内臓DVDドライブ
パソコンの、≪内臓DVDドライブ≫を買いました。 電気製品を買ったのは久しぶりです。 今年の1月に、≪火災警報器≫をネットで買いましたが、あれは、義務化になるというので、義務的に付けたに過ぎず、別に面白くもなんともないのであって、数の内に入れられません。 その前となると、2007年の秋に買った、≪音楽キーボード≫がそうですから、ほぼ一年半ぶりの電気製品購入と相成りました。
「電気製品を買おうかな・・・」と思いつくと、何となく、心がそわそわして、普段と違った精神状態になりますな。 それでいて、全面的に楽しみにしているかというと、そういうわけではなく、「買うのはいいけど、説明書を読むのが面倒臭いなあ」とか、「本当に使い道があるのかね? 買ったはいいが、使わなかったじゃ、お金が勿体ないぞ」とか、いろんな抵抗も心に生じて来ます。 ≪嬉し恥かし≫という形容がありますが、≪嬉し面倒臭し≫とか、≪嬉し勿体なし≫とか、そういう言葉を使えば、的確な心理表現になるでしょうか。
ちなみに、私が今までに買った電気製品の中で、最も後悔したのが、≪関数電卓≫です。 「電卓を使って遊ぼう」という内容の本を読んで、軽薄にもその気になり、わざわざ、5000円も出して、函数電卓買って来たんですな。 馬鹿だねー。 で、その本の指示に従って、幾つの式を解き、「ほお~っ! 凄い凄い!」などと喜んだのも束の間、三日もしない内に飽きて、それっきり、関数計算なんぞ、一切やらなくなりました。 以降、ただの四則演算用に使ってますが、そんな計算なら、学生時代から持っていた古い電卓でも用は足りるわけで、性能を使いきれずにいる関数電卓にも、お蔵入りにしてしまった古い電卓にも、悪い事をしたと、今に至るも後悔し続けている次第です。
白状しますと、≪音楽キーボード≫も、買う前に予想したよりは、ずっと使用頻度が低いです。 一ヶ月間、全く触らない時もあり、これも気の毒と言えば気の毒。 使わないにしては、図体が大き過ぎて、「部屋の空間が勿体ない」と、常に感じています。 どうせ、左手なんか使えないんだから、全部で3オクターブ分くらいのキーがあれば充分だったんですよ。 ≪タッチ・レスポンス≫機能も、無くて良かったなあ。 どうせ、ピアノに昇進するわけじゃないんだから。 そう思うと、当時、もっと小さくて安い品があったので、やはり後悔するわけです。 ≪大は小を兼ねる≫というのは、必ずしも真理とは言えないわけだ。
おっと、何の話だ? そうそう、≪内臓DVDドライブ≫の話でしたな。 最近、テーマをすぐに忘れる傾向が強くて困ります。 しかも、途中で脱線するならまだ可愛気があるけれど、冒頭からまるで違う事を書いていて、「はっ!」と気付いて、慌てて引き戻すという重症ぶり。 相当には、頭の脈絡が齟齬を来たしていると思われます。 「はっ!」とはするけれど、こういうのは、≪アハ体験≫の内には入らないんでしょうねえ。
おっと、おっとおっと、また脱線しかけているではありませんか。 今回のテーマは、≪内臓DVDドライブ≫です。 今度は、ちゃんと書きます。 で、内臓DVDドライブをなんで買う事になったのかと言うと、話は今年の3月半ばに遡ります。 ≪会社で音楽を聴く計画≫というのに夢中になった時期があり、その時に、メモリー・プレーヤーを買おうとしたんですが、図書館から借りて来た音楽CDをメモリー・プレーヤーに移し変えるために、パソコンを介さなければならないという事で、久しぶりに、≪内臓CD-RWドライブ≫を使ってみたら、壊れていたんですな。 その後、職場の変化などが重なり、結局、≪会社で音楽を聴く計画≫は、ポシャったわけてすが、「内臓ドライブを壊れたままにしておいていいものだろうか・・・」という気がかりは、ずっと継続していたのです。
そもそも、いつ頃から壊れていたのかというと、買物記録ノートに拠れば、2005年の5月に、≪CD-R 25枚組≫を買っているので、その時にはまだ使えていたのは確か。 ところが、2006年の6月には、≪外付ハード・ディスク・ドライブ≫を買っていて、それを買った理由が、≪内臓ドライブの書き込み不良≫でしたから、その一年の間に、使えなくなったという事になります。 渋ちんの私の事ですから、内臓ドライブが壊れた事が分かった後も、相当長い間、代替記録手段の整備をためらっていたはずで、恐らく、2005年の夏頃には、既に壊れていたものと思われます。 日記の方を具さに調べれば、それに関する事件が記してあるかもしれませんが、面倒臭いのでパス。
