ワイヤー・ロック 後編
前回の続き。 三度目の正直。 今回こそは、脱線せずに、済まそうと思っています。 思っているだけですが・・・。
で、今回のワイヤー・ロックは、3番目に買った物と、4番目に買った物です。 どちらも、仕事の応援先で、私生活の足として、自転車を使う事になり、やむなく、買ったもの。 もし、ずっと、自宅で生活していれば、これらのワイヤー・ロックを買う事はなかったでしょう。
まずは、3番目のワイヤー・ロックです。 2010年の10月から年末まで、岩手県・金ヶ崎町にある工場に、応援に行っていたのですが、バイクを持って行かなかったので、日常の移動に困っていたら、数年前に、そちらに移り住んでいた先輩が、「使ってない折り畳み自転車があるから、貸してやる」と言って、↓この折自を貸してくれました。
「 OFFROAD COLLECTION 」というロゴが入った自転車で、レボ・シフト6段。 後輪は、サスペンション付きという結構な優れ物。 確か、その1・2年前に、高校生の息子さんが、携帯電話の契約をした際、当てただか、貰っただかした物と言っていました。 10月12日の仕事帰りに、先輩の車で、先輩の家まで行き、折自を積んで、私が住んでいる寮まで運んで貰いました。 何から何まで、世話になって、今でも感謝しています。
寮があったのは、金ヶ崎町の北隣の、北上市で、「東芝・第2上野寮」という所でした。 その地区の名前が、「上野」だったのでしょう。 東芝と言っても、会社が寮を借りていただけで、私が働いていたのは、自動車の組立工場ですけど。 ちなみに、先輩の家は、工場と上野寮の中間に位置していました。
寮には、駐輪場があったので、そこに置く事にしました。 折自には、先輩の息子さんが買ったと思われる、ダイヤル式のワイヤー・ロックがついていたものの、それだけでは不安なので、その日の内に、寮の近くにある、100円ショップのセリアまで行って、↓この青いワイヤー・ロックを買い、セカンド・ロックにしました。
借りた折自に関して書き始めると、かなりの文章量になってしまうので、割愛。 話を、ワイヤー・ロックの事だけに絞ります。 ワイヤー・ロックとしては、少し小さめのサイズで、車輪だけにかけるタイプ。 2枚の鍵は、金属部分だけで、プラスチックの持ち手は付いていません。 ビニール袋のパッケージに入っていましたが、その袋は、すぐに捨ててしまいました。
値段は、当時、消費税5%で、105円でした。 一緒に、自転車カバーと、それを留める大きな洗濯バサミも買いました。 駐輪場が屋根だけの吹き曝しだったので、借りた自転車を濡らすわけには行かなかったのです。 カバーは、応援から帰って来る時に捨ててしまいました。 大きな洗濯バサミは、持ち帰って、今は、母の部屋にあります。
で、先輩の折自で出かける時に、ダイヤル式のと、この青いのと、二つのワイヤー・ロックを、ナップ・ザックに入れて持って行き、停める時には、二つかけていたわけです。 もっとも、自転車から離れる時間が短い時には、面倒だから、青いの一つだけ、かけていました。 ダイヤル式と、キー式では、キー式の方が、使い易いので。
応援から帰って来る時には、まず、先輩に、折自と、ダイヤル式ワイヤー・ロックを返しました。 返す時には、自転車に乗って、先輩の家まで行き、お礼に、地元銘菓「かもめのたまご」を渡して、そこから、寮までは、歩いて帰りました。 寮といっても、北上の第2上野寮ではなく、期間途中で引っ越した、金ヶ崎の独身寮の方ですけど。 徒歩だと、1時間以上かかったと思いますが、まあ、大した事ではないです。
青い方のワイヤー・ロックは、ダンボール箱に入れて、家に送りました。 行く時には、自分の手荷物二つだけで行ったのに、帰りには、向こうで買った物が増えて、入りきらなくなってしまったんですな。 荷物の送料が、会社から補助されると聞いて、それなら、送らなきゃ損だと思って、送ったのです。
