2008/09/14

コメント

  私も、こんな独り言ブログばかり書いて日々を過ごしているわけではなく、ネット上で他人様のサイトやブログを読んで回る事があります。 今現在のように、これといって熱中している趣味も無い時には、そんな時間が増えます。 で、よそのブログを覗いていると、いろいろと修羅場が繰り広げられていて、「ああ、人間というのは醜いものだなあ」と嘆かわしくなる事が多いです。 ここの所、気になっているのは、ブログにつけられるコメントですな。

  ブログ・コメントという奴、書く方も読む方も、掲示板の書き込みより軽いものだと考えているので、書き捨て・読み捨てになってしまう傾向が強く、文章に凝るタイプの私としては、あまり書きたくないんですが、気に入ったブログを見つけると、どうしても何か書きたくなるもので、利用する事もたまにあります。 ちなみに、この≪心中宵更新≫で、コメントを受け付けていないのは、好意よりも敵意で読んでいるクズ野郎が多いと推測しているので、そいつらが送りつけて来るコメントに煩わされないように、予防線を張っているわけです。 馬鹿野郎、敵意を掻き立てるために、わざわざ他人のブログを読んでいる閑があったら、枝豆でも切ってろ。 そんな事くらいしか、てめえらが世の中の役に立つ事なんか、ありゃしねーだろ。

  さて、元来嫌いなブログ・コメントなんですが、書く時には、一応作法を考えます。 ネット上の作法は、成文化していないので、自分で考えるしかありません。 できれば、≪やった方がいい事≫のみで、コメント文を作成したいものですが、内容との兼ね合いでなかなかそうもいかないので、≪やらない方がいい事≫や、≪やってはいけない事≫の方に注意し、それを避ける形で、作文していく事になります。

  ≪やった方がいい事≫というのは、とにかく、誉めることです。 お世辞を言う必要はありませんが、ブログ作者の書いた記事の中から、賛成できる部分を探し出して誉める事なら、割と簡単に出来るはずです。 どうしても誉められない記事の場合、コメントを打たなければいいわけで、これまた簡単な話ですな。

  ≪やらない方がいい事≫というのは、長文のコメントです。 たとえ、内容が記事への賛同であっても、長いコメントは嫌がられます。 律儀なホストほど、≪同行返し≫を気にするので、レスを書くのにげんなりしてしまうのです。 もう一つ、レスがまだ書かれていないコメントが、他のゲストによって先に打たれていた場合、コメントを並べるのは控えた方がいいです。 これも、ブログ作者の負担を重くしないためです。 コメントという奴、無くても寂しいものですが、ありすぎても厄介だと感じるのは、誰でも経験がある事でしょう。 一日に何人もが打ち込んでくるコメントにレスを書いていたのでは、疲れきってしまいます。

  ≪やってはいけない事≫、それは、ホストが書いた記事を貶す事です。 問題外ですな。 一体どういうつもりなんだか。 頭がついてないのか、おんどりゃは? おまえ自身が、自分の書いた記事を他人に貶されて、気分がいいか? 「そうですね、あなたのおっしゃる通りです」なんてレスが返って来るとでも期待しているのか? 他人をなめてんのか? 論戦をふっかけるつもりなら、下司な屁理屈小僧どもで埋っている公共掲示板へ行け。 一生そこから出て来るな。 あのなあ、ブログというのは、ブログ作者が個人の意見を開陳する場であって、論壇ではないんだ。 そんな事も分からんのか? 貶すくらいなら、最初からコメントなんか書くな!

  悪意で書いたコメントなら、尚のこと論外、そんなのはもう誹謗中傷ですから、即、犯罪行為です。 にべもなく、サイバー警察へ通報してやりましょう。 刑事が家の外で待ち構えているのを目の当たりにすれば、自分が犯罪者である事を悟るでしょう。 罰金でも懲役でも喰らうがいいぜ。

  それと、≪からかう≫のも、御法度です。 特に、若い男で、女性のブログにコメントを打つ時に、からかうような事を書く奴が非常に多いですが、とんでもない蛮行ですな。 おそらく、現実世界の学校や職場で、同年輩の女性をからかってゲタゲタ笑うのが日課になっていて、「女はからかえば喜ぶ」くらいに思っているのでしょう。 馬鹿が…。 性別に関係なく、からかわれて喜ぶ人間などいるか。 立場上、ウケてやらないと、その場の空気が険悪になりそうだから、表面的に笑ってくれているだけだ。

  これも男ですが、≪冗談≫と≪揶揄≫の区別がつかない奴がたくさんいます。 「俺は冗談好きな、明るく楽しい男なんだ」と思い込んでいるのですが、言っている事がほとんど、人の欠点のあげつらいで、本来笑いとは何の関係も無いものばかり。 相手が怒り出すと、「冗談だよ、馬鹿。 怒るか、普通、そんな事で」などと、更に悪口を重ねます。 これ、一昔前までは、職場の日常風景だったんですが、セクハラという概念が登場してから、異性に対しては大っぴらに出来なくなり、多少改善されました。 しかし、未だに、「女をからかうのは、男の義務」と思い込んでいる地獄行きの馬鹿は多いです。

  そもそも、女性は、冗談そのものが好きではありません。 というか、冗談のセンスを持ち合わせていない人の方が多いです。 「嘘つけ。 お笑い芸人のファンは、女の方が圧倒的に多いじゃないか」と思うでしょう? ところがね、女性ファン達は、芸人の芸が面白くて笑ってるんじゃないんですよ。 周りの雰囲気につられて笑っているんです。 笑いのネタには興味が無いが、笑いのある雰囲気は好きなのです。 それが証拠に、女性のお笑い芸人の数は極端に少ないでしょう。 もし、女性が男性ほどにお笑い好きなら、芸人数の比率は同じくらいになってしかるべきです。