つまり、≪内臓CD-RWドライブ≫を、2005年の夏頃からずっと使っていなくて、今年の3月に、3年半ぶりに使おうとしたら、書き込みだけでなく、音楽CDの再生も出来なくなっていた事が判明した。 それだけ分かっていただければ充分です。 今年3月に試した時には、トレイすら出て来なかったから、凄かった。 二日間くらい、何度もやりなおしていたら、ようやく開きましたが、音楽CDを入れても、読み取りません。 ディスクの回転音も聞こえない。 モーターが錆び付いていたんでしょうかねえ? 3年半も放置しておけば無理も無いか。
またまた脱線で申し訳ないですが、私のパソコンに元から付いていた、≪内臓CD-RWドライブ≫は、記録装置としては、ほとんど使えませんでした。 ≪使わなかった≫と言う以前に、≪使えなかった≫のです。 データの書き込みにやたらと時間がかかったり、書き込みそのものに失敗する事が多く、読み出すのにも時間がかかって、道具として、お話になりませんでした。
前に使っていたパソコンには、≪B'sクリップ≫というソフトがプレインストールされていて、割と気楽&手軽に使えたんですが、今のパソコンには入っておらず、前のパソコンで書きこんだデータはすべてパーに。 ≪B'sクリップ≫を単独で買うと、ン千円してしまうので、それはせず、≪WinCDR≫で済ませようとしたのがいけなかったんですな。 ≪WinCDR≫自体に問題があるとは言いませんが、パソコンと相性が悪かったんでしょう。
で、羹に懲りて膾を吹く事になり、今でも、CD-Rや、CD-RWに、データを書き込もうという気にはなれません。 ≪外付ハード・ディスク・ドライブ≫を買ってからは、そちらオンリーです。 憚りながら、光学ディスクにデータを保存している方々に御注意申し上げるが、くれぐれも、信用し過ぎない方が良いと思いますぞ。 写真データなんか、あっというまにディスクが何十枚にもなってしまうと思いますが、パソコンの買い替えの時に、同じ書き込みソフトが手に入らず、すべて作り直す事になりかねません。 もっとも、動画データなどの場合、ハード・ディスクに保存するというわけにも行きませんから、DVD系のディスクを利用する以外に手は無いわけですが。
話を戻します。 ≪会社で音楽を聴く計画≫を諦めて以降も、「内臓ドライブは、どうにかせにゃならんな」と思っていたので、パソコン・ショップの広告や、ネット通販には、ポツポツ目を通していました。 壊れたのは、≪CD-RWドライブ≫ですが、もはやCDドライブの時代ではなく、買い直すなら、≪DVDマルチ・ドライブ≫が最もお得という事は、すぐに分かりました。 ネット通販だと、書き込み機能が無い、≪DVD-ROMドライブ≫というのも売っていますが、値段がマルチと大差ない上に、バルク品ばかりで、素人の私は手を出さない方がよかろうと判断しました。
内臓ドライブには、接続方式の違いにより、≪シリアルATA(SATA)≫と≪ATAPI(PATA/IDE)≫の2タイプがある事は、3月にパソコンをバラした時に調べて知っていました。 私のパソコンの場合、タイプが古い、≪ATAPI≫の方です。 大抵の機種には、この二種類が用意されています。 値段は、同じ場合もあれば、異なっている場合もあります。 そういえば、ドライブ前面の色が黒か白かでも、機種が違うんですな。 私のパソコンは、スリム・タイプで、外側にカバーがかかるから、どっちでもいいんですが、同じデスクトップでも、タワー・タイプの場合、前面が剥き出しになるので、パソコン本体の色と合うか否かが重大問題になるらしいのです。 不思議な事に、黒と白で、値段が違う物もありました。 どういう根拠で値段をつけているのやら・・・。
あくまで、私の行動範囲内の店の話ですが、≪内臓DVDマルチ・ドライブ≫は、DVDビデオ再生ソフトが付属している物で5000円、付属していていない物で3000円が最安値でした。 「DVDマルチ・ドライブを買うからには、DVDビデオが見れなければ意味が無い」と思っていたので、そこの所は譲れない線です。 再生ソフトの付属が、値段の分かれ目になっている事は明らかで、ソフトだけ単独で買うと、8000円などという、目玉が飛び出る値段になっています。 いかに、付属ソフトがお得かが分かろうというもの。
実は、≪外付ドライブ≫も、幾つか検討したのです。 3月にバラして以降、パソコンから異音が発生し始め、パソコン自体の寿命が懸念されるようになったため、パソコンを買い替える事になっても、ドライブを使えるように、外付にしておいた方がいいのではないかと思ったのです。 外付には、デスク・トップ用の大きなタイプと、ノート・パソコン用のポータブル・タイプがあり、ポータブルの方が小さくて、高価です。 再生ソフト付だと、大体10000円くらい。 デスク・トップ用は、8000円くらい。 いずれにせよ、内臓に比べると、倍近くするわけだ。
