ラスト・ツーリング 四尾連湖
セルボ・モードを買った中古車店との取引で、9月に入ったら、バイクを下取りしてもらう事になっており、バイク生活に終止符を打つ記念に、8月25日(木)に、最後のバイク・ツーリング先となる、山梨県・市川三郷市の、四尾連湖(しびれこ)に行って来ました。
最後のツーリングの前に、最後のオイル交換をしましたが、今更、オイル交換の説明もおこがましいので、そちらは割愛し、ツーリングの紀行文だけ紹介します。 以下、例によって、写真と解説で、進行します。
【富士市から朝霧高原】
洗濯物干しや、雨戸開け、外回りの掃除など、家の事をこなした後、8時40分に出発。
≪写真1≫
走り出してから、距離計を撮影していなかった事に気づき、道路脇に停めて、慌てて撮った写真がこれ。 オド・メーターは、「122186 km」です。 トリップの方は、燃料計代わりにしていて、「276 km」。 満タンで、330キロくらい走りますが、残り、54キロ分では、とても足りないので、この後、近所のスタンドで給油して行きました。
≪写真2≫
富士市のどこか。 休憩したわけではなく、信号停止の時に撮ったもの。 午前9時半頃です。
≪写真3≫ 富士宮市のどこか。 「富士宮警察署まで、500メートル」の場所のようです。 これまた、信号停止で撮った写真。 10時頃。
≪写真4≫
これは、休憩して、撮影しました。 場所は、朝霧高原です。 パラグライダーの体験施設より、ちょっと北へ行った所。 この辺、山に迫力があります。 道路脇に、停車できるところがなくて、休み難いのが、玉に瑕。 時間は、10時半頃です。
富士市から、朝霧高原までは、西富士道路を通ったのですが、一般道のくせに、高速道路並みに、車のスピードが速いので、トロトロ走る私としては、あまり、好きな道ではありません。 だけど、もう、バイクで西富士道路を通る事はないわけで、これが最後と思って、頑張って走りました。
【本栖湖】
10時50分頃、本栖湖に到着しました。 思い起こせば、2010年、甲府の遊亀公園動物園に向かう途中、ここまで来て休憩し、湖の写真を撮ろうと思ったら、カメラのバッテリーを入れ忘れて来た事に気づき、愕然とした時の事を、今でも鮮明に覚えています。 今回は、大丈夫。
≪写真上≫
湖畔の駐車場です。 無料。 売店がありますが、ここが目的地ではないので、何も買う気がなく、近くまで行きませんでした。
≪写真中≫
本栖湖の北岸方向の景色。 湖としては、中くらいの大きさです。 富士五湖の一つで、たぶん、溶岩で堰き止められて出来た水溜まりだと思います。 夏休み中とはいえ、平日だったせいか、人は疎らでした。
≪写真下≫
遊覧船「もぐらん号」。 潜水艦のような外見だけど、潜らないから、「もぐらん」なのでしょう。 乗船券売り場が見えましたが、何と言っても、ここが目的地ではないので、最初から乗る気がなく、近くまで行きませんでした。
【下部付近】
11時頃、本栖湖を後にし、湖の北岸に沿って進む、国道300号線、「本栖みち」を西へ向かいました。 来る前に調べた地図では分からなかったんですが、ずっと下り坂でして、富士市から、本栖湖まで、えっちらおっちら登って来た高さを、一気に取り崩したような、勿体な~い気分を味わいました。
≪写真1≫
北へ曲がって、山梨県道9号線に入らなければならないのですが、なかなか、交差点に着かないので、不安にかられ、たまたま案内標識で見つけた、「道の駅しもべ」に寄って、地図を確認しました。 ロストしたわけではなく、目当ての交差点は、まだ先でした。 地図を見に寄っただけなので、道の駅の建物には、入りませんでした。
≪写真2≫
左の写真は、その、県道9号に曲がる、交差点です。 直進が、「国道52号/下部温泉郷」。 右折が、「甲府/市川三郷町」。 まだ、「四尾連湖」の文字は見られません。
県道9号を進むと、「車田」という地区に出ました。 右の写真は、「車田橋」という橋。 山の中なのに、ちょこちょこと、集落があります。 どんな仕事をして暮らしているのか、とても不思議。 まさか、全員、林業というわけでもないでしょうから、ここから、他の町へ通勤しているのかもしれません。
≪写真3≫
県道414号に入ると、「四尾連湖」という手書きの看板があり、「よし、間違えてないぞ」と気を強くしました。 これは、熊沢地区近辺で撮った写真ですが、帰って来た後で調べた地名なので、自信はありません。 なんとなく、夢に出て来そうな景色です。
≪写真4≫
山の中の交差点。 写真左は、手前左折が「旧六郷」、つきあたり左折が、「旧市川大門」、つきあたり右折が、「四尾連湖」。 案内標識に、はっきりと、「四尾連湖」の名前が出て来ました。 もう、ロストのしようがありません。 到着する事は確実です。
写真右は、県道414号の終点で、県道409号にぶつかる交差点です。 左折が、「市川三郷市街」、右折が、「四尾連湖」とあります。 ここから、四尾連湖に至る間にも、集落がありました。 つくづく思うに、なーにをやって暮らしているのだろう?
