持っている事に気付いたと思います。 この連中にとって、都会での経験談はすべて自慢なのです。
そういう人間が、「食い詰めて実家に戻った」などと旧友達に知れようものなら、笑い者になるのは必至。 末代までの恥! そんな思いをするくらいなら、都会でホームレスをしていた方がましだと判断するのでしょう。
だーからよー、そういう考え方をしてしまうところが、馬鹿だっつーのよ。 自分が落ち込んでしまった立場が分かってないんじゃないの? ホームレスの先にあるのは、他の何物でもない、≪死≫だけですぜ。 どんなに大恥掻いても、死ぬよりいいだろう?
この種のホームレス・フリーター達の脱出口は、派遣工員になって寮付きの工場に派遣される事なのだそうです。 もちろん、工場は都会ではなく地方にあるわけですが、この際そんな事は言っていられないのでしょう。 地元でさえなければ、知り合いにバレないから構わないというわけですな。 まあ、確かに、寮に入ってしまえば、とりあえずは人間的な生活が出来ますから、悪い判断とはいえません。 ただ、問題は、この連中がそんな状況に落ち込んでも、まだ都会志向を捨てられないという事です。 私の職場にも、そういう奴らが時々派遣されてきますが、二言目には、「東京では・・・・」が出てきて、まともに喋れたものではありません。 おまえはそこで暮らせなくなったから、ここへ逃げてきたんじゃないのかい?
それに、派遣会社の寮というのは、必ずしも無料ではありません。 光熱費は自腹ですし、家賃を取る所もあります。 私の勤め先に来ている派遣工員達の話を聞くと、総支給にしてからが正社員の三分の二程度に留まる上に、派遣会社に様々な費用をハネられるので、月の手取りが15万を切ってしまう人がほとんどのようです。 これでは、生活費と遊興費を引いたら、何も残りません。 もちろん、貯金など皆無。 一見、まともな生活に戻ったように見えて、実はお先真っ暗なのです。 正に自転車操業であり、体を壊しでもしたら、即ホームレスに逆戻りです。 健康に注意したとしても、この収入では、結婚など全く不可能ですし、子供を育てるゆとりなど、あろうはずもありません。 ちっとも、まともな人生ではないのです。
まあ、派遣工員の立場が弱いのは、都会志向者に限りませんが、いずれにせよ都会志向者の落伍組には未来がありません。 厳しいんですなあ、現実というのは。 「では、どうすればいいのか?」と聞かれた時、出来る限り良心的な回答を探しても、「なるようになるしかない。 深く考えるな。 そういう人生もあるさ」くらいしか思いつきません。 「いっそ死んだ方が・・・」と言いたい所ですが、自殺教唆になってしまうので言いません。 それほど現実は厳しいのです。
ただ、そんな人間にならない為の予防策なら教えられます。 もし学問にさほど興味がないのなら、大学へ行かず、地元の企業に正社員として就職してしまう事です。 高校の進路指導室というのは、どこでも地元企業に強力なコネを持っていますから、ほぼ100%正社員入社できます。 大学へ行ってしまうと、大学の就職斡旋というのは本人任せの部分が多く、あまり当てになりません。 軽い気持ちで就職浪人などすると、あれよあれよという間にフリーターになってしまいます。 高卒でも大卒でも、一旦学校から離れてしまうと、もう就職の面倒など見てもらえませんから、その点はよーく頭に叩き込んでおく必要があります。 運命の分かれ道がどの辺にあるか、何となく分かるでしょう?
私の経験から言う事ですが、一つの会社で一生過ごすなら、就職は早ければ早いほど有利です。 採用する側にしてみると、歳を取ってから来られても、扱いに困るんですよ。 高卒と大卒では、給与体系も違うし、出世コースも違うわけですが、そういう事は子供の頃から人生目標をはっきり決めている人が気にするです。 高校三年になっても、将来どんな仕事につくか決めていないなどという呑気な人間は、とにかく安定収入を得る事を最優先すべきですな。 ドラマの真似して都会で遊んでいる場合ではないのですよ。 「青春は一度しかない!」とかいって遊びまくり、人生も一度しかない事を忘れている者には、この下無く惨めな末路が待っているのです。
私は、必ずしもフリーターという生き方が悪いとは思っていません。 ひきこもりと一緒くたにして、≪ニート≫などと呼ぶ風潮もありますが、収入があると無いとでは天地の開きがあり、この括り方には明らかに無理があります。 フリーターで生きていけるなら、それはそれで利点があるので、正式採用者に比べても、何ら劣る生き方ではないと思います。 しかし、それはあくまでも生きていければの話であって、住居を確保できないほど収入が少ない場合、もはや生業とはいえません。
このホームレス化したフリーター達の奇妙な所は、「実家に戻る」という選択肢を持っていないらしい点です。 中には何らかの事情で、実家が無くなってしまったという人もいると思いますが、それはあくまで例外で、ほとんどの人は実家があると思います。 なぜ戻らないんでしょう? まあ、大体想像はつきます。 都会に出る人間に共通する特徴ですが、実家及び実家のある街を、「この世で最もダサい場所」と位置づけていて、子供の頃から高校を卒業するまで、何とかして都会に出たくて仕方が無く、「一旦脱出に成功したからには、どんな事があろうが絶対に帰りたくない」と固く決心しているのでしょう。
また、こういう人物は、親や兄弟、地元の旧友達に対して、顔を合わせるごとに都会の良さを喧伝し、地元に残っている人間を小馬鹿にして来た経歴を持っているので、生活に困ったからといって、のこのこ帰るわけには行かないのです。 ちょっと意地悪な見方だと思うかもしれませんが、実際に高校卒業間もない頃にクラス会をやった経験がある人は、都会の大学へ行った連中が、判で押したようにこの種の浅薄な優越意識を持っている事に気付いたと思います。 この連中にとって、都会での経験談はすべて自慢なのです。
そういう人間が、「食い詰めて実家に戻った」などと旧友達に知れようものなら、笑い者になるのは必至。 末代までの恥! そんな思いをするくらいなら、都会でホームレスをしていた方がましだと判断するのでしょう。
だーからよー、そういう考え方をしてしまうところが、馬鹿だっつーのよ。 自分が落ち込んでしまった立場が分かってないんじゃないの? ホームレスの先にあるのは、他の何物でもない、≪死≫だけですぜ。 どんなに大恥掻いても、死ぬよりいいだろう?
