この上増えるリコーダー
私のリコーダー熱も、かなり冷めてしまい、もう長い事、一週間に一度しか吹かなくなっていたので、新しく購入するのはやめていたんですが、昨年の暮れに、裾野市にあるダイソーに行ったら、またまた新しいタイプのリコーダーを発見してしまいました。 ダイソーでは、今までに、三つのタイプをゲットして来ましたが、とうとう、四つ目に出会ってしまったわけです。
もし、今までのと同じ金型で、色や材質が違うだけだったら、パスしたんですが、今度のは、全くの別物だったのです。 しかも、指穴が蛇行していて、いかにも良い音が出そうな外見をしているのですよ。 こりゃ、買わないわけにはいかないでしょう。 また、ご丁寧に、その店には、青・赤・緑の色違いが揃っていたので、三本とも買ってしまいました。 だって、≪ダイソー・裾野店≫なんて行ったのは初めてですし、二度と行かない可能性も高いわけで、その店にしか無いと思えば、買える時に買っておこうと考えるのが、コレクターの心情という奴じゃありませんか、え、そうでしょう? いいんです、どうせ、三本一遍に買っても、315円なんですから。
それと、それ以前に買っていたもので、まだ紹介していなかったのが一本あるので、それもついでに出してしまいます。
ダイソー スケルトンリコーダー 青
ダイソー スケルトンリコーダー 赤
ダイソー スケルトンリコーダー 緑
スズキ SRE-512
≪ダイソー スケルトンリコーダー 青≫
105円 中国製 ジャーマン式 掃除棒付き
今までのダイソーのスケルトン・リコーダーは、台湾製でしたが、これは中国製です。 今でも売っている、≪ダイソー 白≫も中国製ですが、形は全然違っていて、別のメーカーの製品と思われます。
半透明ではなく、完全なスケルトンですが、ラメは入っていません。 青は、深い色合いで、高級感があります。
≪ダイソー スケルトンリコーダー 赤≫
105円 中国製 ジャーマン式 掃除棒付き
これは赤。 面白い事に、中部管と足部管は、≪ヤマハ YRS-28BⅢ≫や、≪マックストーン TR-302T≫に、大変良く似ています。 穴の配列が直線でなく、各指の長さに合わせて左右にずらしてある点も同じ。 ただし、全く同じ金型ではなく、微妙に細部が違います。
頭部管は独特の形状で、吹き口が長く突き出しています。 この形は、私が持っている他のリコーダーの、どれとも似ていません。 赤も深くて、品質感のある色合いです。
≪ダイソー スケルトンリコーダー 緑≫
105円 中国製 ジャーマン式 掃除棒付き
緑は、青や赤に比べて、少し色が薄いです。 スケルトンのせいで、薄い色になると、どうしても、オモチャっぽく見えてしまいます。 しかし、音はもちろん、他の色と変わりません。
このタイプ、音の方の性能は、素晴らしいです。 アウロス製品に似た大きな音で、最低のドから、高音のファまで、楽々と出ます。 そこまで上がると、たとえ出ても、耳が痛くなるような硬質の音色になってしまうのが普通ですが、このタイプでは、聞き易い音色を保ったまま、普通に出せるのです。 私が現在持っているリコーダの中では、最も性能がいいです。 105円なのに。
ケース。 名称は、≪TRANSPARENT RECORDER スケルトンリコーダー≫と記してあります。 「transparent」は、「透明の」という形容詞。 ちなみに、「skeleton」は、「骸骨・骨格」という意味で、「透明」という意味はありません。 本来、「骨格が見える」という意味で使っていたのが、日本語の中で誤解され、「透けて見える」になってしまったんでしょう。 発音は、「スケリトゥン」の方が近いです。
ケースと言うより、パッケージと言った方が適当ですか。 開閉部には、ホックも挟み帯もなく、封筒口のように折り返されているだけです。 買った時には、ここをセロハン・テープで留めてありました。 つまり、普段出し入れするケースではなく、店頭ディスプレイ用のパッケージなわけです。 本体と同色の掃除棒が付属しています。 運指表はついていませんでした。
≪スズキ SRE-512≫
1680円 日本製 バロック式 運指表・掃除棒付き
スズキ楽器の中級器種、≪SRE-512≫。 前に買った最廉価機種の≪SRE-505≫とは、デザインが全く異なります。 白黒のツートンはまあいいとして、サイズが一回り小さく、右手の薬指と小指がくっついてしまって、吹き難い事この上なし。 小学生の手に合わせたらしいですが、子供でも吹き難いと思いますぜ、こりゃ。
