バイク関連品 ③
前回の続き。 緊急事態宣言が静岡県に出ていた、約一ヵ月間、プチ・ツーリングを中断し、バイクを眠らせてあったのですが、その間に行なった、バイク関連用品の手入れなどについて、紹介します。 なに、大した内容ではないです。
【バイク冬装備をしまう 上着 / グローブ】
≪写真上≫
冬場、プチ・ツーリングに使っていた、グローブ。 本革製品。 1993年の秋、中型二輪免許を取った時に、近所のホーム・センターで買ったもの。 本革だから、5000円もしたのですが、当時、今よりも充実していたバイク用品コーナーで、厚手のビニール・パッケージに入って、吊るしで売られていました。 「BEST GRIP」という会社、今でもあるのですが、ホーム・ページを調べたら、作業用手袋しか作っていない模様。
このグローブ、通勤時代は、ほとんど使いませんでした。 夏場は、薄手の作業用合成皮革手袋を使い、冬場は、スキー・グローブをしていたから、出番がなかったのです。 冬の早朝や深夜は、本革では、手がかじかんでしまって、耐えられませんでした。 今やっているプチ・ツーリングは、冬でも、午下がりの気温が高い時間帯にしか出かけないので、本革でも、充分です。
ちなみに、黒の本革手袋は、色落ちするので、洗えません。 洗濯機に入れると、際限なく、水が黒くなります。 そういや、これを洗った90年代中頃、うちの洗濯機は、まだ、二槽式でした。 妙な記憶で、懐かしさを感じる・・・。
≪写真下≫
冬用上着。 これは、グローブより、もっと古いです。 1988年の1月に、半月間、胆石の手術で入院したのですが、その間に、「退院する時に、着る物がないだろうから」と言って、母が買って来たブルゾン2着の内の1着なのです。 韓国製。 値段は不明。 当時、母は、値段を見ずに物を買う人だったので、かなり高かった可能性あり。
専門学校時代、車通勤時代、電車・バス通勤時代にも、ずっと着ていました。 表地の裏に、不織布が貼ってあり、防風機能があるので、バイク通勤を始めてからも、これを着ていました。 着なかったのは、2016年9月にセロー225WEを売ってからの、3年間くらいです。
見ての通り、だいぶ、くたびれていますが、防風性能は健在でして、あと、10年くらいは着れそうです。 肩の色褪せくらいは、気にしません。 どうせ、冬場に、バイク乗りの服装をしげしげ見る人など、いませんから。 「この寒いのに、よく乗るなあ」と、眉を顰めるだけ。 欲を言えば、裾のゴムを換えたいところですが、ほぐし方が分からないので、下手に手を出せません。 まあ、冬は、着膨れするから、ゴムが伸びていても、目立ちませんけど。
【バイク冬装備をしまう ヘルメット】
4月21日から、23日にかけて、冬用のヘルメット、「アライ アストロe(1996年)」を洗って、しまいました。 新型肺炎の緊急事態宣言が、静岡県にも出て、プチ・ツーリングを打ち切ったせいで、予定より早く、しまう事になりました。
≪写真1左≫
内装は外して洗いました。 これは、一番大きな部品。 買ってから、24年も経って、強か劣化が進んでおり、スポンジが切れていました。 Gクリヤーで、接着。 意外なようですが、スポンジは、G17系のボンドで、しっかり、接着する事ができます。
≪写真1右≫
ノーズ・ディフレクター。 外せるようになっていますが、そもそも、汚れるような部品ではないです。
≪写真2左≫
頬当ての芯部分。 スポンジが黒くなっていたので、漂白剤に浸けましたが、この程度にしか綺麗になりませんでした。 漂白する前は、もっと黒かったのです。
≪写真2右≫
芯にカバーを着けた様子。 布地が撚れていますが、経年劣化とは関係なく、元から、ピッタリ合う事はなかったです。
≪写真3左≫