ところが、調べを進めて行く内、外付は、内臓に比べて、性能が落ちる事が分かりました。 USBケーブルで繋ぐので、データ転送速度に限界があるらしいのです。 説明書にも、「DVDビデオを再生すると、映像・音声に飛びが出ます」などと、嫌な事が書いてあります。 しかも、それは、USB2.0の場合の話でして、私のパソコンはUSB1.1なので、はなから問題外でした。 まともに動くわけがねーっす。 ポータブルでは、元の転送速度にしてからが遅いので、更に悪くなる様子。 うーむ、外見のスマートさに騙されてはいけないんですなあ。 値段的にも腰が引けていたので、性能に問題がある事が分かった事で、スッパリ諦める事が出来て、却って良かったです。
さて、内蔵に戻りますが、再生ソフトがついている物が、店で5000円の所を、ネット通販では送料込みで4000円という所を見つけ、一旦は、それに決めかけました。 ところが、そこまで絞ってから、一ヶ月くらい買わなかったのです。 なんでかというと、この期に及んで、使い道がはっきり決まらなかったからです。 音楽CDをメモリー・プレーヤーに移す計画は、既に頓挫しており、データを光学ディスクに保存するつもりも無いわけですから、残るは、DVDビデオの再生だけですが、私が持っているDVDソフトは、映画が、≪スイング・ガールズ≫一本と、後はOVA数本だけ。
ああ、ちなみに、OVAというのは、≪オリジナル・ビデオ・アニメ≫の略で、テレビ放送されず、最初からレンタルとセルだけを目的に作られたアニメの事ですが、昨今はめっきり作られなくなり、この言葉自体が、もはや死語化しています。 私が持っている物も、マイナーな作品なので、もうほとんど見る事がありません。
あとは、母がごっそり持っている、ヨン様主演ドラマのDVDがありますが、そもそも、DVDが見たいなら、DVDプレーヤーは別にあるのであって、何もわざわざ、パソコンで見る必要は無いという気がせんでもなし。 よくよく考えると、内蔵ドライブなんぞ、別段、必需品ではないのです。 だからこそ、3年半の間、故障したまま、うっちゃらかしていても、何の支障も無かったわけでして。
いかんなあ。 ここまで検討を進めたのに、根本的な問題にぶつかってまいましたよ。 4000円という値段が、また微妙でして、些か高すぎるのです。 私の感覚だと、3000円と4000円の間には壁があり、4000円というと、「もう、ほとんど、5000円」というイメージがあるのです。 そして、5000円といえば、否が応でも思い浮かぶのが、関数電卓の苦い経験・・・。 「無駄遣いになるのでは・・・」と、気後れしてしまうんですな。 これが、3000円なら、たとえ無駄になっても、そんなに惜しいとは思わないんですが。
時折、パソコン・ショップの広告に、特売の内臓DVDドライブが出て、≪再生ソフト付 3000円≫などという値段がついていて、食い入るように眺め、実際に店にも行ってみるのですが、現物のパッケージを見ると、どうも怪しい。 型番をメーカーのサイトで調べてみると、「30日体験版」と書いてあるのです。 確かに、体験版であっても再生ソフトである事に変わりありませんが、これは一種の詐欺なのではありますまいか? 店で作るチラシより、メーカー・サイトの仕様表の方が信用できると思うので、買うのはやめておきました。
余談ですが、この種の事は、店員に聞いても、正確な情報が得られない事が多いです。 その時の特売商品だけでも、十数点もあるのですから、その中の一つの付属ソフトに何がついているかまで、知らないのは無理からぬ事。 その場でネットで検索してくれれば、まだいい方で、若い店員や女性店員の場合、調べようともせずに、「再生ソフトはついています」と断言するから怖い。 「自分は店員だから、客より詳しいのは当たり前だ」と、根拠の無い自信に満ちており、救いようがありません。 その商品について、買うか買わぬか、何ヶ月も検討を続けている客と、まるっきり興味が無い店員と、どちらが詳しいかは、容易に想像がつきそうなものなのですが。
「よし、つまり、何だな、いかに特売品でも、再生ソフト付のドライブは、3000円では買えないという事だな。 仕方がない、4000円出してネットで買うか」と、決心しかけた矢先、ネット上で交友している人から、ある情報を得ました。 それは、「再生ソフトなら、フリーソフトにいくらでもあるんじゃないの?」というもの。 これには、雷に打たれたようなショックを受けましたね。 単独で買えば、8000円くらいするソフトですから、フリーソフトにあるなど想像すらせず、調べた事もなかったのです。 早速、検索してみたら、ありましたよ。 何種類も。 信じられねーな、8000円が、タダかよ?
