甦るパラボラ
とうとう、地デジ化してしまいました。 何度も書いているように、ケーブル・テレビ会社が、あと3年半の間は、デジタルをアナログに変換してくれるので、うちの場合、今までのアナログ・テレビでも、見続ける事ができます。
ただし、デジアナ放送になったら、チャンネル数が半減しました。 今まで見られたチャンネルが見られなくなると、ますます以て、地デジ化が恨めしい。 しかし、これでは、NHKのBSが見られる以外は、わざわざ、ケーブルを入れている意味が無く、契約解消者が続出するのではないかと思われます。 地デジ・チューナーとアンテナは買わなければなりませんが、月々の払いは要りませんからのう。
居間のテレビだけにつけてある、デジ・パック契約のセット・トップ・ボックスの方は、逆に、操作がややこしくなってしまって、頭が大混乱に陥っています。 私にも分からないのですから、母に分かるはずが無く、早晩、「こんなの、使えない」と音を上げるのではないかと思われます。
具体的に指摘すると、今自分が見ている映像の出元が、テレビなのか、セット・トップ・ボックスなのか、レコーダーなのか、迷う事が、尋常でなく多い。 更に、セット・トップ・ボックスには、地デジ、BS、CSの3種が、レコーダーには、地デジ、デジアナの2種があり、どれがどれだか、もうごっちゃごちゃ。
両方で見れる地デジですが、セット・トップ・ボックスの方で見ると、全て綺麗に映るのに、レコーダーで見ると、東京キー局が不安定で、テレビ東京とテレビ朝日は、部分的にスクランブルが掛かったような画面になり、フジに至っては、「放送されていません」などという表示が出やがります。 嘘をつくな、レコーダーよ。 フジテレビが放送していないわけがないだろう。
画像が乱れているのが原因で、予約録画の失敗が頻発。 「電波が安定していないので、録画できません」という表示が出るのです。 まったく、余計な事を! 乱れてたって、大体の映像と音声は分かるんだから、予約した通り、録画すればいいんだよ! 機械ごときに、そんな判断までは、求めておらん。 砂嵐だろうが、スクランブルだろうが、時間がくれば、素直に録画した、ビデオ・デッキの爪の垢でもせんじて飲むが良い!
ダブル・チューナー機にしたのも失敗でした。 表録画と裏録画をいちいち考えて予約しなければならず、煩瑣な事この上無し。 ケーブルのセット・トップ・ボックスの放送を録画する時には、外部入力を使うのですが、外部入力の時には、表録画しかできないなど、制約が多すぎます。 結局、同時録画は怖くて使えないので、重ならないように人間の方で配慮しているわけで、これでは、シングル・チューナー機と変わりません。 これは、まごうかたなく、ガラパゴス製品ですなあ。
とまあ、地デジ化の弊害に対する怒りは、このくらいにして・・・、その後しばらくして、家の中で、テレビに関して、別の動きがありました。
地デジ化以降、無用の長物になっていた、アナログ用のBSアンテナですが、ふと、「もしかしたら、BSデジタル放送が映るのではないか?」と思い、駄目元で、父の部屋のテレビに繋いでみたのです。 そしたら、果たして、映りました! しかも、期待していたNHKのBS2局だけでなく、民放5局のBS放送まで! 更に、BS11と、TwellVも!
「何で、そんな事に驚いているのか」と思うでしょうが、何を隠そう、私は今の今まで、民放BSというのは、有料放送だとばかり思い込んでいたのです。 居間のテレビで、ケーブルのデジ・パック契約をした時から見始めたので、てっきり、有料契約だとばかり。 慌てて調べてみたら、あーた、ロハもロハ、思いっきり、無料じゃありませんか。 知らなかった・・・。 何たる不覚!
私の部屋には、そもそも、デジタル・チューナーが無いので、どうせ、見られなかったわけですが、父の部屋では、去年の9月から、デジタル・チューナー付きのレコーダーがあったわけで、10ヶ月以上も、見られるものを見て来なかった事になります。 BSのアンテナ線は、テレビのすぐ後ろに、吊るしてあったというのに・・・。 ええい、勿体無い! 口惜しい!