組み直しました。 メット本体の方は、埃を取り、濡れタオルで拭いただけ。 直接、肌に当たらない所は、必ず、水洗いしなければならないわけではないです。 ヘルメットに限らず、一般論として、洗えば洗うほど、傷みが早くなります。 「Arai」マークが、ズレているように見えますが、遠近感で、そう見えるだけです。
≪写真3右≫
後ろから。 塗り直した割には、綺麗です。 「Astro e」の文字は、掻き落としてしまったのですが、あまり、違和感がありません。 使わない間は、元箱に入れて、自室の押入れにしまっています。
【冬用グローブの修繕】
≪写真上≫
バイクの冬用グローブですが、左手親指の腹に穴が開いていたのを、合成皮革を切って、当て革にし、革用ボンドで貼り付けました。 5月5日の事。 とっくにやるつもりでいたんですが、グローブを、一度、しまってしまったので、忘れていたのです。
≪写真中左≫
穴。 何かを刺したのではなく、擦り切れて、薄くなった中心部に穴が開いたのだと思います。 大して使っていないと思っていたのですが、さすがに、27年も経つと、こうなるのか。 これは、裏返した状態です。
≪写真中右≫
革用ボンド。 2013・14年の北海道応援の時に、仕事で使っていた作業用革手袋を長持ちさせる為、苫小牧のダイソーで買ったもの。 革の接着なんて、あまりしないから、まだ残っています。
左側の黒い丸は、合成皮革を丸く切った、当て革です。 2012年、セロー225WEのシート張り替えをした時に買った、黒い合成皮革の余りが、まだ、残っているのです。
≪写真下左≫
革用ボンドで、貼り付けました。 使い方は、両方に塗って、15分乾かし、貼り付けるというパターン。
≪写真下右≫
表に返しました。 革が劣化しているせいで、裏より表の方が、汚いです。 穴が開いたと言っても、穴の部分が消えてなくなってしまったわけではなく、切れ目が入って捲れていただけだった事が分かりました。 これで、10年くらいはもつでしょう。 つまり、私がバイクを完全にやめるまで、もつだろうというわけです。
それにしても、四半世紀も死蔵していた、この革手袋を、この歳になって使う事になるとは、想像できませんでした。 途中で捨てなかったのは、値段が高かったからでしょうな。 このグローブと同じ時に買った、グローブ・カバーや、ブーツ・カバーは、とっくに捨ててしまいましたけど。
グローブ・カバーや、ブーツ・カバーは、雨の時に上から被せるものですが、あんなの、使い物になりません。 特に、グローブ・カバーの方は、突っ張って、スロットルやレバー操作に支障を来たし、危険です。 親指と、それ以外4本指の、二股になっているだけのものは、尚更、危険。
ブーツ・カバーは、そもそも、サイズが合っていなければ、靴やブーツを覆えません。 ホーム・センターで、テキトーなサイズのが一種類だけ置いてあるのを、一か八かで買うなど、無謀もいいところ。 通勤に使う場合、勤め先に着いて、カバーを外した後、濡れているのを、どこに置くかが、また問題になります。 バイクに置いておけば、盗まれたり、濡れたりしますし、着けたまま、歩行すれば、いとも容易に、破れてしまいます。 雨の日の通勤は、長靴を履いてしまった方が、遥かに実用的です。
【SZ-αⅢ補修】
≪写真左≫
緊急事態宣言が解除されたら、プチ・ツーリングを再開するつもりで、5月18日に、春秋用のシールド付きジェット・ヘル、「アライ SZ-αⅢ(2005年)」を押入れから出しました。
≪写真右≫
ついでに、かなり前に落下させて、塗装が剥がれていた部分を、補修。 アルミナ・グレーは手に入らないので、手もちの、チャコール・グレーの塗料を、筆で塗りました。 分かり難いですが、映り込んでいる二つの窓の間に、ちょぼちょぼと灰色に見える部分がそれです。 そこが、前には、白くなっていたのです。
