2023/05/14

新入社員の面々へ ①

  日記ブログの方に、「新入社員の面々へ」という一連の文章を書いたのですが、結構、手間と時間をかけたので、こちらの方へも、転載します。 日記ブログの方で全8回だったを、こちらでは、4回分ずつ出して、2回で終わる予定。 ひと月に1回だから、2ヵ月ですな。 早く出してしまわないと、新入社員が、ヒネてしまいますからのう。





【心がけ編】

  新年度になり、テレビ・ニュースで、入社式の様子などを盛んに伝えています。 「それが、ニュースか?」という気もしますが、まあ、それは、スルーするとして、入社式に臨む、新入社員の面々が、妙に、希望に輝いているというか、やる気満々というか、明るい将来しか思い描いていないというか、そんな顔をしているのが、気になります。

  これは、「結婚は、ゴールだ」と思っている人達と、同じような錯覚なのではないかと思います。 有名大学に合格し、有名企業に就職し、それまでに掲げていた目標を達成したから、ゴールだと思っているわけだ。 しかし、高齢になり、人生を振り返った時、「結婚は、ゴールだった」と思う人はいますまい。 スタートでもないが、ゴールなどでは、全くない。「一里塚に過ぎなかった」と、ほとんどの人が思うはず。

  就職も同じ事で、ゴールでは、全くありません。 一里塚に過ぎないのです。 いや、社会人としては、スタートと見る方が、正しい。 これから、仕事を覚えて、会社に利益を齎せる人間にならなければなりません。 その仕事の社会的・客観的な地位が高ければ高いほど、高い能力が必要とされます。

  「仕事が務まるだろうか?」と、不安満々な人は、まだ、いいのですが、まずいのは、学生時代、成績が良くて、社会に出る前から、自分を他人より遥かに有能な人間だと思い込んでいる人です。 天狗になっているわけですな。 学生時代に習った事が、即、仕事に繋がるケースは稀で、ほとんどの人が、入社してから、全く未経験の事をやらされるわけですが、天狗になっている人間は、先輩を馬鹿にしてかかり、素直に教えを受けないから、なかなか、標準レベルに達せず、無能のレッテルを張られて、落伍してしまう場合が多いです。 天狗度が高ければ高いほど、その危険性が高まる。

  たとえば、国立大学を優秀な成績で卒業した人間が、入社後、配属先で、私立大学出身者や、高卒の先輩から、仕事を教えてもらうとして、素直に、言う事をきくかと考えたら、「そりゃあ、揉めそうだな」と、誰でも思うでしょう。 しかし、そんな事は、世間じゃ幾らでもある事なのです。 上司に向かって、「あの先輩からは、教われません」なんて言ったら、すぐに、他へ飛ばされてしまいます。 もっと、きつい部署か、全く重要性がない、味噌っかすみたいな部署へ。

  仕事そのものが、人並みにできないというケースもある。 いくら頑張っても、平均に届かない。 1ヵ月もすれば、「あいつは、使えない」という評価になってしまいます。 その仕事に対する、向き・不向きもありますが、「他の仕事をさせてください」と言っても、大抵は、通りません。 どうしても、と頼んでも、「辞めるしかないね」と言われるのがオチ。

  能力が低いからといって、即、クビにはなりませんが、他の者に迷惑をかける事になるのだから、おとなしくしている必要があります。 「私は、みなさんのお陰で、勤めてられるんです」と言っていれば、ずっとは無理でも、しばらくは、何とかならないでもない。 ところが、学生時代から天狗になってしまっている人間は、態度が真逆で、無能・低能とバレているのに、他人を見下す癖が治らない。 そんなの、クビ以外、進む道がありません。

