2007/04/15

腕時計復活始末

  ここ数ヶ月、撮影の為に出かける事が多くなり、時計が無い事を不便に感じるようになりました。 休日の午後1時頃に家を出て、自転車でぶらぶら走り、「ああ、疲れたなあ。 そろそろ帰ろうか」と思って引き上げてくると、大体、夕飯前には家に着くんですが、帰って来るのが早すぎる場合もあり、そんな時には、「正確に時間が分かれば、もうちょっと効率よく動き回れるんだがなあ」と感じていたのです。

  なんで、時計が無いかというと、持っていた腕時計の電池が一年以上前に切れて、それっきりになっていたからです。 カメラにも時計機能が付いているんですが、どうも時計回路だけが壊れてしまったらしく、何度合わせてもすぐに狂うので、見なくなってしまいました。 ちなみに私は携帯電話は持っていません。

  腕時計は、10年くらい前に親戚のおじさんが亡くなった折、香典返しで貰ったギフトカタログの中から選んで手に入れたものです。 ギフトカタログというと、使っても使わなくてもいいような物ばかり選んでしまいがちですが、その時は、ちょっとお世話になったおじさんだったので、記念になるような物にしようと思い、腕時計を選んだ次第。 一応、≪オペル・ヴィータ≫のブランド・ウォッチなんですが、まあ、買えば3000円くらいの品物です。 使うのは遠出する時だけ。 今までにこれを着けて行った所というと、名古屋港水族館、浜松旅行、浜名湖花博、小田原ツーリングなどがあります。

  今までに2回電池を入れ替えたんですが、どうも自分で入れ替えた電池というのはもちが悪いようで、一年か二年くらいで切れてしまいます。 年に数回しか使わないので、電池の入れ替えが面倒で放置していたんですが、他に、革のベルトが一部ほつれてしまい、腕に付けるとぼろぼろ剥がれてきて鬱陶しいので、敬遠していたという事情もありました。

  さて、今回、腕時計を復活するにあたり、三つの選択肢を考えました。

1. オペル時計の電池を入れ替え、ベルトを付け替えて復活させる。
2. 百円ショップで安い腕時計を買う。
3. ネットショッピングで自動巻きの機械式時計を買う。

  ≪1≫は、芸が無いですが、最も堅実な道。 電池が400円しますが、ベルトは百円ショップで売っているので、費用は総計500円です。
  ≪2≫は、最も安く上がります。 本体が百円の上に、交換電池が2個百円で手に入るので、先々までお得。 ただし、百円ショップの腕時計にはいいデザインの物がありません。 Gショックもどきが大半で、大きすぎるのです。 また、ベルトがプラスチックだと切れ易いにも拘らず、プラベルトの交換品は百円ショップでは売っていないというジレンマがあります。
  ≪3≫は、電池代が今後一切掛かりませんが、本体が最も安い品でも、5000円くらいします。 実は、機械式時計のユーザーになる事にちょっと魅力を覚え、ネットで2・3時間調べてみたんですが、値段が高いだけでなく、重く、分厚くなってしまう事が分かりました。 オペル時計が厚さ6ミリなのに比べ、11ミリもあるというのですから、倍近いです。 ううむ、やはり昔の技術で作られた物には、昔なりの不便さがありますな。

  で、結局、最も無難な所で、≪1≫にする事にしました。 全く芸が無い。 今日、百円ショップへ行って、同じ幅、同じ色のベルトを買い、その次にホームセンターで交換電池を買い、家に帰って15分程度で取り替えて、あっさり腕時計が復活しました。 安いベルトですが、時計のデザインにピッタリ合ったのは助かりました。 どうせまたほつれてくると思いますが、百円ですから気軽に取り替えられます。 めでたしめでたし。

  そうそう、どうも、あまり知られていないようですが、腕時計用のボタン電池は、今ではホームセンターで売っています。 時計屋さんやホームセンターの時計コーナーで≪電池交換≫を頼むと1000円か2000円くらい取られますが、自分で換えれば電池代だけで済みます。 時計の裏蓋には、必ず一ヶ所隙間が作ってあるので、そこにマイナスの精密ドライバーを入れて、ぐいっと捻れば、簡単に蓋を外せます。 電池は嵌め込んであるだけなので、すぐに取れます。 そしたら、その電池を持ってホームセンターに行き、同じ記号ナンバーの電池を買って来て、入れ換えればいいわけです。 裏蓋は、合わせてパチンと押し込めばOK。 前述したように、幾分もちが悪いですが、元が安いですから、損はしないと思います。 ただし、防水タイプの場合、特殊な工具がないと裏蓋が取れませんから、これは出来ません。