同系色ですから、距離が離れると、ほとんど、分からなくなります。 もうちょっと濃い灰色を塗れば、もっと分からなくなると思いますが、色を配合するのが面倒だから、やりません。
以上です。 今回で、夏冬装備を一通り、紹介し終わりました。 バイク生活復活計画に於いては、極力、新しい物を買わないように心がけていたので、服やグローブなど、使えるものは、昔のを利用しています。
これから、バイクを始めるという人の場合、免許取得費用や、バイク本体とヘルメットの代金を別にして、その他の関連用品を揃えるのに、やはり、2・3万円くらいはかかりますかね。 アドバイスに及ばないのは、金持ちの人で、そういう人は、好きな物を、いくらでも買えば宜しい。
安く上げたいという人の場合、どうしても必要なのは、冬用の上着です。 防風になっていれば、何でも良いのですが、裾が詰まっていないウインド・ブレーカーだと、スポーツ・バイクに似合わないので、やはり、ジャンパー・タイプの方がいいと思います。 もしくは、上着にベルトがついていて、ウエストで絞められるようになっているタイプとか。
サイズは、少し大きめのを買っておいて、寒い時には、中に重ね着できるようにしておいた方がいいです。 上着の上に、ダウン・ジャケットやドカ・ジャンなどを着ると、上着の意味がなくなってしまいますから。 寒さというのは、耐えられないものでして、「カッコ優先で、重ね着そのものをしない」という選択肢はありません。 そういう事をしようとすると、冬にバイクに乗る事自体を、避けるようになってしまいます。
上着の色は、特に好みがないのなら、黒、もしくは、暗い色にしておいた方が、汚れが目立たないから、無難。 明るい色は、着ている内に、黒ずんでくるので、短期間で買い替えざるを得なくなります。 気にせずに、着続ける人もいますが、傍から見ると、大変、汚らしいです。 本人は、「安いものじゃないから、簡単に買い替えられない」と思っているわけですが、他人にしてみれば、そんな事情は知った事ではないのであって、通路が狭い店などに、汚れた上着を着たバイク乗りが入って来ると、接触しないように、逃げて行きます。
そういえば、世の中には、ライダー専門の、喫茶店や、軽食店が存在しますが、なぜ、そういう店が必要になるのかというと、「バイク愛好者の集いの場にしたいから」というのは、表向きの理由に過ぎず、本当は、「一般人用の店に、バイク乗りが、煤けた格好で入って行くと、店の人や、他の客から嫌がられるから、その逃げ場にしよう」というのでしょう。
通勤者の場合、雨の日は、合羽を着ます。 ゴアは高いですが、透湿繊維のなら、3・4千円で売っています。 性能は、似たようなもの。 上着そのものが、ゴア製で、防水になっていても、合羽を着ないというのは、やめた方がいいです。 雨に濡れると、汚れ方が、晴れた日だけの比ではないので、高い上着を、あれよあれよという間に、ボロボロにしてしまいます。
寒さを避ける為に、バイクの方に、防風シールドを付ける人もいます。 広い世の中には、特別、寒さに弱い人もいますし、本人が、それでいいというのなら、敢えて、批判はしませんが、「あまり、カッコいいもんじゃないな」と思う人は、まず、ヘルメットをフルフェイスにしたり、上着をいいものにしたり、そちらに、お金をかけた方がいいと思います。
カブなど、ビジネス・バイクに防風シールドが付いていても、自然ですが、スポーツ・バイクに付いていると、その人の勝手であると分かっていても、ガッカリしてしまうところがありますねえ。 アメリカン・タイプのバイクなら、まだ、違和感が少ないですが、ヨーロピアン・タイプには、全く似合いません。 ちなみに、カウルというのは、レーサー並みに、上体を伏せて乗らないと、防風効果は期待できないようです。