【四尾連湖に到着】
12時頃、目的地の、四尾連湖に到着しました。 念の為、繰り返しておきますと、「しびれこ」と読みます。 漢字は、当て字のようで、他の書き方もあるらしいです。
県道のどん詰まりは、車両が入れないように塞いであって、その先は、「蛾ヶ岳(ひるがたけ)」へ向かう登山道になっていました。 「精進湖に至る」と書いてあって、えらい遠いと思うのですが、書いてあるからには、至るんでしょうねえ。
≪写真1≫
これは、県道のどん詰まりの、すぐ横にあった看板群。 四尾連湖の解説もあったような気がしますが、どうせ、ネットで調べても同じだろうと思って、個別には撮影して来ませんでした。
≪写真2≫
湖畔へ下りて行く道。 左手は林、右手には、長屋式のバンガローが、幾棟かあります。 四尾連湖には、中学3年の時に、父と母と私の三人で来ているはずなのですが、全くと言っていいほど、記憶が残っていません。 現地に行けば思い出すかと思ったら、やはり、駄目。 辛うじて、この坂とバンガローの辺りが、記憶の端におぼろげに引っかかっているような気がしたのですが、気のせいレベルに限りなく近い、あやふやなものでした。
≪写真3≫
最初、県道のどん詰まりに、バイクを停めたのですが、ここまで歩いて下りて来たら、駐輪場を発見。 ラスト・ツーリングだというのに、違法駐車で罰金を取られてもつまらないと思い、引き返して、バイクを移動させました。 駐輪場が有料か無料か書いてなくて、この後、ヒヤヒヤし続ける事になります。
≪写真4≫
湖畔の駐車場。 ここも、覚えているような、いないような・・・。 坂とバンガロー以上にあやふや。 なぜというに、湖の畔には、どこでも、大抵、こんな駐車場があるものでして、他と混同している可能性が大変高いからです。 ちなみに、駐車場は、県道沿いにも広いのがありました。
駐車場は、確実に有料で、400円。 他に、釣りをする場合も、「環境協力券」が必要で、そちらも、400円。
【四尾連湖畔】
≪写真1≫
湖畔に下りる前に、振り返ってみたら、山荘が見えました。 宿泊の他に、飲食店もやっていて、結構、賑わっていました。 名前が二つあったので、二軒あるのだと思います。 その二軒で、湖の周辺を管轄している感じ。 観光地化すると、こうなりがちですが、知らずにやって来た者としては、何だか、他人の土地に入り込んだようで、気が重いです。
≪写真2≫
ボート乗り場。 有料なのか、無料なのか、山荘を利用した人だけ使えるのか、詳しい事は分かりません。 宿泊客らしい家族連れが、カヌーのような舟で、湖上に出ていて、山荘の方から、昼食だと言って、呼び戻されていました。 湖の大きさは、対岸にいても、大声なら届くくらいの規模です。
≪写真3≫
四尾連湖は、南北から押し潰したような楕円形をしています。 湖畔からでは、全体を写真一枚に納めるのは無理です。 波打ち際ギリギリに、湖畔を一周できる散策路があり、私は、それを時計回りに歩きました。 着いた時には、曇りでしたが、次第に晴れ間が見えて来ました。
≪写真4≫
左側は、陸に上げられた、白鳥ボート。 水漏れでも起こしたんでしょうか。 上げられてから、だいぶ経つようで、土で汚れていました。 なんとなく、無残。
右側は、弁当。 家から持って来た、梅干入りおにぎり3個と、水です。 ほぼ、ボート乗り場の対岸に当たる所で、丸太階段に座り、昼食にしました。 12時17分。