それにしても、アナログ用のアンテナが、角度も変えんと、そのままデジタルに使えるというのは、何だか、いい加減な感じがしないでもなし。 ちなみに、CSの方は、よく分からんチャンネルが、いくつか出ただけでした。 でも、映るという事は、CSにも対応しているわけですなあ。 やるな、アナログ・アンテナ。
思い起こせば、このパラボラ・アンテナ、かれこれ、20年以上前に、母が、「NHKの衛星放送を見たい」と言い出して、近所の電気屋さんにつけて貰った物です。 アナログBSチューナーとセット。 その時、電気屋さんが母に、「チューナー単体ではなく、ビデオ付きの方が、いいんじゃないですか?」と訊いたそうなのですが、機械に疎い母の事とて、その言葉の意味が分からず、単体チューナーを買ってしまいました。
隣の芝生は青く見えるもの。 母が見ていると、私も見たくなって、別売部品の出力コンバーターを取り寄せて、チューナーに取り付け、自分の部屋まで線を引いて、普通のテレビで見ていました。 この方式だと、チューナーは母の部屋にあるので、チャンネルを自分で変えられないのですが、私も母も、最初の頃は、衛星第二しか見なかったので、問題はありませんでした。
その後、私の部屋のビデオ・デッキをBS対応機に買い換えて、チューナーを介さずに線を直結できるようになり、チャンネルも変えられるようになって、WOWWOWの無料アニメなど見まくりましたが、それが、1990年代の終わり頃です。
更にその後、ケーブル・テレビを入れてからは、NHKの衛星放送は、ケーブルの方でも見られるようになったのですが、私は相変わらず、アンテナから来ている電波で、ビデオ録画をしていました。 衛星第二は≪BS11≫という表示で、それが覚えやすかったからです。 ケーブルの方では、≪C30≫でした。 ちなみに、現在、≪BS11≫というと、民放BSの無料放送局の事を指しますが、はっきり言って、紛らわしく、私同様、混乱している人が、結構いると思います。
とまあ、そんなわけで、アンテナ自体は、地デジ化寸前まで、アナログBS用として、現役でした。 それが、半月休んだだけで、今度は、デジタル用として、復活したというわけです。 いやはや、涙ぐましいほどの献身ぶりではありませんか。
話を現在に戻しますが、父の部屋で味を占めた私は、翌日、母の部屋の、地デジ・BS・CS環境の構築に取り組みました。 BSのアンテナ線は、私の部屋と、母の部屋にも来ているので、チューナーさえ買ってくれば、すぐにも見られるわけです。 父の部屋で、チャンネル数が飛躍的に増えた話を母が聞けば、不満を漏らすに決まっているので、さっさと解決してしまおうという算段。
最初、居間にあるケーブルのセット・トップ・ボックスを母の部屋に移し、居間の方は、レコーダーのみにするつもりで、居間まで、BSアンテナ線を引っ張ろうと考えていました。 これなら、新規出費は、アンテナ・コードだけで済みますから。
しかし、よく考えてみると、私と違って、母は値札を見ずに買い物をするような性格なので、出費を抑えてやったからといって、不平こそ言え、ありがたさなど、鼠の小指の爪の先ほども感じないに違いありません。 わざわざ、苦労して、文句を言われたのでは適わぬ。 で、方針変更し、居間の布陣には手をつけず、母の部屋にチューナーだけをつける事にしました。
家電量販店へ行って、チューナーを探しましたが、ご存知の通り、今は、地デジ化の駆け込み需要の余波で、チューナーはどこも品切れ状態。 特に、5000円くらいのは、サンプル品も置いて無い有様です。 もっとも、ただの地デジ・チューナーでは、せっかくのBSアンテナ線を活かせないので、地デジ・BS・CSチューナーでなければならず、それだと、あったとしても、12000円くらいするはずです。
レコーダーなら、いくらでも並んでいますが、最低でも、25000円くらいしますし、レコーダーが2台もあったのでは、無駄もいいところ。 第一、操作法が覚えられずに、母が混乱するのは必至。 私としても、立て続けに、大掛かりな買い物をするのは気が進みません。
で、「ネットで買うか・・・」と諦めかけた頃、、とある店で、地デジ・BS・CSチューナーが、一箱だけ売れ残っているのを発見しました。 DX BROADTECの≪DIR3100≫という機種。 11800円。 何が気に入ったといって、外箱が小さいのが気に入りました。 これなら、しまっておくのに、場所を取りません。 ちなみに、家に帰ってから調べたら、この機種、ネット通販では、最低、15500円はするそうで、相当、お得な買い物をした事が判明しました。