ハンドルに付けて、手元を覆うカバーというのもありますが、やはり、スポーツ・バイクには似合いません。 スキー・グローブを買った方がいいです。 インナーとアウターが別れている本格的なタイプではなく、一体式の安い物の方が、お薦め。 脱着が楽だからです。 シーズン前に、ホーム・センターに行けば、千円ちょっとくらいで、売っています。
だけど、通勤者で、冬にスキー・グローブを使う場合、雨の日が困るんですよ。 中綿を濡らすと、乾かすのが大変です。 私は、小雨の時は、スキー・グローブ、普通以上の雨の時は、イボつき軍手を使っていましたが、手が冷たかったです。 まあ、冬の雨の日は、むしろ、気温は高いから、耐えられない程ではなかったですが。
冬用の上着以外で、バイク用品でないと困るというのは、ブーツですかね。 これも、もちろん、冬に履きます。 特に、通勤で、早朝や夜間に乗る人は、靴では、足首が寒くなって、とても、もちません。 休みの日に趣味で乗るだけなら、今の私のように、靴と厚手靴下だけでも、何とかなりますけど。
ブーツは高いなあ。 一番安くても、15000円くらいするのでは? ハーフ丈のもありますが、どうせ買うなら、長いのを買っておいた方が、靴下やズボンを、普通の物で済ませられるから、トータルで見ると、出費が少ないです。 通勤者の場合、夏は、普通の靴、冬は、ブーツ、雨の日は、季節に関係なく、長靴というのが、一番、合理的な選択でしょうか。
長靴は、あまり、安過ぎると、シフト・レバーに当たる所に穴が開いて、すぐに使えなくなる場合があります。 その長靴が悪いのではなく、ブーツ代わりにできる長靴ではなかったというだけの話。 穴が開かない長靴もあるので、それを探すべし。 漁師や釣り人などが使う、特に長い長靴は、穴が開くような事はないと思いますが、長いだけに、脱着に手間取りそうですな。 また、いくら丈夫そうでも、シフトがし難いほど硬いのでは、使い物になりません。
長靴を、「ダサい」と言って嫌い、雨の日ごとに、靴を濡らして、ロッカーや休憩所で、靴下を穿き替えている人もいますが、間違いなく、周囲から、嫌がられていると思うので、早く考えを改めるべきでしょう。 濡れた靴下を絞って、ハネを上げているのを、不快に思わない他人はいないと思いますよ。 バイク通勤なのに、雨対策を取れないのは、ただの馬鹿です。
「リュックを背負ってから、合羽を着ると、背中が膨らんで、ダサい」と言って、合羽を着てから、リュックを背負う人がいますが、リュックが濡れるのが分かっていて、なぜ、そんな事をするのか、不思議でなりません。 リュックにカバーをかける人もいますが、濡れる物が増えるだけです。 また、肩帯の部分で、合羽を圧迫すると、そこから、浸水して来ます。 外に背負っていい事は、何もないです。 雨の日に、バイクでカッコをつけられると思う、その発想からして、すでに間違っている。
上着とブーツ以外は、特に、バイク用品でなくても、一般衣料で、代用が利きます。 春秋物の、薄手のジャンパーが一着あると、何かと便利。 真夏でも、着れますから。 夏物は、頻繁な洗濯が可能なので、色は、何でもOKです。 街乗りや、プチ・ツーリングなら、半袖シャツで出かけられない事もないですが、危険である事を強く認識して、安全運転に努める必要があります。 もっとも、転倒した場合、長袖でも、擦過傷は、防げませんけど。 服は何でもないのに、脱いだら、ざっくり擦り剥けていたというのは、よくある話。
こういう事は、経験しないと、正解に辿り着かないものでして、バイクを始める前に、完璧な準備というのは、よほど、気が回る人でも、なかなか、できないものです。 とりあえず、乗り始めて、その後バイクに乗るのが億劫に感じられたら、何かが障碍になっているわけですから、それを解消して行く、という手順を踏むのがいいと思います。
「バイクというのは、そうまでして、乗らなければいけないものなのか?」と言われたら、「そんな事はない」と答えざるを得ないわけですが、これらは、あくまで、「乗りたい」とか、「乗る必要がある」という人向けのアドバイスです。
