万博報道
なぜか分かりませんが、連休に入ると、作文意欲が減退します。 ここ半年ばかり、それでなくても減退していたので、ますます減退した事で、もはや、風前の灯ですな。 一円の得にもならなければ、「書いてよかった」と感動するような報いも無いのに、なぜ、少なからぬ時間を割いて、こんな物を書かねばならんのか、よくよく考えると、実におかしな話です。
これといって書く事が無いので、時事ネタでも取り上げますか。 今、時事ニュースといったら、やはり、≪上海万博≫でしょうな。 ちなみに、中国語では、万国博覧会の事を、≪世界博覧会≫と言います。 略して、≪世博≫。 今、中国のポータル・サイトに行くと、この二文字がたくさん踊っているので、それだけでも見に行くと宜しい。
普通、外国で行なわれる万博を日本のマスコミが報道する事は無いのですが、なぜか、今回は大騒ぎしています。 例のPR曲盗作騒ぎで、揶揄・嘲弄といった批判主体で始めた報道が、いつまのにか、万博の規模に圧倒され、華やかな雰囲気に呑み込まれて、万博そのものの報道にまで突入してしまったのでしょう。
何とか粗探しをして、中国批判に話を持って行こうと、眉を寄せて難しい顔をしている男性キャスターの横で、女子アナが、「こうやって見ていると、やっぱり、行ってみたいですね」とニコニコ笑っている、その落差が面白いです。 日本のマスコミよ、下司の勘ぐりだけでは、これからの世界を眺望する事はできんぞ。
日本のマスコミが上海万博について報じる時、≪中国が、国の威信をかけて…≫という形容が枕詞のように使われていますが、そういう見方自体が、すでに見当外れだっつーのよ。 万博は、中国にとって、第一に、≪お祭り≫であり、第二に、≪商売≫なのであって、国威発揚なんぞは下位目的に過ぎません。 アメリカに代わり、経済で世界の中心になりつつある中国にとって、国の威信など、「間に合っている」のであって、そんな物のためだけに、わざわざ大金投じて、万博なんて開くものですか。
そもそも、万博は、参加国全てが力を合わせて催すものであり、開催国の威信がどうのこうのと論じるような物ではありますまい。 なぜ、素直に、≪お祭り≫の部分を見ようとしないのか、実に不可思議。 いや、不可思議ではないか。 日本のマスコミの考えている事は、スケスケに見抜けます。 ただ、外国でやっている華やかなお祭りに、ケチをつけたいだけなんだろう? まったく、下賎だねえ。 腹綿が腐っているにも程がある。 親の顔が見たい。 大方、親父もお袋も、下司野郎なんだろう。
凄いと思うのは、「華やかな万博の陰で、貧富の格差や、少数民族問題を抱えている」といった報道の仕方です。 わはははは! 馬鹿か、おまいら? それと万博と、何の関係があるんだ? もし、日本で万博をやった時、外国のマスコミが、「日本では、華やかな万博の陰で、貧富の格差や、米軍基地問題を抱えている」なんて報道してたら、「何を頓珍漢な事を言ってやがる。 頭おかしいんじゃないのか?」と思うだろう。 それと同じ事を、自分達がやってる事に気づかんか? しかも、テレビも新聞も、全く同じような報道。 どこかで、ニュースの雛形でも配信しとるんかいのう?
低劣極まりない粗探しなんかしていないで、各パビリオンの展示内容でも報道せえよ。 日本のマスコミの主張なんていう、本来中身スッカラカンなものは、どうでもいいんですよ。 知りたいのは、「上海万博に行くと、どんな展示が見られるか」に尽きます。 実際に行ける人は少ないから、それをテレビで見たいわけですよ。
テレビ局も馬鹿だねえ。 横並びで、批判なんぞ繰り広げとらんと、パビリオンのリポートを中心に、≪良識的≫な報道をすれば、下司報道にうんざりしている良識的な視聴者は、みんなその局へチャンネルを合わせるから、楽々と他局を出し抜けるのに。 他と同じ事をやっていて、何の得があるのさ?