そういや、最終日に、駅まで行く足がなくて、その先輩に、「送ってくれませんか」と頼んだら、難なくOKしてくれて、会社から、寮経由で、東北本線・六原駅まで、送ってもらいました。 寮に寄ったのは、荷物を取る為です。 自転車カバーは、最後まで、寮の部屋にあって、引き払う時に、荷物と一緒に持ち出して、カバーだけ、ゴミ捨て場に捨ててから、先輩の車に乗ったのでした。 妙な事が、記憶に残っているものですな。
先輩の車は、トヨタ・VOXYでした。 荷物を出した後、スライド・ドアを閉めようとしたら、異様に重い・・・。 先輩に、「それは、オートなんだよ」と言われて、初めて、スライド・ドアに、オート・クローザーが普及している事を知った次第。 ちょっと引っ張れば、あとは、自動で閉まるんですな。
繰り返しますが、とにかく、その先輩には、お世話になりました。 元々は、沼津の人で、子供の頃には、私が住んでいる町内の、隣の町内にいたとの事。 大人になって、結婚してから、岩手へ越して、向こうで家を買い、向こうで子育てしたので、沼津に戻る気はないという話でした。 翌年の、東日本大震災の直後、電話したんですが、内陸の方なので、被害は少なかったようでした。 その先輩とは、それっきりです。 もう、会う事はないでしょうなあ。
そういえば、私は、その時、六原駅から、沼津駅まで、普通列車で帰って来ました。 新幹線を使えば、5・6時間ですが、料金が2倍になるので、半額で、時間がかかる方を選んだのです。 夕方に、六原駅を出て、夜11時過ぎに、福島県の南端にある、白河駅で、終電終着になりました。 待合室で朝を待とうと思ったら、「夜は駅を閉める」と言われて、12時には、追い出されてしまいました。 外は雨で、季節は、12月下旬です。 顔色真っ青・・・。
始発は、5時20分。 たかが、5時間ちょっとの為に、ビジネス・ホテルに泊まったのでは、せっかく、安い普通列車にした意味がないので、駅の横のトイレに入り、個室に籠って、朝を待ちました。 凍えないように、足踏みしながら。 私も、吝嗇が動機で、いろいろと、みっともないと言うか、こっ恥ずかしいと言うか、穴があったら入りたいと言うか、そういった事をしましたが、最後にやったのが、そのトイレで夜明かしですな。 46歳になる直前の事でした。
うーん・・・、またまた、脱線しまくっておるなあ。 こんなに長引いてしまったのでは、4番目のワイヤー・ロックの話を、この後に繰り広げるのは、書き手側としても、読み手側としても、大変、好ましくないと思うので、ここは一つ、苦渋の決断で、4番目の話は、次回にしましょう。
となると、困ってしまうのが、今回のタイトルでして、≪ワイヤー・ロック 後編≫になる予定だったのですが、もう一回続くとなると、それではおかしくなってしまいます。 しかし、いい呼び方を思いつかないので、とりあえず、今回は、≪ワイヤー・ロック 後編≫にしておいて、次回のタイトルを、工夫する事にします。
で、その、岩手県北上市のセリアで買った、青いワイヤー・ロックですが、家に送ったまでは良かったんですが、その後、ワイヤー・ロックの出番はなく、ずっと、押入れにしまいっ放しでした。 忘れていたわけではなくて、ある事は分かっていたんですが、使う用がなかったんですな。
再登板させたのは、引退後しばらく経ってからで、2017年の春です。 旧母自で、清水町の本城山へ、運動登山に行ったのですが、麓の駐車場に自転車を置いて登るので、用心の為に、セカンド・ロックをかける事にし、この青いワイヤー・ロックを持って行ったのです。 以来、玄関の靴箱に入れておいて、旧母自で、運動登山に出かける時には、持って行く事にしています。
小さめなので、車輪だけにしかかけられませんが、車輪を外すほど大掛かりな泥棒なら、その前に、ワイヤー・カッターで、ワイヤー・ロックを切るはずで、フレームと車輪にかける大きめタイプと比べて、防犯性能は大差ないでしょう。 小さいから、小物用バックにも入ります。 私は、旧母自の前籠に入れて行くだけだから、そういう事はしませんけど。
鍵ですが、プラスチックの持ち手がついていないせいで、錆が出てくると、ちと、嫌な感じがします。 もっとも、「自転車の鍵が錆びていたから、病気になった」という話は聞いた事がないから、気にしなければいいだけの事ですが。