実は、この時、県道の方の駐車場で係員をしていた人物2名が、ボート乗り場まで下りて来て、私の方を見ており、駐輪料金を徴収する為に待っているのではないかと思えて、落ち着いて、物を食べるどころではありませんでした。 その後、待ちくたびれたのか、自分達も昼飯を食べに行ったのか分かりませんが、私が弁当を食べ終わる頃には、いなくなりました。
【四尾連湖の光と影】
≪写真1≫
対岸から見た、山荘の辺り。 雲と晴れ間の加減で、明暗、斑に入り乱れ、幻想的な光景になっていました。 これが、この日のベスト・ショットですな。
≪写真2≫
左側は、山荘の対岸付近で、私が昼飯を食べた所です。 右側は、暗過ぎですが、湖畔の道。 この辺りは、浜辺がなくて、ちょっと立ち上がった、崖のようになっています。 釣り人が、一人いました。
≪写真3≫
湖面に映った空。 ほとんど、波がないので、綺麗に映っていました。
昼食まで食べたので、ゆっくりしていたかと思いきや、撮影データの時刻を見たら、12時35分には、もう、出発していました。 正味、30分しか滞在していなかった事になります。 駐輪料金が気になって、浮き足立っていた事もありますが、たとえ、その事がなくても、ボートにも乗らず、釣りもせず、ただ、周囲を歩くだけでは、そんなに長時間、粘れるような所ではなかったんですな。
中学生の時に来ているのに、記憶が全く残ってなかったのも、そういう所だったからだと思います。 これから、四尾連湖に行くという方々は、思い出に残したかったら、最低限、ボートには乗った方がいいのでは。
【市川大門】
四尾連湖を後にして、県道409号を、北へ下り、市川大門駅付近へ向かいました。 「いちかわだいもん」と読みます。 昔、来た時には、確か、「市川大門町」だったと思うのですが、自信がありません。 現在の自治体名は、「市川三郷町」になっているようです。 読みは、「いちかわみさと」。 駅の方は、昔と同じ名前です。
昔の記憶で、市川大門駅付近の、踏切の景色を覚えていて、それを確かめたいが為に、ここへ寄りました。 昔来た時には、「先に、市川大門に行って、そこから、四尾連湖へ登ったと思う」という母の証言があるのですが、私は、全く覚えていません。
≪写真1≫
これが、市川大門駅。 寺院建築風の屋根が載っていますが、建物はガッチリしていて、木造という感じではなかったです。 この駅の記憶は、全くなし。 昔は、車で来たから、駅に用はなかったわけで、そもそも、ここへ来なかったのでしょう。
≪写真2≫
駅の、東側の踏切。 違うなあ。 ここではないなあ。 記憶の中の踏切は、坂になっていたんですがねえ。
≪写真3≫
駅の、西側の踏切。 こっちも違うなあ。 坂じゃないじゃないですか。 というか、付近に傾斜地が見当たりません。 これは、つまり、私の頭が、他の場所の踏切と、ごっちゃにしてしまっていたのでしょう。 「市川大門=踏切の景色」として、覚えていたのですが、肝心の踏切の景色が、差し変わっていたんですな。 何とも、えーから加減な記憶じゃて。
≪写真4≫
踏切の探索は諦めて、駅の近くの自動販売機コーナーで、一服しました。 午後1時5分くらい。 左側の写真は、自販機で買った、ダイドーのミスティオです。 今でも、夏場、120円で売っているので、ツーリング先で飲むといったら、こればかり。 バイク・ツーリングは、これで最後ですが、今後も、徒歩や自転車で出かけた時には、やはり、ミスティオを飲む事になるでしょう。