ここからは、早かったです。 先週の月曜日にフリーソフトの事を教えてもらって、火曜日にはもう、3000円のソフト無しドライブを買いに行きましたから。 本当は、交換作業の事を考えると、週末に買いたかったのですが、特売期間が木曜までだったので、ゆっくりしていられなかったのです。 こういう時に、時短で、早く帰宅できるのは好都合。 バイクではなく、車で会社に行き、帰りに店に寄って、買って来ました。
その日は説明書を読むだけに留め、翌日の夕食後、満を持して、交換作業をしました。 水曜で、本来なら、≪ナニコレ珍百景≫と≪臨場≫があるのですが、その日はサッカー中継で休み。 たっぷり時間が取れて、却って好都合でした。
CD-RWドライブの取り外しは、前に試した事があったので、心配していなかったのですが、電源コネクターがなかなか抜けなくて、思ったより手こずりました。 DVDドライブの取り付けは逆の手順でやっただけ。 背面のコネクター・ソケットは、両方とも全く同じ形状でした。 DVDドライブの方が、全長が3センチくらい短かったですが、短い分には問題ありません。
パソコンの蓋を閉める前に、アナログ・オーディオ・ケーブルと、CPUファンが干渉しているような気がして、隙間から覗きながら、干渉しないように取り回してみました。 これで、異音が発生しなくなれば、しめたものですが、そううまくは行かないかな?
付属ソフトのディスクを入れて、幾つかある体験版ソフトの内、再生ソフトだけをインストールしました。 早速、≪スイング・ガールズ≫を再生してみたのですが、映像は粗いし、動きは遅いし、音は飛び飛びで、見るに耐えません。 駄目ですな、これは。 30日で使えなくなるらしいですが、期限が切れ次第、アンインストールする事にします。
続いて、音楽CDを試すべく、図書館で借りて来た、エアロ・スミスの、≪ビッグ・ワンズ≫を入れてみました。 これは何の問題も無く再生成功。 そもそも、音楽CDなら、≪Windows Media Player≫を使えるので、ソフトが違うのです。
≪Windows Media Player≫では、映像の再生も出来るようですが、付属ソフト以上に映像が粗くて、とても見られたものではありませんでした。 ≪RealOne Player≫も似たり寄ったり。 こうなると、画質に期待が持てるのは、フリーソフトだけという事になりますが、もし、CPUの能力が足りないのなら、どんなソフトを入れても無駄という事になります。 CPUまで換えるくらいなら、パソコンごと買い直した方がいいので、まあ、それ以上の事は望まぬ方が華でしょう。
次の日の木曜日は、DVD再生のフリーソフトを入れてみました。 ≪VLC Media Player≫というもの。 ダウンロードとインストールの手順を、写真入りで説明してくれているサイトがあったので、その指示通りにやりました。 まったく、こういうサイトを作ってくれる人というのはありがたい。 天使に見えるね。
で、≪スイング・ガールズ≫を入れてみると、何と、絵はちゃんと映るし、音もまともに出ました。 動きの速い場面に来ると、少々モタつきますが、付属ソフトよりは、ずっと安定しています。 なんで、これがタダなのか、ほとほと不思議。 付属ソフトも、別に不良品というわけではなく、パソコンの性能が高ければ、正常に作動するのだと思います。 何せ、CPUの推奨性能が1.6GHzなのに、私のパソコンは933MHzしかないのです。
追い追い、他のフリーソフトも試してみるつもりですが、CPU・メモリー・液晶モニターの性能に限界があるので、どんなに良いソフトを使っても、専用DVDプレーヤーとテレビの組み合わせには追いつかないと思われます。 しかし、そう考えてみると、専用DVDプレーヤーというのは、5000円以下で買える商品の割には、高性能なんですなあ。
何はともあれ、内臓ドライブが復活したのは喜ばしい事です。 トレイが出て来るだけでも感動している有様ですから、いかに長い間、ドライブと縁が切れていたかが分かろうというもの。 これからは、放置しすぎで壊れないように、ちょこまか使う事にします。
「電気製品を買おうかな・・・」と思いつくと、何となく、心がそわそわして、普段と違った精神状態になりますな。 それでいて、全面的に楽しみにしているかというと、そういうわけではなく、「買うのはいいけど、説明書を読むのが面倒臭いなあ」とか、「本当に使い道があるのかね? 買ったはいいが、使わなかったじゃ、お金が勿体ないぞ」とか、いろんな抵抗も心に生じて来ます。 ≪嬉し恥かし≫という形容がありますが、≪嬉し面倒臭し≫とか、≪嬉し勿体なし≫とか、そういう言葉を使えば、的確な心理表現になるでしょうか。