で、今回のワイヤー・ロックは、3番目に買った物と、4番目に買った物です。 どちらも、仕事の応援先で、私生活の足として、自転車を使う事になり、やむなく、買ったもの。 もし、ずっと、自宅で生活していれば、これらのワイヤー・ロックを買う事はなかったでしょう。
まずは、3番目のワイヤー・ロックです。 2010年の10月から年末まで、岩手県・金ヶ崎町にある工場に、応援に行っていたのですが、バイクを持って行かなかったので、日常の移動に困っていたら、数年前に、そちらに移り住んでいた先輩が、「使ってない折り畳み自転車があるから、貸してやる」と言って、↓この折自を貸してくれました。
「 OFFROAD COLLECTION 」というロゴが入った自転車で、レボ・シフト6段。 後輪は、サスペンション付きという結構な優れ物。 確か、その1・2年前に、高校生の息子さんが、携帯電話の契約をした際、当てただか、貰っただかした物と言っていました。 10月12日の仕事帰りに、先輩の車で、先輩の家まで行き、折自を積んで、私が住んでいる寮まで運んで貰いました。 何から何まで、世話になって、今でも感謝しています。
寮があったのは、金ヶ崎町の北隣の、北上市で、「東芝・第2上野寮」という所でした。 その地区の名前が、「上野」だったのでしょう。 東芝と言っても、会社が寮を借りていただけで、私が働いていたのは、自動車の組立工場ですけど。 ちなみに、先輩の家は、工場と上野寮の中間に位置していました。
寮には、駐輪場があったので、そこに置く事にしました。 折自には、先輩の息子さんが買ったと思われる、ダイヤル式のワイヤー・ロックがついていたものの、それだけでは不安なので、その日の内に、寮の近くにある、100円ショップのセリアまで行って、↓この青いワイヤー・ロックを買い、セカンド・ロックにしました。
借りた折自に関して書き始めると、かなりの文章量になってしまうので、割愛。 話を、ワイヤー・ロックの事だけに絞ります。 ワイヤー・ロックとしては、少し小さめのサイズで、車輪だけにかけるタイプ。 2枚の鍵は、金属部分だけで、プラスチックの持ち手は付いていません。 ビニール袋のパッケージに入っていましたが、その袋は、すぐに捨ててしまいました。
値段は、当時、消費税5%で、105円でした。 一緒に、自転車カバーと、それを留める大きな洗濯バサミも買いました。 駐輪場が屋根だけの吹き曝しだったので、借りた自転車を濡らすわけには行かなかったのです。 カバーは、応援から帰って来る時に捨ててしまいました。 大きな洗濯バサミは、持ち帰って、今は、母の部屋にあります。
で、先輩の折自で出かける時に、ダイヤル式のと、この青いのと、二つのワイヤー・ロックを、ナップ・ザックに入れて持って行き、停める時には、二つかけていたわけです。 もっとも、自転車から離れる時間が短い時には、面倒だから、青いの一つだけ、かけていました。 ダイヤル式と、キー式では、キー式の方が、使い易いので。
応援から帰って来る時には、まず、先輩に、折自と、ダイヤル式ワイヤー・ロックを返しました。 返す時には、自転車に乗って、先輩の家まで行き、お礼に、地元銘菓「かもめのたまご」を渡して、そこから、寮までは、歩いて帰りました。 寮といっても、北上の第2上野寮ではなく、期間途中で引っ越した、金ヶ崎の独身寮の方ですけど。 徒歩だと、1時間以上かかったと思いますが、まあ、大した事ではないです。
青い方のワイヤー・ロックは、ダンボール箱に入れて、家に送りました。 行く時には、自分の手荷物二つだけで行ったのに、帰りには、向こうで買った物が増えて、入りきらなくなってしまったんですな。 荷物の送料が、会社から補助されると聞いて、それなら、送らなきゃ損だと思って、送ったのです。
そういや、最終日に、駅まで行く足がなくて、その先輩に、「送ってくれませんか」と頼んだら、難なくOKしてくれて、会社から、寮経由で、東北本線・六原駅まで、送ってもらいました。 寮に寄ったのは、荷物を取る為です。 自転車カバーは、最後まで、寮の部屋にあって、引き払う時に、荷物と一緒に持ち出して、カバーだけ、ゴミ捨て場に捨ててから、先輩の車に乗ったのでした。 妙な事が、記憶に残っているものですな。
