時事0902
不思議な事に、閑な時間が増えれば増えるほど、書きたい事が無くなって行きます。 業界が不景気の影響をモロに被ったため、ここのところ、毎週、週休三日が続いているのですが、ごろごろ・ぐだぐだと徒に時間が過ぎていくばかりで、何もやりたい事がありません。 やりたい事がないという事は、何に対しても興味が湧かないという事でして、自動的に、ここに書く事もなくなるのです。
時事ニュースに、見過ごせない事件とか、聞き捨てならぬ発言とか、私の激怒センサーを刺激する題材があれば、文章の論旨が整うのさえ待ちきれず、ガツガツ喰い付いて、ドシドシ書くのですが、こうと何も無くてはねえ・・・。 といって、更新をサボると、すぐに癖になって、ブログが死んでしまう可能性が高いですから、しょうがない、無理やりネタを拾ってみますか。
≪財務相へべれけ会見≫
騒ぎましたねえ。 一週間ぎっちり騒ぎ通しでした。 大地震並の報道だね。 でもねえ、そんな事は、どーでもえーこってす。 国の恥? アホ抜かせ。 日本の政治家なんて、首相であってさえ、外国からは全く注目されていないのであって、閣僚なんぞ、有名人の内にも入っていません。 財務相が酔っ払ったくらいで、世界が注目してくれると思ったら、大間違いです。 大体、記者会見の会場は、地元のイタリア人数人を除けば、日本人記者ばかりだったというじゃありませんか。 騒いでるのは日本国内だけで、外国じゃ、誰も気に掛けちゃいませんや。
外国の新聞が報じてる? あれはねえ、≪お笑いニュース≫として、取り上げているのですよ。 日本の新聞では真面目なニュースとごっちゃに扱われている事が多いですが、外国の新聞には、面白いニュースだけ別扱いで報じる習慣があるのです。 財務相は、世界にささやかな笑いを提供しただけであって、顰蹙なんぞ買っちゃいませんよ。
日本国内で重大視するのは日本人の勝手ですが、今の日本の政治家の顔ぶれでは、誰が何のポストをやっても、外国の尊敬を受けるような事は出来ないと思いますよ。 まあ、民主国家においては、政治家のレベルは民衆のレベルを正確に反映するので、日本の政治家が尊敬に値しないという事は、日本人全てが尊敬に値しないという事になりますが、多少なりとも理性のある人なら、その見方に異論を唱えはしないでしょう。
ところで、素朴な疑問ですが、日本人で、誰かを尊敬している人っているの? いないでしょう。 そこな、あなた! 「この人は素晴らしい人だ。 この人みたいになりたいなあ」って人がいますか? 私の場合、全くいません。 「この人は、人柄がいいな」と、一目置いている人ならば何人か身近にいますが、尊敬となると、一人もいません。 全世界に対象を広げても、やはりいません。 もっとも、世界相手の場合、一部の有名人を除いて、全然知らない人がほぼ全員なので、尊敬も軽蔑も、評価のしようがないからですけど。 そういや、加藤周一さんも、死んじまったしなあ。
≪ヒラリー・クリントン氏が来日≫
これまた、何を大騒ぎしているのか、さっぱり分かりません。 あのねえ、ヒラリー氏は、アメリカ大統領ではなく、た・だ・の・国務長官だよ。 日本で言えば、外相です。 外相が来たといって、大騒ぎしててどないすんねん、おんどりゃ。 大統領と国務長官の格の違いについて、区別がついていない人が多そうだなあ。 もし、日本の外相が、外国を訪問したとして、元首並の待遇で大歓迎する国があったら、どう思います? 何だか、くすぐったいでしょう? 「わはは! 外相が行ったくらいで、こんなに大騒ぎしてやがる。 しょぼい国だなあ」と、思うでしょう。 アメリカ人も、そう思ってると思いますよ。 もっとも、向こうは景気対策法案でゴタゴタしていて、国務長官の外遊なんか、ほとんど注目されていないようですが。
ヒラリー氏もヒラリー氏で、なんでまた、最初の訪問国が日本なんですかねえ? 全然重要度無いと思いますけど。 「どうせ、日本の事だから、私が行けば大歓迎してくれるだろう。 最初の外国訪問を無難にこなすには、これといって二国間に重大問題が無い、腰巾着の同盟国に限る」とでも思ったんでしょうか。 もし、そうだとしたら、この人物の国務長官としての手腕には、あまり期待しない方が良いと思われます。 最初に、イランか朝鮮に行けば、100点。 キューバやベネズエラに行けば、95点。 イラクかアフガニスタンであっても、90点くらいはつけられましたが、日本では、0点ですな。 何の仕事もしていないのと同じです。
≪受精卵の取り違え≫
全く笑えない事件ですが、医者のあまりの馬鹿ぶりには、嗤わざるを得ませんな。 わはははは! それほど重要な事なのに、そんな単純なミス防止も出来ないようなら、医者なんぞさっさとやめちまいな! あんたのような人間には、人の命を預かるなんて、荷が重過ぎるぜ!
