2017/06/18

引退後の足とお足

  去年の7月末に買った車(セルボ・モード)の、税金と、任意保険料を、つい先日、立て続けに払いました。 税金の方は、12900円。 任意保険は、22410円でした。 車を維持する為には、車検がない年でも、最低、それだけは、払うわけですな。

  税金が、軽自動車にしては高いと思うかもしれませんが、それは、私の車が、初登録されてから、13年以上経っているからです。 乗用で、自家用で、13年以上というのが、一番高くなるんですわ。  片や、最も安いのが、貨物(ボン・バン)で、営業用で、13年以内という車で、3800円ですが、個人で買う場合、普通は、自家用ですから、それは、5000円。 具体的な車種で言うと、アルト・バンや、ミラ・バンが該当します。

  税金だけで、7900円も差があるわけで、私は、凄い損をしているような感じですが、車の本体価格が、まるで違いますから、実際には、損をしているわけではないです。 10年乗ると仮定して、税金の差額は、79000円に過ぎず、私の車は、本体価格が8万円でしたから、足すと、159000円で、そんな金額では、初登録から、3年以内のボン・バンは、買えないと思います。 なぜ、3年以内のでないといけないかというと、10年乗る仮定だから、その間、安い税金を維持する為には、3年以内のを買わねばならぬというわけ。


  任意保険の方は、去年は、29650円でした。 それが、22410円になったわけですから、一年で、随分安くなった事になります。

・ ノンフリート等級が一つ上がった。
・ 免許の色が、青から金に変わった。
・ 年間走行距離が、5000以上から、5000以下になった。
・ 初回継続割引が、適用された。

  といった変化で、安くなったようですが、詳細は不明。 保証の内容は変わっていないので、安くなる分には、文句はないです。 ノンフリート等級が順調に上がっていけば、最終的に、半額くらいになるかもしれませんが、たぶん、私は、そこまで到達する前に、車をやめると思います。 母の寿命次第でして、母が死んでしまったら、もう、車は要らないわけで、その次の車検まで乗って、手放す事になるでしょう。 年式的に見て、廃車にする事になると思いますが。

  車検費用ですが、車を買った時に、中古車店の店長に言われたのは、5万円かかるという数字。 車検は、2年に一回ですから、一年あたり、25000円という事になります。 という事は、車検、税金、任意保険を合わせると、60310円。 ただし、任意保険は、年ごとに下がります。

  それ以外に、オイル交換が必要で、一番安いオイルを使って、自分でやるとして、規定は半年に一回ですから、年に二回で、2000円くらい。 オイル・フィルター交換は、1万キロに一回という規定で、私の場合、年間走行距離が、1200キロくらいしか行かないから、8年に一回やればいい事になります。 仮に、今後10年間、車を所有するとして、一回だけ交換すればいいわけで、工具代込みで、2000円くらいかかるものの、これは、勘定に入れなくてもいいでしょう。

  結局、車を維持する為には、年間、6万円前後のお金がかかるわけだ。


  バイクを持っていた頃は、250cc以下だったので、車検はなし。 税金は、3600円。 任意保険は、9000円くらい。 オイル交換は、車と同じ頻度でするなら、年間、1500円くらい。 合計、14100円。 安いな。 どうせ、エンジン付きの乗り物を維持するなら、バイクの方が、圧倒的に、コスト・パフォーマンスが良いです。


  もっと安いのは、自転車ですが、自転車保険に入るなら、一年で、5000円くらいはかかります。 タダではないわけだ。 高齢化と、高齢者の貧困化の進展に伴い、今後ますます、自転車が増え、交通事故も増えると思うので、保険は入っておいた方が無難です。 1億円を超える賠償が発生した事例があるそうですから、年間5000円くらいの出費で、対処できるなら、安いものです。

  そう考えると、バイクの維持費、14100円というのは、割安感がありますなあ。 自転車と違って、かなり、遠くまで行けますから、その点、車の代用にもなります。 125cc以下なら、諸費用が、もっと安くなるでしょうし。 一番安いのは、50ccですが、ありゃ、やめた方がいいですわ。 車の流れについていけないから、危険です。 ああ、忘れていました。 51cc以上だと、小型二輪免許が要るんだった。 誰でも乗れるというわけではないんですな。