頭部管。 ≪PLUMA≫は、スズキ・リコーダーのブランド名で、「羽根」の意味。 リコーダーのツートンというと、白と茶が多いですが、この笛は限り無く黒に近いです。 美しい仕上げですな。 1680円だから、このくらい綺麗でないと引き合いませんが。 ただ、肝心の音色がよくなくて。 高音が、「プア~~」という感じの、篳篥みたいな音になってしまいます。
ケース。 さすが、1680円だけあって、ケースは高級感漂います。 合成皮革だと思いますが、ちょっと見では本革と区別がつきませんな。 開閉はファスナー式で、長辺がガバッと開きます。
片や105円、片や1680円と、私が持っているソプラノ・リコーダーの中で、両極端の値段ですが、性能的には圧倒的に、≪ダイソー スケルトンリコーダー≫の方に軍配が上がります。 とにかく、こんなに高音まで安定して出せるリコーダーは他に無いのですから。 高音のファが出せるという事は、あの、≪カチューシャ≫が吹けるという事でして、≪カチューシャ≫が吹ければ、他の曲も大抵吹けます。 たぶん……。 その意味で、この≪ダイソー スケルトンリコーダー≫は、105円どころか、1500円でも買う価値があると言えます。
今までの傾向から見て、ダイソーは、その時の仕入れ値によって、店に並べるリコーダーを変えてしまうので、このタイプも、いつまで置いてあるか分かったもんじゃありません。 欲しい方は、今の内に、店へ走った方がいいでしょう。 こと、ソプラノ・リコーダーに限っては、性能は金で買えないんですなあ。 うーん、実に面白い。
≪スズキ SRE-512≫は、国内メーカーの中級器でして、実は、国内4メーカーの中級器を全部揃えるつもりでいたのです。 ところが、その一本目の≪スズキ SRE-512≫が、大期待外れに終わったので、残りの三本を買う気が、すっかり失せてしまい、今まで紹介もせんと、うっちゃらかしておいたというわけ。 この笛、とにかく、音色が宜しくない。 初夏に買ったので、季節のせいかと思って、冬を待っていたんですが、やはり、高温の篳篥音はそのままでした。 リコーダーらしくないんですな。 といって、低い方は割と普通の音なので、篳篥らしくも無いのです。 こういうのが好きという人も………、いや、そんな人いないかな。
もし、今までのと同じ金型で、色や材質が違うだけだったら、パスしたんですが、今度のは、全くの別物だったのです。 しかも、指穴が蛇行していて、いかにも良い音が出そうな外見をしているのですよ。 こりゃ、買わないわけにはいかないでしょう。 また、ご丁寧に、その店には、青・赤・緑の色違いが揃っていたので、三本とも買ってしまいました。 だって、≪ダイソー・裾野店≫なんて行ったのは初めてですし、二度と行かない可能性も高いわけで、その店にしか無いと思えば、買える時に買っておこうと考えるのが、コレクターの心情という奴じゃありませんか、え、そうでしょう? いいんです、どうせ、三本一遍に買っても、315円なんですから。
それと、それ以前に買っていたもので、まだ紹介していなかったのが一本あるので、それもついでに出してしまいます。
ダイソー スケルトンリコーダー 青
ダイソー スケルトンリコーダー 赤
ダイソー スケルトンリコーダー 緑
スズキ SRE-512
≪ダイソー スケルトンリコーダー 青≫
105円 中国製 ジャーマン式 掃除棒付き
今までのダイソーのスケルトン・リコーダーは、台湾製でしたが、これは中国製です。 今でも売っている、≪ダイソー 白≫も中国製ですが、形は全然違っていて、別のメーカーの製品と思われます。
半透明ではなく、完全なスケルトンですが、ラメは入っていません。 青は、深い色合いで、高級感があります。
≪ダイソー スケルトンリコーダー 赤≫
105円 中国製 ジャーマン式 掃除棒付き
これは赤。 面白い事に、中部管と足部管は、≪ヤマハ YRS-28BⅢ≫や、≪マックストーン TR-302T≫に、大変良く似ています。 穴の配列が直線でなく、各指の長さに合わせて左右にずらしてある点も同じ。 ただし、全く同じ金型ではなく、微妙に細部が違います。
頭部管は独特の形状で、吹き口が長く突き出しています。 この形は、私が持っている他のリコーダーの、どれとも似ていません。 赤も深くて、品質感のある色合いです。
≪ダイソー スケルトンリコーダー 緑≫
