古い車のカタログ蒐集計画 ②
このシリーズ、基本的に、日記ブログの方の、日替わり写真で出した順に並べて行きます。 そのせいで、カタログを買った時の経緯と、個々のカタログの内容と、織り交ぜて紹介する事になり、ちと、紛らわしいのですが、御容赦あれ。
【初代ミラ&クオーレ 簡易カタログ 1982年11月版】
8月下旬に、ネット通販で、纏めて買った、古い車のカタログの一冊。 「初代ミラ&クオーレ 簡易カタログ 1982年11月版」です。 これ単独の値段は、324円。 二つ折りの簡易カタログとしては、高いですが、80年代初めといえば、もう、大昔ですから、そのくらいの相場になるのでしょう。
1986年10月に、私が最初に買った車は、初代ミラ中期型の中古車でして、82年式でした。 つまり、このカタログは、ドンピシャ版なのですが、惜しむらく、あまりにも、簡易すぎて、情報が足りません。 写真に写っているのが全ページでして、イメージ写真と、コピー・ライター的能書きしか載っていないのです。 諸元表もなし。
何より、残念なのは、私が乗っていた、白いボディーで、ベージュの内装色の写真が載っていない事です。 赤の方が、多く出回っていたから、致し方ないですが、自分が乗っていた車を懐かしむには、不適当。 で、82年の本カタログを欲しいと思っているのですが、なかなか、いい状態の物が出て来ません。
裏表紙には、乗用車版の、クオーレが載っています。 ミラは、3ドアだけですが、クオーレは、3ドアと5ドアがあり、5ドアは、リヤのデザインが、3ドアとは違っていて、はっきり言って、ひでーデザインでした。 3ドアと同じハッチをつけた5ドアがあれば、馬鹿売れしたと思うんですがね。 差別化して失敗した事例でしょう。
初代ミラは、デザインこそ、当時のライバル達より、遥かに良かったんですが、走行性能は、旧時代の産物でして、今の感覚では、とても乗れたものではない車でした。 時速90キロくらいで、ガタガタ振動し始めるし、山道に行けば、カーブが怖くて、ブレーキ・ペダルから足が離せませんでした。 デザインのイメージ通り、街乗り専用にすべき車だったんでしょう。
【レターパックライトで届いた、5代目コロナ後期型のカタログ】
≪写真左≫
11月7日に届いた、「レターパックライト」という、定形の厚紙に入った郵便物。 前日の午後4時頃、仙台から発送されて、午後5時頃、届きました。 料金360円で、郵便受けに入れて行くタイプですが、門の所で待ち構えていて、直接、手渡ししてもらいました。 無理に郵便受けに押し込まれると、折れてしまう恐れがあるのです。
≪写真右≫
中身は、ヤフオクで落札した、古い車のカタログです。 5代目コロナ後期型の、田宮二郎さんがイメージ・キャラになったカタログで、1977年11月発行の品。 本体1500円。 予想していたよりも分厚くて、これなら、1500円してもおかしくないと思わせる風格あり。 カタログの内容に関しては、改めて、書く事にします。
【クロネコ DM便で届いた、5代目カリーナ後期型カタログ】
≪写真上≫
ヤフオクで落札し、11月23日に届いた、5代目カリーナ後期型(1990-92年)のカタログです。 送料を入れて、617円。 山口智子さんと、冨家規政さんが、イメージ・キャラクター。 詳しくは、いずれ、個別のカタログ紹介で、触れます。
≪写真下≫
ピンボケしていて、恐縮ですが、上のカタログは、ヤマト運輸の、「クロネコ DM便」で届きました。 追跡可能。 郵便受けに配達されます。 普通の茶封筒で、宛名や、差出人の名前は、普通の郵便と同じ。 切手が貼られる位置に、このシールが貼られていました。
【8代目コロナのカタログ 1986年7月版】
8月末に、纏めて買った、車のカタログ9冊の内の一冊です。 「8代目コロナ 4ドアセダン/5ドア 1986年7月版」。 38ページある、本カタログです。 これ単独の値段は、648円でした。 8代目コロナ(1983-1987年)は、私の父が、1987年頃に買い、1998年3月まで、乗っていた車。