  支配欲や権勢欲に囚われている人間も、まずい。 学生時代に、サークルのリーダーをやっていた、なんて、まっずいなー。 「人を使う経験を積んでいる」と言えば、聞こえはいいですが、見方を変えれば、他人を上から見下す癖がついてしまっているわけだから、これまた、素直に、先輩や上司の言う事を聞きません。 「俺は、こんな所で、人に指図されて動く人間ではないから」などと言って、自分から辞めてしまうケースも多い。

  また、その職場にいられる最低要件は、仕事が人並みにできる事であって、人脈を固める事ではないです。 職場での人間関係は、侮れない重要性があるものの、そちらを優先にしない方がいいです。 「仕事が人並みにできなくても、上司や先輩と仲良くなれば、庇ってもらえる」というのは、×です。 私は、勤めている頃に、新入社員や派遣社員で、仕事ができるようになる前から、上司に媚びたり、おべっかを言ったりするタイプを何人も見ましたが、そういう連中は、瞬く間に辞めて行きました。

  とんでもない勘違い・思い違いをしているのであって、職場は、趣味のクラブや、井戸端会議ではないのです。 仕事をする為に集まっている場所なのだから、仕事の能力が優先になるのは、当然です。 休み時間に、ベラベラ喋り捲って、イメージ戦略にばかり血道を上げても、周囲は、仕事ができないお荷物野郎を、庇ってくれたりはしません。

  休憩時間に、新入社員同士でばかり、話をしているのも、×。 特に、そういう相手と話をする為に、わざわざ、他の職場に行くなんてーのは、最悪でして、そんな事をやっていたら、自分の職場の先輩や同僚達と、いつまで経っても、馴染めません。 昼休みは、時間が長いから、尚の事です。

  正社員の仕事が、バイトと違うのは、「やばい事になったら、辞めてしまえばいい」が、実行し難い事ですな。 一度、辞めてしまうと、大学の紹介システムとは、縁が切れているから、再就職は、非常に難しいでしょうねえ。 高卒でもそうですが、紹介がない人間を、簡単に雇う会社は、まず、ないです。 よっぽど、人手不足の時節なら、別ですが。

  こういう話を聞いていると、不安になるでしょう。 入社というのは、目をキラキラ輝かせ、希望に胸を膨らませて臨むものではないのですぜ。 実際、配属されて、仕事の責任を背負ってみれば、すぐに、分かります。 仕事というのは、基本的につらいものであって、「仕事が楽しくて、毎日が夢中」などと言い出したら、それは、仕事中毒に他ならぬ。 心の病気なのです。 これは、極端な決めつけではなく、実際、仕事人間の末路は、ほとんどが、精神科行きです。




【犯罪編】

  学生までと、社会人からで、決定的に異なるのは、犯罪をやらかした時の扱いです。 社会人として生きて行く上で、一番、役に立つのは、「知識」でして、次が、「常識」です。 学生までは、あまり、必要とされないので、そのまんま、社会人になってしまう人がほとんどですが、常識がなかったせいで、犯罪に走ってしまうのは、大変、良くある事です。

  社会人になるに当たって、刑法について、一般向けに書かれた本を一冊買って、目を通しておくと、参考になります。 刑事ドラマや、2サスを見ている人は、大まかな事が自然に頭に入りますが、そうでない人は、暴行と傷害の区別もつかないと思うので、是非、読んでいただきたい。

  ネットでも調べられますが、どうしても、摘み食いになってしまうので、刑法の全体像を知るには、本を買った方がいいです。 一冊買っておけば、ほぼ、一生使えますから、損にはなりません。 以後、改変になったところだけ、調べ直せばいいわけだ。

「犯罪を、バレないようにやるのが、カッコいい大人」

  などと、途方もない勘違いをしている人もいると思いますが、完全な戯言であって、話になりません。 そんな考え方で生きていたら、すぐに、捕まります。 初犯で、目こぼししてもらって、執行猶予が付いても、有罪判決ですから、大抵は、会社から、放逐されます。 当然ですが、一度追い出されたら、戻れません。 犯罪者の為に、尽力してくれる会社なんて、この世に存在しないのです。

