2024/03/10

EN125-2A補修 ⑯

  プチ・ツーリングに愛用しているバイク、EN125-2A・鋭爽の補修の記録です。 定期的な整備も含みますが、今回は、クラッチ・ワイヤーの交換が、メイン。 





【ヘッドライトをハロゲンへ】

  2023年9月26日。 沼津市・東原の、「消防団第27分団 / 愛鷹地区センター」に行った帰り、バイクのヘッド・ライトの、LED球が切れてしまいました。 家から出かける時に、スイッチに誤って触れて、ハイ・ビームで走っていたからではないかと思います。

≪写真上≫
  LED球が切れた、ヘッド・ライト。 日が当っているだけで、点いていません。

≪写真中左≫
  切れた、LED球。 2022年の夏に、アマゾンで買った、460円くらいのもの。 一年ちょっと、もちました。 「切れるのが、早過ぎる!」と怒るほどの値段ではありませんな。

≪写真中右≫
  2021年に、アマゾンで、3個セットを買った、ハロゲン球、「H4 12V 35/35W」。 1個、300円くらいでした。 1年間使って、LED球に交換し、しまってあったもの。 26日、プチ・ツーから帰った直後に、LED球から、こちらへ交換しました。 暗いですが、もちはいいと思います。

≪写真下≫
  ハロゲン球に戻した、ヘッド・ライト。 点いていません。 点いていない状態だと、ハロゲン球の方が、黄色っぽい色がないので、すっきりした印象になります。


  LED球を買い直すのが、面倒臭いので、しばらくは、ハロゲン球で行こうと思っています。 どうせ、昼間しか乗らないから、暗いのは、問題なし。 傍から見た時に、無灯火と思われなければ、それで、充分です。 問題は、バッテリーがもつかどうかですが、目立って衰えてきたら、また、対策を考えます。




【タイヤ空気圧 / オイル交換】

  2023年11月12日に、バイクのタイヤの、空気圧を見ました。 19日には、オイル交換をしました。

≪写真1左≫
  これは、後輪のバルブ。 車のバルブとは、少し形状が異なりますが、米式バルブである点に変わりはありません。 前輪1.75kg/cm2。 後輪、2.0kg/cm2。 どちらも、だいぶ、減っていたので、自転車用空気入れで、足しました。

≪写真1右≫
  最近、うちの敷地内に入り込み、バイクのカバーの後ろ側をめくった奴がいて、どうやら、排気量を確認した様子。 125㏄と分かれば、もう来ないとは思いますが、用心して、ロックを増やした次第。 これは、1995年頃に買ったスネーク・ロックです。 鞄に入るような大きさのワイヤー・カッターでは切れないので、少しは、防犯効果があると思います。

  それにしても、めくったカバーを、そのままにしておくという神経が分からない。 元に戻しておけば、見た事がバレないのに、なぜ、そうしないのか? 訪問詐欺師は、門扉を開けて入って来ても、出て行く時には、門扉を閉めて行かないものですが、犯罪者気質がある人間には、そういう傾向があるのかも知れません。

≪写真2≫
  左は、去年買った、「カストロール  Go! 4T 10W-30 1L 」。 773円。

  右は、今年買った、「カストロール Activ ESSENTIAL 4T 10W-30 1L」。 1091円。

  たぶん、同じ品。 名前が変わっただけのようです。 値段は、かなり、高くなっています。 それでも、また買ったのは、カストロールを一年使って、エンジンや、ミッションの調子が良かったからです。

≪写真3左≫
  バイクのオイル交換は、簡単です。 まず、エンジンをかけて、1分間、暖めます。 次に、エンジンの右側にある、フィラー・キャップを外します。 写真の上の方に見えているのが、それ。 手指では回らないので、ウエスをかけ、プライヤーで挟んで回します。

≪写真3右≫
  エンジンの下に、バットを置き、ドレン・ボルトを緩めて、廃油を抜きます。 最後の一滴まで待たなくても、「ポタッ、ポタッ」程度の間隔になれば、OK。 ドレン・ワッシャーを交換した上で、ドレン・ボルトを締めます。