医者の不注意も凄まじいですが、中絶した母親やその夫にだけ同情が集まっている世間のこの空気が、輪を掛けて恐ろしいです。 一番の被害者は、殺された胎児だとは思わないんですかねえ? たぶん、自分がその母親の立場に置かれた時、中絶した事を責められては困るので、胎児の命に関しては、知って知らぬふりを決め込んでいるのでしょう。 しかし、もし、自分が母親の立場でなく、その胎児の立場だったら、中絶の決定をした大人達を許しますかね? 許さないでしょう。 なんといっても、殺されてしまうのですからね。 「この場合、仕方がない」で殺されたんじゃ、たまったもんじゃありません。
では、どうすればよかったのか? 産んだ上で、取り違えをやらかした医者に育てさせれば良かったと思います。 「その方が、子供にとっては残酷だ」? 利いた風な事を抜かすな! 殺されるより残酷な事など、この世にもあの世にもあるものか! 生まれて直ぐに、赤ちゃんポストに放り込まれたとしても、殺されるよりは無限大数倍マシです。 もし、その夫婦や、卵子の持ち主の夫婦に、その後も子供が出来なくて、どちらかで引き取ると言うなら、それも良いでしょう。 なぜ、殺す必要があったのか、さっぱり分かりません。 医者及び、双方の両親に訊いてみたいのですが、人の命は、そんなに軽いんですか? あなた方は、そんなに軽いものを作るために、必死の努力をしているんですか?
ちょっと、事件から離れて、一般論に寄り道します。 もちろん、胎児を殺しても、法律上、殺人罪に問われないのは知っています。 だから、妊娠中絶が合法的に行なわれているわけですが、法的に無罪でも、倫理的には、確実に罪が発生します。 その罪は、母親、もしくは、母親の意思を無視して妊娠させた相手の男が負う事になります。 法律上の罪と違い、倫理上の罪は、当人が死ぬまで逃れられません。 たまに、「中絶した最初の子の代わりだと思って、この子を産みました」などと言う母親がいますが、よくも抜け抜け、そんな戯言が言えたものです。 なんと愚かな! その子と最初の子は、まったく別の個体だ! 最初の子を殺した上に、次の子を、≪身代わり≫で育てているとは、二重の罪ではないか!
中絶というのは、そういうものだと知るべきでしょう。 たびたびの中絶に慣れ切ってしまって、≪中絶=お金の問題≫としか考えられなくなっている親が多いのも恐ろしい。 彼らが悩んでいるのは、胎児の命を奪う事ではなく、お金をどう工面するかなのです。 「法には触れないから、胎児ならいくら殺しても構わない」と思っているようなら、もう、人間やめた方がいいでしょう。 いっそ、あなた方御自身が身罷りなさったらいかがかな? そうすれば、もう、望まない妊娠で悩む事もなくなるわけだ。 いや、薦めているわけではなく、あくまで、痛烈な皮肉ですが。 まったく、性欲というのは恐ろしいものだて。
話を戻しますが、この事件の場合、最大の責任は、取り違えた医者にあるとしても、胎児を殺した倫理上の罪は、中絶を決定した関係者全員が分かち合う事になります。 何と言っても、中絶の決定が下される前までは、その子は健康上何の問題も無く生きていたわけですから。 母親とその夫の立場に同情するあまり、中絶の決定を、「仕方なかった」の一言で済ませてしまったのでは、それこそ、殺された胎児が浮かばれますまい。 最大の被害者は、その胎児だったのだという事を、くどいくらいに、頭に叩き込んでおくべきです。
≪ボンバルディア機墜落≫
いや、こうと同型機で事故が続くと、この機種に問題があると考えざるを得ないでしょう。 航空機の専門家に言わせると、決まって、「マスコミは、何とかして、ボンバル機を欠陥機と言わせたいようだが、そんな事は無い」などと、庇う傾向がありますが、実際に不具合ばかり起きているのですから、それは否定のしようが無いではありませんか。 この世の中には、原因がはっきりしない事はいくらもあるわけですが、一種類の飛行機、もしくは、一つの会社が作った飛行機に事故が頻発していたら、その設計や製造、保守維持に問題があると疑うのは、ごく常識的な科学的態度だと思いますぜ。