ちなみに、私が今までに買った電気製品の中で、最も後悔したのが、≪関数電卓≫です。 「電卓を使って遊ぼう」という内容の本を読んで、軽薄にもその気になり、わざわざ、5000円も出して、函数電卓買って来たんですな。 馬鹿だねー。 で、その本の指示に従って、幾つの式を解き、「ほお~っ! 凄い凄い!」などと喜んだのも束の間、三日もしない内に飽きて、それっきり、関数計算なんぞ、一切やらなくなりました。 以降、ただの四則演算用に使ってますが、そんな計算なら、学生時代から持っていた古い電卓でも用は足りるわけで、性能を使いきれずにいる関数電卓にも、お蔵入りにしてしまった古い電卓にも、悪い事をしたと、今に至るも後悔し続けている次第です。
白状しますと、≪音楽キーボード≫も、買う前に予想したよりは、ずっと使用頻度が低いです。 一ヶ月間、全く触らない時もあり、これも気の毒と言えば気の毒。 使わないにしては、図体が大き過ぎて、「部屋の空間が勿体ない」と、常に感じています。 どうせ、左手なんか使えないんだから、全部で3オクターブ分くらいのキーがあれば充分だったんですよ。 ≪タッチ・レスポンス≫機能も、無くて良かったなあ。 どうせ、ピアノに昇進するわけじゃないんだから。 そう思うと、当時、もっと小さくて安い品があったので、やはり後悔するわけです。 ≪大は小を兼ねる≫というのは、必ずしも真理とは言えないわけだ。
おっと、何の話だ? そうそう、≪内臓DVDドライブ≫の話でしたな。 最近、テーマをすぐに忘れる傾向が強くて困ります。 しかも、途中で脱線するならまだ可愛気があるけれど、冒頭からまるで違う事を書いていて、「はっ!」と気付いて、慌てて引き戻すという重症ぶり。 相当には、頭の脈絡が齟齬を来たしていると思われます。 「はっ!」とはするけれど、こういうのは、≪アハ体験≫の内には入らないんでしょうねえ。
おっと、おっとおっと、また脱線しかけているではありませんか。 今回のテーマは、≪内臓DVDドライブ≫です。 今度は、ちゃんと書きます。 で、内臓DVDドライブをなんで買う事になったのかと言うと、話は今年の3月半ばに遡ります。 ≪会社で音楽を聴く計画≫というのに夢中になった時期があり、その時に、メモリー・プレーヤーを買おうとしたんですが、図書館から借りて来た音楽CDをメモリー・プレーヤーに移し変えるために、パソコンを介さなければならないという事で、久しぶりに、≪内臓CD-RWドライブ≫を使ってみたら、壊れていたんですな。 その後、職場の変化などが重なり、結局、≪会社で音楽を聴く計画≫は、ポシャったわけてすが、「内臓ドライブを壊れたままにしておいていいものだろうか・・・」という気がかりは、ずっと継続していたのです。
そもそも、いつ頃から壊れていたのかというと、買物記録ノートに拠れば、2005年の5月に、≪CD-R 25枚組≫を買っているので、その時にはまだ使えていたのは確か。 ところが、2006年の6月には、≪外付ハード・ディスク・ドライブ≫を買っていて、それを買った理由が、≪内臓ドライブの書き込み不良≫でしたから、その一年の間に、使えなくなったという事になります。 渋ちんの私の事ですから、内臓ドライブが壊れた事が分かった後も、相当長い間、代替記録手段の整備をためらっていたはずで、恐らく、2005年の夏頃には、既に壊れていたものと思われます。 日記の方を具さに調べれば、それに関する事件が記してあるかもしれませんが、面倒臭いのでパス。
つまり、≪内臓CD-RWドライブ≫を、2005年の夏頃からずっと使っていなくて、今年の3月に、3年半ぶりに使おうとしたら、書き込みだけでなく、音楽CDの再生も出来なくなっていた事が判明した。 それだけ分かっていただければ充分です。 今年3月に試した時には、トレイすら出て来なかったから、凄かった。 二日間くらい、何度もやりなおしていたら、ようやく開きましたが、音楽CDを入れても、読み取りません。 ディスクの回転音も聞こえない。 モーターが錆び付いていたんでしょうかねえ? 3年半も放置しておけば無理も無いか。