この種のホームレス・フリーター達の脱出口は、派遣工員になって寮付きの工場に派遣される事なのだそうです。 もちろん、工場は都会ではなく地方にあるわけですが、この際そんな事は言っていられないのでしょう。 地元でさえなければ、知り合いにバレないから構わないというわけですな。 まあ、確かに、寮に入ってしまえば、とりあえずは人間的な生活が出来ますから、悪い判断とはいえません。 ただ、問題は、この連中がそんな状況に落ち込んでも、まだ都会志向を捨てられないという事です。 私の職場にも、そういう奴らが時々派遣されてきますが、二言目には、「東京では・・・・」が出てきて、まともに喋れたものではありません。 おまえはそこで暮らせなくなったから、ここへ逃げてきたんじゃないのかい?
それに、派遣会社の寮というのは、必ずしも無料ではありません。 光熱費は自腹ですし、家賃を取る所もあります。 私の勤め先に来ている派遣工員達の話を聞くと、総支給にしてからが正社員の三分の二程度に留まる上に、派遣会社に様々な費用をハネられるので、月の手取りが15万を切ってしまう人がほとんどのようです。 これでは、生活費と遊興費を引いたら、何も残りません。 もちろん、貯金など皆無。 一見、まともな生活に戻ったように見えて、実はお先真っ暗なのです。 正に自転車操業であり、体を壊しでもしたら、即ホームレスに逆戻りです。 健康に注意したとしても、この収入では、結婚など全く不可能ですし、子供を育てるゆとりなど、あろうはずもありません。 ちっとも、まともな人生ではないのです。
まあ、派遣工員の立場が弱いのは、都会志向者に限りませんが、いずれにせよ都会志向者の落伍組には未来がありません。 厳しいんですなあ、現実というのは。 「では、どうすればいいのか?」と聞かれた時、出来る限り良心的な回答を探しても、「なるようになるしかない。 深く考えるな。 そういう人生もあるさ」くらいしか思いつきません。 「いっそ死んだ方が・・・」と言いたい所ですが、自殺教唆になってしまうので言いません。 それほど現実は厳しいのです。
ただ、そんな人間にならない為の予防策なら教えられます。 もし学問にさほど興味がないのなら、大学へ行かず、地元の企業に正社員として就職してしまう事です。 高校の進路指導室というのは、どこでも地元企業に強力なコネを持っていますから、ほぼ100%正社員入社できます。 大学へ行ってしまうと、大学の就職斡旋というのは本人任せの部分が多く、あまり当てになりません。 軽い気持ちで就職浪人などすると、あれよあれよという間にフリーターになってしまいます。 高卒でも大卒でも、一旦学校から離れてしまうと、もう就職の面倒など見てもらえませんから、その点はよーく頭に叩き込んでおく必要があります。 運命の分かれ道がどの辺にあるか、何となく分かるでしょう?
私の経験から言う事ですが、一つの会社で一生過ごすなら、就職は早ければ早いほど有利です。 採用する側にしてみると、歳を取ってから来られても、扱いに困るんですよ。 高卒と大卒では、給与体系も違うし、出世コースも違うわけですが、そういう事は子供の頃から人生目標をはっきり決めている人が気にするです。 高校三年になっても、将来どんな仕事につくか決めていないなどという呑気な人間は、とにかく安定収入を得る事を最優先すべきですな。 ドラマの真似して都会で遊んでいる場合ではないのですよ。 「青春は一度しかない!」とかいって遊びまくり、人生も一度しかない事を忘れている者には、この下無く惨めな末路が待っているのです。
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