シュンの記録②
シュンの記録ですが、今回は、2006年から、2010年までの写真です。 シュンの一生の、ほぼ、中期に当たります。 年毎に、どんな事が起きたか、シュンよりも、私の事について、解説文を付けていますが、これは、年毎のシュンの様子について、細かい観察記録をつけていなかったからです。 日記を読めば、その日その日に、シュンに起こった事について、記述があるのですが、なにせ、16年7ヵ月という長期に渡るので、とても、纏められません。
このシリーズでは、シュンの一生を、おおまかに、三分割しているわけですが、生き物として、最も盛んだったのは、最初の3分の1で、次の3分の1では、少しずつ、力が衰え始め、最後の3分の1では、目に見えるくらい、激しく衰えました。 それが、一番、極端に表れたのは、散歩の時の、紐を引く力でして、うちの犬は、躾をしていなかったから、犬の好きなペースで引っ張って行くのですが、最初の頃は、暴れ馬のような状態だったのが、5・6年を過ぎると、人間側で制御可能になり、最後には、人が引っ張らないと歩かなくなりました。
犬だから、直截的に、それが感じられたわけですが、たぶん、人間の一生も、三分割すれば、そんな配分になるのではないかと思います。 「働き盛り」とか、「最も脂がのった時期」という表現で、30代から40代を指す事がありますが、それは、経験値がものを言う職種の場合でして、体力的には、30歳を超えたら、20代には、全く敵いません。 中期に入ったら、もう、衰える一方なんですな。
犬の場合、2歳くらいで、生殖可能になり、3歳くらいで、成犬になってしまいますから、それ以降は、早くも、下降曲線に入るわけです。 ただ、衰え始めても、しばらくは、角度が緩やかで、見た目には分かり難いというだけの事。 「子供の頃に比べたら、だいぶ、おとなしくなったな」と感じたら、それは、大人になって、精神的に落ち着いたというより、体力が衰えたと考えるべきでしょう。
【2006年】
2006年には、新年早々、大雪で道路が凍り、退勤時にバイクを押していて、右肩を脱臼したり、二匹目のハムスター、銅丸が死んでしまったり、ホーム・ページを、リニューアルしたりしていました。 嫌な事もあったけれど、まだまだ、日常的な範囲内で収まっていた頃です。
この頃までは、近所のメス犬が何匹か生きていて、彼女らに盛りが来ると、シュンは夢中になっていました。 その後、みんな先立ってしまい、シュンだけ残されたような形になり、シュンの青春は、幕を閉じて行きました。 シュンに子孫を残させてやれなかったのは、生き物として気の毒な事でしたが、相手を探して、子犬が生まれた場合、「それも飼うのか?」という話になり、もっと、残酷な結末になり兼ねないので、致し方なかったのです。
≪上左≫
新春の砂浜を駆けるシュン。 犬と浜辺。 非常に月並みな取り合わせですが、犬を浜辺に連れてくると、全開で喜ぶのは事実です。 御用邸の裏の浜は、午前中に来ると、いつも無人なので、安心して犬を放せます。 ゴミが多いのが、問題点。
≪上右≫
波を避けるシュン。 こういう躍動的な写真は、固定焦点のトイ・カメラの方が撮り易いです。 普通のデジカメだと、フォーカシングしている間に、犬がどこかに行ってしまいます。 惜しむらく、もうちょっと、画素数が多ければなあ・・・。
≪下左≫
母の2代目の車、ライフに乗車中のシュン。 前に乗せると、ダッシュボードを引っ掻くので、紐で後席に括りつけます。 移動中は常に不安そうな鳴き声を発し続けます。 乗りたがるくせに、移動は怖いという変な奴です。
≪下右≫
旧居間で、朝飯を食べるシュン。 なぜか、この頃、えらく食が進み、以前は見向きもしなかったドッグ・フードまでガツガツ喰らいつくようになりました。 そのせいで太って太って、もはや、ブタのような肉付きです。