私も、借りて乗った事があるはずですが、そんなに多くはなかったと思います。 父が、この車に乗っていた間、私は、自分の車をもっていて、通勤には、そちらを使っていましたし、母の初代トゥデイが使い易い車で、それにも、よく乗っていたので、コロナを借りる機会が少なかったんですな。 辛うじて、98年に、一眼レフを持って写真撮影に行った時に、車を入れて撮った写真が残っていて、借りていた事が分かるのみ。
≪写真1≫
このページの車は、2000GT-Rですが、父が買ったのは、1500か、1800だったと思います。 後ろ側に、排気量とグレードのプレートが付いているようなのですが、父の車を後ろから撮影した写真が残っていないので、今となっては、確かめようがありません。
色は、この写真と同じ、「スーパー・ホワイトⅡ」でした。 80年代に、一世風靡した色ですな。 こまめに洗って、ワックスをかけていれば、綺麗に光るんですが、父は、ワックスがけなんか、滅多にしない人で、次第に、水垢に侵されていきました。 私が、磨いた事が、あったかなかったか、覚えていません。 「大きい車のワックスがけは、時間がかかってしょうがない」という記憶だけはあるから、最低一度は、かけたかも。
コロナは、6代目までが、中途半端な丸型デザインで、7代目で、当時、流行だった、角型になったのですが、あっという間に、流行が去り、この8代目では、直線基調だけど、角を丸めてあるという、今見ると、ちょっと不思議な形になりました。 私は、この型のコロナが登場した時、良いデザインと思っていたのですが、まさか、父がそれを買うとは、思いもしませんでした。
80年代は、ヨーロッパ車に、手本にするような、中・小型セダンがなくなっていたせいか、日本車には珍しく、個性的なデザインの車が、ちょこちょこと出ていました。 ただし、あくまで、個性的なだけで、決して、絶賛するようなレベルではなかったのですが・・・。
そういや、父は、この車から、オートマチックにしたのでした。 前年に、母が、初代トゥデイのオートマを買い、それに乗ってみて、オートマの方が、断然、楽だという事に気づいたのでしょう。 セールスマンの能書き百万遍より、実体験の方が、強い説得力があるわけですな。
≪写真2≫
内装と、インスツルメント・パネル。 そういえば、80年代は、デジタル・メーターが登場した頃でしたなあ。 LEDだと思いますが、バック・ライトとして使っているだけなのかも。 詳しい事は分かりません。 ちなみに、父の車は、針式メーターでした。
パワー・ウインドウが付き始めたのも、この頃。 ただし、高級車では、もっと前からあったようです。 パワー・ウインドウは、手で回すところを、モーターとギアで代用するだけの機構ですから、いわゆる、「ハイテク」の部類ではなく、もっと昔からあってもおかしくない装備です。 付けるか付けないかは、お金の問題に過ぎなかったわけだ。
この車の内装、お世辞にも、いいとは言えず、この赤っぽい色が、妙に軽薄に見えました。 この車が、うちに来た後に、私は、自動車工場に勤め始め、チェイサー/クレスタといった、もっと高い車を作る事になるのですが、そちらと比較すると、安っぽい部品が多かったです。
≪写真3≫
5ドアのページ。 市場に投入されたのは、5ドアの方が、先でした。 このコロナは、8代目で、この型から、FFになります。 つまり、この前の、7代目が、最後のFRなのですが、その型には、5ドアがなくて、一時期、4ドアは、7代目FR、5ドアは、8代目FFという形で、棲み分けて売っていました。 その後、8代目の4ドアが出て、4ドア・5ドアが揃うのですが、FRセダンの7代目も、1987年まで、生産・販売が続いたようです。
下半分は、「フル・フラット・シート」の説明。 シートが、全部倒れて、ほぼ平らになるというシステム。 これも、この型の5ドアの、売りでした。 実際に、こういう使い方をしていた人は、少なかったと思いますけど。
≪写真4左≫
表紙。 イメージ写真の撮影は、外国で行なわれたようで、人物も、ヨーロッパ系の外国人モデルが、起用されています。 若い男女二人の組み合わせなのは、80年代のカタログらしい特徴ですな。 80年代と言っても、コロナですから、ファミリー・カーとして使っていたオーナーが多かったと思うのですがねえ。 「カタログのイメージ写真に、家族を入れるのは、60年代の流行だ」と決めつけていたのでは?
