鼠蹊ヘルニアから糖尿病 ⑫
月の第二週は、闘病記。 前回は、2025年の4月3日まででした。 今回は、その続きですが、このシリーズは、これで終わりになります。 このブログ≪心中宵更新≫は、2025年一杯で、新規更新をやめる事にしたので、闘病記が最後まで行ったのは、偶然とはいえ、幸いでした。 他のシリーズは、いつ終わっても、問題ない性質のものですし。
【2025/04/09 水】
外掃除の後、盆栽棚下の、第4落ち葉溜めに入れてあった土を掻き出しました。 5月になったら、松の手入れをするので、その前に、切った枝葉を入れる所を空けておかなければならないのです。 土は、先に、朝顔用のプランター9基に入れ、余った分は、庭のあちこちの、低くなっていた所に撒きました。
野菜屑を入れていた第2落ち葉溜めが、ほぼ満杯になっていたので、第3の中身を掻き出し、まだ土になっていない枝葉を第2に押し込み、その前に、土を盛り上げました。 今度は、第3が、野菜屑入れ場になります。
大変、疲れました。 始める前から、頭がクラクラ。 インスリン注射を打っていないのに、低血糖はありえないので、このクラクラの原因が分かりません。 陽気が暖か過ぎたのかも知れません。
【2025/04/18 金】
血糖値計測の前の食事では、炭水化物を食べないようにしたいと思い、その代わり、満腹感を得る為に、「しらたき・麺つゆ煮込み」を作って、食べてみたのですが、あまりのまずさに、げんなりしてしまいました。 しらたきは、すき焼きのように、濃い口の醤油で、長時間、ぐつぐつ煮込むから、味がしみるのであって、めんつゆで温める程度では、駄目なんですな。 ゴムを食べているような感じ。
これなら、蒟蒻を刺身状に切って煮込み、味噌やケチャップをつけて食べた方が、うまいかも知れません。 ちなみに、しらたきも、蒟蒻も、カロリーは、ほとんど、ありません。 満腹感を得るには持って来いなのですが、気分が悪くなるほど まずいのでは、食べない方が、マシです。
【2025/04/21 月】
午前9時から、母自で、病院へ。 採血と採尿だけで、診察はなし。 1500円。 10時半には、家に戻って来ました。
来週の月曜に診察を受けに行きますが、その時に聞ける今日の検査の結果次第では、病院通いを終わりにしようと思っています。 手術をしてくれない病院に、いつまでも、つきあっていられませんから。
【2025/04/23 水】
体が、妙に、だるいです。 睡眠不足か、はたまた、何かもっと、重大な健康障碍か。 もう、健康の問題は、間に合っているんですがねえ。
【2025/04/28 月】
9時に家を出て、母自で、病院へ。 9時半に受付。
すぐに内科に行きましたが、さんざん待つ事になり、診察されたのは、11時でした。 交代した、新任の糖尿病専門医は、若い男性でした。 30歳前後でしょうか。
先週の血液検査の結果は、×。 肝臓の数値は、また、悪くなっていました。 インスリン注射が原因と思われていたのですが、そうではないのか、それだけではないのか、原因不明だとの事。
肝臓専門の医師が、もっと大きな病院への紹介状を書いてくれたとの事で、どうするか訊かれましたが、断りました。 家から遠過ぎるからです。 そもそも、その大きな病院へ行けるのなら、最初から、そちらを選んでいます。 検査や治療に何回通う事になるかも分からないのに、一回で丸一日かかるような病院へは行けません。
図らずも、今の病院では、この肝臓数値の異常原因をつきとめられない、つまり、治療できない事がはっきり分かりました。 肝臓数値が改善しない限り、鼠蹊ヘルニアの手術ができない事は、すでに分かっていたので、通院は、今日で終わりにしてもらいました。 糖尿病の治療について何も言われなかったのは、私の血糖値が下がっていて、インスリン注射も薬も必要ない状態になっていたからでしょう。 5月に入っていた、眼科の予約もキャンセル。