一方、新聞ですが、そちらには、あまり期待していません。 特集を組んでも、せいぜい写真が十数枚って所でしょう? そんなんじゃ、万博の雰囲気は味わえませんからのう。 万博は、「見てなんぼ」のイベントですから、紙メディアは、もともと不利なんですな。 逆に言えば、写真と文章だけで、万博の雰囲気を伝えられれば、それは大変な技量という事になりますが、「中国館と日本館の事を、ちょこちょこっと書いておけば、それでいいよ」程度の認識では、とてもじゃないが、期待するだけ損というものでしょう。
しかしねえ、冒頭で書いたように、本来、外国で行なわれる万博について、報道される事は、異例なのです。 だって、今までに外国で行なわれた万博の報道って、見た事、読んだ事ありますか? 無いでしょう? 私も、20年以上前に、カナダのどこかの都市で開かれたのを聞いただけで、それ以外となると、大昔の、パリ万博あたりまで、すっ飛んでしまいます。 やっていないはずはないと思うんですよ。 だけど、日本国内に報道されないから、知りようが無いのです。 まさか、世界中で、日本ばかりが、万博開催大好き国というわけでもなかでしょう。
また、外国で万博が行なわれていると知ったとしても、普通、行きません。 地続きで近ければともかく、飛行機を使わなければならないとなると、入場料以前に、旅費やら滞在費の方で、大変な出費になってしまいます。 そうまでして見に行くほど、万博は面白いわけではないと思うのですよ。 あの、日本国内で伝説と化している、≪大阪万博≫でも、外国から、純粋に万博目的で来た客というのは、何%もいなかったんじゃないでしょうか。 確かに外国人はたくさん場内を歩いていた。 しかし、その大半は、各国パビリオンの関係者や、社用で日本に来ていた駐在員と、その家族だったと思います。
まして、≪つくば科学博≫や、≪大阪花博≫、≪愛知万博≫などは、万博とは言うものの、べたべたの国内イベントだったのであって、それが開かれている事を、外国で知っている人は、非常に少数だったと思います。 ニュースでやらんでしょう、外国の万博なんて。 大昔と違って、新技術が開発されると、すぐに知れ渡りますから、万博でしか見られない目新しい展示物というのが、なかなか用意できないのです。
≪愛知万博≫は、ごく最近なので、記憶に新しいですが、国内博と言うのさえ不適当で、地元博とでも言うべき、強烈なローカル・イメージがありました。 私は隣の県に住んでますが、結局、行く気になりませんでした。 見たい物が、冷凍マンモスだけじゃねえ・・・。 実用性ゼロのコミューターとか、リニア・モーター・カーの試作車とか、そんな物見ても、知識の足しにはなりませんし。 入場者数は目標を上回り、商売としては成功したわけですが、地元の人達が何度も足を運んだから、のべ入場者数を稼げたのであって、決して日本全国から満遍なく観覧者が集まったわけではないと思います。
この事情は、外国で行なわれる万博でも同じなわけで、今回の上海万博も、日本以外では、ほとんど、報道されていないと思います。 パビリオンを出展している国でも、せいぜい、開幕と閉幕の時に、簡単なニュースを流す程度じゃないでしょうか。 オリンピックやワールド・カップと違うのは、メダル競争があるわけではないので、動物的な興奮を誘引しないんですな。
だからねえ、今回の日本のマスコミの食いつき方は、異常だというのですよ。 よっぽど、盗作騒ぎが気に入ったんでしょうな。 下司の下司たるゆえんで、鬼の首でも獲ったようにはしゃいでいたのが、軒に関わってしまったために、母屋にも入らざるを得なくなり、異例の報道態勢となったわけだ。
ちなみに、私は、上海万博そのものには、あまり興味がありません。 どうせ行けないので、知っても虚しいだけですな。 今のところ、各パビリオンの情報も入って来ないし。 日本館の情報は流れてますが、バイオリンを弾くロボットなどと聞くと、否が応でも、≪つくば科学博≫を思い出しますねえ。 素人目に見ると、あの頃から大して進歩していないような気もしますが。
そもそも、もし、上海に行くのであれば、万博よりも、他の所を観光するのが先決。 いや、その前に、もし中国に行くのであれば、上海より先に、開封やら、長安やら、洛陽やら行って、涙下さなければ、勿体無いではありませんか。 ≪三国志演義≫しか知らないミーハーですら、成都や南京、赤壁、五丈原を見る前に、上海に行って何とする?