≪写真4右≫
オマケのような形で、「コロナ・クーペ」の写真も、1ページ分、掲載されていました。 たぶん、クーペは、専用カタログが、別にあったのだと思います。 「コロナ EXiV」の前身に当たりますが、EXiVが、4ドアなのに対し、このクーペは、2ドアで、より、セリカに近い性格でした。 このクーペも、FF。 初代FFセリカや、カリーナEDと、姉妹車でしたから。
1989年、私が、自動車工場に、中途採用で勤め始めた頃、一歳年下の先輩が、これの黒いのに乗っていました。 私の乗っていた初代ミラが、白で、「水垢がついて困る」と言ったら、「黒は、汚れが目立たないと思うだろうが、埃がついてしょうがない」と言っていたのを覚えています。 私が持っている、このクーペの記憶は、たった、それだけ。
今回は、ここまで。
ヤフオクで落札した二冊は、それぞれ、入札してから届くまでに、それなりの経緯があったわけですが、細々と書くほど、苦労したわけではないので、省略します。 ただ、機械的に、入札して、落札して、取引ナビでやり取りして、コンビニで代金を払い込み、届くのを待ったというだけの話ですな。
最初に纏めて買った時には、宅配便で手渡しでしたが、今回の二件は、郵便受けに入れるだけの配送方法だったので、折られてしまうとか、雨で濡れてしまうとか、そちらに神経を使いました。
5代目コロナの時は、たまたま、私が玄関の近くにいた時に、家の前に、郵便配達のバイクが停まったので、急いで出て行って、郵便受けに入れられる前に、手渡しして貰いました。 考えてみると、大きな厚紙封筒なんて、普通の郵便受けには、入りませんわなあ。 どうやって、入れるつもりだったのだろう? 5代目カリーナの時には、カタログと、ほとんど同じ大きさの茶封筒で、横にして、郵便受けに、スルリと入ったようで、折られずに済みました。
買ったのは、どちらも、認証制限がかかっていない物件でした。 また、入札したのは、私一人だけで、他の入札者と競る事はありませんでした。 一般論ですが、そこそこ高めの値段で、長期間、入札者がおらず、何度も継続出品されている物件の場合、入札しても、対抗して応札して来る人などいないのであって、まず確実に、スタート価格で落札できます。
瑕物の場合、時代がある希少品でも、相場の半額くらいにしないと、誰も買わないようです。
・ 「折れ」は、ページの隅とか、多少ならば、仕方ないとしても、大きく折れて、折れ目の印刷が消えてしまっているというのは、厳しい。
・ 「汚れ」は、薄ければ、大目に見れますが、飲み物をこぼした痕が、デカデカついていると、一度見たが最後、二度と開く気になりますまい。
・ 「破れ・千切れ」は、木工用ボンドで直せる程度ならいいのですが、破れた部分がなくなってしまっているのは、問題外。
・ 「皺」は、多少なら、気になりませんが、「細かい折れ痕が、いっぱい」というのが、稀にあって、たぶん、以前の持ち主が、ベッドや布団に横になって見ていたせいで、カタログがしなって、そんな指痕がついたかと思うと、何だか、不潔そうな感じがします。
いずれも、お宝にするつもりで買う者にとっては、抵抗が大きいですなあ。 甚だしくは、「ページごと、欠けている」というのもありますが、それは、どう考えても、ジャンク品であって、蒐集の対象にはなり得ますまい。
紐で束ねる為に、パンチ穴を開けた物件が、ちょこちょこ出て来ますが、そういうのは、安いので、穴が気にならないのであれば、お買い得だと思います。 冊子型のカタログは、ホチキスで留めてあるわけですが、他の部分に瑕がなくても、ホチキスで圧迫された部分が癒着して、印刷が剥がれてしまう場合があり、そういうのと比べて、パンチ穴が、より重大な欠陥と言えるのかどうか、微妙なところ。