半年も通っているのに、鼠蹊ヘルニアの方は、全く治療を受けておらず、内科でも、複数の医師を盥回しにされ、うんざりしていたので、もう行かなくて済む事になって、清々しました。 少しでも、いい方へ向かっていれば、耐えもしますが、全く進まないとなると、半年は通い過ぎというものでしょう。
肝臓数値の悪化ですが、特に何が原因というわけではなく、食事制限と運動療法で、生活習慣が大きく変わったせいで、体のバランスが狂っているのかも知れませんねえ。 肝臓専門の医師も、それらしい事を口にしていましたし。 そんなに微妙なバランスでは、調整のしようがありません。 とりわけ、食事が絡んで来るとなると、どの食べ物がどう影響しているのか、つきとめるのは、至難の業です。 入院して、検査を受けても、何ヵ月もかかってしまうでしょう。
今の病院に通い始めてから、肝臓数値の悪化が始まったわけだから、通う前の生活に戻せば、治ると思うのですが、それをやると、今度は、血糖値が上がって、糖尿病が悪くなってしまいます。 やれやれ。 困った事になったものだて。
とりあえず、しばらく、病院にはかからず、様子を見る事にします。
【2025/04/29 火】
午後、血糖値計測してから、布団を取り込みました。 通院は終わりましたが、血糖値計測器の試験紙が、まだ、2ヵ月半分 残っているので、使い切るまでは、計測を続けます。
【2025/05/02 金】
炭水化物を減らす為に、代わりに食べ始めた、しらたきですが、少しでも美味く感じられる食べ方を、少しずつ開発しています。 一回に食べる量は、半分です。 袋から、笊にあけて、水洗いし、水を切ってから、器に移します。
めんつゆは、よほど濃くしないと、しらたきの臭みが消えないので、没。
袋ラーメンのスープに入れて、少し煮るのは、OK。 ダイエット食に、「しらたき・ラーメン」を薦めている人が多いのも、頷けます。 ただし、スープを単独で買ったのでは、高くついてしまうので、あくまで、袋ラーメンのスープを流用するのが、条件になります。
スープをしらたきに使ってしまったら、袋ラーメンの麺はどうするのか? やきそばにすれば、スープなしで食べられます。 焼くのは、手間がかかり過ぎるので、駄目。 ウースター・ソースをかけ、電子レンジでチンして、ふりかけをかけて食べると、ほぼ、カップ・やきそばの味になります。
しらたきに話を戻しますが、麻婆豆腐に絡めて食べるのは、OK。 茄子のそぼろ餡かけに絡めるのも、OK。 しらたきに、ウースター・ソースをかけ、電子レンジでチンして、ふりかけをかけるのも試してみましたが、めんつゆよりはいいものの、美味というレベルには届きませんでした。
ちなみに、炭水化物をしらたきで代用すると、血糖値は、覿面に落ちます。 だって、糖質を摂っていないんだものね。 計測対策のインチキ? そんな事はないです。 一日一食でも、炭水化物を外せば、長期的に見れば、ヘモグロビンA1Cが下がるのであって、やらないより、ずっと、マシです。 ただし、仕事でも遊びでも、その食事の後、体力を使う事が分かっている場合は、炭水化物を摂っておいた方がいいと思います。
【2025/05/10 土】
ここのところ、どうも、疲れ易い。 体重は変わらないし、血糖値も低くなり過ぎてはいないのですが、明らかに、全身の肉が落ちています。 もしかしたら、屋内歩行で運動をし過ぎて、筋肉内の糖分を使い切ってしまっているのかも知れません。 肝臓の数値が悪化したのも、それが原因だったのでは? 少し、炭水化物の量を増やして、様子を見てみます。
【2025/05/22 木】
どうも、体に力が入らないので、三食中一食を、しらたきにするのは、明日から中止し、歩行数も、1万から、8千に減らして、血糖値がどうなるか、様子を見てみようと思います。
【2025/06/03 火】
三食中一食 食べていた、しらたきをやめ、麦飯や麺など、炭水化物に戻したところ、頭がクラクラしたり、異様な脱力を感じたりする症状は出なくなりました。 やはり、筋肉中の糖分が減り過ぎていたのでしょう。 この症状は、血糖値とは、直接的な関係はないようで、低血糖とは違うのです。 測ると、100以上、あるのです。 70以下が、低血糖ですから、だいぶ、開きがあります。