いや、まあ、結局、行けないから、こんな事を考えても無駄なんですけど。
これといって書く事が無いので、時事ネタでも取り上げますか。 今、時事ニュースといったら、やはり、≪上海万博≫でしょうな。 ちなみに、中国語では、万国博覧会の事を、≪世界博覧会≫と言います。 略して、≪世博≫。 今、中国のポータル・サイトに行くと、この二文字がたくさん踊っているので、それだけでも見に行くと宜しい。
普通、外国で行なわれる万博を日本のマスコミが報道する事は無いのですが、なぜか、今回は大騒ぎしています。 例のPR曲盗作騒ぎで、揶揄・嘲弄といった批判主体で始めた報道が、いつまのにか、万博の規模に圧倒され、華やかな雰囲気に呑み込まれて、万博そのものの報道にまで突入してしまったのでしょう。
何とか粗探しをして、中国批判に話を持って行こうと、眉を寄せて難しい顔をしている男性キャスターの横で、女子アナが、「こうやって見ていると、やっぱり、行ってみたいですね」とニコニコ笑っている、その落差が面白いです。 日本のマスコミよ、下司の勘ぐりだけでは、これからの世界を眺望する事はできんぞ。
日本のマスコミが上海万博について報じる時、≪中国が、国の威信をかけて…≫という形容が枕詞のように使われていますが、そういう見方自体が、すでに見当外れだっつーのよ。 万博は、中国にとって、第一に、≪お祭り≫であり、第二に、≪商売≫なのであって、国威発揚なんぞは下位目的に過ぎません。 アメリカに代わり、経済で世界の中心になりつつある中国にとって、国の威信など、「間に合っている」のであって、そんな物のためだけに、わざわざ大金投じて、万博なんて開くものですか。
そもそも、万博は、参加国全てが力を合わせて催すものであり、開催国の威信がどうのこうのと論じるような物ではありますまい。 なぜ、素直に、≪お祭り≫の部分を見ようとしないのか、実に不可思議。 いや、不可思議ではないか。 日本のマスコミの考えている事は、スケスケに見抜けます。 ただ、外国でやっている華やかなお祭りに、ケチをつけたいだけなんだろう? まったく、下賎だねえ。 腹綿が腐っているにも程がある。 親の顔が見たい。 大方、親父もお袋も、下司野郎なんだろう。
凄いと思うのは、「華やかな万博の陰で、貧富の格差や、少数民族問題を抱えている」といった報道の仕方です。 わはははは! 馬鹿か、おまいら? それと万博と、何の関係があるんだ? もし、日本で万博をやった時、外国のマスコミが、「日本では、華やかな万博の陰で、貧富の格差や、米軍基地問題を抱えている」なんて報道してたら、「何を頓珍漢な事を言ってやがる。 頭おかしいんじゃないのか?」と思うだろう。 それと同じ事を、自分達がやってる事に気づかんか? しかも、テレビも新聞も、全く同じような報道。 どこかで、ニュースの雛形でも配信しとるんかいのう?
低劣極まりない粗探しなんかしていないで、各パビリオンの展示内容でも報道せえよ。 日本のマスコミの主張なんていう、本来中身スッカラカンなものは、どうでもいいんですよ。 知りたいのは、「上海万博に行くと、どんな展示が見られるか」に尽きます。 実際に行ける人は少ないから、それをテレビで見たいわけですよ。
テレビ局も馬鹿だねえ。 横並びで、批判なんぞ繰り広げとらんと、パビリオンのリポートを中心に、≪良識的≫な報道をすれば、下司報道にうんざりしている良識的な視聴者は、みんなその局へチャンネルを合わせるから、楽々と他局を出し抜けるのに。 他と同じ事をやっていて、何の得があるのさ?
