2007/05/27

間食断ち

  世界は全く面白くなく、日常生活はそれに輪を掛けてつまらないです。 かくして、書くネタが無いので、連休明けから実行しているダイエットについて、日記の方から抜き出して経過を記す事にします。



≪第一週≫
  最近、腹部の贅肉が気になるようになり、生まれて初めて節食によるダイエットに臨む事にしました。 とはいえ、体力の要る肉体労働者なので無理は禁物。 とりあえず軽い所から着手し、間食をやめる事にしました。 ズボンのウエストがきつくなり出した時期と、自分でビスケットやチョコレートを買って来るようになった時期が重なるからです。 それ以前は、母がスーパーで買ってくる菓子を食べるだけで、無い時は無いで、我慢していました。 その我慢が嫌で、自分で買うようになったのですが、人間何事も欲望に任せて行動すると、手痛いしっぺ返しを喰らうという事ですな。

  しかし、これが結構きつい。 まだ一週間もたたないのに、へろへろという感じです。 今まで食べていた分、胃が大きくなっていて、入る物が入らないと空腹感が解消しないのでしょう。 胃が適性サイズに戻るまでの辛抱か・・・。 うーむ、いくら食べても太らないという食べ物は無いものですかね。 水以外で。 わはは! こういう事を考えているから、みんなダイエットに失敗するわけですな。


≪第二週≫
  間食を断つ節食ダイエットですが、まだ続いています。 もう空腹感は無くなりました。 だいぶ腹が凹んだような気がしますが、ベルトが緩くなった感触は無く、気のせいかもしれません。

  おぼろげな記憶を辿ると、高校時代、背丈が伸び切った時点で、体重は59キロくらいだったと思います。 今の会社に入った頃には63キロくらいに増えて、その状態を10年ほど維持しました。 それが数年前からじわじわと増加傾向に入り、いつのまにか69キロまで来てしまいました。 高校時代と比較すると、10キロも増えています。 私の身長は174センチですから、70キロ台に入ってもまだ肥満とはいえませんが、そんな具合に食欲に譲歩していたら、あっという間に80、90行ってしまいそうです。

  高校卒業後すぐに誂えた礼服があるのですが、今ではズボンのウエストがまったく入らず、まだ三回しか着ていないのに、箪笥のゴミと化しつつあります。 ここは一つ、あのズボンが再び穿けるようになるまで腹を搾ろうかと思っています。


≪第三週≫
  ダイエットですが、間食抜きは続いているものの、痩せた感じはあまりしません。 ただ、ズボンを穿く時に心理的抵抗を感じなくなった所を見ると、少なくとも、前より太っていない事は確実なようです。 食事の後、冷凍庫に入っているチョコ・アイスが食べたくて禁断症状に似た感覚が起こりますが、そういう時には、「もう食べた」と思う事で乗り切っています。 今までの人生経験から、「食べる事による幸福感は、食べている間しか持続しない」と分かっているので、その錯覚を利用するわけですな。 今の所うまく作動していますが、いつまで続くかは、神のみぞ知ります。


  とまあ、今の所ここまでしか進んでいないんですがね。

  家の中に食べる物がうじゃうじゃあるのに食べられないというのは、肉体的にというより、精神的にきついです。 父はもともと、ほとんど間食をしない人なのですが、母が≪間食王≫なので、袋菓子やアイスの在庫が常に大量に備蓄されているのです。 自分がダイエットを始めると、母の暴食ぶりが今まで以上に際立って見えて来ます。 こういう人は、正規の食事は少なめに食べるんですよ。 それで、「あたしゃ、あまり食べてないよ」というポーズを取るわけですな。 家族に対してというより、自分自身に対してです。 その一方で、食事が終わった後は、テレビを見ながらひっきりなしに菓子・アイスを食べています。 かくして、ぶとぶとぶよぶよ膨れていくわけです。 あなおそろしや!

  最近は表を歩いていても、太った人を見ると、「ああ、食ってるな、この人・・・・」と思います。 「生まれついての体質だ」なんて言う人もいますが、嘘嘘! 好都合な言い訳、もしくは思い違いです。 食ってるんですよ、人並み以上に。 出るエネルギーより入るエネルギーの方が多いからこそ太るのです。

  よくあるダイエット方法に、「これを食べれば痩せる」というのがありますが、論理的・根本的にありえない話ですな。 「食べなければ痩せる」なら分かりますが、食べて痩せるわけがないでしょうが。 肥満というのは、一種の中毒だと思いますが、中毒患者というのは、実に様々な理由をつけて依存物質の摂取を目論むものなんですな。

  「食べた分、運動すれば太らない」という人もいますが、まず実行不能です。 食べる事は快楽であるのに対し、運動は苦痛ですから、苦が楽に勝てるはずがありません。 必ず食べる勢いの方が上回ります。 結局、食べる量を減らす以外に有効な手は無いんですよ。