最初に、そのカタログを持っていた人が、パンチ穴を開けて、束ねたくなった気持ちは、分からないでもないです。 タダで貰って来る物ですから、その時点では、後々、値段がつくなどと、想像もしていないわけだ。 人に譲る事になるとも思っておらず、自分だけで、しばらく見て、その内、捨ててしまうつもりでいるのだから、惜し気が、まるでないんですな。
パンチ穴より、問題が大きいのは、書き込みです。 穴は、単なる穴ですが、書き込みは、数字だけであっても、書いた人の個性が出るので、他人の手に渡った場合、大変、目障りになります。 特に、表紙に、車の値段の計算などが書かれていると、「こんなの、金出して、買うかね?」と、眉間に深~い皺が寄ってしまうのです。 よりによって、また、なんで、表紙に書くのよ? やはり、売る気がなかったんでしょうなあ。
ちなみに、色がついている部分に書かれた文字は、消そうとすると、色まで消えてしまうので、手をつけない方がいいです。 白い部分の場合、鉛筆で書かれた文字なら、消しゴムで消せる場合もありますが、ボール・ペンや、サイン・ペンだと、手の施しようがないです。 材質が紙ですから、うすめ液のような液体を使うのは、やめた方がいいと思います。 全て、台なしになってしまいそうです。
【初代ミラ&クオーレ 簡易カタログ 1982年11月版】
8月下旬に、ネット通販で、纏めて買った、古い車のカタログの一冊。 「初代ミラ&クオーレ 簡易カタログ 1982年11月版」です。 これ単独の値段は、324円。 二つ折りの簡易カタログとしては、高いですが、80年代初めといえば、もう、大昔ですから、そのくらいの相場になるのでしょう。
1986年10月に、私が最初に買った車は、初代ミラ中期型の中古車でして、82年式でした。 つまり、このカタログは、ドンピシャ版なのですが、惜しむらく、あまりにも、簡易すぎて、情報が足りません。 写真に写っているのが全ページでして、イメージ写真と、コピー・ライター的能書きしか載っていないのです。 諸元表もなし。
何より、残念なのは、私が乗っていた、白いボディーで、ベージュの内装色の写真が載っていない事です。 赤の方が、多く出回っていたから、致し方ないですが、自分が乗っていた車を懐かしむには、不適当。 で、82年の本カタログを欲しいと思っているのですが、なかなか、いい状態の物が出て来ません。
裏表紙には、乗用車版の、クオーレが載っています。 ミラは、3ドアだけですが、クオーレは、3ドアと5ドアがあり、5ドアは、リヤのデザインが、3ドアとは違っていて、はっきり言って、ひでーデザインでした。 3ドアと同じハッチをつけた5ドアがあれば、馬鹿売れしたと思うんですがね。 差別化して失敗した事例でしょう。
初代ミラは、デザインこそ、当時のライバル達より、遥かに良かったんですが、走行性能は、旧時代の産物でして、今の感覚では、とても乗れたものではない車でした。 時速90キロくらいで、ガタガタ振動し始めるし、山道に行けば、カーブが怖くて、ブレーキ・ペダルから足が離せませんでした。 デザインのイメージ通り、街乗り専用にすべき車だったんでしょう。
【レターパックライトで届いた、5代目コロナ後期型のカタログ】
≪写真左≫
11月7日に届いた、「レターパックライト」という、定形の厚紙に入った郵便物。 前日の午後4時頃、仙台から発送されて、午後5時頃、届きました。 料金360円で、郵便受けに入れて行くタイプですが、門の所で待ち構えていて、直接、手渡ししてもらいました。 無理に郵便受けに押し込まれると、折れてしまう恐れがあるのです。
