2008/10/12

もっと増えるリコーダー

性懲りもなく、リコーダー・コレクションの話です。 実は、この夏(2008年)頃から、リコーダーを吹く頻度が落ち、以前は毎日吹いていたのが、今は週に一度くらいのぺースになってしまいました。 いや、別に飽きたというわけではなく、仕事の勤務パターンが変わって、夕食後の一時をリコーダー吹きに当てる余裕がなくなってしまったのが第一原因です。

  第一原因があれば、当然第二原因もあります。 夏場に入って、ご近所に音が漏れてしまっている危険性に気付き、ためらいが出たんですな。 冬場は、どの家も窓を閉め切っているので、自然に二重防音になるのですが、夏場は、こちらが閉めても、他所の家は開けてますから、どうしても防音が弱くなります。 「そっちも閉めて」と頼むのも筋違いですし、人様に迷惑を掛けてまでやるような趣味ではないので、控えたというわけ。

  第二原因があれば、事に因ったら第三原因もありそうですが、実はあるのです。 うちの犬が、リコーダーの音を怖がりやがるのです。 私が雨戸を閉め始めると、脱兎の如く庭へ逃げて行きます。 敷地内の最も遠い所へ避難して、吹き終わるまで、じっと耐えている様子。 犬は、耳を動かせますが、耳を塞ぐ事が出来ないのが厳しい。 たまたま、家の中に閉じ込められたりすると、柴犬なのに尻尾は垂れ、呼吸は忙しなくなり、うろうろと落ち着かず、後ろ足はカタカタ震えて、雷に怯えている時と全く同じ反応をします。 そんなに嫌かよ! それでいて、口笛は全然怖がらないから、不可解な奴。 とにかく、あまり嫌がるので、可哀想になり、こちらも吹くのが楽しくなくなるというわけ。

  で、だいぶ冷めたリコーダー趣味ですが、春に買ったコレクションで、まだ紹介していなかったのがあるので、ここで、出してしまいます。 もちろん、みんな廉価版。

成近屋 ラメスケ 緑
成近屋 ラメスケ 赤
キョーリツ RK-50 青
キョーリツ RK-50 赤
キョーリツ RK-50 緑

  ≪成近屋 ラメスケ≫は、百円ショップの≪セリア≫で買ったので、105円。 ≪キョーリツ RK-50≫は、定価は500円らしいのですが、近所のホームセンターでは、420円。 通販では280円が最低価格です。 今回の三本は、通販で買いました。


≪成近屋 ラメスケ 緑≫
 105円 中国製 ジャーマン式 掃除棒付き

  これは、百円ショップ≪セリア≫で買ったもの。 以前、≪成近屋 白≫というのを買ったんですが、そのラメ・スケルトン版です。 金型は全く同じ。 取り扱い説明書に、「オモチャ」と断ってある点も同じ。 当然、音色も同じです。


  ≪白≫は、美しいボディーが魅力でしたが、スケルトンでは、プレスの際に入った気泡が見えてしまって、外見はお世辞にもよくありません。 しかし、駄菓子屋オモチャ的な雰囲気があって、これはこれで面白いです。 


≪成近屋 ラメスケ 赤≫
 105円 中国製 ジャーマン式 掃除棒付き

  うーむ、赤になると、飴のような色ですな。 白・緑・赤と三色あれば、私だったら迷わず白を選びますが、子供にオモチャとして買ってやる場合、カラフルな物の方が需要が多いのでしょう。


  一応、下のドから、上のドまでは出ます。 高い音になるほど苦しくなる感じ。 もう少し性能が高ければ、楽器扱いされるんでしょうが、この実力では、オモチャ指定も致し方ないですな。



  ≪成近屋 ラメスケ≫のケース。 ケース自体は、≪白≫の物と同じで、ビニール製・ホック留めです。 ちょっと変わっているのは、掃除棒が、リコーダー本体の色に合わせて、緑・赤になっていること。 私としては、こんな不要な物に凝るより、笛の性能を上げてくれた方がありがたいのですが、この商品の主なターゲットである幼児にしてみれば、こちらの方がいいのかもしれません。 もっとも、子供にとっても、掃除棒は不要だと思いますが。  



≪キョーリツ RK-50 青≫
 280円 中国製 ジャーマン式 掃除棒・運指表付き

  色違いを三本一遍に買った内の一本です。 以前、ホームセンターで買った、≪キョーリツ RK-50 白≫と同じシリーズ。 通販でリコーダーを買ったのは初めてですが、店頭の商品よりも状態は良かったです。 