  若い男が集まると、必ずと言っていいほど、「サザエ泥棒」や、「松茸泥棒」の計画が練られますが、そこから、よくニュースに取り上げられる、大掛かりな果樹窃盗まで、ほとんど、距離がありません。 遊び半分や、度胸試しでやるような事ではないのです。 余罪があれば、実刑だよ。 もちろん、会社にはいられなくなります。 懲戒解雇だわ。

  殴り合いの喧嘩なんて、大人の世界じゃ、全面禁止ですぜ。 「たまには、喧嘩になる事もあるさ」じゃなくて、そんな事、やれないんですよ。 口喧嘩がせいぜいのところで、手が出たら、もう、逮捕。 いとも容易に、裁判まで持って行かれてしまいます。 暴行・傷害で、有罪になったら、会社をクビになるだけでなく、一生、日陰者です。

  「副業で、マルチ商法」も、世間知らずの若い人間がよく引っ掛かる落とし穴ですが、マルチ商法自体は違法ではないものの、マルチ商法から、詐欺までは、やはり、ほとんど、距離がありません。 境界の見分けがつかない人も多いでしょう。 そもそも、犯罪の方向へ進もうとするから、知らずに、境界を超えてしまうのであって、最初から、その方面を避けておくのが、一番です。

  詐欺師が主人公の、ドラマや映画がありますが、はっきり言って、見ない方がいいです。 ああいうのを見ていると、「この世には、悪い詐欺師と良い詐欺師がいて、悪い詐欺師を懲らしめる良い詐欺師なら、許される」と思ってしまいがちですが、完全な寝言です。 良いも悪いもない、詐欺師は、全員、犯罪者です。 嘘だと思うなら、その良い詐欺師とやらを、やってみれば宜しい。 刑事や検事、判事、裁判員が、許してくれるかどうか。 わざわざ、やらなくても、判断できると思いますが。

  「自分は、犯罪志向がないから、大丈夫」と思っていても、職場の先輩や同僚に、誘って来る奴がいるので、油断なりません。 何となく、胡散臭い感じがする人物から、唐突に、「ちょっと、二人だけで飲もう」なんて話になったら、断った方がいいです。 いきなり、犯罪計画を持ちかけられて、「聞いたからには、嫌でも、加わってもらう」なんて展開になったら、困るでしょ。 つきあいは、相手を見てする必要があります。




【お金編】

  給料・賞与は、毎回、最低でも、半分は貯金に回すように、最初に決めてしまった方がいいです。 アリ・タイプは、アドバイス不要ですが、キリギリス・タイプこそ、この処世訓を導入すべき。 そうしていれば、人生の後半で、大きな自由度を獲得できるからです。 逆に言えば、半分は使っていいという事だから、結構、楽しめると思います。

  株、債券、電子マネーなどの投資ですが、一切、勧めません。 才覚があって、大儲けできる人もいますが、そういう人は、ほんの僅かなのであって、普通の人は、まるで、駄目です。 すってんてんになるのがオチ。 普通に勤めて、働いているのに、デイ・トレーダーみたいに、四六時中、市況と睨めっこしているわけにもいかないでしょう? 副業で、片手間にやって、成果が出るような事ではないのです。 イメージと違い、カッコよくもないです。 大損していて、何がカッコいいものかね。 最低に不様なだけ。

  「若い内に、大儲けして、早く引退する」というライフ・スタイルが、割と最近、流行りましたが、瞬く間に、廃れました。 当たり前だよ。 どうやって、大儲けするんだよ? その方法が分かれば、誰も苦労して、あくせく働かないわ。 最も肝心な部分が、無説明では、話にならぬ。 大儲けなんて考えないで、地道に働くべし。 


