2018/05/20

ワイヤー・ロック 中編

   前回の続き。 今回は、脱線せずに、簡潔に要点だけ書いて、済まそうと思っています。




  で、前回、1988年に初めて買ったワイヤー・ロックの思い出について書いたわけですが、次にワイヤー・ロックを買ったのは、どーんと歳月が飛んで、2007年1月20日になります。 えっ! そんなに、あとだったっけ? 自分で調べて、驚いている次第。 19年も経っていたんですなあ。 光陰矢の如し。

  なぜ、買ったのかというと、同じ日に、ネットで買った折自、「レイチェル OF-20R」が届いて、自転車本体にはロックか付いていないから、ワイヤー・ロックが必要だと思って、買って来たわけです。 店は、沼津市の八間道路(国道414号線)沿い、第三小学校の前にあった、「オレンジ」という名の100円ショップでした。 同じ日に、自転車カバーも買っています。 当時は、税込みで、105円でした。

  ちなみに、うちの近所では、そこが、一番最初に出来た100円ショップで、ちょこちょこと、いろいろな物を買いました。 私の出納ノートで見ると、2001年10月に登場し、2007年1月が最後になっています。 奇しくも、ワイヤー・ロックと自転車カバーを買ったのが、最後だったわけです。 その店、すぐに、なくなってしまったような記憶があったんですが、それでも、6年間はあったんですなあ。 記憶というのは、曖昧なものじゃて。 オレンジだった店舗は、その後、不動産屋が入っています。

  更にちなみに、そのオレンジが閉店した後、何年か経ってから、同じ名前の店が、他の場所にいくつかあるのを発見しました。 八間道路の、キミサワ→ヤベ電器→業務スーパーの跡地にも出来て、そこにも、ちょこちょこ行きましたが、ダイソー系列だったようで、去年、ダイソーに変わってしまいました。 思いっきり、ローカル情報だのう。 しかも、昔話だし。


  で、ワイヤー・ロックの話に戻りますが、色は黒で、鍵を挿す方式。 大きいサイズでした。 折自用に買ったにも拘らず、折自で出かける時には、ほとんど、使った記憶がありません。 大き過ぎたんでしょうな。 その年の4月には、長首の南京錠を買って、折自のロックは、そちらに換えてしまうので、3ヵ月で用なしにしてしまったわけです。

  ワイヤー・ロックは、出先で使おうとすると、どこへ入れて持って行くかが大きな問題になるものでして、ワイヤー・ロックを入れる為だけに、ナップ・ザックを使うのは、大変、面倒。 さりとて、自転車に着けて行くとなると、いい場所がありません。 下手な所に吊っておくと、ブラブラ揺れて、フレームにこすれて、大事な自転車に、キズをつけてしまったりします。 痛恨だな。

  また、キーを挿しっ放しにして、吊り下げておいて、ふと気づいたら、キーがなくなっていたというのも、顔色真っ青な話。 どこかで、落ちてしまったんでしょうなあ。 落とした物のサイズや、移動した距離にもよりますが、路上で落とした物は、後で捜しに行っても、まーず、見つかりませんな。 私個人的には、見つかった経験がないです。


  また、話を戻します。 そのワイヤー・ロック、使わなくなって、お蔵入りにして、たぶん、自室の押入れに突っ込んでおいたのだと思いますが、具体的に、どの辺りにしまってあったかは、さっぱり覚えていません。 しかし、捨てる原因になった事件は、劇的だったので、はっきり覚えています。

  2011年12月4日、祖母の33回忌の時、家族全員で寺に行く前に、庭の潜り戸に、ワイヤー・ロックをかけて行きました。 ところが、帰って来て、開けようと思ったら、錠が壊れていて、開きません。 ガチャガチャやっていたら、ロック内の金属部分がバラバラに崩壊してしまいました。 あっかーん!(開かないだけに・・・)。 しかも、それでも、外れねーと来たもんだ。