この後、元来た山道を戻る気力がなくなって、富士川沿いに南下しました。 「とにかく、南へ行けば、駿河湾にぶつかるだろう」くらいの軽い気持ちで走っていたので、案の定、ロストしましたが、何とか、知っている道に復帰して、「道の駅 富士川楽座」まで、辿り着きました。 右側は、その時の写真。 もう、3時を過ぎていました。 ここでは、トイレを使っただけでした。
【帰還】
≪写真上≫
家に着いたのは、4時15分でした。 山梨は、やはり、遠かった。 昔行った時の記憶は、ほとんど、甦りませんでしたが、今回の記憶は、死ぬまで、はっきり残ると思います。 なにせ、ラスト・ツーリングでしたから。 これでもう、このバイク、セロー225WEでツーリングに行く事はないです。 また、恐らく、私がバイクでツーリングに行く事も、もうないと思います。
バイクは、行った先でも小回りが利いて、遠出するには、大変適した乗り物だと思いますが、それ以前の問題として、私に、遠くへ行ってみたいという欲求が、湧かなくなってしまったのです。 その上、反射神経は衰える一方、注意力は落ちる一方ですから、事故や違反も怖いです。 何も起きらない内に、やめるのが、無難だと思うのです。 歳には勝てませんわ。
≪写真下≫
下の小さいのがトリップ・メーターです。 「219.8キロ」。 四尾連湖までは、約100キロでしたが、帰りは、富士川沿いに下ったので、大回りになり、120キロ近く走りました。 一日に、220キロも走れば、ラスト・ツーリングとしては、充分な距離でしょう。
上のオド・メーターは、「12439.5キロ」。 実際には、一巡しているので、+10万キロで、「112439.5キロ」です。 2002年から、2014年まで、12年間、毎日、40キロくらい、通勤に使っていましたから、そのくらいの数値になるのは、無理からぬ事。 よく走ったと思います。 房総半島に一泊ツーリングにも行ったし、岩手異動の時にも、行き帰り、バイクでしたし。
最後のツーリングの前に、最後のオイル交換をしましたが、今更、オイル交換の説明もおこがましいので、そちらは割愛し、ツーリングの紀行文だけ紹介します。 以下、例によって、写真と解説で、進行します。
【富士市から朝霧高原】
洗濯物干しや、雨戸開け、外回りの掃除など、家の事をこなした後、8時40分に出発。
≪写真1≫
走り出してから、距離計を撮影していなかった事に気づき、道路脇に停めて、慌てて撮った写真がこれ。 オド・メーターは、「122186 km」です。 トリップの方は、燃料計代わりにしていて、「276 km」。 満タンで、330キロくらい走りますが、残り、54キロ分では、とても足りないので、この後、近所のスタンドで給油して行きました。
≪写真2≫
富士市のどこか。 休憩したわけではなく、信号停止の時に撮ったもの。 午前9時半頃です。
≪写真3≫ 富士宮市のどこか。 「富士宮警察署まで、500メートル」の場所のようです。 これまた、信号停止で撮った写真。 10時頃。
≪写真4≫
これは、休憩して、撮影しました。 場所は、朝霧高原です。 パラグライダーの体験施設より、ちょっと北へ行った所。 この辺、山に迫力があります。 道路脇に、停車できるところがなくて、休み難いのが、玉に瑕。 時間は、10時半頃です。