≪写真右≫
中身は、ヤフオクで落札した、古い車のカタログです。 5代目コロナ後期型の、田宮二郎さんがイメージ・キャラになったカタログで、1977年11月発行の品。 本体1500円。 予想していたよりも分厚くて、これなら、1500円してもおかしくないと思わせる風格あり。 カタログの内容に関しては、改めて、書く事にします。
【クロネコ DM便で届いた、5代目カリーナ後期型カタログ】
≪写真上≫
ヤフオクで落札し、11月23日に届いた、5代目カリーナ後期型(1990-92年)のカタログです。 送料を入れて、617円。 山口智子さんと、冨家規政さんが、イメージ・キャラクター。 詳しくは、いずれ、個別のカタログ紹介で、触れます。
≪写真下≫
ピンボケしていて、恐縮ですが、上のカタログは、ヤマト運輸の、「クロネコ DM便」で届きました。 追跡可能。 郵便受けに配達されます。 普通の茶封筒で、宛名や、差出人の名前は、普通の郵便と同じ。 切手が貼られる位置に、このシールが貼られていました。
【8代目コロナのカタログ 1986年7月版】
8月末に、纏めて買った、車のカタログ9冊の内の一冊です。 「8代目コロナ 4ドアセダン/5ドア 1986年7月版」。 38ページある、本カタログです。 これ単独の値段は、648円でした。 8代目コロナ(1983-1987年)は、私の父が、1987年頃に買い、1998年3月まで、乗っていた車。
私も、借りて乗った事があるはずですが、そんなに多くはなかったと思います。 父が、この車に乗っていた間、私は、自分の車をもっていて、通勤には、そちらを使っていましたし、母の初代トゥデイが使い易い車で、それにも、よく乗っていたので、コロナを借りる機会が少なかったんですな。 辛うじて、98年に、一眼レフを持って写真撮影に行った時に、車を入れて撮った写真が残っていて、借りていた事が分かるのみ。
≪写真1≫
このページの車は、2000GT-Rですが、父が買ったのは、1500か、1800だったと思います。 後ろ側に、排気量とグレードのプレートが付いているようなのですが、父の車を後ろから撮影した写真が残っていないので、今となっては、確かめようがありません。
色は、この写真と同じ、「スーパー・ホワイトⅡ」でした。 80年代に、一世風靡した色ですな。 こまめに洗って、ワックスをかけていれば、綺麗に光るんですが、父は、ワックスがけなんか、滅多にしない人で、次第に、水垢に侵されていきました。 私が、磨いた事が、あったかなかったか、覚えていません。 「大きい車のワックスがけは、時間がかかってしょうがない」という記憶だけはあるから、最低一度は、かけたかも。
コロナは、6代目までが、中途半端な丸型デザインで、7代目で、当時、流行だった、角型になったのですが、あっという間に、流行が去り、この8代目では、直線基調だけど、角を丸めてあるという、今見ると、ちょっと不思議な形になりました。 私は、この型のコロナが登場した時、良いデザインと思っていたのですが、まさか、父がそれを買うとは、思いもしませんでした。
80年代は、ヨーロッパ車に、手本にするような、中・小型セダンがなくなっていたせいか、日本車には珍しく、個性的なデザインの車が、ちょこちょこと出ていました。 ただし、あくまで、個性的なだけで、決して、絶賛するようなレベルではなかったのですが・・・。
そういや、父は、この車から、オートマチックにしたのでした。 前年に、母が、初代トゥデイのオートマを買い、それに乗ってみて、オートマの方が、断然、楽だという事に気づいたのでしょう。 セールスマンの能書き百万遍より、実体験の方が、強い説得力があるわけですな。