  ところで、私が、偉そうに、こんな事を書いているのには、理由がないわけでもありません。 私は、若い頃から、個人主義で、世の中が私の考え方に追いついて来るまでに、30年かかりました。 言い換えると、私は、30年早く生まれたとも言えます。 だから、今の若者の考え方が、よーく分かるのです。 バブル時代に、札束をバラ撒いて、狂乱していた面々には、今の若者の堅実さ・セコさは、想像もつきますまい。

  実際、私、50歳で引退しましたし。 つまり、50歳の時点で、定年まで働かなければならない人達よりも、10年間、働かないで暮らせるだけ多くの蓄えがあったわけです。 すでに、ほとんど、使ってしまいましたが。 生涯独身だった事も、大きな要素ですが、それに関しては、人に薦めるような事ではないので、言いません。

  とにかく、50歳で引退できると思うと、今の若者なら、「羨ましいなあ」と思うでしょう。 実行した人間もいるわけですよ。 体が動く内に、10年間、引退生活を送れたというのは、私の秘かな自慢です。 どんなに社会的に成功しても、定年まで勤めから解放されないのでは、そんな人生を羨ましいとは思いません。 バイクを買って、プチ・ツーリング三昧なんて、60歳過ぎてからでは、考えもしなかったでしょう。

「若い内でないと、できない事もあるから、金をケチり過ぎるな」

  それも、正しいです。 だから、給料・賞与の半分は使ってもいい、と言っているわけです。

「じゃあ、20代は、全部使って、30代から、貯金する」

  それは、駄目! 一度、浪費癖・遊び癖がつくと、治らないからです。 29歳まで、月に20万円使っていた者が、30歳から、突然、月10万円に抑えられるわけがないです。 「生活レベルを落とせない」というのは、落ち目の芸能人だけでなく、一般人でも、当て嵌る事なのです。

  特に、都会で就職した人は、要注意ですが、友人・知人に、金回りのいい人間がいて、浪費しまくっているのを見たとして、自分も、同じ事ができるかどうかは、あなた自身の収入の多寡に因ります。 当然以前の事ですが、稼げる分しか、使えないのです。 その則を超えれば、借金地獄に落ちて行くのは、避けられません。 浪費癖がつくのが、いかに怖いかは、そうならない前に、自分で悟るしかありますまい。




【悪癖編】

  ギャンブル、酒、煙草、車・バイク、異性遊びなど、悪い癖がある先輩には、要注意。 「大人のつきあい」とか言って、誘って来ると思いますが、興味がないなら、断った方がいいです。 私生活で、人づきあいをしなくても、人生は成り立ちますが、悪い癖をうつされてしまうと、一生を棒に振る事になりかねません。


  ギャンブルは、現時点で、何もやっていないのなら、一切、手を出さない方がいいです。 ギャンブルで、財産を築いた人はいません。 宝くじは、例外と言えなくもないですが、確実性がない事に変わりはないです。 早く引退したいのなら、宝くじを買うお金を、貯蓄に回した方が、確実。 後々、「いい選択をした」と、自分を誉める事ができるでしょう。

  趣味でやるなら、毎月の投入金額を決めておいて、それ以上、使わないという、強い意思が必要です。 私は、勤めている時、そういう楽しみ方をしている人を何人か見ましたが、誘惑は強いようで、「運が回って来ている時には、予算を超えてしまう事がある」と言っていました。 危うい趣味なんですな。


  酒は、ちょっと、つきあいで飲む程度に抑えられるなら、問題なし。 しかし、アル中になってしまったら、もう、人生おしまいに近いので、飲み過ぎる傾向がある人は、自分で悟って、飲まないようにしてしまった方がいいです。 そういう人は、「ちょっとだけにしよう」と思っても、一旦、飲み始めれば、どんどんイケてしまいますから。

  「毎晩、晩酌で、ビールを飲むのが楽しみ」という人は、多くいるわけですが、家飲みだと、店で飲むより安く上がるので、いつのまにか、酒量が増えて、アル中になってしまうケースが多い模様。 却って、危険なんですな。 そういう習慣がつく前に、酒を遠ざけるしかないですねえ。