富士市から、朝霧高原までは、西富士道路を通ったのですが、一般道のくせに、高速道路並みに、車のスピードが速いので、トロトロ走る私としては、あまり、好きな道ではありません。 だけど、もう、バイクで西富士道路を通る事はないわけで、これが最後と思って、頑張って走りました。
【本栖湖】
10時50分頃、本栖湖に到着しました。 思い起こせば、2010年、甲府の遊亀公園動物園に向かう途中、ここまで来て休憩し、湖の写真を撮ろうと思ったら、カメラのバッテリーを入れ忘れて来た事に気づき、愕然とした時の事を、今でも鮮明に覚えています。 今回は、大丈夫。
≪写真上≫
湖畔の駐車場です。 無料。 売店がありますが、ここが目的地ではないので、何も買う気がなく、近くまで行きませんでした。
≪写真中≫
本栖湖の北岸方向の景色。 湖としては、中くらいの大きさです。 富士五湖の一つで、たぶん、溶岩で堰き止められて出来た水溜まりだと思います。 夏休み中とはいえ、平日だったせいか、人は疎らでした。
≪写真下≫
遊覧船「もぐらん号」。 潜水艦のような外見だけど、潜らないから、「もぐらん」なのでしょう。 乗船券売り場が見えましたが、何と言っても、ここが目的地ではないので、最初から乗る気がなく、近くまで行きませんでした。
【下部付近】
11時頃、本栖湖を後にし、湖の北岸に沿って進む、国道300号線、「本栖みち」を西へ向かいました。 来る前に調べた地図では分からなかったんですが、ずっと下り坂でして、富士市から、本栖湖まで、えっちらおっちら登って来た高さを、一気に取り崩したような、勿体な~い気分を味わいました。
≪写真1≫
北へ曲がって、山梨県道9号線に入らなければならないのですが、なかなか、交差点に着かないので、不安にかられ、たまたま案内標識で見つけた、「道の駅しもべ」に寄って、地図を確認しました。 ロストしたわけではなく、目当ての交差点は、まだ先でした。 地図を見に寄っただけなので、道の駅の建物には、入りませんでした。
≪写真2≫
左の写真は、その、県道9号に曲がる、交差点です。 直進が、「国道52号/下部温泉郷」。 右折が、「甲府/市川三郷町」。 まだ、「四尾連湖」の文字は見られません。
県道9号を進むと、「車田」という地区に出ました。 右の写真は、「車田橋」という橋。 山の中なのに、ちょこちょこと、集落があります。 どんな仕事をして暮らしているのか、とても不思議。 まさか、全員、林業というわけでもないでしょうから、ここから、他の町へ通勤しているのかもしれません。
≪写真3≫
県道414号に入ると、「四尾連湖」という手書きの看板があり、「よし、間違えてないぞ」と気を強くしました。 これは、熊沢地区近辺で撮った写真ですが、帰って来た後で調べた地名なので、自信はありません。 なんとなく、夢に出て来そうな景色です。
≪写真4≫
山の中の交差点。 写真左は、手前左折が「旧六郷」、つきあたり左折が、「旧市川大門」、つきあたり右折が、「四尾連湖」。 案内標識に、はっきりと、「四尾連湖」の名前が出て来ました。 もう、ロストのしようがありません。 到着する事は確実です。
写真右は、県道414号の終点で、県道409号にぶつかる交差点です。 左折が、「市川三郷市街」、右折が、「四尾連湖」とあります。 ここから、四尾連湖に至る間にも、集落がありました。 つくづく思うに、なーにをやって暮らしているのだろう?