先輩の車は、トヨタ・VOXYでした。 荷物を出した後、スライド・ドアを閉めようとしたら、異様に重い・・・。 先輩に、「それは、オートなんだよ」と言われて、初めて、スライド・ドアに、オート・クローザーが普及している事を知った次第。 ちょっと引っ張れば、あとは、自動で閉まるんですな。
繰り返しますが、とにかく、その先輩には、お世話になりました。 元々は、沼津の人で、子供の頃には、私が住んでいる町内の、隣の町内にいたとの事。 大人になって、結婚してから、岩手へ越して、向こうで家を買い、向こうで子育てしたので、沼津に戻る気はないという話でした。 翌年の、東日本大震災の直後、電話したんですが、内陸の方なので、被害は少なかったようでした。 その先輩とは、それっきりです。 もう、会う事はないでしょうなあ。
そういえば、私は、その時、六原駅から、沼津駅まで、普通列車で帰って来ました。 新幹線を使えば、5・6時間ですが、料金が2倍になるので、半額で、時間がかかる方を選んだのです。 夕方に、六原駅を出て、夜11時過ぎに、福島県の南端にある、白河駅で、終電終着になりました。 待合室で朝を待とうと思ったら、「夜は駅を閉める」と言われて、12時には、追い出されてしまいました。 外は雨で、季節は、12月下旬です。 顔色真っ青・・・。
始発は、5時20分。 たかが、5時間ちょっとの為に、ビジネス・ホテルに泊まったのでは、せっかく、安い普通列車にした意味がないので、駅の横のトイレに入り、個室に籠って、朝を待ちました。 凍えないように、足踏みしながら。 私も、吝嗇が動機で、いろいろと、みっともないと言うか、こっ恥ずかしいと言うか、穴があったら入りたいと言うか、そういった事をしましたが、最後にやったのが、そのトイレで夜明かしですな。 46歳になる直前の事でした。
うーん・・・、またまた、脱線しまくっておるなあ。 こんなに長引いてしまったのでは、4番目のワイヤー・ロックの話を、この後に繰り広げるのは、書き手側としても、読み手側としても、大変、好ましくないと思うので、ここは一つ、苦渋の決断で、4番目の話は、次回にしましょう。
となると、困ってしまうのが、今回のタイトルでして、≪ワイヤー・ロック 後編≫になる予定だったのですが、もう一回続くとなると、それではおかしくなってしまいます。 しかし、いい呼び方を思いつかないので、とりあえず、今回は、≪ワイヤー・ロック 後編≫にしておいて、次回のタイトルを、工夫する事にします。
で、その、岩手県北上市のセリアで買った、青いワイヤー・ロックですが、家に送ったまでは良かったんですが、その後、ワイヤー・ロックの出番はなく、ずっと、押入れにしまいっ放しでした。 忘れていたわけではなくて、ある事は分かっていたんですが、使う用がなかったんですな。
再登板させたのは、引退後しばらく経ってからで、2017年の春です。 旧母自で、清水町の本城山へ、運動登山に行ったのですが、麓の駐車場に自転車を置いて登るので、用心の為に、セカンド・ロックをかける事にし、この青いワイヤー・ロックを持って行ったのです。 以来、玄関の靴箱に入れておいて、旧母自で、運動登山に出かける時には、持って行く事にしています。
小さめなので、車輪だけにしかかけられませんが、車輪を外すほど大掛かりな泥棒なら、その前に、ワイヤー・カッターで、ワイヤー・ロックを切るはずで、フレームと車輪にかける大きめタイプと比べて、防犯性能は大差ないでしょう。 小さいから、小物用バックにも入ります。 私は、旧母自の前籠に入れて行くだけだから、そういう事はしませんけど。
鍵ですが、プラスチックの持ち手がついていないせいで、錆が出てくると、ちと、嫌な感じがします。 もっとも、「自転車の鍵が錆びていたから、病気になった」という話は聞いた事がないから、気にしなければいいだけの事ですが。
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