一方、新聞ですが、そちらには、あまり期待していません。 特集を組んでも、せいぜい写真が十数枚って所でしょう? そんなんじゃ、万博の雰囲気は味わえませんからのう。 万博は、「見てなんぼ」のイベントですから、紙メディアは、もともと不利なんですな。 逆に言えば、写真と文章だけで、万博の雰囲気を伝えられれば、それは大変な技量という事になりますが、「中国館と日本館の事を、ちょこちょこっと書いておけば、それでいいよ」程度の認識では、とてもじゃないが、期待するだけ損というものでしょう。
しかしねえ、冒頭で書いたように、本来、外国で行なわれる万博について、報道される事は、異例なのです。 だって、今までに外国で行なわれた万博の報道って、見た事、読んだ事ありますか? 無いでしょう? 私も、20年以上前に、カナダのどこかの都市で開かれたのを聞いただけで、それ以外となると、大昔の、パリ万博あたりまで、すっ飛んでしまいます。 やっていないはずはないと思うんですよ。 だけど、日本国内に報道されないから、知りようが無いのです。 まさか、世界中で、日本ばかりが、万博開催大好き国というわけでもなかでしょう。
また、外国で万博が行なわれていると知ったとしても、普通、行きません。 地続きで近ければともかく、飛行機を使わなければならないとなると、入場料以前に、旅費やら滞在費の方で、大変な出費になってしまいます。 そうまでして見に行くほど、万博は面白いわけではないと思うのですよ。 あの、日本国内で伝説と化している、≪大阪万博≫でも、外国から、純粋に万博目的で来た客というのは、何%もいなかったんじゃないでしょうか。 確かに外国人はたくさん場内を歩いていた。 しかし、その大半は、各国パビリオンの関係者や、社用で日本に来ていた駐在員と、その家族だったと思います。
まして、≪つくば科学博≫や、≪大阪花博≫、≪愛知万博≫などは、万博とは言うものの、べたべたの国内イベントだったのであって、それが開かれている事を、外国で知っている人は、非常に少数だったと思います。 ニュースでやらんでしょう、外国の万博なんて。 大昔と違って、新技術が開発されると、すぐに知れ渡りますから、万博でしか見られない目新しい展示物というのが、なかなか用意できないのです。
≪愛知万博≫は、ごく最近なので、記憶に新しいですが、国内博と言うのさえ不適当で、地元博とでも言うべき、強烈なローカル・イメージがありました。 私は隣の県に住んでますが、結局、行く気になりませんでした。 見たい物が、冷凍マンモスだけじゃねえ・・・。 実用性ゼロのコミューターとか、リニア・モーター・カーの試作車とか、そんな物見ても、知識の足しにはなりませんし。 入場者数は目標を上回り、商売としては成功したわけですが、地元の人達が何度も足を運んだから、のべ入場者数を稼げたのであって、決して日本全国から満遍なく観覧者が集まったわけではないと思います。
この事情は、外国で行なわれる万博でも同じなわけで、今回の上海万博も、日本以外では、ほとんど、報道されていないと思います。 パビリオンを出展している国でも、せいぜい、開幕と閉幕の時に、簡単なニュースを流す程度じゃないでしょうか。 オリンピックやワールド・カップと違うのは、メダル競争があるわけではないので、動物的な興奮を誘引しないんですな。
だからねえ、今回の日本のマスコミの食いつき方は、異常だというのですよ。 よっぽど、盗作騒ぎが気に入ったんでしょうな。 下司の下司たるゆえんで、鬼の首でも獲ったようにはしゃいでいたのが、軒に関わってしまったために、母屋にも入らざるを得なくなり、異例の報道態勢となったわけだ。
ちなみに、私は、上海万博そのものには、あまり興味がありません。 どうせ行けないので、知っても虚しいだけですな。 今のところ、各パビリオンの情報も入って来ないし。 日本館の情報は流れてますが、バイオリンを弾くロボットなどと聞くと、否が応でも、≪つくば科学博≫を思い出しますねえ。 素人目に見ると、あの頃から大して進歩していないような気もしますが。
そもそも、もし、上海に行くのであれば、万博よりも、他の所を観光するのが先決。 いや、その前に、もし中国に行くのであれば、上海より先に、開封やら、長安やら、洛陽やら行って、涙下さなければ、勿体無いではありませんか。 ≪三国志演義≫しか知らないミーハーですら、成都や南京、赤壁、五丈原を見る前に、上海に行って何とする?
いや、まあ、結局、行けないから、こんな事を考えても無駄なんですけど。
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