2018/09/02

セルボ・モード補修 ⑭

  車の修理・整備記録のシリーズ。 今回、組写真が長いです。 分離して、一つ一つに解説文をつけた方が、読み易いとは思うのですが、それをやると、写真の枚数が増えて、アップが大変になってしまうのです。 というわけで、申し訳ないのですが、興味がある方は、頑張って、読んで下さい。

  私の修理レベル意識は、決して、高くないですが、私よりも低い人になら、参考になる事もあるかもしれません。 誤解を招かないように、申し添えておきますと、車の自力修理ができないからと言って、恥ずかしさを感じる事は、全くないと思います。  恥ずかしいのは、できないのに、自分でテキトーにやって、事故を起こす事でして、自分でできない事を、プロに任せるのは、至って、真っ当な対処法です。




【パーセルシェルフ・ホルダー / プラグ・コード・クランプ / グリル・クリップ】

≪写真1≫
  車検前、土壇場の足掻きで、車の修理部品を、ネットで買いました。 6月20日に注文し、26日に発送され、27日に届きました。 発送までに時間がかかったのは、一部の部品が、取り寄せ品だったからです。 全部で、8種類、12点。

  以前は、「車の部品は、生産終了から10年で廃棄されてしまう」と言われていたのですが、今は、そうでもないようで、ある所にはあるようです。 ネット時代になって、個人で注文できるようになったから、顧客が増えて、「廃棄するよりも、保管しておいて、売った方が得」と考えるようになったんでしょうか。

≪写真2≫
  これは、「パーセルシェルフ・ホルダー」という部品です。 ハッチ・バック車で、荷室の上を塞ぐ板を、パッケージ・トレイと言いますが、スズキでの正式名称は、「パーセルシェルフ」で、それを留めるホルダーだから、「パーセルシェルフ・ホルダー」。

  1個、108円。 ただのプラスチックで、大きさから考えると、高いですが、これが割れていたせいで、2年間、惨めな気分で過ごして来た事を思うと、新品が手に入るのなら、216円くらい、ちっとも高いと思いません。

≪写真3≫
【左端】 左右とも、割れてしまって、接着剤で着けても、すぐに取れてしまうので、スポンジを貼って、緩衝材にしていました。 しかし、どう見ても、車の直し方じゃないですねえ。

【中左】 ホルダーを外したところ。 四角い孔に嵌め込んであるだけなので、孔に入っている部分を、下から、マイナス・ドライバーで押してやれば、外せます。

【中右】 新品のホルダーを取り付けたところ。 これが、正常な姿なんですなあ。 まさか、この部品が、新品で買えるとは思っていなかったので、感無量です。

【右端】 パッケージ・トレイを下ろして、嵌め込んだところ。 思っていたよりも、ガッチリ、ホールドされます。 外す時に、ベース部分を押さえなければならないくらいです。 このお陰で、走行中の異音が、だいぶ、減りました。

≪写真4≫
【左】 エンジン・ルーム内です。 エア・クリーナーの横にブラケットが飛び出しています。 どう見ても、何か付いていたものが、なくなっていると思われたので、ずっと気になっていました。

【中】 で、調べたら、「プラグ・コード・クランプ」という部品が欠品している事が分かりました。 こういう形の物です。 プラスチック製で、140円。 安いという事は、他の車種で、今でも使われているのでしょう。 ヤフオクで、他のクランプと2個セットで、1500円というのが出品されていましたが、元の値段を知らない人なら、買ってしまうかもしれませんなあ。

【右】 取り付けました。 クランプのホールド部分は、4ヵ所ありますが、3気筒なので、プラグ・コードは3本で、1ヵ所、余ります。

  これも、どうして、なくなったんでしょうねえ。 一般ユーザーが弄るような所ではないですし、整備士だったら、外した部品は、必ず、付け直すと思うので、やはり、人手を渡っている合間に、部品取りされてしまったんですかねえ。

≪写真5≫
  バンパーと一体になっているグリルですが、上端をメンバーに留めている部品が、3ヵ所、最初から付いてなくて、結束バンドで、代用していました。

≪写真6≫
  車検を前にして、「結束バンドでは、まずいかな・・・」と不安になり、調べたところ、どうやら、3ヵ所とも、プッシュ・リベットで留めるらしいと分かり、孔の径を測って、ネットで、プッシュ・リベットを注文しました。

  ところが、届いてみたら、径が太過ぎて、入りません。 迂闊にも、ノギスの目盛りを読み違えて、測り間違えたんですな。 送料込み、145円の品だから、ショックを受けるほど、損した感じはなかったですけど。

  で、測り直してみたところ、2年前に、スカッフ用に買ったプッシュ・リベットが使えそうだと分かり、それを出して来て、入れてみたら、硬かったものの、何とか、入りました。