レコーダーに比べ、非常に単純な機械なので、配線や設定も簡単でした。 テレビ内臓のアナログ・チューナーは全く使わず、常時、外部入力にしておいて、地デジ・BS・CSチューナーの方の映像を見る事になります。 これで、父の部屋同様、チャンネル数が、3倍くらいに増えたので、母も満足でしょう。 ちなみに、料金は全額、母に払わせました。 そうそう、補助してばかりもいられませんから。
これで、残るは、私の部屋だけですが、今のところ、何もする気はありません。 なぜというに、仕事が忙しくなってしまったので、テレビを見ている暇が無いからです。 見もしないのに、チャンネルを増やしても、無意味ですからのう。
ただし、デジアナ放送になったら、チャンネル数が半減しました。 今まで見られたチャンネルが見られなくなると、ますます以て、地デジ化が恨めしい。 しかし、これでは、NHKのBSが見られる以外は、わざわざ、ケーブルを入れている意味が無く、契約解消者が続出するのではないかと思われます。 地デジ・チューナーとアンテナは買わなければなりませんが、月々の払いは要りませんからのう。
居間のテレビだけにつけてある、デジ・パック契約のセット・トップ・ボックスの方は、逆に、操作がややこしくなってしまって、頭が大混乱に陥っています。 私にも分からないのですから、母に分かるはずが無く、早晩、「こんなの、使えない」と音を上げるのではないかと思われます。
具体的に指摘すると、今自分が見ている映像の出元が、テレビなのか、セット・トップ・ボックスなのか、レコーダーなのか、迷う事が、尋常でなく多い。 更に、セット・トップ・ボックスには、地デジ、BS、CSの3種が、レコーダーには、地デジ、デジアナの2種があり、どれがどれだか、もうごっちゃごちゃ。
両方で見れる地デジですが、セット・トップ・ボックスの方で見ると、全て綺麗に映るのに、レコーダーで見ると、東京キー局が不安定で、テレビ東京とテレビ朝日は、部分的にスクランブルが掛かったような画面になり、フジに至っては、「放送されていません」などという表示が出やがります。 嘘をつくな、レコーダーよ。 フジテレビが放送していないわけがないだろう。
画像が乱れているのが原因で、予約録画の失敗が頻発。 「電波が安定していないので、録画できません」という表示が出るのです。 まったく、余計な事を! 乱れてたって、大体の映像と音声は分かるんだから、予約した通り、録画すればいいんだよ! 機械ごときに、そんな判断までは、求めておらん。 砂嵐だろうが、スクランブルだろうが、時間がくれば、素直に録画した、ビデオ・デッキの爪の垢でもせんじて飲むが良い!
ダブル・チューナー機にしたのも失敗でした。 表録画と裏録画をいちいち考えて予約しなければならず、煩瑣な事この上無し。 ケーブルのセット・トップ・ボックスの放送を録画する時には、外部入力を使うのですが、外部入力の時には、表録画しかできないなど、制約が多すぎます。 結局、同時録画は怖くて使えないので、重ならないように人間の方で配慮しているわけで、これでは、シングル・チューナー機と変わりません。 これは、まごうかたなく、ガラパゴス製品ですなあ。
とまあ、地デジ化の弊害に対する怒りは、このくらいにして・・・、その後しばらくして、家の中で、テレビに関して、別の動きがありました。
地デジ化以降、無用の長物になっていた、アナログ用のBSアンテナですが、ふと、「もしかしたら、BSデジタル放送が映るのではないか?」と思い、駄目元で、父の部屋のテレビに繋いでみたのです。 そしたら、果たして、映りました! しかも、期待していたNHKのBS2局だけでなく、民放5局のBS放送まで! 更に、BS11と、TwellVも!
「何で、そんな事に驚いているのか」と思うでしょうが、何を隠そう、私は今の今まで、民放BSというのは、有料放送だとばかり思い込んでいたのです。 居間のテレビで、ケーブルのデジ・パック契約をした時から見始めたので、てっきり、有料契約だとばかり。 慌てて調べてみたら、あーた、ロハもロハ、思いっきり、無料じゃありませんか。 知らなかった・・・。 何たる不覚!
私の部屋には、そもそも、デジタル・チューナーが無いので、どうせ、見られなかったわけですが、父の部屋では、去年の9月から、デジタル・チューナー付きのレコーダーがあったわけで、10ヶ月以上も、見られるものを見て来なかった事になります。 BSのアンテナ線は、テレビのすぐ後ろに、吊るしてあったというのに・・・。 ええい、勿体無い! 口惜しい!