【バイク冬装備をしまう 上着 / グローブ】
≪写真上≫
冬場、プチ・ツーリングに使っていた、グローブ。 本革製品。 1993年の秋、中型二輪免許を取った時に、近所のホーム・センターで買ったもの。 本革だから、5000円もしたのですが、当時、今よりも充実していたバイク用品コーナーで、厚手のビニール・パッケージに入って、吊るしで売られていました。 「BEST GRIP」という会社、今でもあるのですが、ホーム・ページを調べたら、作業用手袋しか作っていない模様。
このグローブ、通勤時代は、ほとんど使いませんでした。 夏場は、薄手の作業用合成皮革手袋を使い、冬場は、スキー・グローブをしていたから、出番がなかったのです。 冬の早朝や深夜は、本革では、手がかじかんでしまって、耐えられませんでした。 今やっているプチ・ツーリングは、冬でも、午下がりの気温が高い時間帯にしか出かけないので、本革でも、充分です。
ちなみに、黒の本革手袋は、色落ちするので、洗えません。 洗濯機に入れると、際限なく、水が黒くなります。 そういや、これを洗った90年代中頃、うちの洗濯機は、まだ、二槽式でした。 妙な記憶で、懐かしさを感じる・・・。
≪写真下≫
冬用上着。 これは、グローブより、もっと古いです。 1988年の1月に、半月間、胆石の手術で入院したのですが、その間に、「退院する時に、着る物がないだろうから」と言って、母が買って来たブルゾン2着の内の1着なのです。 韓国製。 値段は不明。 当時、母は、値段を見ずに物を買う人だったので、かなり高かった可能性あり。
専門学校時代、車通勤時代、電車・バス通勤時代にも、ずっと着ていました。 表地の裏に、不織布が貼ってあり、防風機能があるので、バイク通勤を始めてからも、これを着ていました。 着なかったのは、2016年9月にセロー225WEを売ってからの、3年間くらいです。
見ての通り、だいぶ、くたびれていますが、防風性能は健在でして、あと、10年くらいは着れそうです。 肩の色褪せくらいは、気にしません。 どうせ、冬場に、バイク乗りの服装をしげしげ見る人など、いませんから。 「この寒いのに、よく乗るなあ」と、眉を顰めるだけ。 欲を言えば、裾のゴムを換えたいところですが、ほぐし方が分からないので、下手に手を出せません。 まあ、冬は、着膨れするから、ゴムが伸びていても、目立ちませんけど。
【バイク冬装備をしまう ヘルメット】
4月21日から、23日にかけて、冬用のヘルメット、「アライ アストロe(1996年)」を洗って、しまいました。 新型肺炎の緊急事態宣言が、静岡県にも出て、プチ・ツーリングを打ち切ったせいで、予定より早く、しまう事になりました。
≪写真1左≫
内装は外して洗いました。 これは、一番大きな部品。 買ってから、24年も経って、強か劣化が進んでおり、スポンジが切れていました。 Gクリヤーで、接着。 意外なようですが、スポンジは、G17系のボンドで、しっかり、接着する事ができます。
≪写真1右≫
ノーズ・ディフレクター。 外せるようになっていますが、そもそも、汚れるような部品ではないです。
≪写真2左≫
頬当ての芯部分。 スポンジが黒くなっていたので、漂白剤に浸けましたが、この程度にしか綺麗になりませんでした。 漂白する前は、もっと黒かったのです。
≪写真2右≫
芯にカバーを着けた様子。 布地が撚れていますが、経年劣化とは関係なく、元から、ピッタリ合う事はなかったです。
≪写真3左≫
組み直しました。 メット本体の方は、埃を取り、濡れタオルで拭いただけ。 直接、肌に当たらない所は、必ず、水洗いしなければならないわけではないです。 ヘルメットに限らず、一般論として、洗えば洗うほど、傷みが早くなります。 「Arai」マークが、ズレているように見えますが、遠近感で、そう見えるだけです。