≪写真2≫
内装と、インスツルメント・パネル。 そういえば、80年代は、デジタル・メーターが登場した頃でしたなあ。 LEDだと思いますが、バック・ライトとして使っているだけなのかも。 詳しい事は分かりません。 ちなみに、父の車は、針式メーターでした。
パワー・ウインドウが付き始めたのも、この頃。 ただし、高級車では、もっと前からあったようです。 パワー・ウインドウは、手で回すところを、モーターとギアで代用するだけの機構ですから、いわゆる、「ハイテク」の部類ではなく、もっと昔からあってもおかしくない装備です。 付けるか付けないかは、お金の問題に過ぎなかったわけだ。
この車の内装、お世辞にも、いいとは言えず、この赤っぽい色が、妙に軽薄に見えました。 この車が、うちに来た後に、私は、自動車工場に勤め始め、チェイサー/クレスタといった、もっと高い車を作る事になるのですが、そちらと比較すると、安っぽい部品が多かったです。
≪写真3≫
5ドアのページ。 市場に投入されたのは、5ドアの方が、先でした。 このコロナは、8代目で、この型から、FFになります。 つまり、この前の、7代目が、最後のFRなのですが、その型には、5ドアがなくて、一時期、4ドアは、7代目FR、5ドアは、8代目FFという形で、棲み分けて売っていました。 その後、8代目の4ドアが出て、4ドア・5ドアが揃うのですが、FRセダンの7代目も、1987年まで、生産・販売が続いたようです。
下半分は、「フル・フラット・シート」の説明。 シートが、全部倒れて、ほぼ平らになるというシステム。 これも、この型の5ドアの、売りでした。 実際に、こういう使い方をしていた人は、少なかったと思いますけど。
≪写真4左≫
表紙。 イメージ写真の撮影は、外国で行なわれたようで、人物も、ヨーロッパ系の外国人モデルが、起用されています。 若い男女二人の組み合わせなのは、80年代のカタログらしい特徴ですな。 80年代と言っても、コロナですから、ファミリー・カーとして使っていたオーナーが多かったと思うのですがねえ。 「カタログのイメージ写真に、家族を入れるのは、60年代の流行だ」と決めつけていたのでは?
≪写真4右≫
オマケのような形で、「コロナ・クーペ」の写真も、1ページ分、掲載されていました。 たぶん、クーペは、専用カタログが、別にあったのだと思います。 「コロナ EXiV」の前身に当たりますが、EXiVが、4ドアなのに対し、このクーペは、2ドアで、より、セリカに近い性格でした。 このクーペも、FF。 初代FFセリカや、カリーナEDと、姉妹車でしたから。
1989年、私が、自動車工場に、中途採用で勤め始めた頃、一歳年下の先輩が、これの黒いのに乗っていました。 私の乗っていた初代ミラが、白で、「水垢がついて困る」と言ったら、「黒は、汚れが目立たないと思うだろうが、埃がついてしょうがない」と言っていたのを覚えています。 私が持っている、このクーペの記憶は、たった、それだけ。
今回は、ここまで。
ヤフオクで落札した二冊は、それぞれ、入札してから届くまでに、それなりの経緯があったわけですが、細々と書くほど、苦労したわけではないので、省略します。 ただ、機械的に、入札して、落札して、取引ナビでやり取りして、コンビニで代金を払い込み、届くのを待ったというだけの話ですな。
最初に纏めて買った時には、宅配便で手渡しでしたが、今回の二件は、郵便受けに入れるだけの配送方法だったので、折られてしまうとか、雨で濡れてしまうとか、そちらに神経を使いました。