  やむなく、ワイヤー・カッターで、ワイヤーを切断しました。 おっと、「ワイヤー・カッター」と言うと、マッチョな電動工具を連想する人もいるかと思いますが、そういう物ではなく、ペンチの親分みたいな道具です。 そんなに高価なわけではないので、一家に一丁あると便利ですが、くれぐれも、自転車泥棒に使わないように。

  そういうわけで、二番目に買ったワイヤー・ロックは、壊れて、捨ててしまったんですよ。 ほとんど、使っていなかったにも拘らず・・・。 「100円ショップの品だから」? 関係ないんじゃないですか? たまたま、ハズレだったんでしょう。 ちなみに、未だに勘違いしている人がいるようですが、100円ショップというのは、100円以下で仕入れられる品を売っているのであって、別に、安物を売っているわけではありません。 ましてや、「専ら、不良品を売っている」などという事は、金輪際ないので、注意するように。

  いや、いるんですよ、ほんとに、100円ショップを、根本部分で勘違いしている人が。 大抵、自分は、100円ショップに行った事がなくて、「100円ショップに行くのは、貧乏人だ」と、店も客も見下しているという、しょーもない輩です。 全く同じ品を、ホーム・センターで、5倍の値段で買って、「ホーム・センターの方が、物がいいに決まっている」と信じ込んでいる、憐れな人達。 物を見る目がないというのは、とことん、損ですなあ。

  そういえば、今でも、「100円ショップで、店員に、個々の商品の値段を訊いている、馬鹿な客」という冗談を口にする人がいると思いますが、それが通用したのは、ダイソーが、100円以外の商品も置くようになる前の事です。 今は、全く通じないばかりか、ダイソーに行った事がない事を自白してしまう事になるので、やめた方がいいです。 そういうのも、100円ショップを誤解している人間の一類型ですなあ。 行きもしない、すなわち、知りもしないのに、貶そうとするから、墓穴を掘るのですよ。


  んーーー・・・・、脱線しないと言っておきながら、脱線しまくって、随分、長くなってしまったので、今回は、ここまでにします。 本来、今回の文章のタイトルは、≪ワイヤー・ロック 後編≫になる予定だったのですが、そういうわけで、≪中編≫に変更しました。 「中編」というのは、「中くらいの長さの小説」を指すのが普通なので、何か違和感がありますが、「前編・中編・後編」という言い方がないでもないですな。

  そうそう、二番目に買ったワイヤー・ロックの写真ですが、買った直後の写真が見つからず、アップを諦めていたら、なんと、捨てる直前に撮った写真を発見しました。 ↓これがそうです。 撮影データの年月日・時刻は、2011年12月4日、12時10分となっています。


  撮影時間と、日記の記述を突き合わせて考えると、すでに、ワイヤー・カッターで切断した後なのですが、「うまく並べて、まだ切れていないような姿にして、撮ったのかなあ?」と思ったのも束の間。 よく見ると、錠部分の方に、金属突起がついているじゃありませんか。 こんなのは、ありえません。 つまり、突起が抜けないので、突起側の被覆をずらして、ワイヤーの根元で切ったんですな。

  鍵の方ですが、持ち手がプラスチックで覆われたタイプだったんですねえ。 完全に忘れていました。 ほとんど使わずに、3ヵ月でお役御免にして、以後、4年8ヵ月間、押入れに突っ込んだまま、見もしなかったのだから、無理もないですけど。

  む? 今、何気なく、「錠部分」とか、「鍵の方」とか書きましたが、念の為に書いておきますと、私は、「錠(じょう)/ロック」と「鍵(かぎ)/キー」は、言葉上、使い分けています。 中には、一緒くたにして、「かぎ」と言っている人もいると思いますが、別の物を指しているので、そのつもりで読んで下さい。

  会話上、「鍵が壊れた」という言い方は、普通に通じるので、それはそれで、目くじら立てるような事ではありませんが、正確に言えば、鍵は、「折れる」とか、「捻じ切れる」ものでして、「壊れる」のは、錠の方です。 ただし、車のキーレス・エントリーのキーは、別。