血液中の糖分が減ったのを、筋肉から補っているのだと思いますが、糖尿病を宣告され、早く血糖値を下げようと、一気に、甘い物や、炭水化物を摂らなくなった人は、こういう症状が出てしまう可能性が高いと思います。 ただただ、糖分を絶てばいいというわけでもないわけだ。 難しい。
私が病院から買った血糖値測定器は、試験紙が、あと1ヵ月半くらいで尽きます。 同じ製品は、市販されていないようなので、それ以降は、測れなくなります。 それまでに、正常な血糖値を維持できる、食事量と運動量を確立しなければならないのですが、この脱力症状は、一つの指標になるかも知れません。 脱力症状が出たら、炭水化物を増やせばいいわけだ。 症状が消えたら、また、しらたきにしてもいいと。
【2025/06/18 水】
昨日、昼食後に測った血糖値が、196を出してしまい、顔色が青くなりました。 どうも、昼食後は、高くなる傾向があります。
昼食での炭水化物が多過ぎると判断し、昨日まで、袋ラーメンを一杯食べていたのを、今日から、半分に減らしました。 ちなみに、他に、葉物野菜と、常備菜なども食べているから、ラーメンが半分になっても、満腹できないわけではありません。
炭水化物を減らすと、筋肉から血液に、糖分をとられてしまい、力が入らなくなりますが、私の午後の日課は、昼寝と読書がメインなので、多少、へろへろ気味でも、たぶん、大丈夫でしょう。
で、今日は、夕食前の計測でしたが、109でした。 これなら、空腹時の正常値内で、問題なし。 やはり、昼食のラーメンが多過ぎたのか。 計測器の試験紙は、あと、25日分くらいしか残っていませんが、使いきる前に、血糖値を安定させねばなりません。
【2025/06/20 金】
今日、久しぶりに、食パンを買って来ました。 イオンのベスト・プライス商品に、5枚切りで、税込み、150円台のがあったので、昼食の袋ラーメン・半分を、食パン1枚に置き換えれば、ほぼ、カロリーが同じで、用意する手間は、遥かに楽になると思って。 確かに、楽でした。 血糖値を見ながら、しばらく、このパターンで行ってみようと思います。
【2025/06/24 火】
3月中旬から、足が浮腫むようになり、特に、右足は、ひどかったのですが、延々と続いていたのが、ここ数日、漸く、治る兆しが見え始めました。
今までの経過を書きますと、起きている間は、立っていても、座っていても、足の甲から、踵、脹脛にかけて、膨れ上がります。 横になっていると、多少、細くなりますが、完全に戻るわけではありません。 右足は、ずっと。 左足は、一時期、右足に近い状態になった事もありますが、期間は短かったです。 浮腫むようになった原因は、未だ、不明です。
それが、この一週間くらい、浮腫みが収まって来たわけですが、その理由も分かりません。 暖かくなったからかも知れませんが、ただ単に暖かい日なら、それまでにもあったのであって、そうとも決められません。
10日くらい前から、手指足指の運動を再開したのですが、それが効いたのかも知れません。 冬の間は、もちろん、やっていました。 冬が終わってから、やらなくなっていたのですが、「むしろ、暖かい季節にこそ、指の運動をすれば、毛細血管が通り易くなるのでは?」と思い、駄目元で、始めてみたのです。
とにかく、浮腫みが治って来たのは、ありがたい。 靴を履く時にも、肉を押し込まなくて、済みます。 このまま、毛細血管の通りも良くなって、寒がりも治ってくれれば、先々の冬が凌ぎ易くなるのですがねえ。
【2025/07/10 木】
血糖値計測ですが、試験紙と針が、残り、一週間分くらい。 今のところ、一週間平均、130以下で、安定しています。 空腹時、110以下は、ほとんど ないですが、食後でも、130前後という事が多いので、平均を取ると、低くなるのです。
【2025/07/11 金】
尾籠な話で、恐縮ですが・・・。
去年の暮れから、今年の正月にかけて、ひどい便秘になり、半月間も出なかった時期があったのですが、その後は、便秘体質そのものが治ってしまい、ほぼ毎日、出るようになりました。 出ない日があっても、二日は続きません。