また、マスコミに顔を出す航空機の専門家というのが、かなり怪しいのであって、実際には、航空機の設計にも製作にも携わった経験が無く、工学博士でも研究者でもないばかりか、工業大学や高専の卒業生ですらなく、せいぜい元旅客機の機長ならまだいい方であって、あーた、それどころの話じゃない、ベタベタの文系のくせこいて、ただ飛行機を見るのが三度の飯より好きで、飛行場に押しかけて写真を撮ったり、航空関係の雑誌や書籍を読み漁っただけで、専門家を名乗っている輩が、少なからずいる模様。 怪しい怪しい。 マスコミ関係者も、専門家からコメントを貰う時には、相手の素性をよく調べてからにした方がいいですぜ。
論理的に考えて断言できるはずがない事を、断言している奴がいたら、そいつはインチキです。 「ボンバルディア機そのものに問題があるわけではない」と言い切れるのは、事故調査を実際に行なった人物か、さもなければ、ボンバルディア社の設計・製造責任者だけでしょう。 もちろん、後者の場合、言い切ることは出来ても、信用されるとは限らないわけですが。
それ以外の人間が、同じセリフを口にしていたら、その根拠を訊いてみるのが宜しい。 今回の事件で、マスコミのインタビューに応じた元旅客機の機長という人物が口にしていた根拠は、「今の世代の飛行機は、みな一定レベル以上の安全対策が施されているので、ボンバルディアも大丈夫だと思う」というものでした。 くっくっく・・・、何の証明にもなっとらんがな。 それは、ただの推測だっつーの。 自分で言ってて、「説得力無いなあ」と顔が赤くなりませんかね?
同じ論法が許されるなら、「今の世代の自動車は、みな一定レベル以上の安全対策が施されているから、大丈夫」とも言えるわけですが、実際には、欠陥車というのは次から次へと世に送り出されているわけです。 設計・製造段階でチェックできる安全基準なんて、その程度のものですって。 何か、工業技術というものに、幻想を抱いていませんか? 所詮、人間がやってる事ですぜ。 何の問題も無い方が奇跡的と考えるべきでしょう。
時事ニュースに、見過ごせない事件とか、聞き捨てならぬ発言とか、私の激怒センサーを刺激する題材があれば、文章の論旨が整うのさえ待ちきれず、ガツガツ喰い付いて、ドシドシ書くのですが、こうと何も無くてはねえ・・・。 といって、更新をサボると、すぐに癖になって、ブログが死んでしまう可能性が高いですから、しょうがない、無理やりネタを拾ってみますか。
≪財務相へべれけ会見≫
騒ぎましたねえ。 一週間ぎっちり騒ぎ通しでした。 大地震並の報道だね。 でもねえ、そんな事は、どーでもえーこってす。 国の恥? アホ抜かせ。 日本の政治家なんて、首相であってさえ、外国からは全く注目されていないのであって、閣僚なんぞ、有名人の内にも入っていません。 財務相が酔っ払ったくらいで、世界が注目してくれると思ったら、大間違いです。 大体、記者会見の会場は、地元のイタリア人数人を除けば、日本人記者ばかりだったというじゃありませんか。 騒いでるのは日本国内だけで、外国じゃ、誰も気に掛けちゃいませんや。
外国の新聞が報じてる? あれはねえ、≪お笑いニュース≫として、取り上げているのですよ。 日本の新聞では真面目なニュースとごっちゃに扱われている事が多いですが、外国の新聞には、面白いニュースだけ別扱いで報じる習慣があるのです。 財務相は、世界にささやかな笑いを提供しただけであって、顰蹙なんぞ買っちゃいませんよ。
日本国内で重大視するのは日本人の勝手ですが、今の日本の政治家の顔ぶれでは、誰が何のポストをやっても、外国の尊敬を受けるような事は出来ないと思いますよ。 まあ、民主国家においては、政治家のレベルは民衆のレベルを正確に反映するので、日本の政治家が尊敬に値しないという事は、日本人全てが尊敬に値しないという事になりますが、多少なりとも理性のある人なら、その見方に異論を唱えはしないでしょう。
ところで、素朴な疑問ですが、日本人で、誰かを尊敬している人っているの? いないでしょう。 そこな、あなた! 「この人は素晴らしい人だ。 この人みたいになりたいなあ」って人がいますか? 私の場合、全くいません。 「この人は、人柄がいいな」と、一目置いている人ならば何人か身近にいますが、尊敬となると、一人もいません。 全世界に対象を広げても、やはりいません。 もっとも、世界相手の場合、一部の有名人を除いて、全然知らない人がほぼ全員なので、尊敬も軽蔑も、評価のしようがないからですけど。 そういや、加藤周一さんも、死んじまったしなあ。