「嫌な事があった時に、酒で憂さを晴らす」

  というのは、良く聞く酒飲みの言いわけですが、それは、錯覚です。 酒を飲むから、嫌な事を忘れられるのではなく、酒を飲んだ後、眠るから、悪い記憶が薄れるのです。 嫌な事があった時には、さっさと家に帰って、風呂入って、飯食って、寝てしまいなさい。 起きた時に、二日酔いになっていない分、酒に頼るより、健康的に、憂さを晴らせます。

  酒の量が増えると、お金が、どんどん、尿に化けて、消えてしまいますから、早い引退なんぞ、夢のまた夢になってしまいます。 それ以上に怖いのが、アル中でして、私も何人か見ましたが、もう、どーしょもない。 まともな健康状態ではないです。 年中、赤い顔で、フラフラしながら、仕事の真似事をしているのですが、そんな有様で、仕事ができるわけがなく、他の人間が全部、確認し直す始末。 周囲は大迷惑です。

  朝から、プンプンと酒臭いくせに、「会社では飲んでいない」と言います。 つまり、朝起きて、出がけに、一杯やって来ているんですな。 会社で飲まなければいいってもんじゃないんだよ。 何、考えてんだよ? 大方、始終、頭がボーーッとしていて、何も考えてないんでしょう。 結局、仕事にならず、辞めて行く事になります。

  アル中の矯正施設に入れば、治るかというと、そうでもなくて、集団生活をしている間は、断酒が続きますが、「もう、退所していいですよ」と言われて、自宅に戻った途端、また、酒に走ります。 入所中は、集団生活に依存させる事で、酒への依存を抑えていたのが、退所して、依存対象がなくなったから、また、酒依存に戻ったわけだ。 駄目だ、こりゃ。 一生、治らないんじゃないですかね? 「酒は、百薬の長」というのは、少ない量で済んでいる場合の話でして、アル中が、長生きなんかできるわけがありません。 せいぜい、60代までが、いいところですな。


  煙草。 問題外。 私が、30年早く生まれたと書きましたが、煙草に関しては、私が40年くらい前に思った通りの推移を辿っています。 いずれ、この世から、なくなるものです。 社会人になる前に、吸い始めてしまっていた人は、一刻も早く、やめた方がいいです。 絶対的に、吸わない方が、得です。 煙草に関しては、損得での判断が、充分に利きます。

  どんどん、値段が高くなっているので、煙草賃そのものが、馬鹿になりません。 吸っても、いい事なんか、何もないのだから、吸わないで済むのなら、その分、お金が浮くわけだ。 煙草を吸うか吸わないかで、引退可能年齢が、5年くらい、変わってくるんじゃないでしょうか。

  煙草は、酒と違って、やめるのに成功する人が多いです。 ニコ中まで行ってしまうと、大変ですが、普通の量で吸っている人なら、そんなに苦労せずに、やめられます。 酒と違う点は、一旦やめたら、「ちょっとだけ、吸う」という行為もしなくなる事でして、手が切れ易いんですな。

  将来、結婚する気があるのなら、もう、絶対、やめた方がいいです。 相手が、「別に構わない」と言っていたら、尚の事、やめた方がいいです。 そういう心の広い相手を、副流煙で肺癌にして、早死にさせたら、申し訳ないでしょう。 配偶者を煙草の煙で殺した奴が、まだ、煙草がやめられなくて、通夜や葬式で、スパスパやっているのを見て、姻戚が、どう思うか。 「お前が、死ねよ」としか、思いますまい。

  ちなみに、引退後、何もやる事がなくなって、飯、風呂、寝る、テレビ、あとは、煙草を吸うしか能がない、廃人ジジイというのが、世に、大変、多く見られますが、家族や近所の人間が願っているのは、偏えに、そういう奴が、一日も早く死ぬ事です。 迷惑でしかないのだから、死んで欲しいと思うのは、当然の事ですな。 わざわざ、殺す価値もない、生きたゴミなのです。