  頭部管。 ≪白≫と同様、吹き口の上面に亀裂のような線が入っていますが、それを見なければ、美しい質感です。 私の好みですが、≪青≫は、特別かっこいい感じがします。


≪キョーリツ RK-50 赤≫
 280円 中国製 ジャーマン式 掃除棒・運指表付き

  正式名称では、≪ピンク≫でして、実際の色もピンクですから、ピンクにすべきなんですが、まあ、覚えやすいから、赤でいいでしょう。 赤とピンクが両方あるわけではないのだし。


  この色もなかなか質感が高くて宜しいです。 このシリーズ、材質が他のプラ・リコーダーと違っているらしく、頭部管の線の他にも、指穴の周辺にもマーブル模様が出ているのですが、それが景色になっていて、却って価値が高そうに見えるから、面白いものです。


≪キョーリツ RK-50 緑≫
 280円 中国製 ジャーマン式 掃除棒・運指表付き

  やはり、色違いの三色目となると、コメントが厳しいッスねー。 緑と言うと、より下手物っぽいですが、このシリーズでは、特有の質感で、美しいボディーに仕上がっています。 


  音は、三本とも、≪白≫と同じで、押さえ込んだような小さな音が出ます。 家で吹く分には、この小ささが貴重なのです。 高音になるとかすれ気味になりますが、音が出なくなるだけで、引っ繰り返りはしない所まで、とことん控え目。 普通のリコーダーの音しか知らない人は、是非、一度試してみるべきですな。



  ≪キョーリツ RK-50 青赤緑≫のケース。 ビニール製、ホック留め。 先に買った≪白≫のケースは裏側が銀色でしたが、モデルチェンジして、黒になったようです。 ケースのデザイン自体は同じ物。 掃除棒、運指表つき。


  ケース自体は三つとも同じですが、裏に貼られたラベルに、色の違いが印刷されています。 ≪白≫には、生産国名の記載がありませんでしたが、この三本を買って、中国製である事が分かりました。 よく見ると、中央の≪BL≫(ブルー)のラベルだけ文字が細いです。 生産ロットの違いでしょうか。



  ≪キョーリツ RK-50≫シリーズ、4色揃い踏み。 色違いを揃えるのは馬鹿馬鹿しいようですが、こうして並べて眺めると、うっとり見惚れてしまう魅力があります。 吹き口上面のヒビのような線が、全て同じ所に入っているのが分かります。


  このヒビ、私は陶磁器のそれになぞらえて、≪貫入≫と呼んでます。 足部管にもあるのですが、面白い事に、赤緑の二本と青白の二本では、逆側に入っています。 貫入の形まで左右対称で、鏡に写したようです。 ううむ、何だか知らないけど面白い! ちなみに、もっと高い笛でも、貫入の入っている物はあります。 ヒビのように見えますが、表面的なもので、割れているわけではありません。



【上】 リコーダーを通販で買ったのは初めてでした。 どんな荷姿で来るのかと思ったら、こんなでした。 箱に入れるとなると、ガタつかないように詰め物をしなければなりませんから、 これが一番合理的で、安く上がるのかもしれませんな。
【下】 ダンボールの皮を剥くと、今度は、プチプチ・ビニールに包まれています。


  プチプチ・ビニールを剥がすと、ようやく出て来たリコーダー。 さすがに一本ずつは包んでなかったです。 店に並んでいるものと違って、お客が手を触れていないので、ケースにしてからが小奇麗です。


  ≪キョーリツ RK-50≫の三本ですが、なぜ通販で買う事になったか、書いておきましょうか。 以前、ホームセンターで≪白≫を買っていて、その店には、≪青≫もあったので、「≪青≫を買うついでに、≪赤≫と≪緑≫も取り寄せてもらおう」と目論み、サービス・カウンターへ行きました。 仕事熱心な女性店員が問屋二軒に電話し、まるまる30分かかって問い合わせてくれた結果、「≪赤≫と≪緑≫は、通常扱っていないので、取り寄せると、送料がかかります」との返事。 (冗談じゃない! 店で買うのに、送料を取られてたまるか!)と思い、せっかく調べてもらったのを悪いと感じつつも、断ってしまいました。 でもって、やむなく、通販を利用して買ったという次第。 一本の価格は280円ですから、三本だと840円ですが、送料と代引き手数料がかかって、合計は1785円になりました。 本体の価格より、諸費用の方が高いというのは釈然としませんが、まあ、しょうがないですな。