≪上左≫
自転車で、路上観察写真を撮りに出かけたら、途中で散歩中のシュンと父に会いました。 散歩の時は、自分の事しか考えてない犬ですが、家族とすれ違えば、一応分かるようです。
≪上右≫
毎日、夕方の散歩から帰って来た後に、父に濡れタオルで体を拭いてもらいます。 シュンは、頑固一徹の風呂嫌いなのですが、この習慣のおかげで、外見上は綺麗さを保っています。
≪下左≫
家庭内避暑地。 犬は、自分で涼しい場所を探します。 ここは家の南側のベランダの下ですが、ここにいるという事は、まだそんなに暑くないという事です。 犬には、自分の糞尿を除き、不潔という概念がないので、どこででも横になります。
≪下右≫
撮影は、6月ですが、まだサツキが咲いています。 サツキはツツジと違って、一つの株にいろんな色の花が付くのですが、この鉢の場合、華やかというよりモザイクのようで、あんまり綺麗ではありませんな。 シュンは、花には、ほとんど、興味を示しません。 だから、近くにいても、悪戯される心配がありません。
犬の薬草。 シュンは腹の調子が悪くなると、自分で薬草を探して食べました。 ある一種類の雑草が本来の目当てですが、それは散歩に出ないと食べられないので、家の庭にいる時は、笹の葉で代用していました。 薬効成分を求めているというよりも、繊維質を腹に入れて、下し薬か、戻し薬にしているようでした。
晩秋でも、日向を探して昼寝するシュン。 歳をとったせいで、顎の肉が弛んで来たような気がします。 「えらそうに、髭なんか生やしちゃって」(≪ドラえもん≫より)
【2007年】
2007年は、折り畳み自転車を買って始まり、それを、母の車ライフに積んで、路上観察に出かけたり、バイクで、熱川バナナワニ園や、井川ダムに行ったり、リコーダー蒐集を進めたりしていました。 そういや、音楽キーボードを買って、弾く練習をしていましたが、自分が腰痛持ちで、長時間、椅子に座っていられない事に気づき、その内、全く弾かなくなってしまいました。 2010年には、リサイクル店に売ってしまいます。 折自は、今でも、乗っています。
この年の分からは、ネットにアップしたものを、全部出します。 解説文ですが、アップ当時に書いたものの方が、活き活きしているようなので、今後は、そのまま出す事にします。 どうも、追悼気分で書くと、湿っぽくなって行けません。 アップの間隔が開いているので、自分でも、前回、シュンのどんな写真を出したか忘れていて、同じような事ばかり書いています。
正月に近所の山に登った時の写真です。 頂上に着くと人間はほっと一息つきますが、犬には頂上という概念がないようで、なぜそこで止まるのかが分からない様子。 そもそも平地と傾斜を区別してません。
海辺のシュン。 御用邸の裏ですが 、唯一、紐を気にせず思い切り走り回れる場所なので、シュンはここが大好きです。 舗装されていない所でオシッコをした後は、必ず後足で土を蹴るんですが、これはその直前の瞬間です。
最近のシュン。 冬場は「犬の沽券に関わる」と言わんばかりに、頑として屋外にいるくせに、夏場はなぜか、家の中にいる事が多いです。 アーモンドアイですが、実は後ろで引っ張ってます。
散歩をねだるワンタレコ。 一見、可愛いように見えますが、この媚態に乗せられて一歩外へ出ようものなら、我が物顔で飼い主を引きずり回す、徹底した利己主義の犬と化します。
砂浜に立つ暴れん坊将軍。 こやつ、つい先日、散歩中に、母の腕をガブガブ噛みまくったらしいです。 母がつまづいて転倒し、前を歩いていたこやつの尻尾に触った所、後ろから襲われたと勘違いして、いきなり噛み付いたのだそうです。 母の腕は見る間に血塗れ! まー、どうしましょ! 怖い子だよー、この子は!