  もし、引退後に備えて、バイクの免許を取るのなら、小型二輪免許で充分です。 間違っても、大型をとって、格好をつけようなどとは考えない方が良いです。 命に関わりますから。 若い頃、限定解除の壁に阻まれ、劣等意識に苛まれていた人達が、大型免許が教習所で取れるようになってから、大型を取り、リッター・バイクを買って、夢を叶えたはいいが、体力の衰えに気づかず、事故って死ぬケースが、どっと増えたのは、まだ、そんなに昔の事ではないです。

  125ccあれば、自動車専用道路以外、全て走れますから、日本一周ツーリングなどという、歳に合わない事を目論みさえしなければ、何の問題もありません。 中型(普通自動二輪)免許なら、自動車専用道路も走れますが、教習内容が難しくなり、馬鹿にならない金額がかかるので、お勧めではありません。 そんなに、お金をかけられるのなら、車に乗った方が、得です。


  ところで、バイクを引退後の足にする場合、スクーターを選ばざるを得ません。 オン・ロード、オフ・ロードに関わりなく、スポーツ・バイクは、荷物が積めないから、買い物に使えないんですよ。 荷台がある場合、そこに籠や箱を付けるという手もありますが、後ろから跨げなくなるから、乗り降りするたびに、ステップに左足を乗せて、前から跨ぐ事になり、そういう動作は、高齢者には、大変、厳しい。 しかも、荷物の位置が高いので、安定が悪く、信号待ちで停まった時に、足で車体を支えられず、コケる恐れがあります。

  その点、スクーターは、荷台に籠を付けても、乗り降りに何の支障も出ません。 前籠も付けられるし、メット・イン・スペースにも、物を入れられます。 まさに、買い物の為に作られたような乗り物ですな。 ちなみに、今のスクーターは、みな、4サイクルになっていまして、昔のスクーターよりも、遥かに、燃費がいいです。 だから、長距離ツーリングにも使えるというのよ。 ただ、スクーターは、長時間、乗り続けていると、半端なく、疲れますけど。


  私としては、自転車で全て済むのなら、自転車オンリーで暮らしたいところですが、客観的に考えると、スクーターに軍配を上げざるを得ません。 自転車保険の存在がネックでして、「どうせ、5000円払うなら、1万円ちょっと出して、スクーターにしてしまった方が、何かと使い道が多いだろう」と思えてしまうのです。 電動スクーターが普及すれば、尚更、優位性が高まるのでは?


  そうそう、「車やバイクにも乗るし、自転車にも乗る」という人がいると思いますが、「車やバイクで、任意保険の人身傷害に入っているから、自転車保険には入っていない」という場合、人身傷害の限度額がいくらになっているか、調べてみた方がいいです。 車やバイクに乗っている時には、「対人・対物、無制限」でも、自転車に乗っている時には、もっと、ずっと低い限度額になっているかも知れません。 火災保険の特約なども、限度額は、低いです。



  1997年物、「セルボ・モード Mセレクション 5ドア」です。 この組写真は、4月13日に、母の要望で、伊豆長岡の狩野川土手にある、桜並木を見に出かけた時に、撮ったもの。

  海岸線を、国道414号線で南下し、口野で、内陸へ曲がって、長岡へ。 上三枚は、長岡の老舗温泉饅頭店、「黒柳」の駐車場です。 長岡へ行って、温泉饅頭を買わないのは、馬鹿な話。 一番下の一枚だけ、長岡のイオン系スーパー、「マックスバリュ」の駐車場で撮りました。 なぜ、桜を見に行って、スーパーに寄るのかというと、母のトイレの為です。 母は律儀なので、一応、買い物もしましたけど。

  うーむ、こうして見ると、実に、オモチャっぽい車だ。 いい意味で、ですけど。 機能的には、あちこち、ポンコツになっていますが、外観には、欠けた部品がないので、塗装の劣化が目立たない距離まで離れれば、20年も経っているようには見えません。 かつて、セルボ・モードに乗っていた人達が、これを見かけたら、「げ! まだ、走っているのか!」と驚くでしょうねえ。

  去年の秋に、補修した事は、記事をアップしてありますが、今年の春になって、運転席のパワー・ウインドウが途中で停まってしまうのを、動くようにしました。 キュルキュルと異音がするエアコン・ベルトを交換しようとして、ボルトが回らなくて、現在、対策を検討中。 整備工場に頼むと、一万二万、スポーンと飛んで行ってしまうので、常に、自分で直すか、諦めるかの二択を迫られています。

  これだけやって、次の車検で通らなかった、私ゃ、泣くよ。 だけど、マーフィーの法則に従うなら、そうなる公算は、非常に大きいですな。