2018/01/28

古い車のカタログ蒐集計画 ①

  この件に関しては、まだ、計画実行中なので、途中経過を報告するという形になります。 途中で出す理由は、二つ。 まず、計画の始動が、去年(2017年)の8月で、もう、随分、月日が経ってしまった事。 もう一つは、計画の完了がいつになるか、見通しが立たない事です。 いつ終わるか分からないなら、途中経過でもいいか、というわけ。

  そもそもは、一昨年のこと、現在、所有している車、セルボ・モードの欠けた部品をヤフオクで買っていた時、カタログも出品されている事を知り、欲しいと思ったものの、ドンピシャの版が出ていなくて、しばらく忘れていました。 それが、去年の8月、父の一周忌も過ぎて、閑になったので、また調べて見たら、ドンピシャ版が出品されていたので、いよいよ買う気になった、という流れです。

  以下、例によって、日記ブログの、日替わり写真から移植して、紹介します。




【古い車のカタログ】

  ヤフオクで、車のカタログを買おうと思い、認証制限を突破する為に、ヤフー・カードを申し込んだら、断られてしまいました。 クレジット・カードの審査というのは、収入がないと、通らないようですな。 少々、蓄えがある程度では、保証にならないわけだ。 ヤフオクの認証制限は、スマホがあれば簡単に突破できるらしいのですが、私は、スマホも携帯も持っていません。

  途方に暮れていたら、出品者が、ヤフオクとは別に、車カタログのネット・ショップをやっている事が分かり、ヤフオク出品分も、そちらで買えるというので、飛びつきました。 買えると思うと、どんどん欲が出て、これまでに家にあった車の分も欲しくなり、対象が増えてしまいました。

  8月20日に注文。 配送方法は、宅配便を選択しました。 ヤフオクに出品されている4点分が、落札されないまま、期間終了するのを待ち、25日に代金を、ゆうちょ銀行で振り込んだら、即日発送されて、26日に到着しました。

≪写真上≫
  カタログは、重ねて、防水用のビニールに入れ、ダンボール板2枚で挟んで、ガム・テープで周囲を貼ってありました。 かなり、厳重な梱包でして、雨に濡れるのを避ける為だけだったら、メール便でも大丈夫だったかもしれません。 しかし、この大きさでは、郵便受けに入らないから、門柱の上に置いて行かれたりすると、盗難の恐れがあり、宅配便を選んだのは、正解だったと思います。

  こんなに大きくなったのは、ホンダ・初代トゥデイのカタログが、規格外で、30×30センチあったからです。

≪写真下≫
  自室には、広げておく場所がなくて、父の部屋の衣類箪笥の上に置いて、一冊ずつ見ています。 これは、撮影用に、全冊見えるように、並べた様子。 古い順に書き出しますと、

・1975年10月 トヨタ 5代目コロナ前期型 (432円)
・1982年11月 ダイハツ 初代ミラ&クオーレ (324円)
・1985年09月 ホンダ 初代トゥデイ (864円)
・1986年07月 トヨタ 8代目コロナ (648円)
・1988、89年 トヨタ 5代目カリーナ前期型 2冊 (432円)
・1995年10月 スズキ セルボ・モード後期型 (432円)
・1997年12月 トヨタ 11代目コロナプレミオ (432円)
・2004年10月 ホンダ 4代目ライフ (540円)

  と、なります。 車の所有者は、コロナ3台は、父。 トゥデイとライフは、母。 ミラとセルボ・モードは、私。 カリーナ2冊は、CMが好きなので、買いました。 9冊8点で、税込み、4104円。 それに、宅急便サイズ80の送料が、702円加算され、総額4806円でした。



【セルボ・モード 後期型カタログ(5型) 1995年10月版】

  古い車のカタログ、9冊の内、そもそも、カタログを欲しいと思ったきっかけになったのが、この、「セルボ・モード 後期型カタログ(5型) 1995年10月版」でした。 私の車のドンピシャ版です。 自分が持っている車の情報が欲しいので、カタログを買うなら、ドンピシャ版でないと、意味がないと思っていました。

  セルボ・モードは、1990年から、1998年まで、足掛け、9年間も売られていて、1回のマイナー・チェンジと、数回の小改良を受けており、カタログも、そのつど、新たな版が作られています。 ヤフオクで、他の版なら、出ていたのですが、この版だけは、なかなか出て来なくて、探し始めてから、10ヵ月くらい、気長に待ちました。