またまた脱線で申し訳ないですが、私のパソコンに元から付いていた、≪内臓CD-RWドライブ≫は、記録装置としては、ほとんど使えませんでした。 ≪使わなかった≫と言う以前に、≪使えなかった≫のです。 データの書き込みにやたらと時間がかかったり、書き込みそのものに失敗する事が多く、読み出すのにも時間がかかって、道具として、お話になりませんでした。
前に使っていたパソコンには、≪B'sクリップ≫というソフトがプレインストールされていて、割と気楽&手軽に使えたんですが、今のパソコンには入っておらず、前のパソコンで書きこんだデータはすべてパーに。 ≪B'sクリップ≫を単独で買うと、ン千円してしまうので、それはせず、≪WinCDR≫で済ませようとしたのがいけなかったんですな。 ≪WinCDR≫自体に問題があるとは言いませんが、パソコンと相性が悪かったんでしょう。
で、羹に懲りて膾を吹く事になり、今でも、CD-Rや、CD-RWに、データを書き込もうという気にはなれません。 ≪外付ハード・ディスク・ドライブ≫を買ってからは、そちらオンリーです。 憚りながら、光学ディスクにデータを保存している方々に御注意申し上げるが、くれぐれも、信用し過ぎない方が良いと思いますぞ。 写真データなんか、あっというまにディスクが何十枚にもなってしまうと思いますが、パソコンの買い替えの時に、同じ書き込みソフトが手に入らず、すべて作り直す事になりかねません。 もっとも、動画データなどの場合、ハード・ディスクに保存するというわけにも行きませんから、DVD系のディスクを利用する以外に手は無いわけですが。
話を戻します。 ≪会社で音楽を聴く計画≫を諦めて以降も、「内臓ドライブは、どうにかせにゃならんな」と思っていたので、パソコン・ショップの広告や、ネット通販には、ポツポツ目を通していました。 壊れたのは、≪CD-RWドライブ≫ですが、もはやCDドライブの時代ではなく、買い直すなら、≪DVDマルチ・ドライブ≫が最もお得という事は、すぐに分かりました。 ネット通販だと、書き込み機能が無い、≪DVD-ROMドライブ≫というのも売っていますが、値段がマルチと大差ない上に、バルク品ばかりで、素人の私は手を出さない方がよかろうと判断しました。
内臓ドライブには、接続方式の違いにより、≪シリアルATA(SATA)≫と≪ATAPI(PATA/IDE)≫の2タイプがある事は、3月にパソコンをバラした時に調べて知っていました。 私のパソコンの場合、タイプが古い、≪ATAPI≫の方です。 大抵の機種には、この二種類が用意されています。 値段は、同じ場合もあれば、異なっている場合もあります。 そういえば、ドライブ前面の色が黒か白かでも、機種が違うんですな。 私のパソコンは、スリム・タイプで、外側にカバーがかかるから、どっちでもいいんですが、同じデスクトップでも、タワー・タイプの場合、前面が剥き出しになるので、パソコン本体の色と合うか否かが重大問題になるらしいのです。 不思議な事に、黒と白で、値段が違う物もありました。 どういう根拠で値段をつけているのやら・・・。
あくまで、私の行動範囲内の店の話ですが、≪内臓DVDマルチ・ドライブ≫は、DVDビデオ再生ソフトが付属している物で5000円、付属していていない物で3000円が最安値でした。 「DVDマルチ・ドライブを買うからには、DVDビデオが見れなければ意味が無い」と思っていたので、そこの所は譲れない線です。 再生ソフトの付属が、値段の分かれ目になっている事は明らかで、ソフトだけ単独で買うと、8000円などという、目玉が飛び出る値段になっています。 いかに、付属ソフトがお得かが分かろうというもの。
実は、≪外付ドライブ≫も、幾つか検討したのです。 3月にバラして以降、パソコンから異音が発生し始め、パソコン自体の寿命が懸念されるようになったため、パソコンを買い替える事になっても、ドライブを使えるように、外付にしておいた方がいいのではないかと思ったのです。 外付には、デスク・トップ用の大きなタイプと、ノート・パソコン用のポータブル・タイプがあり、ポータブルの方が小さくて、高価です。 再生ソフト付だと、大体10000円くらい。 デスク・トップ用は、8000円くらい。 いずれにせよ、内臓に比べると、倍近くするわけだ。
