2010/02/14

伊豆アンディランド

ふと・・・、「そういえば、随分長い事、≪紀行≫を書いていないなあ」と思いまして、調べてみたら、最後に書いたのが、2007年5月3日に行って、6月10日付でアップした、≪熱川バナナワニ園≫の記事でした。 それ以降も、ちょこちょこ、あちこち行っているんですが、写真をアップするのが面倒なばかりに、ブログ記事にするのを敬遠してきたのです。 ちなみに、私はブログ・サービスの画像アップ機能は、容量限度の関係で使っておらず、画像専門の無料サーバーを利用しているのですが、そのアップ方法が、結構面倒くさいのですよ。 しかし、今回、他にネタも無いので、面倒くささに耐えて、≪紀行≫をやってみましょう。

  古い方から片付ける事にして、≪熱川バナナワニ園≫の次となると、同じ日に、≪熱川バナナワニ園≫の後に寄った、≪伊豆アンディランド≫の話という事になります。 そうそう、今頃思い出しましたが、2007年6月10日に、≪熱川バナナワニ園≫の記事をアップした時、次の週に、≪伊豆アンディランド≫の記事を書くつもりでいたのが、いざ翌週になったら、他に書きたい事が出来てしまい、後回しにしている内に、忘れてしまったのですよ。 うーむ、我ながら、なんたるいい加減さ。 しかも、それを三年も経ってから突然、続きを書こうというのだから、ほとほと呆れた話。 親の顔が見てみたい。

  三年前というと、随分と昔の話ですが、そもそもブログの紀行文などというものは、いつ行ったかが問題なのではなく、作者が何を見、どう感じたかが重要な事なので、構わず書く事にします。 自動的に、行った時から現在までの間に、現地の状態が変わっている部分もあると思われますが、その点はご容赦あれ。 ≪伊豆アンディランド≫には、それ以前にも何度か行っているので、正面入り口とか、駐車場全景といった、いつ行っても大して変化が無い部分は写真を撮っていません。

  基本的な情報を書いておきますと、≪伊豆アンディランド≫というのは、静岡県伊豆半島は東南部の河津町にある、カメとスッポンを展示しているテーマ施設です。 陸亀もいるので、水族館というのも変ですし、さりとて動物園でもないし、テーマ・パークというにも規模が小さいし、≪テーマ施設≫としか表現できない観光地なんですな。 亀好きの間では聖地になっていますが、観光コースに入っている為、亀に全く興味の無い客もうじゃうじゃ来ます。

  更に付け加えますと、別にどーでもいー事ですが、≪アンディランド≫とは書くものの、実際の発音は、「アンディーランド」です。 この名称の由来は、開園した頃、アンディーという名のガラパゴス・ゾウガメがいたからなのだそうです。

  以下、写真でご案内。 ただし、一枚目は、途中で寄り道した、≪河津バガテル公園≫の写真ですけど。



  熱川バナナワニ園の後、昼食を食べるつもりで、≪河津バガテル公園≫に寄ってみたのですが、入場料1000円も取る割には、ただのバラ園で、しかも順路に日除けもないようだったので、入るのをやめました。 この炎天下に、日向で飯は食えませんや。 ちなみに、門前にあった≪入園上の注意≫によると、ここはカメラの三脚は使用禁止だそうです。 バラの根元に穴が開いてしまうからか、他のお客さんの迷惑になるからか、詳しい理由は不明。



  亀の写真は数十枚撮ってきたんですが、亀ばかり連続するのもなんなので、数枚に留めようと思います。
  これは、インドシナ・オオスッポン。 甲長、50センチくらい。 これでも相当な大物ですが、私が最初に来た11年前には、更に一回り大きい個体がいました。 たぶん他界して、今は二代目か三代目なのでしょう。



  これは、≪パンダ亀≫という通称がついていた亀です。 何かのアルビノ、若しくは部分的な色素欠落ではないかと思うのですが、正式な種名を読んでくるのを忘れました。 いずれにせよ、パンダにゃ見えませんな。