【四尾連湖に到着】
12時頃、目的地の、四尾連湖に到着しました。 念の為、繰り返しておきますと、「しびれこ」と読みます。 漢字は、当て字のようで、他の書き方もあるらしいです。
県道のどん詰まりは、車両が入れないように塞いであって、その先は、「蛾ヶ岳(ひるがたけ)」へ向かう登山道になっていました。 「精進湖に至る」と書いてあって、えらい遠いと思うのですが、書いてあるからには、至るんでしょうねえ。
≪写真1≫
これは、県道のどん詰まりの、すぐ横にあった看板群。 四尾連湖の解説もあったような気がしますが、どうせ、ネットで調べても同じだろうと思って、個別には撮影して来ませんでした。
≪写真2≫
湖畔へ下りて行く道。 左手は林、右手には、長屋式のバンガローが、幾棟かあります。 四尾連湖には、中学3年の時に、父と母と私の三人で来ているはずなのですが、全くと言っていいほど、記憶が残っていません。 現地に行けば思い出すかと思ったら、やはり、駄目。 辛うじて、この坂とバンガローの辺りが、記憶の端におぼろげに引っかかっているような気がしたのですが、気のせいレベルに限りなく近い、あやふやなものでした。
≪写真3≫
最初、県道のどん詰まりに、バイクを停めたのですが、ここまで歩いて下りて来たら、駐輪場を発見。 ラスト・ツーリングだというのに、違法駐車で罰金を取られてもつまらないと思い、引き返して、バイクを移動させました。 駐輪場が有料か無料か書いてなくて、この後、ヒヤヒヤし続ける事になります。
≪写真4≫
湖畔の駐車場。 ここも、覚えているような、いないような・・・。 坂とバンガロー以上にあやふや。 なぜというに、湖の畔には、どこでも、大抵、こんな駐車場があるものでして、他と混同している可能性が大変高いからです。 ちなみに、駐車場は、県道沿いにも広いのがありました。
駐車場は、確実に有料で、400円。 他に、釣りをする場合も、「環境協力券」が必要で、そちらも、400円。
【四尾連湖畔】
≪写真1≫
湖畔に下りる前に、振り返ってみたら、山荘が見えました。 宿泊の他に、飲食店もやっていて、結構、賑わっていました。 名前が二つあったので、二軒あるのだと思います。 その二軒で、湖の周辺を管轄している感じ。 観光地化すると、こうなりがちですが、知らずにやって来た者としては、何だか、他人の土地に入り込んだようで、気が重いです。
≪写真2≫
ボート乗り場。 有料なのか、無料なのか、山荘を利用した人だけ使えるのか、詳しい事は分かりません。 宿泊客らしい家族連れが、カヌーのような舟で、湖上に出ていて、山荘の方から、昼食だと言って、呼び戻されていました。 湖の大きさは、対岸にいても、大声なら届くくらいの規模です。
≪写真3≫
四尾連湖は、南北から押し潰したような楕円形をしています。 湖畔からでは、全体を写真一枚に納めるのは無理です。 波打ち際ギリギリに、湖畔を一周できる散策路があり、私は、それを時計回りに歩きました。 着いた時には、曇りでしたが、次第に晴れ間が見えて来ました。
≪写真4≫
左側は、陸に上げられた、白鳥ボート。 水漏れでも起こしたんでしょうか。 上げられてから、だいぶ経つようで、土で汚れていました。 なんとなく、無残。
右側は、弁当。 家から持って来た、梅干入りおにぎり3個と、水です。 ほぼ、ボート乗り場の対岸に当たる所で、丸太階段に座り、昼食にしました。 12時17分。
実は、この時、県道の方の駐車場で係員をしていた人物2名が、ボート乗り場まで下りて来て、私の方を見ており、駐輪料金を徴収する為に待っているのではないかと思えて、落ち着いて、物を食べるどころではありませんでした。 その後、待ちくたびれたのか、自分達も昼飯を食べに行ったのか分かりませんが、私が弁当を食べ終わる頃には、いなくなりました。
【四尾連湖の光と影】
≪写真1≫
対岸から見た、山荘の辺り。 雲と晴れ間の加減で、明暗、斑に入り乱れ、幻想的な光景になっていました。 これが、この日のベスト・ショットですな。
≪写真2≫
左側は、山荘の対岸付近で、私が昼飯を食べた所です。 右側は、暗過ぎですが、湖畔の道。 この辺りは、浜辺がなくて、ちょっと立ち上がった、崖のようになっています。 釣り人が、一人いました。
≪写真3≫
湖面に映った空。 ほとんど、波がないので、綺麗に映っていました。
