2018/07/22

セルボ・モード補修 ⑫

  車の修理・整備記録のシリーズ。 買ってから、2年目の終わりに近づき、今年は、7月20日までに車検を受けねばならなかったのですが、これといって、車検対策を取るという気がなくて、車検前の最大のイベントは、オイル・フィルターの交換だと思っていました。 この頃は、まだ、能天気に暮らしていたわけですな。 




≪オイル交換≫

  5月22日に、半年に一度のオイル交換をしました。 去年の11月から、ドレン・ボルトを外す、下抜きで行く事にしたので、やる事は前回と同じです。

≪写真上≫
  近所を一回りして、エンジンを温めてから、カー・ステップを組んで、前輪を10センチ持ち上げました。 下に潜る為に、ダンボール箱を開いて、敷きます。 レジャー・シートなどより、ダンボールの方が、背中の滑りがいいです。 前回、廃油が飛び出して、地面のコンクリートを汚してしまった失敗に懲りて、今回は、オイル・パンの下に、まず、大きいビニール袋を敷き、その上に新聞紙を敷いてから、廃油トレイを置きました。

≪写真中≫
  ドレン孔が後ろを向いているせいで、ボルトを抜くと、廃油が後ろに飛び出すわけですが、それを受ける為に、新聞紙をガム・テープで貼って吊り下げ、壁を作りました。 廃油は、新聞紙に当たって、廃油トレイに全て入りました。 よしよし、少しはノウハウが蓄積されたようだな。

  ちなみに、ドレン・ボルトは、普通の長さ(20センチ弱)の、コンビネーション・レンチがあれば、緩める方も、締める方も、簡単にできます。 初めて緩める時に、硬過ぎて回らない場合は、もっと長いのを使うのもアリですが、締める時には、長いのを使うと、オーバー・トルクになって、ネジ山を潰してしまうので、要注意。 長いレンチでも、短く持って締めるのなら、OKです。

  どのくらい締めればいいかは、言葉では伝わり難いところがあります。 最初、軽めに締めて、オイルを入れた後、漏れるようなら、少し力を入れて締め増すくらいが、コツと言えば、コツ。 いきなり、思い切り締めるのは、とにかく、まずいです。 よほど、怪力の人でない限り、普通の長さのレンチを普通に持って、一回だけ、グッと締めれば、大体、大丈夫なんじゃないでしょうか。

  それ以前に、ボルトの斜め入りには、注意して注意し過ぎる事がないくらい、注意すべき。

≪写真下≫
  ドレン・パッキン。 去年の11月に、3枚入りのを買いました。 右側が、使用済み。 ボルトの笠の痕がついています。 左側は、新しく付けた方。 ドレン・パッキンは、何回か使う人もいるようですが、1枚30円程度の安いものなので、毎回、新しくした方が無難だと思います。 材質は、アルミか、銅。 ある程度、押し潰される事で、隙間をなくす仕組みでして、再使用には、限度があります。

  オイル交換だけなら、この後、新しいオイルを入れるわけですが、今回は、オイル・フィルターの交換もしたので、手順が変わりました。



≪オイル・フィルター交換≫

  廃油を抜き、ドレン・ボルトを締めた後、オイル・フィルターの交換に着手しました。 オイル交換は、車を所有している限り、半年に一度はやり続けなければなりませんが、フィルターの方は、1万キロに1回という指定なので、たぶん、これが、最初で最後になると思います。 ちなみに、去年の5月から、今日までの走行距離は、863キロで、年間、千キロを割ってしまいました。

≪写真1≫
  去年、フィルター交換の為に買い揃えた、フィルター・キャップ・レンチと、ジョイント類ですが、全部で、7パーツも繋いでいたも拘らず、ちゃんと、回せました。

  ラチェツト・レンチやジョイント類は、他の用途でも使えるものの、キャップ・レンチは、これ一回で、お役御免となります。 勿体ない話ですが、フィルター交換を整備工場に頼んだ場合の工賃より、キャップ・レンチの値段(259円)の方が、ずっと安いのですから、是非もなし。

≪写真2左≫
  前のナンバー・プレートを外すと、バンパーに穴が開いていて、そこから、中を覗くと、こんな風になっています。 青緑色の丸いのが、エンジン・オイル・フィルターです。 前回、いつ、交換したのかは、不明。

  キャップ・レンチを被せ、ジョイントを繋いで、ラチェット・レンチを回したら、最初はきつかったものの、何とか、緩みました。 緩み出すと、すぐに、フィルター内の廃油が流れ出て来るので、予め、真下に、廃油トレイを持って来ておく必要があります。 エンジンの表面が廃油で汚れるのは、避けられないので、流れきった後で、拭き取ります。

≪写真2右≫
  フィルターを外すと、エンジン側は、こんな感じ。 写真がブレていますが、ブレている事に気づいたのは、新しいフィルターを付けた後でして、撮り直す事ができませんでした。 申し訳ない。

≪写真3左≫
  外した、古いフィルター。 外れたはいいんですが、キャップ・レンチが取れなくなってしまい、ハンマーで側面を叩いて、無理やり、取りました。 廃油を抜いてから、資源ゴミ・金属類へ。

  日東工業の「ファースト・グリッド オイル・フィルター <SU-12>」という製品です。 今でも売られていますが、別に、純正品でもないし、値段が最安ではなかったので、同じ物に拘りはしませんでした。

≪写真3右≫
  去年の6月に買っておいた、新しいオイル・フィルター。 アルプス工業の「AO-801」。 アマゾンのオートパーツエージェンシーという店で、513円。 送料が、640円かかったものの、エア・フィルターと一緒に買ったので、実質半額の送料でした。 オイル・フィルターは、ホーム・センターでも、800円台で売っているところがあったのですが、エア・フィルターの方の送料を半額にしたかったから、一緒に買った次第。

≪写真4≫
  新しいフィルターを取り付けました。 本当なら、締め付けトルクを合わせるのですが、トルク・レンチを持っている人は、稀なので、もっと簡便な方法が用意されています。 フィルターのゴム・パッキンが、エンジン側に接したところから、指定された回転数まで閉め込むというやり方です。

  このフィルターの場合、指定回転数、4分の3回転です。 手で回して行って、接触したところで、フィルターにテープを貼ってバミり、キャップ・レンチを被せて、4分の3回したら、それ以上、回らない程度に締まりました。 なるほど、そういう風に出来ているのか。

  ちなみに、フィルターを付ける前に、ゴム・パッキンに、指で、エンジン・オイルを塗っておきます。 これは、フィルターの取説に書いてあります。 締め付け中に、ゴムが捻れないようにする為だそうです。


  この後、エンジン・オイルを入れ、エンジンをかけ、オイル量と、下から漏れてないかを確認し、作業終了しました。 オイル・フィルター交換は、もし、次があるとしても、8年後か、10年後です。 それまで、セルボ・モードに乗っているかどうか、大いに怪しいところ。




  前文で、少し匂わせたように、この頃の私は、まだ、車検をナメきっていて、オイル・フィルターの交換が終わったら、そのまま、車検に出す気でいました。 恐れを知らぬ子供のように、甘~い考えに浸りきっていたのです。 すでに、この頃、走行中に、ブレーキ警告灯が、点いたり消えたりするという、明らかな異常サインを車が発していたにも拘らず、何もしないで、車検に出すつもりでいたのです。 呆れたもんだ。