2018/09/16

セルボ・モード補修 ⑯

  車の修理・整備記録のシリーズ。 今回で、車検まで行くので、とりあえず、おしまいです。 実は、この夏は、車検後も、いろいろとやっているのですが、それはまた、いずれ。 他のシリーズもある事だし。 うーむ・・・、こうして見ると、私の引退生活は、車を弄るか、推理小説を読むかのどちらかになってしまった感がありますねえ。




【エンブレム貼り替え】

  細かい部品を買った時に、エンブレム・ステッカーも売っている事に気づき、一緒に買いました。 「SUZUKI」が、712円。 「MODE CERVO」が、993円でした。 結構、高い。

  貼り替えは、いつでもよかったんですが、車検前に見てくれを良くしておこうと思い、7月4日にやりました。 その前後数日、天気が悪くて、雨の合間を見い見い、作業しました。

≪写真1≫
  バック・ドア・ガラス左下に貼ってある、「SUZUKI」マーク。 1998年以前のスズキ車には、みな、この部分に、「SUZUKI」のステッカーが貼ってありました。 21年経つと、こんな風になります。 白地に黒になっていますな、

≪写真2左≫
  最初、指の爪で剥がしていたんですが、効率があまりにも悪いので、ネット情報に従い、スクレイパーを使いました。 金属製ですが、相手がガラスなら、キズを付ける事はないようです。 これのおかげで、かなり、剥がす時間を短縮できました。

≪写真2右≫
  新しいステッカーの貼り方も、ネットで調べました。 マスキング・テープで、一辺を押さえてしまって、それから、裏紙を剥がすとの事。 テープがなかったので、途中で、自転車で、ホーム・センターへ行き、買って来ました。 15ミリ×18メートルのが、80円。

≪写真3≫
  ペイントうすめ液で脱脂してから、貼りました。 気泡が入ったものの、カッターで切り込みを入れ、適当に押し付けて、数日したら、自然に凹んで、密着しました。

  このステッカー、本来の色は、透明地に、シルバーです。 古い方は、白黒、逆になってしまっていたわけです。 恐らく、シルバーの部分に銀が含まれていて、それが、黒化し、透明地は、キズがついて、白化したのでしょう。

≪写真4≫
  バック・ドア右下に貼ってある、「MODE CERVO」のステッカー。 亀裂だらけですな。

≪写真5≫
  塗装面に貼られたステッカーに、金属スクレイパーを使う事はできません。 で、ネット情報に従い、すでに用済みの、プラスチック・カードを使いました。 スクレイパーほど、スイスイ取れるわけではないですが、爪でやるよりは、マシでした。

≪写真6≫
  新しいのを貼りました。 これも、古いのと新しいのとでは、色が全然、違っています。 ゴールドの文字が、緑色になったのは、銅が含まれていたからでしょう。 透明地は、キズがついて、白化し、濃灰色だけが、元の色を保っていました。 新しくなったはいいけれど、何年くらい、この状態で、もつんですかねえ?



【ワイパー・ベース・ゴム貼り直し】

  車検前の足掻きで、最後にやったのが、これです。 7月7日に、作業しました。

≪写真上≫
  アフター写真だけなので、説明しないと分かりませんが、フロント・ウインドウ・ガラスと、ワイパー・ベースの間に、ゴムが貼ってあります。 その左端が、20センチくらい、捻じ曲がって、下、つまり、中に、落ち込んでしまっていました。

  ネットで調べたら、ワイパー・ベース側に、溝が切ってあって、そこに、細長いゴム部品が、両面テープで貼られているだけだという事が分かりました。

  で、ワイパー・ベースを外し、ゴムを一旦、全部取ってしまい、古い両面テープの滓を取り除いて綺麗にし、うすめ液で脱脂してから、新しい両面テープで貼り直しました。

  ゴムの捩れが、元に戻らないので、一部分、隙間が開いてしまっていますが、ワイパーが下りていれば、全く分かりません。

≪写真下≫
  これは、2016年に、運転席ドア・バイザーを貼り直した時に買った、超強力・両面テープです。 バイザーの時には、幅15ミリを、半分に切って使いましたが、今度は、それを更に半分に切って、使いました。 100円ショップのセリアで買ったもの。


  ちなみに、このゴムの正式名称は、「シール カウリング・アッパ・フランジ」。 ワイパー・ベースの正式名称は、「ガーニッシュ カウリング・トップ」。 分からんなあ。



【代車・Vivio Bistro / セルボ・モードの車検】

≪写真上・中≫
  7月9日、セルボ・モードを車検に出す為に、中古車ディーラーに持って行き、代車として、スバルの、「Vivio Bistro」を借りて来ました。 もちろん、代車ですから、こちらで選べたわけではなく、店長が用意してあったもの。 2年前に話をしたきりだったのに、私の家の車置き場が、旧規格の幅が狭い軽しか入れられない事を覚えていたのには、驚きました。

  ビストロは、1995年から、1998年まで、生産販売されていた車で、レトロ車ブームの嚆矢です。 ベースになったVivioは、1992年から出ていましたが、カッコいいとも、可愛いとも言い難いデザインで、パッとしませんでした。 ビストロの方が、遥かに商品価値は高かったです。 とは言え、現行規格に変わってから登場した、ミラ・ジーノに比べると、旧規格時代のレトロ車は、やはり、「レトロ・パーツをくっつけただけ」という印象は拭えませんな。