  車・バイク。 地方在住の人ですが、通勤に、車を使っているなら、致し方ない。 しかし、通勤の足と割り切ってしまって、軽自動車を修理不能になるまで乗るくらいが、ちょうど良い。 「車で、社会的ステイタスを」というのは、もう、時代遅れです。 またまた、私が、30年早く生まれた件ですが、1990年代初めには、車を見限ってしまい、3年間、電車・バスで通い、その後は、退職するまで、バイクで通いました。

  車より、バイクの方が、維持費が圧倒的に安いですし、路肩を走れるので、到着時間も早いです。 雨の日は、きついですが、雨具を揃えてしまえば、耐えられないほどではない。 車でも、バイクでも、通勤費は会社から出ますが、それ以外の出費で、かなりの差がつきます。

  都会在住で、車を持っていないという人は、それに越した事はない。 なくても済むのなら、問題ありません。 今の若者の感覚で考えると、親の世代が、車を所有する事に固執しているのが、不思議でならないと思います。 昔は、人気がある車や、高い車に乗る事で、自分に箔をつけていたんですな。 今から振り返ると、滑稽ですが。

  趣味で乗るのは、その人の好み次第ですが、事故を起こす事が多いようなら、やめた方がいいでしょう。 趣味なのに、死んだり殺したり、怪我したり怪我させたりなんて、馬鹿な話ですよ。 暴走なんて、問題外でして、それは、犯罪です。 車を利用する資格がないです。 走り屋も、公道でやるなら、やめた方がいいですねえ。 というか、そんなアドバイスをするまでもなく、そういう人達は、早々に、事故を起こして、死んでしまうと思いますが。


  異性遊び。 それが、大人の嗜みだと思っている人も多いでしょうが、異性との交際というのは、遊びでやるような事ではありません。 結局のところ、人間関係の信頼の問題に帰結するわけですが、たとえば、同性の友人から、「お前とのつきあいは、遊びだ」と言われたら、実際にやっている事が、一緒に遊びに行く事だけだったとしても、蔑ろにされているみたいで、嫌でしょ? それは、異性でも、同じですよ。 他人を蔑ろにしていると、みんな、自分に撥ね返って来ます。

  うまい事を言って騙したり、嘘を嘘で糊塗したり、金を貢がせたり、そんな事は、真っ当な人間がやる事ではありません。 また、恋の鞘当て、などという洒落た事でもありません。 ほとんど、犯罪だわ。 もし、同性だったら、そんな信用できない奴、相手にしないでしょう。 性交渉したいとか、異性の交際相手が欲しいとか、結婚したいとか、下心があるばかりに、そういうやつらに、いいように食い物にされてしまう人達がいるわけですが、気の毒な事です。

  異性を買いに行くのは、尚、悪い。 金輪際、大人の嗜みなどではないです。 病気をうつされるのが、オチですな。 新型肺炎禍を経て来たわけだから、感染症の恐ろしさ・厄介さは、よく分かると思いますが、金出して、病気をうつされていて、何とする? 馬鹿な事は、やめておきなさい。

  極端な話、一生、性体験がなくても、外見で分かるわけではないですから、何の問題もなく生きて行けますが、しょちゅう、悪い病気をうつされている奴なんて、気持ち悪がられて、相手にしてもらえなくなりますぜ。 困った事に、そういう奴ほど、自分から周囲に、よく、告るんですよ。 自分が、そういう遊びをしているというのを、自慢する為に。 もーう、早く死んで。

  【悪癖編】は、以上です。 新入社員に、こんな事を読ませると、生きて行くのが嫌になってしまうかもしれませんなあ。 いや、それでも、知っておいた方が、転ばぬ先の杖で、後々、得になると思いますが。