実話風小説 終了の言いわけ

ネタ切れを起こすような話ではないけれど、ネタがあるのと、実際に小説に書くのとでは、次元が違っていて、健康問題で四苦八苦している今の私としては、これ以上、このシリーズに、手間と時間を割く気になれないのです。 つくづく、創作というのは、精神的な強迫が甚だしい。 若い頃、「何かしらの文筆業に就きたい」などと夢想していたのが、元恐ろしいです。 胃に何百個、穴が開いたか、分かったもんじゃない。
今まで読んで来て下さった方々なら、分かってもらえると思いますが、どうも、このシリーズは、書いていても、読んでいても、気が滅入らずにはいられません。 人間の愚かしいところ、醜いところだけを取り上げているのですから、うんざりしてしまっても、不思議はないです。 「人間には、どうこう言っても、素晴らしい美点がある」と思うからこそ、前向きに生きて行けるのであって、どいつもこいつも、不良品ばかりだったら、世の中は、お先真っ暗。 生きる意欲を失ってしまいます。
自分の問題点は、自分では分からないものですが、他人の欠点は、ありあり分かりますから、私が主人公に据えるような人物が、身近にいたら、誰でも、怖気をふるい、そんな人間に関わってしまった不運を、嘆き呪う事でしょう。 これが、気が滅入らずにいられようか。 いいや、いられるわけがない。
問題がある主人公に、開き直らせて、ピカレスク、つまり、悪漢小説にしてしまえば、痛快な話にする事もできないではありませんが、それは、私の倫理観が許しません。 このシリーズを読み返せば、どれも、救いようがない話ではあるけれど、善悪バランスは取れている事が分かると思います。 ろくでなしや、道を踏み外した者には、相応の罰が下されて然るべきだと、私が強く思っている、いや、願っているからです。
で、今後、このブログの、第3週(更新日の日曜が 5回ある月には、第4週)を、どうするかですが、車・バイクの補修記事や、「時代を語る車達」の在庫があれば、それらを出すとして、もし、何もなかった場合、更新しない週にしようと思っています。 私が歳をとり、健康も害して、ブログ運営力が衰えているのだから、致し方ない。
このブログ「心中宵更新」も、始めてから、20年が経ちました。 その更に前は、ホーム・ページ「換水録」の一コンテンツで、時事ネタを短く書いていたコーナーを、2005年に、ブログとして、独立させたのでした。 当初は、当時、プロバイダーにしていた、DION/auの、「ラブログ」で始めたのが、ブログ・サービスが終了になってしまい、推奨に従って、「シーサー・ブログ」へ移行し、今に至ります。
時事ネタは、その内、途切れてしまって、換水録の方から、再編集して移植した記事が大半を占めるようになってからでも、もう久しいです。 閲覧者も、ラブログの頃は、日当たり、100人を超える事がありましたが、シーサーになってからは、数人程度。 週に一回の更新だから、そんなものでしょう。 コメント受け付けしていないのに、数人であっても、見に来てくれる人達がいるのは、ありがたい事です。 お礼を申し上げます。
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