ところが、調べを進めて行く内、外付は、内臓に比べて、性能が落ちる事が分かりました。 USBケーブルで繋ぐので、データ転送速度に限界があるらしいのです。 説明書にも、「DVDビデオを再生すると、映像・音声に飛びが出ます」などと、嫌な事が書いてあります。 しかも、それは、USB2.0の場合の話でして、私のパソコンはUSB1.1なので、はなから問題外でした。 まともに動くわけがねーっす。 ポータブルでは、元の転送速度にしてからが遅いので、更に悪くなる様子。 うーむ、外見のスマートさに騙されてはいけないんですなあ。 値段的にも腰が引けていたので、性能に問題がある事が分かった事で、スッパリ諦める事が出来て、却って良かったです。
さて、内蔵に戻りますが、再生ソフトがついている物が、店で5000円の所を、ネット通販では送料込みで4000円という所を見つけ、一旦は、それに決めかけました。 ところが、そこまで絞ってから、一ヶ月くらい買わなかったのです。 なんでかというと、この期に及んで、使い道がはっきり決まらなかったからです。 音楽CDをメモリー・プレーヤーに移す計画は、既に頓挫しており、データを光学ディスクに保存するつもりも無いわけですから、残るは、DVDビデオの再生だけですが、私が持っているDVDソフトは、映画が、≪スイング・ガールズ≫一本と、後はOVA数本だけ。
ああ、ちなみに、OVAというのは、≪オリジナル・ビデオ・アニメ≫の略で、テレビ放送されず、最初からレンタルとセルだけを目的に作られたアニメの事ですが、昨今はめっきり作られなくなり、この言葉自体が、もはや死語化しています。 私が持っている物も、マイナーな作品なので、もうほとんど見る事がありません。
あとは、母がごっそり持っている、ヨン様主演ドラマのDVDがありますが、そもそも、DVDが見たいなら、DVDプレーヤーは別にあるのであって、何もわざわざ、パソコンで見る必要は無いという気がせんでもなし。 よくよく考えると、内蔵ドライブなんぞ、別段、必需品ではないのです。 だからこそ、3年半の間、故障したまま、うっちゃらかしていても、何の支障も無かったわけでして。
いかんなあ。 ここまで検討を進めたのに、根本的な問題にぶつかってまいましたよ。 4000円という値段が、また微妙でして、些か高すぎるのです。 私の感覚だと、3000円と4000円の間には壁があり、4000円というと、「もう、ほとんど、5000円」というイメージがあるのです。 そして、5000円といえば、否が応でも思い浮かぶのが、関数電卓の苦い経験・・・。 「無駄遣いになるのでは・・・」と、気後れしてしまうんですな。 これが、3000円なら、たとえ無駄になっても、そんなに惜しいとは思わないんですが。
時折、パソコン・ショップの広告に、特売の内臓DVDドライブが出て、≪再生ソフト付 3000円≫などという値段がついていて、食い入るように眺め、実際に店にも行ってみるのですが、現物のパッケージを見ると、どうも怪しい。 型番をメーカーのサイトで調べてみると、「30日体験版」と書いてあるのです。 確かに、体験版であっても再生ソフトである事に変わりありませんが、これは一種の詐欺なのではありますまいか? 店で作るチラシより、メーカー・サイトの仕様表の方が信用できると思うので、買うのはやめておきました。
余談ですが、この種の事は、店員に聞いても、正確な情報が得られない事が多いです。 その時の特売商品だけでも、十数点もあるのですから、その中の一つの付属ソフトに何がついているかまで、知らないのは無理からぬ事。 その場でネットで検索してくれれば、まだいい方で、若い店員や女性店員の場合、調べようともせずに、「再生ソフトはついています」と断言するから怖い。 「自分は店員だから、客より詳しいのは当たり前だ」と、根拠の無い自信に満ちており、救いようがありません。 その商品について、買うか買わぬか、何ヶ月も検討を続けている客と、まるっきり興味が無い店員と、どちらが詳しいかは、容易に想像がつきそうなものなのですが。
「よし、つまり、何だな、いかに特売品でも、再生ソフト付のドライブは、3000円では買えないという事だな。 仕方がない、4000円出してネットで買うか」と、決心しかけた矢先、ネット上で交友している人から、ある情報を得ました。 それは、「再生ソフトなら、フリーソフトにいくらでもあるんじゃないの?」というもの。 これには、雷に打たれたようなショックを受けましたね。 単独で買えば、8000円くらいするソフトですから、フリーソフトにあるなど想像すらせず、調べた事もなかったのです。 早速、検索してみたら、ありましたよ。 何種類も。 信じられねーな、8000円が、タダかよ?