昼食まで食べたので、ゆっくりしていたかと思いきや、撮影データの時刻を見たら、12時35分には、もう、出発していました。 正味、30分しか滞在していなかった事になります。 駐輪料金が気になって、浮き足立っていた事もありますが、たとえ、その事がなくても、ボートにも乗らず、釣りもせず、ただ、周囲を歩くだけでは、そんなに長時間、粘れるような所ではなかったんですな。
中学生の時に来ているのに、記憶が全く残ってなかったのも、そういう所だったからだと思います。 これから、四尾連湖に行くという方々は、思い出に残したかったら、最低限、ボートには乗った方がいいのでは。
【市川大門】
四尾連湖を後にして、県道409号を、北へ下り、市川大門駅付近へ向かいました。 「いちかわだいもん」と読みます。 昔、来た時には、確か、「市川大門町」だったと思うのですが、自信がありません。 現在の自治体名は、「市川三郷町」になっているようです。 読みは、「いちかわみさと」。 駅の方は、昔と同じ名前です。
昔の記憶で、市川大門駅付近の、踏切の景色を覚えていて、それを確かめたいが為に、ここへ寄りました。 昔来た時には、「先に、市川大門に行って、そこから、四尾連湖へ登ったと思う」という母の証言があるのですが、私は、全く覚えていません。
≪写真1≫
これが、市川大門駅。 寺院建築風の屋根が載っていますが、建物はガッチリしていて、木造という感じではなかったです。 この駅の記憶は、全くなし。 昔は、車で来たから、駅に用はなかったわけで、そもそも、ここへ来なかったのでしょう。
≪写真2≫
駅の、東側の踏切。 違うなあ。 ここではないなあ。 記憶の中の踏切は、坂になっていたんですがねえ。
≪写真3≫
駅の、西側の踏切。 こっちも違うなあ。 坂じゃないじゃないですか。 というか、付近に傾斜地が見当たりません。 これは、つまり、私の頭が、他の場所の踏切と、ごっちゃにしてしまっていたのでしょう。 「市川大門=踏切の景色」として、覚えていたのですが、肝心の踏切の景色が、差し変わっていたんですな。 何とも、えーから加減な記憶じゃて。
≪写真4≫
踏切の探索は諦めて、駅の近くの自動販売機コーナーで、一服しました。 午後1時5分くらい。 左側の写真は、自販機で買った、ダイドーのミスティオです。 今でも、夏場、120円で売っているので、ツーリング先で飲むといったら、こればかり。 バイク・ツーリングは、これで最後ですが、今後も、徒歩や自転車で出かけた時には、やはり、ミスティオを飲む事になるでしょう。
この後、元来た山道を戻る気力がなくなって、富士川沿いに南下しました。 「とにかく、南へ行けば、駿河湾にぶつかるだろう」くらいの軽い気持ちで走っていたので、案の定、ロストしましたが、何とか、知っている道に復帰して、「道の駅 富士川楽座」まで、辿り着きました。 右側は、その時の写真。 もう、3時を過ぎていました。 ここでは、トイレを使っただけでした。
【帰還】
≪写真上≫
家に着いたのは、4時15分でした。 山梨は、やはり、遠かった。 昔行った時の記憶は、ほとんど、甦りませんでしたが、今回の記憶は、死ぬまで、はっきり残ると思います。 なにせ、ラスト・ツーリングでしたから。 これでもう、このバイク、セロー225WEでツーリングに行く事はないです。 また、恐らく、私がバイクでツーリングに行く事も、もうないと思います。
バイクは、行った先でも小回りが利いて、遠出するには、大変適した乗り物だと思いますが、それ以前の問題として、私に、遠くへ行ってみたいという欲求が、湧かなくなってしまったのです。 その上、反射神経は衰える一方、注意力は落ちる一方ですから、事故や違反も怖いです。 何も起きらない内に、やめるのが、無難だと思うのです。 歳には勝てませんわ。
≪写真下≫
下の小さいのがトリップ・メーターです。 「219.8キロ」。 四尾連湖までは、約100キロでしたが、帰りは、富士川沿いに下ったので、大回りになり、120キロ近く走りました。 一日に、220キロも走れば、ラスト・ツーリングとしては、充分な距離でしょう。
上のオド・メーターは、「12439.5キロ」。 実際には、一巡しているので、+10万キロで、「112439.5キロ」です。 2002年から、2014年まで、12年間、毎日、40キロくらい、通勤に使っていましたから、そのくらいの数値になるのは、無理からぬ事。 よく走ったと思います。 房総半島に一泊ツーリングにも行ったし、岩手異動の時にも、行き帰り、バイクでしたし。
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