≪ヒラリー・クリントン氏が来日≫
これまた、何を大騒ぎしているのか、さっぱり分かりません。 あのねえ、ヒラリー氏は、アメリカ大統領ではなく、た・だ・の・国務長官だよ。 日本で言えば、外相です。 外相が来たといって、大騒ぎしててどないすんねん、おんどりゃ。 大統領と国務長官の格の違いについて、区別がついていない人が多そうだなあ。 もし、日本の外相が、外国を訪問したとして、元首並の待遇で大歓迎する国があったら、どう思います? 何だか、くすぐったいでしょう? 「わはは! 外相が行ったくらいで、こんなに大騒ぎしてやがる。 しょぼい国だなあ」と、思うでしょう。 アメリカ人も、そう思ってると思いますよ。 もっとも、向こうは景気対策法案でゴタゴタしていて、国務長官の外遊なんか、ほとんど注目されていないようですが。
ヒラリー氏もヒラリー氏で、なんでまた、最初の訪問国が日本なんですかねえ? 全然重要度無いと思いますけど。 「どうせ、日本の事だから、私が行けば大歓迎してくれるだろう。 最初の外国訪問を無難にこなすには、これといって二国間に重大問題が無い、腰巾着の同盟国に限る」とでも思ったんでしょうか。 もし、そうだとしたら、この人物の国務長官としての手腕には、あまり期待しない方が良いと思われます。 最初に、イランか朝鮮に行けば、100点。 キューバやベネズエラに行けば、95点。 イラクかアフガニスタンであっても、90点くらいはつけられましたが、日本では、0点ですな。 何の仕事もしていないのと同じです。
≪受精卵の取り違え≫
全く笑えない事件ですが、医者のあまりの馬鹿ぶりには、嗤わざるを得ませんな。 わはははは! それほど重要な事なのに、そんな単純なミス防止も出来ないようなら、医者なんぞさっさとやめちまいな! あんたのような人間には、人の命を預かるなんて、荷が重過ぎるぜ!
医者の不注意も凄まじいですが、中絶した母親やその夫にだけ同情が集まっている世間のこの空気が、輪を掛けて恐ろしいです。 一番の被害者は、殺された胎児だとは思わないんですかねえ? たぶん、自分がその母親の立場に置かれた時、中絶した事を責められては困るので、胎児の命に関しては、知って知らぬふりを決め込んでいるのでしょう。 しかし、もし、自分が母親の立場でなく、その胎児の立場だったら、中絶の決定をした大人達を許しますかね? 許さないでしょう。 なんといっても、殺されてしまうのですからね。 「この場合、仕方がない」で殺されたんじゃ、たまったもんじゃありません。
では、どうすればよかったのか? 産んだ上で、取り違えをやらかした医者に育てさせれば良かったと思います。 「その方が、子供にとっては残酷だ」? 利いた風な事を抜かすな! 殺されるより残酷な事など、この世にもあの世にもあるものか! 生まれて直ぐに、赤ちゃんポストに放り込まれたとしても、殺されるよりは無限大数倍マシです。 もし、その夫婦や、卵子の持ち主の夫婦に、その後も子供が出来なくて、どちらかで引き取ると言うなら、それも良いでしょう。 なぜ、殺す必要があったのか、さっぱり分かりません。 医者及び、双方の両親に訊いてみたいのですが、人の命は、そんなに軽いんですか? あなた方は、そんなに軽いものを作るために、必死の努力をしているんですか?
ちょっと、事件から離れて、一般論に寄り道します。 もちろん、胎児を殺しても、法律上、殺人罪に問われないのは知っています。 だから、妊娠中絶が合法的に行なわれているわけですが、法的に無罪でも、倫理的には、確実に罪が発生します。 その罪は、母親、もしくは、母親の意思を無視して妊娠させた相手の男が負う事になります。 法律上の罪と違い、倫理上の罪は、当人が死ぬまで逃れられません。 たまに、「中絶した最初の子の代わりだと思って、この子を産みました」などと言う母親がいますが、よくも抜け抜け、そんな戯言が言えたものです。 なんと愚かな! その子と最初の子は、まったく別の個体だ! 最初の子を殺した上に、次の子を、≪身代わり≫で育てているとは、二重の罪ではないか!