「蹴りっ! 蹴りっ!」
土や草原など、舗装されていない所で用を足した後には、必ず後ろ足で土を蹴り上げます。 というか、これがやりたいばかりに、わざわざ土の上へ行きたがるのです。 奇妙なのは、オシッコによるマーキングは自分の匂いをつけるために行なうのに、土を掛けてそれを消そうとしている点。 何か、別の意味があるのかもしれません。
こやつをカメラ目線にさせるのは一苦労です。 子犬の頃に、APSカメラでこいつを撮ろうとして、ストロボを使ってしまったのですが、それ以来、カメラを向けると目を逸らすくせがついてしまいました。 フィルム・カメラの頃は、ストロボを使わずに動物を撮るのは、フィルムを無駄にするのと同じ事でした。
【2008年】
2008年には、擬古文を書くのに凝ったり、箱根の大涌谷に行ったりした後、伊豆の発端丈山、達磨山を皮切りに、登山に嵌まり、愛鷹山の各峰を一つ一つ、征服して行きました。 いや、そーんなに凄い山ではないんですが。
日向で眠る犬の腹部。 シュンの腹は後ろの方へ行くに従い、毛が薄くなって、地の肌色が見えるくらいだったんですが、今年は寒かったせいか、飯をモリモリ喰って、強引に毛を増やしました。 犬の底力、恐るべし! 毛というのは、増やそうと思って増やせるものなんですね、犬の場合。
押しボタン信号で足止めを喰らっているシュン。 正確に言うと、足止めしているのは紐を引っ張っている私であって、シュンが信号を見ているわけではありません。 盲導犬のように、ちゃんと信号を見て渡れるかどうか判断する犬もいるわけですが、シュンには、そんな芸当とてもとても・・・・。
走る柴犬。 ソフト・バンクのお父さん犬が、テニス・コートで疾走するシーンでは、尻尾は後ろへたなびいていますが、うちのシュンの場合、どんなに早く走っても、尻尾は巻いたままです。 走る時には、興奮しているので、尻尾が垂れる事はないはずなんですがねえ。 あの映像はCG合成なのではありますまいか?
うーむ、実に犬らしいショットだ。 こんな写真が撮れるのもデジカメ時代の恩恵です。 フィルム・カメラでは、走っている犬の撮影など、フィルムを捨てるのと同じ事でした。 ≪流し撮り≫というプロの技がありますが、あれは、動く対象を遅いシャッター速度で捉えるための苦肉の策だったものが、撮影技術として定着したものなんですな。
これは、走り出す所ではなく、小用を足した後、蹴りをくれているところ。 下が土だと、これをやらずにゃいられない。 蹴りは後ろ足でするわけですが、バランスを取る為に、前足も上げています。
【2009年】
この年の後半から、写真の数が、極端に減りますが、それは、2009年の9月に、母の二台目の車、ホンダ・ライフが処分されて、犬を海へ連れて行く手段がなくなり、散歩が、家の近所ばかりになって、写真を撮るような状況ではなくなってしまったのが、大きな原因だと思います。
この年の3月には、シュンがうちに来る前から、私が飼っていた、ハナガメの葉菜(はな)が死んでしまい、しばらく、ペット・ロスに沈みました。 5月以降は、前年に引き続き、愛鷹山登山に行き、とりあえず、全峰を征服しました。 他に、近場の動物園・水族館に、よく出かけました。 野鳥を撮りたくて、双眼鏡とデジカメを組み合わせて、デジビノ写真を撮ったり、それに飽き足らず、高倍率ズーム・カメラを買ったのも、この年です。
家の横で座るシュン。 これは、横顔を撮ったわけではなく、こちらを向いている所を撮ろうとしたら、直前にそっぽ向いてしまったのです。 一度そっぽ向くと、梃子でもこっちを向きません。 まったく、小憎らしいったらありゃしない。 一体、誰に似たんでしょう。
外出から帰って来た時には、カメラを持っているので、ついでに、シュンを撮影する事が多いです。 シュンは、出迎える時は、「どんな匂いをつけて来たかな?」と、興味津々で寄って来ますが、すぐに飽きて、こういう無関心な態度になります。
ほぼ正面。 この何の興味もない顔。 バッキンガム宮殿の衛兵は、何を話しかけられても答えず、表情を全く変えないことで有名ですが、柴犬も生まれながらの番犬だけあって、表情を殺しているんでしょうか。 そんな事はないと思いますが。
濡れ縁で昼寝するシュン。 犬は暑いのが苦手ですが、何か健康上の必要でもあるのか、時折、直射日光を浴びて眠っています。 右手の上に顎を載せるのは、シュンのよく取る体勢です。 これが一番、楽なんでしょう。