それにしても、アナログ用のアンテナが、角度も変えんと、そのままデジタルに使えるというのは、何だか、いい加減な感じがしないでもなし。 ちなみに、CSの方は、よく分からんチャンネルが、いくつか出ただけでした。 でも、映るという事は、CSにも対応しているわけですなあ。 やるな、アナログ・アンテナ。
思い起こせば、このパラボラ・アンテナ、かれこれ、20年以上前に、母が、「NHKの衛星放送を見たい」と言い出して、近所の電気屋さんにつけて貰った物です。 アナログBSチューナーとセット。 その時、電気屋さんが母に、「チューナー単体ではなく、ビデオ付きの方が、いいんじゃないですか?」と訊いたそうなのですが、機械に疎い母の事とて、その言葉の意味が分からず、単体チューナーを買ってしまいました。
隣の芝生は青く見えるもの。 母が見ていると、私も見たくなって、別売部品の出力コンバーターを取り寄せて、チューナーに取り付け、自分の部屋まで線を引いて、普通のテレビで見ていました。 この方式だと、チューナーは母の部屋にあるので、チャンネルを自分で変えられないのですが、私も母も、最初の頃は、衛星第二しか見なかったので、問題はありませんでした。
その後、私の部屋のビデオ・デッキをBS対応機に買い換えて、チューナーを介さずに線を直結できるようになり、チャンネルも変えられるようになって、WOWWOWの無料アニメなど見まくりましたが、それが、1990年代の終わり頃です。
更にその後、ケーブル・テレビを入れてからは、NHKの衛星放送は、ケーブルの方でも見られるようになったのですが、私は相変わらず、アンテナから来ている電波で、ビデオ録画をしていました。 衛星第二は≪BS11≫という表示で、それが覚えやすかったからです。 ケーブルの方では、≪C30≫でした。 ちなみに、現在、≪BS11≫というと、民放BSの無料放送局の事を指しますが、はっきり言って、紛らわしく、私同様、混乱している人が、結構いると思います。
とまあ、そんなわけで、アンテナ自体は、地デジ化寸前まで、アナログBS用として、現役でした。 それが、半月休んだだけで、今度は、デジタル用として、復活したというわけです。 いやはや、涙ぐましいほどの献身ぶりではありませんか。
話を現在に戻しますが、父の部屋で味を占めた私は、翌日、母の部屋の、地デジ・BS・CS環境の構築に取り組みました。 BSのアンテナ線は、私の部屋と、母の部屋にも来ているので、チューナーさえ買ってくれば、すぐにも見られるわけです。 父の部屋で、チャンネル数が飛躍的に増えた話を母が聞けば、不満を漏らすに決まっているので、さっさと解決してしまおうという算段。
最初、居間にあるケーブルのセット・トップ・ボックスを母の部屋に移し、居間の方は、レコーダーのみにするつもりで、居間まで、BSアンテナ線を引っ張ろうと考えていました。 これなら、新規出費は、アンテナ・コードだけで済みますから。
しかし、よく考えてみると、私と違って、母は値札を見ずに買い物をするような性格なので、出費を抑えてやったからといって、不平こそ言え、ありがたさなど、鼠の小指の爪の先ほども感じないに違いありません。 わざわざ、苦労して、文句を言われたのでは適わぬ。 で、方針変更し、居間の布陣には手をつけず、母の部屋にチューナーだけをつける事にしました。
家電量販店へ行って、チューナーを探しましたが、ご存知の通り、今は、地デジ化の駆け込み需要の余波で、チューナーはどこも品切れ状態。 特に、5000円くらいのは、サンプル品も置いて無い有様です。 もっとも、ただの地デジ・チューナーでは、せっかくのBSアンテナ線を活かせないので、地デジ・BS・CSチューナーでなければならず、それだと、あったとしても、12000円くらいするはずです。
レコーダーなら、いくらでも並んでいますが、最低でも、25000円くらいしますし、レコーダーが2台もあったのでは、無駄もいいところ。 第一、操作法が覚えられずに、母が混乱するのは必至。 私としても、立て続けに、大掛かりな買い物をするのは気が進みません。
で、「ネットで買うか・・・」と諦めかけた頃、、とある店で、地デジ・BS・CSチューナーが、一箱だけ売れ残っているのを発見しました。 DX BROADTECの≪DIR3100≫という機種。 11800円。 何が気に入ったといって、外箱が小さいのが気に入りました。 これなら、しまっておくのに、場所を取りません。 ちなみに、家に帰ってから調べたら、この機種、ネット通販では、最低、15500円はするそうで、相当、お得な買い物をした事が判明しました。
レコーダーに比べ、非常に単純な機械なので、配線や設定も簡単でした。 テレビ内臓のアナログ・チューナーは全く使わず、常時、外部入力にしておいて、地デジ・BS・CSチューナーの方の映像を見る事になります。 これで、父の部屋同様、チャンネル数が、3倍くらいに増えたので、母も満足でしょう。 ちなみに、料金は全額、母に払わせました。 そうそう、補助してばかりもいられませんから。
これで、残るは、私の部屋だけですが、今のところ、何もする気はありません。 なぜというに、仕事が忙しくなってしまったので、テレビを見ている暇が無いからです。 見もしないのに、チャンネルを増やしても、無意味ですからのう。
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