中絶というのは、そういうものだと知るべきでしょう。 たびたびの中絶に慣れ切ってしまって、≪中絶=お金の問題≫としか考えられなくなっている親が多いのも恐ろしい。 彼らが悩んでいるのは、胎児の命を奪う事ではなく、お金をどう工面するかなのです。 「法には触れないから、胎児ならいくら殺しても構わない」と思っているようなら、もう、人間やめた方がいいでしょう。 いっそ、あなた方御自身が身罷りなさったらいかがかな? そうすれば、もう、望まない妊娠で悩む事もなくなるわけだ。 いや、薦めているわけではなく、あくまで、痛烈な皮肉ですが。 まったく、性欲というのは恐ろしいものだて。
話を戻しますが、この事件の場合、最大の責任は、取り違えた医者にあるとしても、胎児を殺した倫理上の罪は、中絶を決定した関係者全員が分かち合う事になります。 何と言っても、中絶の決定が下される前までは、その子は健康上何の問題も無く生きていたわけですから。 母親とその夫の立場に同情するあまり、中絶の決定を、「仕方なかった」の一言で済ませてしまったのでは、それこそ、殺された胎児が浮かばれますまい。 最大の被害者は、その胎児だったのだという事を、くどいくらいに、頭に叩き込んでおくべきです。
≪ボンバルディア機墜落≫
いや、こうと同型機で事故が続くと、この機種に問題があると考えざるを得ないでしょう。 航空機の専門家に言わせると、決まって、「マスコミは、何とかして、ボンバル機を欠陥機と言わせたいようだが、そんな事は無い」などと、庇う傾向がありますが、実際に不具合ばかり起きているのですから、それは否定のしようが無いではありませんか。 この世の中には、原因がはっきりしない事はいくらもあるわけですが、一種類の飛行機、もしくは、一つの会社が作った飛行機に事故が頻発していたら、その設計や製造、保守維持に問題があると疑うのは、ごく常識的な科学的態度だと思いますぜ。
また、マスコミに顔を出す航空機の専門家というのが、かなり怪しいのであって、実際には、航空機の設計にも製作にも携わった経験が無く、工学博士でも研究者でもないばかりか、工業大学や高専の卒業生ですらなく、せいぜい元旅客機の機長ならまだいい方であって、あーた、それどころの話じゃない、ベタベタの文系のくせこいて、ただ飛行機を見るのが三度の飯より好きで、飛行場に押しかけて写真を撮ったり、航空関係の雑誌や書籍を読み漁っただけで、専門家を名乗っている輩が、少なからずいる模様。 怪しい怪しい。 マスコミ関係者も、専門家からコメントを貰う時には、相手の素性をよく調べてからにした方がいいですぜ。
論理的に考えて断言できるはずがない事を、断言している奴がいたら、そいつはインチキです。 「ボンバルディア機そのものに問題があるわけではない」と言い切れるのは、事故調査を実際に行なった人物か、さもなければ、ボンバルディア社の設計・製造責任者だけでしょう。 もちろん、後者の場合、言い切ることは出来ても、信用されるとは限らないわけですが。
それ以外の人間が、同じセリフを口にしていたら、その根拠を訊いてみるのが宜しい。 今回の事件で、マスコミのインタビューに応じた元旅客機の機長という人物が口にしていた根拠は、「今の世代の飛行機は、みな一定レベル以上の安全対策が施されているので、ボンバルディアも大丈夫だと思う」というものでした。 くっくっく・・・、何の証明にもなっとらんがな。 それは、ただの推測だっつーの。 自分で言ってて、「説得力無いなあ」と顔が赤くなりませんかね?
同じ論法が許されるなら、「今の世代の自動車は、みな一定レベル以上の安全対策が施されているから、大丈夫」とも言えるわけですが、実際には、欠陥車というのは次から次へと世に送り出されているわけです。 設計・製造段階でチェックできる安全基準なんて、その程度のものですって。 何か、工業技術というものに、幻想を抱いていませんか? 所詮、人間がやってる事ですぜ。 何の問題も無い方が奇跡的と考えるべきでしょう。
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