5代目コロナの時は、たまたま、私が玄関の近くにいた時に、家の前に、郵便配達のバイクが停まったので、急いで出て行って、郵便受けに入れられる前に、手渡しして貰いました。 考えてみると、大きな厚紙封筒なんて、普通の郵便受けには、入りませんわなあ。 どうやって、入れるつもりだったのだろう? 5代目カリーナの時には、カタログと、ほとんど同じ大きさの茶封筒で、横にして、郵便受けに、スルリと入ったようで、折られずに済みました。
買ったのは、どちらも、認証制限がかかっていない物件でした。 また、入札したのは、私一人だけで、他の入札者と競る事はありませんでした。 一般論ですが、そこそこ高めの値段で、長期間、入札者がおらず、何度も継続出品されている物件の場合、入札しても、対抗して応札して来る人などいないのであって、まず確実に、スタート価格で落札できます。
瑕物の場合、時代がある希少品でも、相場の半額くらいにしないと、誰も買わないようです。
・ 「折れ」は、ページの隅とか、多少ならば、仕方ないとしても、大きく折れて、折れ目の印刷が消えてしまっているというのは、厳しい。
・ 「汚れ」は、薄ければ、大目に見れますが、飲み物をこぼした痕が、デカデカついていると、一度見たが最後、二度と開く気になりますまい。
・ 「破れ・千切れ」は、木工用ボンドで直せる程度ならいいのですが、破れた部分がなくなってしまっているのは、問題外。
・ 「皺」は、多少なら、気になりませんが、「細かい折れ痕が、いっぱい」というのが、稀にあって、たぶん、以前の持ち主が、ベッドや布団に横になって見ていたせいで、カタログがしなって、そんな指痕がついたかと思うと、何だか、不潔そうな感じがします。
いずれも、お宝にするつもりで買う者にとっては、抵抗が大きいですなあ。 甚だしくは、「ページごと、欠けている」というのもありますが、それは、どう考えても、ジャンク品であって、蒐集の対象にはなり得ますまい。
紐で束ねる為に、パンチ穴を開けた物件が、ちょこちょこ出て来ますが、そういうのは、安いので、穴が気にならないのであれば、お買い得だと思います。 冊子型のカタログは、ホチキスで留めてあるわけですが、他の部分に瑕がなくても、ホチキスで圧迫された部分が癒着して、印刷が剥がれてしまう場合があり、そういうのと比べて、パンチ穴が、より重大な欠陥と言えるのかどうか、微妙なところ。
最初に、そのカタログを持っていた人が、パンチ穴を開けて、束ねたくなった気持ちは、分からないでもないです。 タダで貰って来る物ですから、その時点では、後々、値段がつくなどと、想像もしていないわけだ。 人に譲る事になるとも思っておらず、自分だけで、しばらく見て、その内、捨ててしまうつもりでいるのだから、惜し気が、まるでないんですな。
パンチ穴より、問題が大きいのは、書き込みです。 穴は、単なる穴ですが、書き込みは、数字だけであっても、書いた人の個性が出るので、他人の手に渡った場合、大変、目障りになります。 特に、表紙に、車の値段の計算などが書かれていると、「こんなの、金出して、買うかね?」と、眉間に深~い皺が寄ってしまうのです。 よりによって、また、なんで、表紙に書くのよ? やはり、売る気がなかったんでしょうなあ。
ちなみに、色がついている部分に書かれた文字は、消そうとすると、色まで消えてしまうので、手をつけない方がいいです。 白い部分の場合、鉛筆で書かれた文字なら、消しゴムで消せる場合もありますが、ボール・ペンや、サイン・ペンだと、手の施しようがないです。 材質が紙ですから、うすめ液のような液体を使うのは、やめた方がいいと思います。 全て、台なしになってしまいそうです。
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