2013/09/01

神奈川ブックオフ14軒

  先週の土曜日、つまり、8月24日の土曜日ですが、夏休みに、カーナビのバッテリー切れで、6軒予定していたのに、2軒しか行けなかった、神奈川県のブックオフへ、リベンジに行って来ました。 計画を練り直している間に、欲が出て、回る軒数がどんどん増え、14軒になってしまったのですが、決死の強行軍で、走りづめに走り、何とか、全部回って帰って来ました。

  朝5時45分に起床。 朝になってから、ルート・メモを書き直したりして、手間取ったものの、辛うじて、予定時刻の7時に、バイクで出発する事ができました。 開店時刻は、どの店も午前10時からなので、最も遠い店に、10時前に着くようにして、そこから、遠い順に店に寄りながら、家へ向かって戻って来るのが、最も効率的なルートという事になります。

  前回の神奈川行きは、カーナビに頼り、牧之原市行きと、静岡市行きは、ルート図を描いて行ったのですが、今回は、ルート・メモだけにしました。 回る店の数が多い上、広範囲に散らばっているため、図だと、紙が何枚要るか分かりません。 そこで、通過する道路名と、曲がる交差点だけを書いた、ルート・メモの登場となるわけです。 どんな物かというと、下のような物。 ()は、国道、<>は、県道、「」は交差点名、≪≫は、店の名前です。


≪≪≪
家から、(国1)箱根新道、「小田原・橘インター」右折、(国134)東へ。 鎌倉「滑川」左折、<県21>北へ。 「八幡宮前」左折、つきあたり右折、北へ。 「小袋谷」右折、北へ。 「鎌倉女子大前」左折、<環4>西へ。 「笠間」右折、信号二つ目、<県203>北へ、川を渡る。 「飯島」右折。 ≪横浜本郷台店≫

<県203>南へ戻る。 「笠間」を直進、南へ。 「松竹前」左折。 ≪鎌倉大船店≫

「松竹前」直進、西へ。 「大東橋」左折、大船駅前を南へ。 「大船駅東口交通広場前」の次の信号の分岐、右へ。 つきあたりを左折。 すぐ右折。 しばらく進むと、柏尾川に沿う。 「手広」右折、西へ。 「深沢高校前」の付近。 ≪鎌倉手広店≫

西へ。 「南藤沢」右折、(国467)北へ。 「白旗」右折、(国467)北へ。 「亀井野」の付近。 ≪藤沢六会店≫

(国467)北へ。 「六会」右折、西へ。 「円行新橋」右折、西へ。 つきあたり、左折、<県43>南へ。 「保健医療センター入り口」の付近。 ≪藤沢大庭店≫

<県43>南へ。 (国1)を過ぎて、つきあたりの信号、右折、<県44>西へ。 次の次の信号、左折、<県307>南へ。 郵便局を見たら、右折、西へ。 「明治市民センター前」左折、南へ。 「辻堂神台一丁目」左折、ガードを潜る。 <県308>南へ。 「浜見山」右折。 「常磐町」ちょい過ぎた所。 ≪茅ヶ崎汐見台店≫

南西へ。 「浜須賀」右折、(国134)西へ。 「第一中学校」右折、北へ。 「本村」左折、(国1)西へ。 「茅ヶ崎駅前」右折、<県45>北へ。 ≪寒川大曲店≫

<県45>北へ。 「一之宮小入口」左折、<県46>南へ。 「田端二本松」右折、<県44>西へ。 「東真土二丁目」左折、(国124)ちょい南。 ≪平塚四之宮店≫

(国124)、ちょい北、「東真土二丁目(南側の方)」左折、西へ。 「新大縄橋」右折、<県61>北へ。 ≪平塚豊田店≫

<県61>北へ。 「桜台」の分岐、左へ、<県61>北西へ。 「武道館入口」、二つ先、右折。 ≪伊勢原店≫

<県61>北へ。 「伊勢原」左折、(国246)西へ。 「名古木」左折、南西へ。 「落合」左折、<県71>南へ。 ≪秦野曾谷≫

(国246)に戻り、西へ。 「平沢」の先。 ≪秦野渋沢店≫

(国246)西へ。 「龍場インター」南へ。 (国255)南へ。 「インター前」右折。 「足柄大橋東」の付近。 ≪足柄大橋店≫

「足柄大橋東」南へ。 <県711>南へ。 「鬼柳入口」右折、<県714>西へ。 橋を渡り、「城北工業高校入口」左折、<県720>南へ。 「飯田岡入口」のちょい先。 ≪小田原蛍田店≫