≪写真4≫
  手前左が、ドレン・ボルト。 手前中央が、使用済みのドレン・ワッシャー。 手前右が、使用前のドレン・ワッシャー。 アルミ製です。 車(セルボ・モード)と共用で、30枚入りを買って、一回ごとに換えています。 潰れる事で、隙間をなくす方式なので、再使用は、問題あり。

  奥側の眼鏡レンチは、19-21ですが、21の方を使いました。 大きい。 このレンチは、元は、「ヤマハ・セロー225W」の、後輪車軸ナットを回す為に、1994年頃に買ったもの。 まさか、EN125-2Aのドレン・ボルトを回す事になるとは、思いませんでした。

≪写真5左≫
  エンジン右側の、下の方にある、オイル・レベル窓。 これは、空状態です。 オイルの量が直接見えるので、上限と下限の間まで入れます。 フィラー・キャップを仮閉めし、エンジンを、30秒くらいかけて、10分おきます。 窓を見て、上限と下限の間に収まっていれば、OK。 フィラー・キャップを本締めして、終り。 フィラー・キャップは、締める時には、プライヤーを使わず、手指で締めます。

≪写真5右≫
  バットに入れた廃油ですが、次の日に、車のオイル交換をするので、車置き場の隅に、置いておきました。 上から、新聞紙をかけ、庭敷き用の緑パネルで押さえておきました。




【ケーブル・カバー・左右レバー塗装 / グローブ穴塞ぐ】

  2024年1月5日。 バイクの錆びている部分や、塗装が剥げている部分を塗装しました。 並行して、冬用グローブの穴も塞ぎました。

≪写真1左≫
  ピントが合わなくて、ボケていますが、御容赦。 ハンドルの、右レバー・ユニットから、下に出ているチューブを、金属のカバーが覆っているのですが、そこが、錆びているのを発見しました。 元は、カーキ色ですが、作るのが面倒なので、黒で代用。 まず、カラーサビ止めを塗り、乾いてから、水性艶消し黒を塗りました。

≪写真1右≫
  こちらは、左レバー・ユニットから出ているチューブのカバー。 ますます、ピンボケで、申し訳ない。 右側と同じ処理。 錆を落としたわけではないのですが、塗料で覆ってしまえば、それ以上、錆が広がらないので、これで、充分です。

≪写真2左≫
  前ブレーキ・レバー。 中古で買った時に、すでに、黒が剥がれて、下のアルミ地が露出していたのを、水性艶消し黒で塗ったのですが、それが、また、剥がれてしまったので、塗り直しました。 今度は、紙鑢をかけてから、塗ったから、すこしは、もちがいいはず。

≪写真2右≫
  クラッチ・レバー。 こちらも、前ブレーキ・レバーと、同じく、紙鑢をかけてから、塗り直しました。 レバーの開きが少ないように見えると思いますが、実は、この写真を撮った時、クラッチ・ワイヤーが切れていたのです。

≪写真3左≫
  冬用グローブの右手。 親指の甲に、穴が開いてしまいました。 腹なら分かりますが、なぜ、甲に? とにかく、これ以上、広がらないようにしなければなりません。 この写真は、裏返した様子です。

≪写真3右≫
  切り出した、合成皮革。 これは、裏側です。 革と貼り合わせる時には、裏側に接着剤を塗ります。 大きさは、最も長いところが、13ミリ。

≪写真4左≫
  Gクリヤーで、接着しました。

≪写真4右≫
  一日、乾かしてから、戻しました。 ほとんど、分かりません。

≪写真5≫
  このグローブは、中型二輪免許をとった、1993年頃に、近所のホーム・センターで、買った物。 今では、もう、売っていません。 少し小さいんですが、着けてしまえば、圧迫されるほどではないです。 捨てずに残してあったから、新しいのを買うまでもないと思って、2019年のバイク生活復活計画以降、使っている次第。

  これから、冬用グローブを買うというのであれば、スキー用の、千円台のものが、お勧め。 インナーとアウターに分かれていない、安い品で、充分です。 別れていると、逆に、着脱が面倒になります。 毎日の通勤に使っても、3年くらいは、もつと思います。




【クラッチ・ワイヤー交換】

  2024年1月8日。 バイクで、プチ・ツーリングに出かけて、家から、1キロちょっと走った所で、クラッチが戻らなくなりました。 ワイヤーが切れたのです。 バイク生活30年以上にして、初めての事で、大いに、うろたえました。