冬の昼下がりのシュン。 旧居間で、日向ぼっこしているところ。 犬は猫と違って、沼津くらいの寒さでは、どこにいても、何ともないはずですが、やはり、日向と日陰があれば、日向を選ぶようです。 ガラスに顔が映っています。
【2010年】
2010年は、アップした写真が、1枚しかありません。 この年も、連休のたびに、動物園巡りをしていましたが、動物園や水族館に行くと、しばらく、土産写真ばかりになって、それ以外の写真が減るという事情がありました。 更に、10月から、年末まで、3ヵ月間、岩手に応援に行っていたのも、犬の写真が少ない原因の一つだったと思い出しました。 シュンには悪いですが、仕事の方で、いろいろと問題が起こり、犬どころではなくなってしまったのです。
前年の秋から、職場に加わった、社外応援の男と険悪な仲になり、この年の8月まで、ストレス性の胃炎に苦しめられました。 そいつがいなくなった途端に、治り始めたから、「精神的な圧迫というのは、つくづく恐ろしいものだ」と思いましたっけ。 ようやく、正常な生活に戻ったと思ったら、10月から岩手応援で、いいように扱き使われ、またまた、辛酸を舐める事になります。 思えば、ひどい年でしたが、ひど過ぎて、あまり、思い出したくありません。
暮れに、ようやく、帰って来れた時、シュンは、旧居間にいて、私を見て、フリーズしていました。 3ヵ月留守にしていたから、私の事を、すっかり、忘れていたんでしょう。 30秒くらいしたら、思い出したらしく、はしゃぎ始め、一心に私の匂いを嗅いでいました。 あの時は、応援の苦労から解放された事もあって、嬉しかったです。
私の部屋の、亀ケージの前で眠るシュン。 私の部屋に入って来るのは、休みの日の午前中だけです。 「散歩に連れて行ってくれ」と、せっつきに来るわけですな。 私がなかなか腰を上げそうにないと見ると、そこらに伏せて、寝待ちモードに入ります。 左の衣装ケースが、マレーハコガメの稀枝が暮らしているケージ、右の踏み台様の物は、私が亀を見る時の腰掛けです。
このシリーズでは、シュンの一生を、おおまかに、三分割しているわけですが、生き物として、最も盛んだったのは、最初の3分の1で、次の3分の1では、少しずつ、力が衰え始め、最後の3分の1では、目に見えるくらい、激しく衰えました。 それが、一番、極端に表れたのは、散歩の時の、紐を引く力でして、うちの犬は、躾をしていなかったから、犬の好きなペースで引っ張って行くのですが、最初の頃は、暴れ馬のような状態だったのが、5・6年を過ぎると、人間側で制御可能になり、最後には、人が引っ張らないと歩かなくなりました。
犬だから、直截的に、それが感じられたわけですが、たぶん、人間の一生も、三分割すれば、そんな配分になるのではないかと思います。 「働き盛り」とか、「最も脂がのった時期」という表現で、30代から40代を指す事がありますが、それは、経験値がものを言う職種の場合でして、体力的には、30歳を超えたら、20代には、全く敵いません。 中期に入ったら、もう、衰える一方なんですな。
犬の場合、2歳くらいで、生殖可能になり、3歳くらいで、成犬になってしまいますから、それ以降は、早くも、下降曲線に入るわけです。 ただ、衰え始めても、しばらくは、角度が緩やかで、見た目には分かり難いというだけの事。 「子供の頃に比べたら、だいぶ、おとなしくなったな」と感じたら、それは、大人になって、精神的に落ち着いたというより、体力が衰えたと考えるべきでしょう。
【2006年】
2006年には、新年早々、大雪で道路が凍り、退勤時にバイクを押していて、右肩を脱臼したり、二匹目のハムスター、銅丸が死んでしまったり、ホーム・ページを、リニューアルしたりしていました。 嫌な事もあったけれど、まだまだ、日常的な範囲内で収まっていた頃です。
この頃までは、近所のメス犬が何匹か生きていて、彼女らに盛りが来ると、シュンは夢中になっていました。 その後、みんな先立ってしまい、シュンだけ残されたような形になり、シュンの青春は、幕を閉じて行きました。 シュンに子孫を残させてやれなかったのは、生き物として気の毒な事でしたが、相手を探して、子犬が生まれた場合、「それも飼うのか?」という話になり、もっと、残酷な結末になり兼ねないので、致し方なかったのです。
≪上左≫
新春の砂浜を駆けるシュン。 犬と浜辺。 非常に月並みな取り合わせですが、犬を浜辺に連れてくると、全開で喜ぶのは事実です。 御用邸の裏の浜は、午前中に来ると、いつも無人なので、安心して犬を放せます。 ゴミが多いのが、問題点。