≪写真3右≫
後ろから。 塗り直した割には、綺麗です。 「Astro e」の文字は、掻き落としてしまったのですが、あまり、違和感がありません。 使わない間は、元箱に入れて、自室の押入れにしまっています。
【冬用グローブの修繕】
≪写真上≫
バイクの冬用グローブですが、左手親指の腹に穴が開いていたのを、合成皮革を切って、当て革にし、革用ボンドで貼り付けました。 5月5日の事。 とっくにやるつもりでいたんですが、グローブを、一度、しまってしまったので、忘れていたのです。
≪写真中左≫
穴。 何かを刺したのではなく、擦り切れて、薄くなった中心部に穴が開いたのだと思います。 大して使っていないと思っていたのですが、さすがに、27年も経つと、こうなるのか。 これは、裏返した状態です。
≪写真中右≫
革用ボンド。 2013・14年の北海道応援の時に、仕事で使っていた作業用革手袋を長持ちさせる為、苫小牧のダイソーで買ったもの。 革の接着なんて、あまりしないから、まだ残っています。
左側の黒い丸は、合成皮革を丸く切った、当て革です。 2012年、セロー225WEのシート張り替えをした時に買った、黒い合成皮革の余りが、まだ、残っているのです。
≪写真下左≫
革用ボンドで、貼り付けました。 使い方は、両方に塗って、15分乾かし、貼り付けるというパターン。
≪写真下右≫
表に返しました。 革が劣化しているせいで、裏より表の方が、汚いです。 穴が開いたと言っても、穴の部分が消えてなくなってしまったわけではなく、切れ目が入って捲れていただけだった事が分かりました。 これで、10年くらいはもつでしょう。 つまり、私がバイクを完全にやめるまで、もつだろうというわけです。
それにしても、四半世紀も死蔵していた、この革手袋を、この歳になって使う事になるとは、想像できませんでした。 途中で捨てなかったのは、値段が高かったからでしょうな。 このグローブと同じ時に買った、グローブ・カバーや、ブーツ・カバーは、とっくに捨ててしまいましたけど。
グローブ・カバーや、ブーツ・カバーは、雨の時に上から被せるものですが、あんなの、使い物になりません。 特に、グローブ・カバーの方は、突っ張って、スロットルやレバー操作に支障を来たし、危険です。 親指と、それ以外4本指の、二股になっているだけのものは、尚更、危険。
ブーツ・カバーは、そもそも、サイズが合っていなければ、靴やブーツを覆えません。 ホーム・センターで、テキトーなサイズのが一種類だけ置いてあるのを、一か八かで買うなど、無謀もいいところ。 通勤に使う場合、勤め先に着いて、カバーを外した後、濡れているのを、どこに置くかが、また問題になります。 バイクに置いておけば、盗まれたり、濡れたりしますし、着けたまま、歩行すれば、いとも容易に、破れてしまいます。 雨の日の通勤は、長靴を履いてしまった方が、遥かに実用的です。
【SZ-αⅢ補修】
≪写真左≫
緊急事態宣言が解除されたら、プチ・ツーリングを再開するつもりで、5月18日に、春秋用のシールド付きジェット・ヘル、「アライ SZ-αⅢ(2005年)」を押入れから出しました。
≪写真右≫
ついでに、かなり前に落下させて、塗装が剥がれていた部分を、補修。 アルミナ・グレーは手に入らないので、手もちの、チャコール・グレーの塗料を、筆で塗りました。 分かり難いですが、映り込んでいる二つの窓の間に、ちょぼちょぼと灰色に見える部分がそれです。 そこが、前には、白くなっていたのです。
同系色ですから、距離が離れると、ほとんど、分からなくなります。 もうちょっと濃い灰色を塗れば、もっと分からなくなると思いますが、色を配合するのが面倒だから、やりません。