  ワイヤーが切れても、バイクをエンジンで動かす方法があるらしいのですが、詳しく知らないので、大事を取って、押して帰って来ました。 距離が近く、登り坂もなかったのは、不幸中の幸いです。

  以下、交換方法を、ざっくり、説明しますが、私自身、やり方を知っていて、やったわけではないので、正しい方法というわけではありません。 ただ単に、私は、こうやったというだけの内容です。 これからやるという人は、もっと詳しい、サイトやブログ、動画などを参照して下さい。

≪写真1左≫
  8日の内に、ワイヤーの長さを、大雑把に測ったり、それなりに調べてから、アマゾンで、社外品を注文。 二日後、10日の午後は、届きました。

≪写真1右≫
  ラベル。 社外品のつもりで買ったんですが、これを見る限りでは、大長江集団の純正品のようです。 「クラッチ・ワイヤー」は、中国語で、「離合鋼索」。 13元。 日本円で、260円くらいですかね。 この品は、1680円でしたが、随分、高く売ってますな。 輸送費を考えると、ボッタクリというわけでもないんでしょうか。

≪写真2≫
  レバー側の、ワイヤー端を外した様子。 ワイヤー被覆上のゴム・カバーをずらし、プラスチックのカバーを、抜き取り、切れ目の入った金色のギザギザ・ナット2個の、切れ目を前側に持って来て、ワイヤーを引き出せば、ワイヤー端の太鼓が抜けて来ます。 この部分、全て、指先だけでできる作業です。

  ワイヤーが、無残に切れています。 一本ずつ切れるので、レバーの引き具合が、次第に緩くなって来るわけだ。 それに気づく事ができれば、操作不能になる前に、交換できるのですがねえ。

  この写真に写っている、レバー根元の、切れ目が入った金色のギザギザ・ナットですが、径が小さい方を回して、位置を動かす事で、ワイヤーの張り具合を調整できるようです。 小さい方を、大きい方に近づけると、緩くなり、遠ざけると、硬くなります。

≪写真3左≫
  エンジンを左側から見ています。 エンジンから飛び出している、ギザギサ・ボルトに、アームが挿されていて、ボルトで留められているので、ボルトを外し、ギザギサ・ボルトから、アームを抜くのですが、その前に、手前側に、止まる所まで、アームを引っ張って、テープで、位置を、バミっておきます。 アームを取り付ける時に、目印にする為です。

  アームの先についている、穴開きリベットの割りピンを抜き、ワイヤーを、古いのから新しいのに交換して、穴開きリベットを通し、割りピンを戻します。

  割りピンをなくしたとか、折れてしまった場合、針金でも、当座の代用が利きます。 要は、穴開きリベットが、抜けなければいいだけの事ですから。 割りピンは、純正品を取り寄せなくても、大きなホーム・センターに行けば、様々なサイズが置いてあると思います。

≪写真3右≫
  エンジンを、右側から見ました。 古いワイヤーを外すには、この写真の、右・手前に見える、長い中空ボルトを、エンジンと一体になっているスタッド・ナットから、抜かなければなりません。 これは、スパナや、指先で、地味に回して行くしか、方法がないです。 新しいのを付ける時には、逆に回して、締めて行くわけですが、これまた、地味で、根気がいる作業になります。 低い椅子を持って来て、腰を下ろして やった方がいいかも知れません。

  長い中空ボルトには、ナットが付いていて、その間隔を変える事で、ワイヤーの長さを変え、張り具合を調整できるらしいのですが、私は、やり方が分からなくて、古い方の間隔を測り、それと同じにしておきました。 ナットを、エンジン側のスタッド・ナットに締め込むと、固定ができます。

≪写真4左≫
  新しいワイヤーは、エンジン側から、先に固定します。 アームを、バミり線に合わせて挿し込み、ボルトで固定します。 この写真は、その後、ワイヤーのレバー側も取り付けた後に撮ったもの。 レバー側に引っ張られるので、アームの位置が、バミり線より、向こうに回っています。

≪写真4右≫
  どうも、新旧ワイヤーの長さが違っていたようで、エンジンに接触する部分が変わってしまいました。 手前に黒い線痕がついているのが、古いワイヤーのもの。 少々、変わっても、別に、問題はなさそうですけど。