  1995年10月に、「5型」と呼ばれる後期型になり、フロント・グリルや、リヤ・コンビネーション・ランプといった外装だけでなく、内装にも、大幅なデザインの変更が施されました。 私の車は、初回登録が、1997年の7月になっていて、車を買って来て間もない頃は、最終の6型ではないかと思っていたのですが、ヤフオクに出ている6型カタログのサンプル写真と見比べると、あちこち違っていて、どうやら、5型のようでした。 で、5型のカタログを手に入れて、見てみたら、確かに、私の車と同じだったというわけ。

≪写真上≫
  表紙と裏表紙を合わせて、全36ページあります。 車のカタログは、フル・モデル・チェンジと、マイナー・チェンジの時に、「本カタログ」と呼ばれる、20~30ページある厚手の物が作られ、その間を埋める格好で、ページ数が本カタログの半分とか、一枚紙の、二つ折り4ページとか、三つ折り6ページといった、簡略版が作られます。 これは、本カタログです。

  織田裕二さんは、前期型の頃から、イメージ・キャラを務めていて、他にも、織田さんが写っている版は、多いです。 もう、23年も前の写真ですが、どこで撮影したんですかねえ。 中のページにも、5・6枚、織田さんが入った写真があります。 それにしても、織田さん、本当に、セルボ・モードに乗っていたのだろうか?

  右は、価格表。 二つ折りで、中のページには、アクセサリー類が掲載されています。 価格表は、生産・販売が終わってから、20年も経過している今となっては、あまり、意味がないですが、世相変遷の参考にはなります。

  私の車は、「Mセレクション、5ドア、2WD、3AT」で、96万2700円だったようです。 それに、諸経費を足して、100万ちょい、というところでしょうか。 今の軽自動車は、押し並べて高いので、それと比べると、低価格ですが、セルボ・モード自体が、アルトの上級車種という位置づけでしたし、Mセレクションは、中間グレードなので、決して、安物だったわけではありません。

  最も安いグレードは、「Bタイプ、3ドア、2WD、5MT」で、72万6600円です。 最も高いのは、「SR FOUR、3ドア、4WD、5MT」で、130万6300円ですが、それは、4駆だから特別で、普通のSRシリーズは、110万円台だったようです。 性能を考えると、割安ですな。 軽の場合、グレードによる価格差の幅は、そんなに大きくありません。 ちなみに、セルボ・モードは、乗用のみで、ボン・バンはないです。

≪写真中≫
  3ドアのグレード・ページ。 左上の「Loft」というのは、特別仕様車です。 3ドアでは、Mセレクションが、最上グレードだったんですな。 この頃、すでに、最低グレードでも、エアコンは標準装備になっていました。 Bタイプは、たぶん、「ベース・タイプ」の事で、ホイール・カバーがない、シルバー塗装の鉄ホイールを履いています。

  イメージ・キャラに、織田裕二さんを起用していた事からも分かるように、若い男性向けに売ろうとしていたので、3ドアのグレードが多く設定されていたのでしょう。 だけど、たとえ、前席にしか人が乗らないとしても、使い勝手は、5ドアに、遠く及びません。 また、同じメーカーに、もっと低い価格帯のアルトが存在していた事を考えると、多少、安いから、3ドアを選ぶというのも、奇妙な感じがします。

≪写真下≫
  5ドアと、SRシリーズのグレード・ページ。 5ドアの場合、Xタイプが、最上グレード。 Mセレクションが真ん中で、下が、Eタイプです。 Eタイプは、ホイールが、12インチになり、ホイール・カバーのデザインも違います。 ホイール・カバーから推測するなら、3ドアの、Cタイプに相当すると思われます。

  私の車が、確実に、Mセレクションだと断定できたのは、Xタイプほど、装備が良くなく、Eタイプには、外板色に、シルバーの設定がないからでした。 また、Eタイプは、後席ドアにパワー・ウインドウがついていません。 私のにはあります。

  SRシリーズには、「SR FOUR」と、「SR TURBO」の2種があり、どちらも、ターボ車なのですが、「SR FOUR」は、ツインカムの4気筒、「SR TURBO」は、3気筒という違いがあります。 もちろん、4気筒の方が高いのですが、価格差は、5MT車で、5万円程度だったようです。 「SR FOUR」は、5MTのみなので、SRシリーズで、ATが欲しかったら、「SR TURBO」を買うしかなかったわけだ。 ちなみに、SRシリーズではない、普通のタイプは、3気筒エンジンです。


  全般的に、外板色の種類が少ないのは、意外でした。 高いグレードでも、4色。 低いと、2色。 「SR FOUR」に至っては、黒1色しかありません。 色なんて、グレードに関係なく、選べると思っていたんですが、そうでもないんですな。 新車を買った事が一度もないから、知りませんでした。