ここからは、早かったです。 先週の月曜日にフリーソフトの事を教えてもらって、火曜日にはもう、3000円のソフト無しドライブを買いに行きましたから。 本当は、交換作業の事を考えると、週末に買いたかったのですが、特売期間が木曜までだったので、ゆっくりしていられなかったのです。 こういう時に、時短で、早く帰宅できるのは好都合。 バイクではなく、車で会社に行き、帰りに店に寄って、買って来ました。
その日は説明書を読むだけに留め、翌日の夕食後、満を持して、交換作業をしました。 水曜で、本来なら、≪ナニコレ珍百景≫と≪臨場≫があるのですが、その日はサッカー中継で休み。 たっぷり時間が取れて、却って好都合でした。
CD-RWドライブの取り外しは、前に試した事があったので、心配していなかったのですが、電源コネクターがなかなか抜けなくて、思ったより手こずりました。 DVDドライブの取り付けは逆の手順でやっただけ。 背面のコネクター・ソケットは、両方とも全く同じ形状でした。 DVDドライブの方が、全長が3センチくらい短かったですが、短い分には問題ありません。
パソコンの蓋を閉める前に、アナログ・オーディオ・ケーブルと、CPUファンが干渉しているような気がして、隙間から覗きながら、干渉しないように取り回してみました。 これで、異音が発生しなくなれば、しめたものですが、そううまくは行かないかな?
付属ソフトのディスクを入れて、幾つかある体験版ソフトの内、再生ソフトだけをインストールしました。 早速、≪スイング・ガールズ≫を再生してみたのですが、映像は粗いし、動きは遅いし、音は飛び飛びで、見るに耐えません。 駄目ですな、これは。 30日で使えなくなるらしいですが、期限が切れ次第、アンインストールする事にします。
続いて、音楽CDを試すべく、図書館で借りて来た、エアロ・スミスの、≪ビッグ・ワンズ≫を入れてみました。 これは何の問題も無く再生成功。 そもそも、音楽CDなら、≪Windows Media Player≫を使えるので、ソフトが違うのです。
≪Windows Media Player≫では、映像の再生も出来るようですが、付属ソフト以上に映像が粗くて、とても見られたものではありませんでした。 ≪RealOne Player≫も似たり寄ったり。 こうなると、画質に期待が持てるのは、フリーソフトだけという事になりますが、もし、CPUの能力が足りないのなら、どんなソフトを入れても無駄という事になります。 CPUまで換えるくらいなら、パソコンごと買い直した方がいいので、まあ、それ以上の事は望まぬ方が華でしょう。
次の日の木曜日は、DVD再生のフリーソフトを入れてみました。 ≪VLC Media Player≫というもの。 ダウンロードとインストールの手順を、写真入りで説明してくれているサイトがあったので、その指示通りにやりました。 まったく、こういうサイトを作ってくれる人というのはありがたい。 天使に見えるね。
で、≪スイング・ガールズ≫を入れてみると、何と、絵はちゃんと映るし、音もまともに出ました。 動きの速い場面に来ると、少々モタつきますが、付属ソフトよりは、ずっと安定しています。 なんで、これがタダなのか、ほとほと不思議。 付属ソフトも、別に不良品というわけではなく、パソコンの性能が高ければ、正常に作動するのだと思います。 何せ、CPUの推奨性能が1.6GHzなのに、私のパソコンは933MHzしかないのです。
追い追い、他のフリーソフトも試してみるつもりですが、CPU・メモリー・液晶モニターの性能に限界があるので、どんなに良いソフトを使っても、専用DVDプレーヤーとテレビの組み合わせには追いつかないと思われます。 しかし、そう考えてみると、専用DVDプレーヤーというのは、5000円以下で買える商品の割には、高性能なんですなあ。
何はともあれ、内臓ドライブが復活したのは喜ばしい事です。 トレイが出て来るだけでも感動している有様ですから、いかに長い間、ドライブと縁が切れていたかが分かろうというもの。 これからは、放置しすぎで壊れないように、ちょこまか使う事にします。
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