  説明が前後しますが、ワイヤーが、どこを通っているかは、古いのを外す前に、写真に撮って、記録しておく必要があります。 間違った所を通すと、クラッチ操作に支障を来す恐れがあるからです。 記録写真は、多い程 いいです。

  ワイヤーを金具で押さえてある所があり、金具を締め付けている+ボルトが、狭過ぎて回せず、困り果てました。 ふと思いついて、ワイヤーを、レバー側から先に抜いて来て、金具の下に引き抜いたら、抜けました。 やれやれ、タンクを外すなんて、大ごとにならなくて、助かった。 ちなみに、レバー側についている、三角錐形のゴム・カバーは、簡単に抜いたり、着けたりする事ができます。

≪写真5≫
  交換後の、レバー側。 先に、エンジン側を決めてから、レバー側の太鼓を入れます。 少々、入れ難いですが、何とか、入りました。 レバー側は、取り外しも、組み付けも、手指だけで、できます。 大きな、マイナス・ネジが見えますが、それは、関係ないので、触れないように。

  プラスチック・カバーを戻す前に、太鼓から、ワイヤーの見える範囲に、シリコン・スプレーを吹いておきました。 ワイヤーが切れる原因は、金属線の曲がり戻しによる変形と、金属線同士の摺動摩擦だと思いますが、変形の方は、避けられないとして、摺動摩擦は、給脂していれば、少しは違うはず。 本来、グリスを使うところですが、ベタベタになりそうなので、シリコン・スプレーにしておきました。 


  二日後の、12日に、試し乗りを兼ねて、出かけたのですが、クラッチ操作は、正常にできました。 レバーの感覚で、クラッチが繋がる位置が、少し遠くなってしまいましたが、新しい内は、そんなものなのかも知れません。

  張り具合を、調整できるようになっているのですが、張り具合と、クラッチの離合位置に関係があるのかどうか、それすら分からず、「とりあえず、使えればいいか」と、諦めている次第。

  切れた当座は、輸入車種の事とて、交換部品が手に入るかどうかも分からず、最悪、廃車も覚悟していたくらいですから、交換できて、使える事が分かっただけでも、ありがたいと思わなければ。

  ちなみに、私は、こういう作業は、一応 やりますが、別に、好きではないです。 ずっと、どこも、壊れずに使い続けられるのなら、そちらの方が、どれだけ いいか知れません。




【タンク錆の塗装】

  2024年2月7日。 沼津市・大平の「消防団・第30分団」へ行った時、タンクの左側下の方に、錆が出ているのを見つけました。 帰って、早速、補修しました。

≪写真上左≫
  分かり難いと思いますが、タンクと、サイド・カバーと、シートが交わる付近です。 錆びています。

≪写真上右≫
  濡れ雑巾で拭き、ペイントうすめ液で脱脂し、カラー錆の黒を、筆で塗りました。 錆取りはしていませんが、塗料で覆ってしまうだけでも、錆を広げない効果はあります。

≪写真中≫
  タンクの後ろの方、普段、シートで隠れている部分にも、錆が出ている部分があったので、そこにも、同じ処置を施しました。 アフター写真だから、どこを塗ったか、分からないと思いますが。

≪写真下≫
  作業中、シートは、カバーの上に置いておきました。 直かに、コンクリート面に置いたりすると、いとも容易に、合成皮革が切れてしまいます。

  中古で買ってから、もう、4年以上経つので、あちこち、錆が出ても、おかしくはないです。 見つけ次第、マメに直していく所存。




  以上です。

  クラッチが戻らなくなった時には、マジで、血の気が引きました。 クラッチ式バイクは、1993年に、DT50から始めて、セロー225W、225WEと、3台乗って、EN125-2Aで、4台目ですが、30年と半年にして、ワイヤーが切れたのは、初めての事でした。 これが、焦らずにいられようか。 アマゾンで、交換部品が手に入って、本当に助かりました。

  そんなに、しょっちゅう、切れるようなものではないから、私の年齢から考えて、たぶん、これが、最初で最後の交換になるでしょう。 作業も、何の知識もなかった割には、簡単にできて、幸いでした。