≪上右≫
波を避けるシュン。 こういう躍動的な写真は、固定焦点のトイ・カメラの方が撮り易いです。 普通のデジカメだと、フォーカシングしている間に、犬がどこかに行ってしまいます。 惜しむらく、もうちょっと、画素数が多ければなあ・・・。
≪下左≫
母の2代目の車、ライフに乗車中のシュン。 前に乗せると、ダッシュボードを引っ掻くので、紐で後席に括りつけます。 移動中は常に不安そうな鳴き声を発し続けます。 乗りたがるくせに、移動は怖いという変な奴です。
≪下右≫
旧居間で、朝飯を食べるシュン。 なぜか、この頃、えらく食が進み、以前は見向きもしなかったドッグ・フードまでガツガツ喰らいつくようになりました。 そのせいで太って太って、もはや、ブタのような肉付きです。
≪上左≫
自転車で、路上観察写真を撮りに出かけたら、途中で散歩中のシュンと父に会いました。 散歩の時は、自分の事しか考えてない犬ですが、家族とすれ違えば、一応分かるようです。
≪上右≫
毎日、夕方の散歩から帰って来た後に、父に濡れタオルで体を拭いてもらいます。 シュンは、頑固一徹の風呂嫌いなのですが、この習慣のおかげで、外見上は綺麗さを保っています。
≪下左≫
家庭内避暑地。 犬は、自分で涼しい場所を探します。 ここは家の南側のベランダの下ですが、ここにいるという事は、まだそんなに暑くないという事です。 犬には、自分の糞尿を除き、不潔という概念がないので、どこででも横になります。
≪下右≫
撮影は、6月ですが、まだサツキが咲いています。 サツキはツツジと違って、一つの株にいろんな色の花が付くのですが、この鉢の場合、華やかというよりモザイクのようで、あんまり綺麗ではありませんな。 シュンは、花には、ほとんど、興味を示しません。 だから、近くにいても、悪戯される心配がありません。
犬の薬草。 シュンは腹の調子が悪くなると、自分で薬草を探して食べました。 ある一種類の雑草が本来の目当てですが、それは散歩に出ないと食べられないので、家の庭にいる時は、笹の葉で代用していました。 薬効成分を求めているというよりも、繊維質を腹に入れて、下し薬か、戻し薬にしているようでした。
晩秋でも、日向を探して昼寝するシュン。 歳をとったせいで、顎の肉が弛んで来たような気がします。 「えらそうに、髭なんか生やしちゃって」(≪ドラえもん≫より)
【2007年】
2007年は、折り畳み自転車を買って始まり、それを、母の車ライフに積んで、路上観察に出かけたり、バイクで、熱川バナナワニ園や、井川ダムに行ったり、リコーダー蒐集を進めたりしていました。 そういや、音楽キーボードを買って、弾く練習をしていましたが、自分が腰痛持ちで、長時間、椅子に座っていられない事に気づき、その内、全く弾かなくなってしまいました。 2010年には、リサイクル店に売ってしまいます。 折自は、今でも、乗っています。
この年の分からは、ネットにアップしたものを、全部出します。 解説文ですが、アップ当時に書いたものの方が、活き活きしているようなので、今後は、そのまま出す事にします。 どうも、追悼気分で書くと、湿っぽくなって行けません。 アップの間隔が開いているので、自分でも、前回、シュンのどんな写真を出したか忘れていて、同じような事ばかり書いています。
正月に近所の山に登った時の写真です。 頂上に着くと人間はほっと一息つきますが、犬には頂上という概念がないようで、なぜそこで止まるのかが分からない様子。 そもそも平地と傾斜を区別してません。
海辺のシュン。 御用邸の裏ですが 、唯一、紐を気にせず思い切り走り回れる場所なので、シュンはここが大好きです。 舗装されていない所でオシッコをした後は、必ず後足で土を蹴るんですが、これはその直前の瞬間です。
最近のシュン。 冬場は「犬の沽券に関わる」と言わんばかりに、頑として屋外にいるくせに、夏場はなぜか、家の中にいる事が多いです。 アーモンドアイですが、実は後ろで引っ張ってます。
散歩をねだるワンタレコ。 一見、可愛いように見えますが、この媚態に乗せられて一歩外へ出ようものなら、我が物顔で飼い主を引きずり回す、徹底した利己主義の犬と化します。
砂浜に立つ暴れん坊将軍。 こやつ、つい先日、散歩中に、母の腕をガブガブ噛みまくったらしいです。 母がつまづいて転倒し、前を歩いていたこやつの尻尾に触った所、後ろから襲われたと勘違いして、いきなり噛み付いたのだそうです。 母の腕は見る間に血塗れ! まー、どうしましょ! 怖い子だよー、この子は!