以上です。 今回で、夏冬装備を一通り、紹介し終わりました。 バイク生活復活計画に於いては、極力、新しい物を買わないように心がけていたので、服やグローブなど、使えるものは、昔のを利用しています。
これから、バイクを始めるという人の場合、免許取得費用や、バイク本体とヘルメットの代金を別にして、その他の関連用品を揃えるのに、やはり、2・3万円くらいはかかりますかね。 アドバイスに及ばないのは、金持ちの人で、そういう人は、好きな物を、いくらでも買えば宜しい。
安く上げたいという人の場合、どうしても必要なのは、冬用の上着です。 防風になっていれば、何でも良いのですが、裾が詰まっていないウインド・ブレーカーだと、スポーツ・バイクに似合わないので、やはり、ジャンパー・タイプの方がいいと思います。 もしくは、上着にベルトがついていて、ウエストで絞められるようになっているタイプとか。
サイズは、少し大きめのを買っておいて、寒い時には、中に重ね着できるようにしておいた方がいいです。 上着の上に、ダウン・ジャケットやドカ・ジャンなどを着ると、上着の意味がなくなってしまいますから。 寒さというのは、耐えられないものでして、「カッコ優先で、重ね着そのものをしない」という選択肢はありません。 そういう事をしようとすると、冬にバイクに乗る事自体を、避けるようになってしまいます。
上着の色は、特に好みがないのなら、黒、もしくは、暗い色にしておいた方が、汚れが目立たないから、無難。 明るい色は、着ている内に、黒ずんでくるので、短期間で買い替えざるを得なくなります。 気にせずに、着続ける人もいますが、傍から見ると、大変、汚らしいです。 本人は、「安いものじゃないから、簡単に買い替えられない」と思っているわけですが、他人にしてみれば、そんな事情は知った事ではないのであって、通路が狭い店などに、汚れた上着を着たバイク乗りが入って来ると、接触しないように、逃げて行きます。
そういえば、世の中には、ライダー専門の、喫茶店や、軽食店が存在しますが、なぜ、そういう店が必要になるのかというと、「バイク愛好者の集いの場にしたいから」というのは、表向きの理由に過ぎず、本当は、「一般人用の店に、バイク乗りが、煤けた格好で入って行くと、店の人や、他の客から嫌がられるから、その逃げ場にしよう」というのでしょう。
通勤者の場合、雨の日は、合羽を着ます。 ゴアは高いですが、透湿繊維のなら、3・4千円で売っています。 性能は、似たようなもの。 上着そのものが、ゴア製で、防水になっていても、合羽を着ないというのは、やめた方がいいです。 雨に濡れると、汚れ方が、晴れた日だけの比ではないので、高い上着を、あれよあれよという間に、ボロボロにしてしまいます。
寒さを避ける為に、バイクの方に、防風シールドを付ける人もいます。 広い世の中には、特別、寒さに弱い人もいますし、本人が、それでいいというのなら、敢えて、批判はしませんが、「あまり、カッコいいもんじゃないな」と思う人は、まず、ヘルメットをフルフェイスにしたり、上着をいいものにしたり、そちらに、お金をかけた方がいいと思います。
カブなど、ビジネス・バイクに防風シールドが付いていても、自然ですが、スポーツ・バイクに付いていると、その人の勝手であると分かっていても、ガッカリしてしまうところがありますねえ。 アメリカン・タイプのバイクなら、まだ、違和感が少ないですが、ヨーロピアン・タイプには、全く似合いません。 ちなみに、カウルというのは、レーサー並みに、上体を伏せて乗らないと、防風効果は期待できないようです。
ハンドルに付けて、手元を覆うカバーというのもありますが、やはり、スポーツ・バイクには似合いません。 スキー・グローブを買った方がいいです。 インナーとアウターが別れている本格的なタイプではなく、一体式の安い物の方が、お薦め。 脱着が楽だからです。 シーズン前に、ホーム・センターに行けば、千円ちょっとくらいで、売っています。
