2018/06/03

ワイヤー・ロック 続編

  前回の続き。 タイトルを工夫するつもりでしたが、億劫になったので、テキトーにやっつけました。 前回、三度目の正直で、脱線を回避しようと努力したものの、敢えなく、失敗。 「四度目の正直」などという言葉はないですから、今回は、何の努力もしない事にします。




  今回のワイヤー・ロックは、4番目に買った物です。 2013年の10月末から、2014年の1月半ばまで、2ヵ月半、北海道の苫小牧にある自動車のトランスミッション工場へ応援に行かされていた時に、買った物。 前回も書きましたが、自分の家に住んでいる時には、ワイヤー・ロックなんか使わないから、買わんのですよ。

  向こうで暮らし始めた当初は、徒歩で移動していたのですが、鉄道とバスで、支笏湖へ行って帰って来たら、あまりにも、交通費がかかってしまったので、「是が非でも、自転車が要る!」と判断して、寮の近くにあった、「バイヤーズ」というリサイクル店に行き、5000円で、シティー・サイクルを買ったのです。 2013年11月16日、土曜日の宵の事でした。 ↓ これが、その写真。


  例によって、この自転車の事について書くと、長くなってしまうので、割愛。 ああ、そうだ、過去の記事に、割と詳しく書いたものがありますよ。 ちょっと、待ってください。 今、調べますから。 えーと、書いたとしたら、2014年の6月以降だから・・・、おお、あったあった! 2014年6月1日付けの記事で、タイトルは、≪シティー・サイクル≫です。 おや? 別の写真が使われていますな。 まあ、いいか。 という事で、興味があったら、そちらを読んでみて下さい。

  で、自転車を買った帰りに、「ビッグハウス」というスーパーと同じ建物の中にあった、「ミーツ」という100円ショップで、ワイヤー・ロックと、空気入れを買いました。 当時は、まだ、消費税が5%で、各105円でした。 カバーを買わなかったのは、寮に、屋内の自転車置場があったからです。

  自転車は、2ヵ月使って、翌年の1月13日に、同じリサイクル店に、1000円で売ってから、帰って来ました。 ワイヤー・ロックと空気入れは、家に宅配便で送り返して、今でも、あります。 空気入れは、今回は触れないとして、↓ これが、その時買った、ワイヤー・ロックです。


  律儀に、パッケージに入れた状態で、とってありました。 65センチで、キー式。 キーは、取っ手がプラスチックで覆われているタイプです。 65センチというのは、この手のワイヤー・ロックとしては、大きい方です。 前々回に紹介した、2番目に買ったワイヤー・ロックも、ほぼ、同じ大きさでした。 前回、紹介した、3番目に買ったのと比較すると、↓ こんな感じになります。


  だいぶ、違いますな。 大きい方なら、車輪とフレームにかける事ができます。 もっとも、前回も書いたように、車輪を外すほど、気合いが入っている泥棒なら、それ以前に、ワイヤー・カッターを持っていると思うので、ワイヤー・ロックをフレームまでかけたからといって、防犯効果が劇的に高まるという事はないです。

  ワイヤー・ロックも、チェーン・ロックも、とにかく、こういう、輪をかけるタイプのロックは、無手勝流に盗もうとする、馬鹿な俄か泥棒に、「ああ、道具がないと、とても外せないな・・・」と思わせて、諦めさせるのが狙いでして、本格的な自転車泥の前には、甚だ無力です。 一方、自転車に元から装備されている馬蹄錠は、外そうとすると、鉄鋸が必要で、音も出るし、時間もかかりますから、防犯効果は、数段、高くなります。

  ちなみに、公の施設の駐輪場で、鉄鋸を使って、馬蹄錠のシリンダーを切ろうとしている輩を見つけたら、「自分の自転車なんですよ。 鍵をなくしちゃって・・・」なんて、白々しい言い訳を鵜呑みにせず、施設の管理者か、警察に連絡した方がいいです。 逆に、本当に、自分の自転車で、鍵をなくしてしまった場合、鉄鋸を持って来て、その場で切ろうなどと思わず、車に積むなり、後輪を持ち上げて、押して歩くなりして、家に持ち帰ってから切る方が無難。 とにかく、公の場で、鉄鋸を振るうのは、まずいわ。 通報されても、文句が言えないくらい、怪しい行為です。


  話を戻します。 この4番目のワイヤー・ロックですが、もし、北海道に赴く前から、向こうで自転車を買う予定でいたのなら、3番目の青いのを持って行けば良かったのであって、買う必要はなかったのです。 最初は、自転車を買う予定がなかったから、ロックは向こうで買わざるを得なかったんですな。 わざわざ、送ってもらったのでは、送料の方が、遥かに高くなってしまいますし。