  時代を感じさせる点というと、キーレス・エントリーが、上級グレード以外、オプションになっています。 それに、エア・バッグが、上級グレードですら、オプションになっています。 私の車には、確実に付いていません。 という事は、エア・バッグの破片で死ぬ事はないわけで、逆に安心しました。 カーナビは、まだ、設定がなくて、なぜか、液晶テレビが、オプションになっています。



【5代目コロナ前期型のカタログ 1600ccTTC 1975年10月版】

  5代目コロナ前期型の、1600ccTTC 1975年10月版です。 これを注文した後で、父が乗っていたのが、前期型ではなく、後期型だった事が分かり、バージョン違いを買ってしまった事に気づいたのですが、一部であっても、キャンセルすると、信用を落としてしまうので、そのまま、買いました。

  これを本当に欲しがっている人に申し訳ないとも思いましたが、値段は、税込み、432円で、それほど、貴重な物ではないので、倫理的な罪は、さほど重くはありますまい。 もちろん、法的には、何の問題もなし。

  で、この、三つ折りカタログですが、前期型の本カタログではなく、1600cc車に、「TTC」と呼ばれる、触媒方式の排出ガス規制適合車が発売された時の、簡易カタログのようです。

  5代目コロナの前期型は、記録的に売れたらしく、そう言われてみれば、うまく纏まったデザインだと思います。 後期型で、高級車っぽいフロント・マスクに変えたら、売れ行きが落ちてしまったとの事。 その不評だった後期型を、父が買ったわけです。 1977年か、78年の事。

  装備は、前期も後期も大差ないと思うのですが、時代を感じさせるものというと、エアコンが、まだ、全グレードで、オプションです。 FMラジオや、カセット・ステレオも、オプション。 シート・ベルトは、標準装備ですが、当時、父の車に乗った時に、ベルトをしていた記憶がないです。 ベルト着用が義務付けになるのは、1980年代半ば頃からでしたから。

  私は、この前期型を、小学生の頃に、学校の駐車場で見たような記憶があります。 教師か職員が、通勤に使っていたのでしょう。 その後、私が中学生になってから、父が、これの後期型を買い、フロント・デザインの違いに気がつくのですが、それが前期・後期の違いだという事までは、分かりませんでした。 折しも、スーパー・カー・ブームの頃でしたが、普通の車には、大して、興味がなかったんですな。




  今回は、ここまで。 送料を安く上げる為に、纏めて買ったのですが、一気に見てしまうと、すぐに飽きて、お蔵入りにしかねないので、一ヵ月に一冊ずつのペースで見ています。 そのせいで、なかなか、公開する写真が溜まりません。

  参考までに、過去に、うちにあった車を列挙しておきますと、以下のようになります。 

【父】
1 初代トヨペット・クラウン後期型
2 初代ファミリア800(新車)
3 2代目ファミリア1200(新車)
4 5代目コロナ後期型(新車)
5 8代目コロナ(新車 1987年頃購入)
6 11代目コロナ・プレミオ(新車 1998年購入)

【母】
1 初代トゥデイ前期型(新車 1986年購入)
2 4代目ライフ(新車 2004年購入)

【私】
1 初代ミラ中期型(中古 1982年式 1986年購入)
2 セルボ・モード後期型(5型)(中古 1997年式 2016年購入)

  「初代トヨペット・クラウン後期型」は、叔父が買った車。 父の一番下の弟です。 1960年代前半で、当時は、叔父がまだ、うちに住んでいたので、叔父の車であると同時に、家の車でもあったというわけ。 父も免許を持っていて、叔父の車を乗り回していたらしいです。 赤ん坊の私が、運転席に座っている写真もありますが、私自身は、全然、記憶がありません。

  父が初めて、自分で買ったのは、次の「初代ファミリア800」ですが、その時、叔父の車を、勝手に下取りに出してしまって、叔父が怒ったという、伝説あり。 そりゃ、怒るわな。 だけど、車置き場は一台分しかないので、新車を買うとなれば、古いのは下取りに出す以外なかったわけです。 所有者である、叔父の了解を取らなかったという点が、問題。

  他に、私の兄の車が、何台かありましたが、それらは、最初から、カタログ蒐集の対象から除外しています。 私が、兄の車に乗った事は、皆無に近いので、思い出もないというわけです。 思い出がないといえば、「初代トヨペット・クラウン後期型」も、まるで覚えていないわけで、カタログを欲しいという気が薄いです。 ヤフオクで出ていますが、1万円クラス。 値段的にも、問題外ですな。

  私が、運転した事もなければ、乗せてもらった事もないのに、カタログを買ったのは、5代目カリーナだけです。 これは、テレビCMが好きで、私が青春を過ごした、バブル時代の華やかさを思い出させてくれるので、カタログも欲しくなった次第。