  とっくに、調べておけば、とっくに、正常な状態に出来たのにねえ。 知らないというのは、どうしようもない事です。



【バンパー・サイド・ビス / フランジ・ボルト / フード裏スポンジ】

≪写真1≫
【左】 新しく買った、バンパー・サイド・ビス。 1個、54円。 

【中】 交換したところ。 フロント・バンパー左右横の、後ろの方を、ボディーに留めています。 実は、ビスの相手側になる、グロメットも買ったのですが、元から付いているのが、まだ使えそうだったので、今回は、出しませんでした。

【右】 外したビス。 長い方は、錆びてはいるものの、新しく買ったビスと同じ品です。 短い方は、車の部品とも思えない奇妙なビスで、なんで、こんな物を付けたのか、理由が分かりません。 過去に、かなり、いい加減な人間が、分解と組み立てを行なった模様。

≪写真2≫
【左】 バンパー下側のボルト。 一年前、私がバンパーを外そうとして、ボルトを折ってしまい、家にあったボルトで、代用してありました。

【中】 黒くて、短いのは、新しく買った、純正のボルト。 1個、54円。 ところが、ナットの方に、下駄を履かせているせいで、これでは、届かず、せっかく買ったのに、使えませんでした。

  やむなく、ホームセンターで、頭の形が同じで、長さが長い、「フランジ・ボルト」というのを買って来ました。 4本入りで、110円。 最初、純正品に合わせて、色を黒く塗ってみたのですが、どうせ、締め付ける時に、一部、剥がれてしまいますし、純正品だからと言って、ビス・ボルトの色は一定していないわけですから、意味がないと思い、剥がしてしまいました。

【右】 締め付けたところ。 あまり、変わっていないようですが、ワッシャーがない方が、車部品のボルトっぽいです。 このボルトで締めてあれば、中に、下駄を履かせたナットを使ってあるとは、誰も気づかないでしょう。

≪写真3≫
  ボンネット(エンジン・フード)の裏側、先端、左寄りに、スポンジが貼ってあります。 何の役をしているのかは、不明。 これが、劣化して、ボロボロになっており、前々から、どうにかしなければと思っていました。 最近は、一部、吊る下がっている始末。

≪写真4≫
  スポンジは、G17系のボンドで、接着できると知り、手持ちの、「Gクリヤー」で貼ってみたら、こうなりました。 しかし、触ると、スポンジが粉になって、ボロボロ崩れるという有様で、とてもとても、こんな状態で、車検には出せません。

≪写真5≫
  まず、ダイソーで、代用になりそうな、スポンジ・テープを見つけ、買って来ました。 隙間を塞ぐのに使う、「すきまテープ」という品です。

  その上で、古いスポンジを剥がしました。 スポンジそのものは、ボロボロなので、簡単に取れました。 両面テープがこびりついていたのを、ペイントうすめ液で溶かして、拭き取り、ついでに、脱脂。

≪写真6≫
  ダイソーの、スポンジ・テープを、二段重ねにして、貼り付けました。 幅36センチ、高さ4センチ、奥行き3センチで、奥行きだけ、元から付いていた物より、1センチ長いです。

  本当なら、純正品の方がいいのですが、このスポンジだけは、見付けられませんでした。 パーツ・カタログの図に載っていないのです。 フードそのものを買えば、貼ってあるという事なんでしょうか? ちょっと、考えられないような話ですが・・・。

  「熱が籠る所なのに、ダイソーのすきまテープで、大丈夫なのか?」とは思いましたが、元のスポンジだって、燃える時には燃えると思うので、あまり、違いがないような気がして、ゴー・サインを出しました。 今のところ、問題ないようです。




  今回はここまで。 

  車やバイクの場合、大抵の修理方法は、ネット上で調べる事ができます。 同じ車種でなくても、応用できるやり方は、いくらでもあります。 ただ、それを調べるのが面倒なだけで・・・。

  純正の交換部品が手に入れば、それに越した事はないですが、ネット・ショップでも、ヤフオクでも、すでに全く出回っていないとか、見つかっても、値段が、「冗談はよせ」レベルだとかで、手に入らない場合、似たような物で、代用する事になります。 それを、どこまで許容するかで、マニア度が決まって来るわけですな。

  私は、やむを得ない理由で、車を買ったので、この2年間は、「代用部品で、充分」という意識で過ごして来ました。 むしろ、「代用部品で凌いでいる方が、カッコいい」とまで思っていたのです。 それが、2年経って、少し、考え方が変わって来て、「手に入るなら、極力、純正品に換えたい」と思うようになりつつあります。 車に愛着が湧くと同時に、欲が出て来たんでしょうな。