<県720>南へ。 「扇町五丁目」左折、<県720>南東へ。 「井細田中央」の分岐、左へ、<県720>南東へ。 「ビジネス高入口」右折、(国1)西へ。 箱根新道、(国1)、家へ。
≫≫≫


  といった事を、A4のコピー用紙に書き出した物を、折り畳んで、上着のポケットに入れ、信号で停まった時などに、ちょいちょい取り出しては、確認して、先へ進んだという次第。 「この程度の情報量で、分かるのか?」と思うでしょうが、割と、行けます。 カーナビを持っていないけれど、遠出したいという人は、試してみると宜しい。 この程度の情報量だからこそ、目的地に辿り着いた時には、小躍り級に嬉しくなります。

  元になる地図は、必ず、ネット上で、最新の物を参照します。 県道番号や、交差点名は、しょっちゅう変わるので、古い地図では、使い物になりません。 国道番号や県道番号は、交差点手前に設置されている案内標識に書かれていますし、道の脇にも、所々に、標識が立っています。 交差点名は、交差点に標識がかかっていますが、道路の方向全てにあるわけではないので、要注意。


  さて、当日の話に戻ります。

  国道1号を箱根峠へ登り、箱根新道を通って、小田原へ。 海岸沿いを走る国道134号へ出なければならないのですが、目印の橘インター交差点を通り過ぎてしまい、一度、横道に曲がって、引き返して来ました。 「なーに、この先でも、どこかで曲がれるだろう」と甘く考えて、先に進んでしまい、完全にロストするというのは、非常によくあるパターン。 面倒でも、引き返した方が、無難です。

  湘南の海岸は、海水浴客に代わり、サーファーが跳梁跋扈していました。 前回行ってから、二週間しか経っていませんが、波が荒くなっていて、もう、海水浴シーズンでないのは明らか。 サーファー達は、自転車の横にボードをつけてやって来る様子。 風景的には面白いですが、横幅を取って、狭い歩道や車道の脇を走るので、かなり、邪魔です。 また、バランスが悪くて、フラフラしてるんだわ。

  湘南には、若者達に混じって、真っ黒に日焼けした上半身を見せて、所在無く海を眺めている、結構いい歳したオッサン達が、多く見られます。 恐らく、若い頃、「湘南ボーイ」だった人達で、夏は、海辺にいないと、落ち着かないのでしょう。 しかし、腹が突き出ている男の裸というのは、あんまり、見栄えのいいものではありませんな。

  鎌倉の八幡宮の道を北へ行き、北鎌倉駅の前を通り、更に北上、最初の店である、横浜本郷台店に着きました。 ところが、入ろうと思ったら、ドアが開きません。 時間を確かめたら、まだ、9時47分で、開店前でした。 ゆとりを残して着いたのは、予定通りというより、幸運だったと見るべきでしょう。 正確に何時間かかるかなんて、分からなかったのですから。

  以降、ルート・メモだけを頼りに、怒涛のように、14軒回ったわけですが、チェーン店の同じような造りの店に立て続けに行ったので、各個の印象が残っていません。 ただの店巡りというのは、紀行文にならんのですな。 買った本は、以下の通り。


≪横浜本郷台店≫
霧が晴れた時   角川ホラー文庫
一生に一度の月  集英社文庫 新版
人間みな病気   福武文庫
出世の首     角川文庫
夜を走る     角川文庫
如菩薩団     角川文庫

≪鎌倉大船店≫
虚無回廊Ⅱ    徳間文庫
12人の浮かれる男 新潮文庫
虚航船団の逆襲  中公文庫

≪鎌倉手広店≫
将軍が目醒めた時     新潮文庫
虚航船団         新潮文庫
スイート・ホームズ探偵  新潮文庫
新日本探偵社報告書控   集英社文庫
悪と異端者        中公文庫
乱調文学大辞典      角川文庫
イリヤ・ムウロメツ    講談社文庫