高校生くらいの頃から、働いている間を通して、ずっと、便秘体質で、一週間か、十日くらい出ずに、出始めると、硬い便から、水便まで、どさっと出るというパターンを繰り返して来ました。 引退後は、他人ストレスが減ったせいか、間隔が短くなり、三日か、せいぜい、五日に一回は出るように変わって、10年。 それが、今年の1月以降は、ほぼ、毎日出るようになったわけです。 糖尿病治療の食事制限で、食物繊維が豊富なものばかり食べるようになったので、そのせいでしょう。
人生のほとんどを、便秘体質で過ごして来たので、便秘でない正常な便通というのが、どういうものなのか、分からなくなっていたのですが、今現在の感覚で言うと、常に、大腸内で、肛門近くまで、便が来ているという感じです。 便意は弱いのですが、トイレに座って、少しイキむと、スタンバイしていた便が、割と容易に出て来ます。
以前は、出先で便意を催すと、急転直下という感じで、顔色真っ青で、店や施設のトイレに駆け込んだものですが、今は、便意自体が弱いので、尿と同じように、我慢が利きます。 家に戻ってから出しても、ゆうゆう、間に合うようになりました。 こういうのが、正常な便意なのかも知れません。
【2025/07/21 月】
昨年10月から、毎日続けていた、血糖値計測ですが、今日の分で、試験紙を使い終わり、終了しました。 先に、針の方を使い切ってしまい、残り二回は、余っていたインスリン注射用の針を使いました。 ちゃんと、血が出ましたよ。
最後の計測は、昼食後で、167でした。 食後としては、正常値内ですが、一週間平均で、135を目的にしていたので、ちと、高いです。 もはや、測りようがありませんが。
市販の計測器セットが、売っている事は売っていますが、保険が利かないので、高いです。 それに、使った針を処分する方法がないので、買う気はないです。 今日まで使っていた針は、いずれ、通っていた総合病院へ行って、医療廃棄物入れに出して来る予定。
【2025/07/23 水】
血糖値計測で使った針と、インスリン注射の針で、未使用のものを、医療廃棄物用の厚手ビニール袋に入れ、病院へ出しに行く準備を整えました。 明日、持って行きます。
計測器本体と、穿孔器は、計測器の元箱に入れて、とりあえず、保存。 もう、使う事はないと思うので、いずれ、捨てる事になりますが。
【2025/07/24 木】
総合病院へ。 何食わぬ顔で、自転車置き場に停め、何食わぬ顔で、中に入り、何食わぬ顔で、医療廃棄物入れがある部屋へ行き、針を捨てて来ました。 もちろん、何も言われませんでした。 そもそも、この病院で買ったものだから、捨てる権利はあります。 出して、清々しました。 これでもう、この病院に来る事は、二度とありません。
闘病記は、これで、終わりです。 正確に言えば、闘病は、私が死ぬまで続くわけですが、とりあえず、病院に関連する記事が尽きたところまでにします。
その後、検査をしていないから、血糖値や、肝臓の数値がどうなっているのか分かりませんが、自覚症状的には、まあ何とか、安定しているという感じ。 体重や、血圧は、変わりません。
今にして振り返ると、肝臓の数値が悪化したのは、血糖値を下げる為に、糖分を控え過ぎて、エネルギーが足りなくなっていたからなのでしょう。 疲れ易い、体に力が入らない、という症状は、とっくからなくなっているから、今、病院へ行けば、肝臓の数値が正常に戻っている可能性は高いですが、病院通いには、ほとほと懲りてしまったので、行く気はないです。
正直、今後、倒れたり、意識を失ったりしない限り、どんな病院へも、行く気は全くありません。 医療機関というものが、根本的に、信用できなくなったのです。 日本の医療は、構造に問題があり、制度的にも、現場的にも、崩壊しつつあるそうですが、自分の経験で、それを目の当たりにしてしまった感あり。

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