  この車には、リヤ・スポイラーが付いていますが、後付けしたのか、こういう仕様があったのかは、不明。 レトロ車に、エアロ・パーツは似合わないと思うんですがね。 全体の塗装の状態は、まあまあなのに、このスポイラーだけは、ガサガサになっていました。

  出だし、アクセルの反応が鈍いものの、走り出すと、いい感じで、エンジンもサスペンションも、私のセルボ・モードより良いと思いました。 この車、2年前には、そのディーラーで、中古車として売られていたのを覚えています。 メッキ・バンパーの一部が欠けているので、買う気にならなかったのですが、まさか、2年後に代車で乗る事になるとは・・・。

  あまりにも、汚かったので、外を水拭きし、落ち葉マークを剥がした痕がついていたのを、コンパウンドで落としました。 中も、大きなゴミを拾い、埃を拭き取りましたが、掃除機をかける気にはなりませんでした。 掃除機の方が汚れてしまいそうだったので・・・。

  ディーラーと私の家の間を往復した他は、母を乗せて、近所のスーパーに行っただけ。 もし、母を乗せる事がなかったら、車内の掃除はしなかったと思います。 使った分のガソリン、2リットルだけ入れて、返しました。

≪写真下≫
  7月16日、車検が済んだセルボ・モードを引き取りに行った時に、渡された書類です。 左側は、車検場での指摘項目。

外観/下回り ・緩衝装置-ロアアーム-損傷
排ガステスタ ・HC濃度超過 1,904ppm

  店長の話では、HC濃度は、300ppmが基準値だそうで、とんでもない数値が出ていた事になります。

  右側は、中古車ディーラーの請求書。

車検代 55000円
タイロッドブーツ交換 8000円
プラグ交換 4000円
キャブ調整 3000円
合計 70000円

  タイロッドブーツというのが、ロアアームの緩衝装置に当たります。 プラグ交換とキャブ調整で、HC濃度を下げたわけだ。 触媒交換に比べれば、安いそうです。

  予定していたより、お金がかかりましたが、これで、とりあえず、2年間は乗れるわけですから、文句はないです。 プラグ交換とキャブ調整のお陰で、エンジンの調子は良くなったので、結果オーライというところ。




  今回はここまで。 

  何もなければ、55000円で済んだところを、70000円になってしまったわけですが、それほど、高額出費した感じがしないのは、「車検と言ったら、10万かかるのが当たり前」という認識があったからだと思います。 1986年から、1992年まで所有していた初代ミラは、ダイハツのディーラーで車検に出していましたが、毎回、10万円と決まっていました。 その頃は、一年点検も受けていましたが、そちらがいくらだったのか、覚えていません。 車検が10万で、点検が1万という事はないと思うから、3万円くらい、払っていたのかなあ?

  働いていた時には、少ない時でも、年間、250万くらいの収入があったから、「その程度は、必要経費」と思って、何の疑問も感じないで払っていました。 今考えると、高いと思いますけど。 たぶん、その頃でも、安く代行してくれるところへもって行けば、車の維持費が半額以下になったと思います。 つくづく、知らないというのは、救われないものだて。

  「ユーザー車検」というのがあって、車検場に、自分で車を持って行って、検査を受ければ、もっと安く済むのですが、あれは、なかなか、ハードルが高いです。 すでに、何度も経験している人は、決まって、「簡単、簡単!」と言うものですが、それは、慣れているからであって、鵜呑みにできません。

  「ヘッド・ライトの光軸検査だけで、何回も落とされた」といった体験談もあり、休日を犠牲にして行く勤め人なら当然の事、引退した閑人でも、そんな事が繰り返されたら、嫌になってしまうと思います。 ユーザー車検ができる人の類型は、大まかに分けて、二種類あると思います。

  一つは、車の状態がいい人で、新車で買ってから初めての車検など、まだ、経年による不具合が起こらない内に、もって行く人です。 壊れていないから、当然、すんなり通る。 ただ、こちらは、そんなに割合が多くないでしょう。 新車を、短いサイクルで買い換えるような人達は、お金にゆとりがありますから、数万円を浮かせる為に、わざわざ、面倒なユーザー車検をやろうという考え方をしないからです。

  もう一つは、整備能力が高い人で、自分で直せる所は、自分で直そうとする人。 更に、その中でも、機械弄りが好きな上に、向上心があり、知らない事は、熱心に調べたり、知っている人に訊いて、整備士レベルの能力に、少しでも近づこうとする人。 こちらが、ユーザー車検を選ぶ人の、大多数だと思います。

  そういう、特殊な人達が、「簡単、簡単!」と言っても、一般レベルの人間には、ちっとも、簡単ではないのは、理の当然。 そういう人と親しくしていて、頼んで、代わりにやってもらうというケースもあるようですが、お金が関わって来る事ですから、その人に、お礼なしというわけには行かず、結局、払うお金は、ディーラーに頼んだ場合と大差なかった、というのなら、人様に借りを作らないで済む分、最初から、ディーラーに頼んだ方がいいような気がします。