105円 中国製 ジャーマン式 掃除棒付き
緑は、青や赤に比べて、少し色が薄いです。 スケルトンのせいで、薄い色になると、どうしても、オモチャっぽく見えてしまいます。 しかし、音はもちろん、他の色と変わりません。
このタイプ、音の方の性能は、素晴らしいです。 アウロス製品に似た大きな音で、最低のドから、高音のファまで、楽々と出ます。 そこまで上がると、たとえ出ても、耳が痛くなるような硬質の音色になってしまうのが普通ですが、このタイプでは、聞き易い音色を保ったまま、普通に出せるのです。 私が現在持っているリコーダの中では、最も性能がいいです。 105円なのに。
ケース。 名称は、≪TRANSPARENT RECORDER スケルトンリコーダー≫と記してあります。 「transparent」は、「透明の」という形容詞。 ちなみに、「skeleton」は、「骸骨・骨格」という意味で、「透明」という意味はありません。 本来、「骨格が見える」という意味で使っていたのが、日本語の中で誤解され、「透けて見える」になってしまったんでしょう。 発音は、「スケリトゥン」の方が近いです。
ケースと言うより、パッケージと言った方が適当ですか。 開閉部には、ホックも挟み帯もなく、封筒口のように折り返されているだけです。 買った時には、ここをセロハン・テープで留めてありました。 つまり、普段出し入れするケースではなく、店頭ディスプレイ用のパッケージなわけです。 本体と同色の掃除棒が付属しています。 運指表はついていませんでした。
≪スズキ SRE-512≫
1680円 日本製 バロック式 運指表・掃除棒付き
スズキ楽器の中級器種、≪SRE-512≫。 前に買った最廉価機種の≪SRE-505≫とは、デザインが全く異なります。 白黒のツートンはまあいいとして、サイズが一回り小さく、右手の薬指と小指がくっついてしまって、吹き難い事この上なし。 小学生の手に合わせたらしいですが、子供でも吹き難いと思いますぜ、こりゃ。
頭部管。 ≪PLUMA≫は、スズキ・リコーダーのブランド名で、「羽根」の意味。 リコーダーのツートンというと、白と茶が多いですが、この笛は限り無く黒に近いです。 美しい仕上げですな。 1680円だから、このくらい綺麗でないと引き合いませんが。 ただ、肝心の音色がよくなくて。 高音が、「プア~~」という感じの、篳篥みたいな音になってしまいます。
ケース。 さすが、1680円だけあって、ケースは高級感漂います。 合成皮革だと思いますが、ちょっと見では本革と区別がつきませんな。 開閉はファスナー式で、長辺がガバッと開きます。
片や105円、片や1680円と、私が持っているソプラノ・リコーダーの中で、両極端の値段ですが、性能的には圧倒的に、≪ダイソー スケルトンリコーダー≫の方に軍配が上がります。 とにかく、こんなに高音まで安定して出せるリコーダーは他に無いのですから。 高音のファが出せるという事は、あの、≪カチューシャ≫が吹けるという事でして、≪カチューシャ≫が吹ければ、他の曲も大抵吹けます。 たぶん……。 その意味で、この≪ダイソー スケルトンリコーダー≫は、105円どころか、1500円でも買う価値があると言えます。
今までの傾向から見て、ダイソーは、その時の仕入れ値によって、店に並べるリコーダーを変えてしまうので、このタイプも、いつまで置いてあるか分かったもんじゃありません。 欲しい方は、今の内に、店へ走った方がいいでしょう。 こと、ソプラノ・リコーダーに限っては、性能は金で買えないんですなあ。 うーん、実に面白い。
≪スズキ SRE-512≫は、国内メーカーの中級器でして、実は、国内4メーカーの中級器を全部揃えるつもりでいたのです。 ところが、その一本目の≪スズキ SRE-512≫が、大期待外れに終わったので、残りの三本を買う気が、すっかり失せてしまい、今まで紹介もせんと、うっちゃらかしておいたというわけ。 この笛、とにかく、音色が宜しくない。 初夏に買ったので、季節のせいかと思って、冬を待っていたんですが、やはり、高温の篳篥音はそのままでした。 リコーダーらしくないんですな。 といって、低い方は割と普通の音なので、篳篥らしくも無いのです。 こういうのが好きという人も………、いや、そんな人いないかな。
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