  こちらは、私が2009年の2月まで飼っていた葉菜と同じハナガメです。 葉菜が小さかった頃は、「アンディー・ランドのハナガメは大きいなあ」と思っておったのですが、今ではそれほど大きいと思わなくなりました。 ただ甲羅の高さは、こちらの方がありそうです。



  キバラガメのシンクロ。 北米原産のミシシッピー・アカミミガメ(ミドリガメの正式名)や、その近縁種のキバラガメは、何もしなくても水面近くに浮く事が出来ます。 手足の水掻きも大きくて、魚顔負けのスピードで泳ぎます。 現地の河川では、ワニの追撃を振り切るというから、大変な運動能力です。



  中庭にある、≪リクガメ・タッチ・コーナー≫。 ケヅメリクガメに、エサをやったり、触ったり出来るという場所なんですが、実はあまり感心しません。 亀は犬猫と違って、触られても喜ばず、却って嫌がるからです。 エサをやるのもまずいです。 亀は目の前にあるものはエサも指も区別しませんから、噛まれる危険性があります。 この写真くらいのケヅメだと、指を噛まれたら出血は免れないでしょう。



  中庭の隅にいたタンチョウヅル。 つがいで飼われているんですが、ケージが狭過ぎて、ちょっと飛び上がる事もままなりません。 単に、縁起物の≪鶴亀≫という関わりだけで、ここに閉じ込められているのは、相当気の毒です。



  アンディーランド名物、≪かめレース≫の様子です。 中庭に卓球台を四面並べたくらいのコースがあり、10匹のクサガメが障害物競走で順位を競います。 観客は勝ちそうな亀に賭け、勝つと景品がもらえます。 私は最初に来た時に一回勝って、キーホルダーを貰いました。 マイクを持っている人は、実況係の人。 名調子でレースを盛り上げます。



  ≪かめレース≫、出走後、一分くらい経過した所。 速い亀は結構速いです。 一応障害物競走なので、溝が掘ってありますが、物ともせずに超えて行きます。



  アンディーランドの中庭の隅から海岸へ下りていく事が出来ます。 岬に挟まれた幅100メートルほどの場所ですが、砂浜は無く、遠浅の岩場になっています。 干潮時には岩が露出し、磯遊びが出来るようです。



  干潮の岩場の足元。 沼津にも海はありますが、遠浅の岩場というのは無いので、私は磯遊びというのをした事がありません。 砂地での潮干狩りとは違い、岩場には岩場独特の生物がいるようです。



  中庭に戻って来ました。 これは、アカミミガメと錦鯉を放し飼いにしてある池。 屋内の水槽より、甲羅干しが出来るこちらの方が、亀は快適そうです。
  最初に来た時には、錦鯉がたくさんいたんですが、亀と共生は難しいのか、今は数匹になってしまいました。



  亀がいる建物とは別棟になるんですが、≪三界の美術館≫という施設が付属してます。 あの丹波哲郎さんが監修したという、霊界の仕組みを解説した十数枚の絵画を見る事が出来ます。 料金100円。 今回、閑だったので覗いて見たんですが、正直な感想、10円でも高いと思いました。 美術品としては、閻魔様の像の方が圧倒的によく出来ていると思います。



  以前、レストランがあった場所に、映画≪小さな勇者たち≫で使われた子ガメラが展示してありました。 確かにこれを保存するとしたら、アンディー・ランドは最も相応しい場所といえます。 それはさておき、このデカブツをどうやってここに入れたのか、それを考えると夜も眠れません。



  このアンディーランドにもバイク置き場が無くて、駐車場の隅の適当に空いている場所に停めました。 アンディー・ランドの場合、バナナワニ園ほどお客が多くないので、駐車場にはゆとりがあり、係員もいません。

  以上、三年前の、≪伊豆アンディランド≫紀行でした。