2014/06/15

心臓が・・・

  更新間隔が開きましたが、実は、入院していました。 仕事中に、心臓が痛くなり、救急車で病院に運ばれたという、洒落にならない経緯で・・・。 


  5月まで部分的に練習していた仕事を、6月に入って、一工程分を一人でやり始めたのですが、あまりの忙しさに、息つく暇も無い有様! それでも、必死にやっていれば、いつかは慣れると思って、頑張っていたのですが、昼頃から胸が痛くなり、徐々に痛みが増す様子。 それでも、歯を食い縛って続けていたのですが、胸の筋肉痛にしては、休み時間に休んでいても、痛みが和らぎません。 何とか、残業まで持ち込んだものの、一時間くらいやったら、もう限界で、人を呼び、「心臓が・・・、心臓が痛いです・・・」と言って、そのまま、休憩所に連れて行かれ、立てない状態になりました。 周囲も騒然。

  長椅子に横になっていても、痛みが消えず、息もできません。 これはたまらん。 そこへ、「救急車、呼ぶ?」と言ってくれた人がいたので、「お願いします。 こんな所で死にたくない!」と叫びました。 6月2日(月)は、夜勤週だったので、救急車で運ばれたのは、6月3日(火)の朝という事になります。 行った先は、水沢市にある総合病院でした。

  心電図や、エコー、CTなどをとり、いろいろ検査されている内に、徐々に落ち着いて、運び込まれてから2時間ほどで、ほぼ、無痛になりました。 あ゛~、助かった。 しかし、心臓に繋がっている血管が詰まっている可能性があるというので、そのまま、カテーテル検査に回されました。 すごい手際の良さで、どんどん話が進む・・・。 会社から付き添って来た人を同意人にして、署名してもらい、一気に、ゴー。

  裸にされて、陰毛を部分的に剃られた後、尿道にチューブを通されたのですが、違和感を遥かに通り越して、拷問的な痛みを経験しました。 検査室に運ばれて、右脚の付け根の所に、局所麻酔。 そこの血管から管を通し、心臓まで伸ばして、中を調べている様子ですが、切り口は麻酔されているし、血管の中には神経が無いので、痛くも痒くもありません。

  結果、「心臓は綺麗なもの。 ただ、少し動きが悪い部分がある」との事。 カテーテル検査自体は、どうという事はなかったのですが、その後が厄介で、入院する部屋へ運ばれたものの、傷口が閉じるまで、右足は固定で、寝返り不可。 2時間で、寝返りができるようになり、4時間で、ベッドを起こして、体を曲げられるようになり、6時間で、自力で体を起こせるようになるのですが、尿道にチューブが入っているので、どうせ、ベッドから下りられません。 翌朝、ようやく、チューブが抜かれましたが、点滴と心電図モニターがついていて、トイレに立つのに、不便で仕方ありませんでした。 点滴が外れたのが、木曜日。 心電図モニターは、翌週の月曜日まで着けていました。

  付き添ってくれた会社の人が、異様なほどに気が利く人で、いろいろと世話してくれて、大変、助かりました。 医師から実家に電話が行き、火曜日の内に、母が新幹線でやって来ましたが、母だけでは、見知らぬ土地で、どうにもしようがなかったでしょう。 母のホテルの手配までしてくれたのだから、凄い処理能力。 母は、火曜日から土曜までいて、帰りました。 当初の私の退院予定が、土曜日だったからですが、実際には、まだ検査があるという事で、土曜日には退院できず、それから、月曜、火曜、水曜と、退院予定が延びて、今日までかかったという流れです。

  後半、特に、土曜日からは、退屈で仕方ありませんでした。 寝てるか、テレビを見ているか、食事をしているか、そのくらいしかやる事が無いのです。 ほぼ健康体であるため、病院食がうまく感じられなかったのが、きつかった。 普段、自炊している食事よりは、よっぽどバラエティーに富んでいたのですが、味が薄いし、カロリーか低いので、「喰った~」という感じがしないのです。 テレビは、テレビ・カードを買って、ちびちび見るのですが、見たいドラマが、消灯時間前後に分布していて、同室の老人達が早々と眠っているのに、私だけテレビを点けているわけにも行かず、全部見れずに消す事がしばしば。 しかも、老人というのは、鼾が凄いんだわ。 夜中に、誰かのナース・コールで目覚めてしまったりすると、後は、鼾合戦の渦中に放り込まれた感じで、もう眠れません。

  最後に、検査らしい事をやったのは、月曜日の心臓エコーでしたが、これは、若い医師に経験を積ませるための練習台にされたようで、これといって、新しい発見は無かった模様。 火曜日は、ただ待つだけで、一日潰れました。 今朝になって、主治医に呼ばれ、説明を受けた所によると、「不整脈が出ているが、そのパターンに、突然死を起こす人と似たものがある。 100人に1人か2人は、そういうパターンの人がいるので、心配するほどの事はないが、もし、突然死の多い血筋だと、遺伝的に受け継いでいる可能性がある」との事でした。

  私の母方の叔父が、心筋梗塞で死んだのですが、独居死で、死後何日も経ってから発見されたので、突然死だったのかどうか、判断がつきません。  それは私が、早い段階で、主治医に話しておいた事です。 そちらの可能性について、不整脈の専門医に相談して、いろいろ検討していたため、入院が長引いたのだそうです。 「で、分からないので、退院という事で・・・」という説明でした。

  「基本的に心配ない」という雰囲気の話し方だったので、あまり、深く考えずに、退院して来てしまいましたが、後で、つらつら思うに、つまり、心臓の痛みの原因は分からずじまいで、「突然死の血筋である可能性がある」という、笑えない結論ではありませんか。 もし、突然死の血筋だという事がはっきりしていたら、何かしら、予防方法があるんでしょうか?

  それにしても、突然死の可能性があるなどと言われると、おちおち、仕事もできませんな。 いや、仕事だけでなく、眠っている間に来る事もあるらしいですから、日常生活も危なっかしい。 しかも、実家を遠く離れて、独り暮らしと来たもんだ。 今回も、母から、「とにかく、遠過ぎる」と言われましたが、私も、それを痛感しました。 やはり、無理な生活はやめて、退職し、実家に戻った方がいいのかもしれません。