≪藤沢六会店≫
無し

≪藤沢大場店≫
佇むひと          角川文庫
ポルノ惑星のサルモネラ人間 新潮文庫

≪茅ヶ崎汐見台≫
壊れ方指南 文春文庫

≪寒川大曲店≫
日々不穏 中公文庫

≪平塚四之宮店≫
日本沈没[下] 光文社文庫

≪平塚豊田店≫
復活の日 ハルキ文庫

≪伊勢原店≫
宇宙人のしゅくだい 講談社文庫

≪秦野曽屋店≫
無し

≪秦野渋沢店≫
霊長類 南へ 講談社文庫

≪足柄大橋店≫
無し

≪小田原蛍田店≫
驚愕の曠野 新潮文庫


  以上、全部で、25冊。 最初に行った≪横浜本郷台店≫で、6冊手に入ったのは、遠くまで行った甲斐があったというもの。 後半は、一軒一冊になってしまいましたが・・・。 内訳は、未読のものは少なくて、図書館の単行本で読んでいたり、別の出版社から出た文庫を、すでに持っているような本が多かったです。

  ≪鎌倉大船店≫は、デパートのような大きな建物の一階フロアに、古着や中古雑貨なども置いた、複合店舗でした。 ≪鎌倉手広店≫は、≪ワットマン≫の建物に入っていました。 ワットマンというのは、以前、静岡県東部にもあり、家電量販店でしたが、今は、一軒もありません。 なぜ、神奈川で、ブックオフが入居しているのか、見当もつかないところ。 それ以外は、普通の規模の店でした。

  行程は、ほぼ、予定通り進んだのですが、三箇所で迷いました。

  まず、≪茅ヶ崎汐見台店≫へ向かう時、国道1号を南へ越えた後、曲がる交差点を間違えて、住宅地に入り、行き止まりにぶつかってしまいました。 引き返して、信号の数を数えたら、二つ密着している所があって、一つ前の交差点が、曲がるべき所でした。 交差点に名前がついておらず、「次の次の信号」といった目安しかないと、たまにこういう事が起こります。 ロス時間、8分程度。

  次に、≪平塚四之宮店≫へ向かう時、交差点の名前を書いた標識が見えずに、曲がる所で直進して、工場区域に入り込んでしまいました。 どんどん道が狭くなるので、「こりゃ、違うだろう」と思って、かなり走って来ていたのですが、元来た道を引き返しました。 疑わしかった交差点で、標識を確認し、事無きを得ましたが、引き返さなかったら、どこへ行ってしまったかと思うと、ぞっとします。 ロス時間、15分程度。

  最後に、≪小田原蛍田店≫に向かう時、≪足柄大橋店≫を出た直後、南に行くべきところを、方向感覚が狂い、西へ行ってしまいました。 曇っていると、方角が分かり難くなるのは、よくある話。 明らかに、走っている県道の番号が違うので、「こりゃ、迷ったな」と思い、≪足柄大橋店≫まで戻って、南へ向かい直しました。 ロス時間、8分程度。

  他に、覚えている事というと、≪秦野曽屋店≫の駐車場で、ガス欠しました。 バイクを揺らして、ガソリンを送り込み、国道246号線沿いのスタンドまで走って、給油。 たまたま入ったのが、リッター154円と、安い店だったのは、幸運でした。 他の店は、軒並み、160円でしたから。 8.31リットルで、1288円。

  夕方5時に、家に帰着。 朝7時から、10時間、走り通した事になります。 特に、≪小田原蛍田店≫を出た後は、家まで、一回も、バイクを下りませんでした。 もちろん、昼飯は喰わず、飲み物も、持って行った水を飲むだけ。 雨が時折パラつく陽気で、気温が低かったのは幸いでした。 クール・スカーフをして行きましたが、無くても平気だったと思います。 箱根を越えるので、合羽の上だけ持って行ったのですが、一度も使いませんでした。

  走行距離は、240キロ。 泊りで行くツーリングの時ほどではないですが、一日に走った距離としては、相当なものです。 収穫が25冊なので、何とか、元が取れたでしょうか。 ガソリン代の正味使用分が、1000円くらいかかっているので、105円×25冊+1000円で、3625円。 それを25で割ると、一冊あたり、145円という事になります。

  ネットで買うと、一冊、251円なので、それよりは、安く買えているわけですが、私の労賃まで考えに入れると、どうなるか。 ネットで全て買った場合、251円×25冊なら、6275円かかります。 それから、今回の経費、3625円を引くと、差額は、2650円。 うぬぬぬぬ・・・、10時間走りづめで、労賃が、2650円では、割に合わないっすねー。 自分の欲求だからいいようなものの、もし、人から頼まれたのだとしたら、この報酬では、決して、やらないでしょう。