  女性はよく、オヤジ・ギャグを嫌悪して、オヤジどもを軽蔑しますが、その実、自分達のギャグ・センスが研ぎ澄まされているわけでは全然なく、それどころか、ダジャレ一つ思いつきません。 思いつくけど口にはしないのではなく、そもそも頭に浮かばないのです。 男性の方々、思い出してみてください。 母親でも、姉妹でも、恋人でも、女房でも、娘でも、身近な女性が、自分からダジャレを口にするのを聞いた事がありますか? 無いでしょう。 ちょっと信じられない話ですが、ダジャレ作りは、女性の思考習慣の中に入っていないのです。 自分が考えもしない事だから、そんな事ばかり口にしているオヤジどもの嗜好が全く理解できず、嫌悪・軽蔑という反応になるんですな。 試しに、オヤジ・ギャグを貶している女性をおだてて、ダジャレを作らせて見ると面白いです。 あまりのつまらなさに、目が点になりますぜ。 ひ、ひ、ひ、

  お笑い番組を女性と一緒に見ていて、それまでゲラゲラ笑っていたのが、突如として別の話題に切り替えて、糞真面目な話をし始めるのに当惑した経験がある男性は多い事でしょう。 「テレビでこんなに面白い事をやっているのに、どうして、ここで切り替えられるんだ?」と脂汗流してしまうわけですが、女性が本来、笑いに興味がなく、家族が笑う雰囲気に乗っているだけなのだという事が分かれば、疑問は氷解します。 外見は笑っていても、心は笑っていないわけで、ちょっとした妖怪ですが、そういうものなのですから、文句を言っても詮無いこと。

  いつもの事ながら、またまた脱線してしまいました。 強引に元に戻しますと、≪冗談≫ですら理解しない女性達に向かって、≪揶揄≫をぶつけるなど、言語道断だというのですよ。 即、喧嘩を売っているに等しい。 なぜ、からかうのか? 見下しているからでしょう? 女性を自分より劣った存在と見做しているから、からかうという悪い意味の≪ゆとり≫が出てくるのです。

  同性の新入社員をからかうのと同じ構造ですな。 新参者というのは、その集団の中での自分のポジションを早く確保したいがために、先輩にからかわれると喜ぶケースがあります。 しかし、いつまでも、そんな最低の位置に甘んじるつもりはないわけで、からかってばかりいると、いずれ、「いい加減に、そういう扱いはよして下さいよ」と真顔で睨まれる時が来ます。 見下されて、心から喜ぶ者などいるわけがないではありませんか。

  ブログを持っている女性に言いたいのですが、男のゲストから、一度でも、からかいのコメントが入ったら、レスをパスするか、いっそ思い切って削除してしまった方がよいと思います。 そういう男の考え方は、一生直りませんから、交友しても何の利益にもならないばかりか、延々と傷つけられ続ける羽目になるのがオチです。

  長文のコメントは、わざと短いレスを返していれば、その内やみます。 律儀に同行返しをしていると、喜ばれていると思って、毎回長文を打って来ますから、要注意。 長文コメントが迷惑なのは、みんな承知していますから、そういう冷淡な扱いをしても、他のゲストから嫌われる心配は無いと思います。

  政治・宗教絡みのコメントなども、当たり障りの無いレスを返していると、「理解された」と誤解して、どんどん図に乗りますから、「その種の話には興味がありません」と、きっぱり言ってやった方がいいです。 自分自身が、その種の内容の記事を書いた時、「私も同感です」などと言って来る奴も危ないです。 誰でも、政治や宗教に対して、個人的意見の一つや二つはあるものですから、ブログに書きたくなるのも無理はありませんが、他人が絡んでくると、団体の集会に誘われたり、面倒な事の発端になりやすいので、警戒しておいた方が無難でしょう。

  最近ネットを始めた人にも一言。 2002年頃までは、≪オフ会≫というのが頻繁に開かれました。 ネットで知り合った同士が、現実世界で顔を合わせる会の事です。 しかし、今はもう死んだ習慣ですから、誘ってくる人がいたら、断った方がいいです。 昔はサイトが少なかったので、そこに同好の士が集まって、「じゃあ、今度みんなで会おうか」というような流れになりやすかったのです。 ところが、その後、個人サイトの数が急造した為、大勢が集まる掲示板が無くなり、オフ会も廃れて行きました。

  ブログ時代になってからは尚更で、ゲストはホストと話すだけで、他のゲストと仲良くなるような事はありませんから、もはや、オフ会が成立する素地など全く無いのです。 「ネットで知り合って、現実世界でも友人になった」などというケースは聞いた事が無いので、誘われたらまず、「何か裏がある」と疑った方がいいです。 もっとも、昔からオフ会は胡散臭かったですけどね。 ネット上にはほとんど書き込まないくせに、オフ会の時だけ幹事を買って出る得体の知れない人物とか、動物サイトのオフ会に出かけて行ったら、帰りに、「お土産」と言って、その動物の仔を一匹ずつ押し付けられたとか。 独身女性だと思っていたら、亭主がついて来たとか。(三つとも、実話)

  総括。 ブログ・コメントは、凝った事を書いたりせずに、一行くらいで、さらっと誉め言葉を贈るくらいがちょうど良いのかもしれませんな。 レスも楽に書けるし。 熱く語っても、迷惑がられるのでは、エネルギーの無駄です。