だけど、通勤者で、冬にスキー・グローブを使う場合、雨の日が困るんですよ。 中綿を濡らすと、乾かすのが大変です。 私は、小雨の時は、スキー・グローブ、普通以上の雨の時は、イボつき軍手を使っていましたが、手が冷たかったです。 まあ、冬の雨の日は、むしろ、気温は高いから、耐えられない程ではなかったですが。
冬用の上着以外で、バイク用品でないと困るというのは、ブーツですかね。 これも、もちろん、冬に履きます。 特に、通勤で、早朝や夜間に乗る人は、靴では、足首が寒くなって、とても、もちません。 休みの日に趣味で乗るだけなら、今の私のように、靴と厚手靴下だけでも、何とかなりますけど。
ブーツは高いなあ。 一番安くても、15000円くらいするのでは? ハーフ丈のもありますが、どうせ買うなら、長いのを買っておいた方が、靴下やズボンを、普通の物で済ませられるから、トータルで見ると、出費が少ないです。 通勤者の場合、夏は、普通の靴、冬は、ブーツ、雨の日は、季節に関係なく、長靴というのが、一番、合理的な選択でしょうか。
長靴は、あまり、安過ぎると、シフト・レバーに当たる所に穴が開いて、すぐに使えなくなる場合があります。 その長靴が悪いのではなく、ブーツ代わりにできる長靴ではなかったというだけの話。 穴が開かない長靴もあるので、それを探すべし。 漁師や釣り人などが使う、特に長い長靴は、穴が開くような事はないと思いますが、長いだけに、脱着に手間取りそうですな。 また、いくら丈夫そうでも、シフトがし難いほど硬いのでは、使い物になりません。
長靴を、「ダサい」と言って嫌い、雨の日ごとに、靴を濡らして、ロッカーや休憩所で、靴下を穿き替えている人もいますが、間違いなく、周囲から、嫌がられていると思うので、早く考えを改めるべきでしょう。 濡れた靴下を絞って、ハネを上げているのを、不快に思わない他人はいないと思いますよ。 バイク通勤なのに、雨対策を取れないのは、ただの馬鹿です。
「リュックを背負ってから、合羽を着ると、背中が膨らんで、ダサい」と言って、合羽を着てから、リュックを背負う人がいますが、リュックが濡れるのが分かっていて、なぜ、そんな事をするのか、不思議でなりません。 リュックにカバーをかける人もいますが、濡れる物が増えるだけです。 また、肩帯の部分で、合羽を圧迫すると、そこから、浸水して来ます。 外に背負っていい事は、何もないです。 雨の日に、バイクでカッコをつけられると思う、その発想からして、すでに間違っている。
上着とブーツ以外は、特に、バイク用品でなくても、一般衣料で、代用が利きます。 春秋物の、薄手のジャンパーが一着あると、何かと便利。 真夏でも、着れますから。 夏物は、頻繁な洗濯が可能なので、色は、何でもOKです。 街乗りや、プチ・ツーリングなら、半袖シャツで出かけられない事もないですが、危険である事を強く認識して、安全運転に努める必要があります。 もっとも、転倒した場合、長袖でも、擦過傷は、防げませんけど。 服は何でもないのに、脱いだら、ざっくり擦り剥けていたというのは、よくある話。
こういう事は、経験しないと、正解に辿り着かないものでして、バイクを始める前に、完璧な準備というのは、よほど、気が回る人でも、なかなか、できないものです。 とりあえず、乗り始めて、その後バイクに乗るのが億劫に感じられたら、何かが障碍になっているわけですから、それを解消して行く、という手順を踏むのがいいと思います。
「バイクというのは、そうまでして、乗らなければいけないものなのか?」と言われたら、「そんな事はない」と答えざるを得ないわけですが、これらは、あくまで、「乗りたい」とか、「乗る必要がある」という人向けのアドバイスです。
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