  で、北海道から帰って来た後ですが、2014年の5月に、岩手異動がありまして、その時には、手持ちのワイヤー・ロック2本を、両方とも岩手に送って、向こうで、バイクのロックに使ったと思います。 細部の記憶があやふやなのですが、4番目のは、寮と会社の駐輪場で、バイクにつけ、3番目のは、寮の駐輪場を留守にする間、バイク・カバーを入れた袋を駐輪場の屋根支柱にロックするのに使っていたような・・・・

  むむむっ! また、思い出したぞ! 4番目のロックは、バイクにつけていたわけですが、バイクの車輪につけていたのではなくて、ヘルメットに通していたのでした。 そうだそうだ、思い出した。 いやはや、綺麗さっぱり忘れていた事を、何年も経ってから思い出すというのは、自分の事でありながら、驚いてしまいますなあ。 まったく、人間の脳の記憶野というのは、どういう構造になっているんでしょうねえ。

  会社のロッカーに、ヘルメット置き場がなくて、バイクにつけておくしかなかったのですが、バイクのヘルメット・ホルダーに吊るすと、ヘルメットの開口部が上になって、雨が吹き込んでしまいます。 会社の駐輪場には、屋根があったものの、雨は、いつも真っ直ぐに降ってくれるとは限りません。 ヘルメットをビニールに入れても、結局、結び口が上に来るので、そこから浸水してしまいます。

  で、やむなく、ヘルメットを、ミラーに被せて、ハンドルと、ヘルメットの金具に、ワイヤー・ロックを通して、留めておいたのです。 ヘルメットは、元々、雨の中でも使える物ですから、シールドを下ろし、開口部を下に向けておけば、中が濡れる事はありません。 ちなみに、岩手工場では、バイクで通っている者が、私と、同じく異動で赴任した、もう一人の人しかいませんでした。 地元組は、ゼロ。 冬場は雪になって、どうせ、車でしか通えないから、バイク通勤なんぞ、最初から念頭にないのだそうです。


  それらはさておき。 異動はしたものの、すぐに心臓を悪くして入院し、退院の際、担当医から、「突然死の恐れがある」と宣告されて、故郷から離れた土地で働いているのが馬鹿馬鹿しくなり、6月下旬には、退職して、家に戻って来てしまいます。 ワイヤー・ロックが活躍したのは、ほんの2ヵ月弱でした。

  岩手から帰って来る時には、家に送り返す荷物の量に制限があったので、かなりの物を捨てて来たのですが、ワイヤー・ロック2本は、何とか、捨てられるのを免れて、家に戻りました。 3番目のは、元々、岩手で買われて、沼津へ送られ、数年後に、また岩手へ送られて、また、沼津へ送り返されたわけで、大変な距離を旅した事になります。 いや、そんな事を言い出せば、4番目のは、北海道→沼津→岩手→沼津と旅しているから、距離的には、ずっと長旅をしている事になりますが。


  で、退職後は、ワイヤー・ロックの出番がなくなり、自室の押し入れに入れたまま、2年10ヵ月ばかりが過ぎ去ります。 それが、去年の4月頃に、ふと思いついて、ワイヤー・ロックを再登板させる事になりました。 どうせ、あるのだから、使わねば損だと思って。

  3番目の青くて短い方は、旧母自で出かけて、長時間、自転車から離れる時に、セカンド・ロックとして使う事にしました。 4番目の黒くて長い方は、うちの車置き場と庭の間にある、仕切り格子の潜り戸に、夜間だけ、かけるようにしました。 ↓ こんな感じ。


  「こんなんで、防犯効果があるのか?」と思うでしょうが、多少はあると思います。 庭に入るだけでも、ロックを一つ突破しなければならないと分かれば、泥棒としては、「もっと、入り易い家にしよう」と判断するのではないでしょうか。 ワイヤー・ロックだけに、防犯の全てを頼るのは危険ですが、プラスαとしてなら、しっかり機能すると思います。 さりとて、あまり、あちこち、ワイヤー・ロックだらけにしてしまうと、開錠・施錠が厄介になりますけど。


  おっ! 今回は、割と、脱線せずに、最後まで辿り着きましたな。 脱線しないように努力すると、脱線し、「脱線もやむなし」と思って書くと、脱線しないんでしょうか。 マーフィーは、どこにでもいるようですな。

  そういえば、「マーフィーをさがせ」という絵本がありましたなあ・・・・、

  違う違う! それは、「ウォーリー」でんがな! マーフィーさがして、どないすんねん!