「蹴りっ! 蹴りっ!」
土や草原など、舗装されていない所で用を足した後には、必ず後ろ足で土を蹴り上げます。 というか、これがやりたいばかりに、わざわざ土の上へ行きたがるのです。 奇妙なのは、オシッコによるマーキングは自分の匂いをつけるために行なうのに、土を掛けてそれを消そうとしている点。 何か、別の意味があるのかもしれません。
こやつをカメラ目線にさせるのは一苦労です。 子犬の頃に、APSカメラでこいつを撮ろうとして、ストロボを使ってしまったのですが、それ以来、カメラを向けると目を逸らすくせがついてしまいました。 フィルム・カメラの頃は、ストロボを使わずに動物を撮るのは、フィルムを無駄にするのと同じ事でした。
【2008年】
2008年には、擬古文を書くのに凝ったり、箱根の大涌谷に行ったりした後、伊豆の発端丈山、達磨山を皮切りに、登山に嵌まり、愛鷹山の各峰を一つ一つ、征服して行きました。 いや、そーんなに凄い山ではないんですが。
日向で眠る犬の腹部。 シュンの腹は後ろの方へ行くに従い、毛が薄くなって、地の肌色が見えるくらいだったんですが、今年は寒かったせいか、飯をモリモリ喰って、強引に毛を増やしました。 犬の底力、恐るべし! 毛というのは、増やそうと思って増やせるものなんですね、犬の場合。
押しボタン信号で足止めを喰らっているシュン。 正確に言うと、足止めしているのは紐を引っ張っている私であって、シュンが信号を見ているわけではありません。 盲導犬のように、ちゃんと信号を見て渡れるかどうか判断する犬もいるわけですが、シュンには、そんな芸当とてもとても・・・・。
走る柴犬。 ソフト・バンクのお父さん犬が、テニス・コートで疾走するシーンでは、尻尾は後ろへたなびいていますが、うちのシュンの場合、どんなに早く走っても、尻尾は巻いたままです。 走る時には、興奮しているので、尻尾が垂れる事はないはずなんですがねえ。 あの映像はCG合成なのではありますまいか?
うーむ、実に犬らしいショットだ。 こんな写真が撮れるのもデジカメ時代の恩恵です。 フィルム・カメラでは、走っている犬の撮影など、フィルムを捨てるのと同じ事でした。 ≪流し撮り≫というプロの技がありますが、あれは、動く対象を遅いシャッター速度で捉えるための苦肉の策だったものが、撮影技術として定着したものなんですな。
これは、走り出す所ではなく、小用を足した後、蹴りをくれているところ。 下が土だと、これをやらずにゃいられない。 蹴りは後ろ足でするわけですが、バランスを取る為に、前足も上げています。
【2009年】
この年の後半から、写真の数が、極端に減りますが、それは、2009年の9月に、母の二台目の車、ホンダ・ライフが処分されて、犬を海へ連れて行く手段がなくなり、散歩が、家の近所ばかりになって、写真を撮るような状況ではなくなってしまったのが、大きな原因だと思います。
この年の3月には、シュンがうちに来る前から、私が飼っていた、ハナガメの葉菜(はな)が死んでしまい、しばらく、ペット・ロスに沈みました。 5月以降は、前年に引き続き、愛鷹山登山に行き、とりあえず、全峰を征服しました。 他に、近場の動物園・水族館に、よく出かけました。 野鳥を撮りたくて、双眼鏡とデジカメを組み合わせて、デジビノ写真を撮ったり、それに飽き足らず、高倍率ズーム・カメラを買ったのも、この年です。
家の横で座るシュン。 これは、横顔を撮ったわけではなく、こちらを向いている所を撮ろうとしたら、直前にそっぽ向いてしまったのです。 一度そっぽ向くと、梃子でもこっちを向きません。 まったく、小憎らしいったらありゃしない。 一体、誰に似たんでしょう。
外出から帰って来た時には、カメラを持っているので、ついでに、シュンを撮影する事が多いです。 シュンは、出迎える時は、「どんな匂いをつけて来たかな?」と、興味津々で寄って来ますが、すぐに飽きて、こういう無関心な態度になります。
ほぼ正面。 この何の興味もない顔。 バッキンガム宮殿の衛兵は、何を話しかけられても答えず、表情を全く変えないことで有名ですが、柴犬も生まれながらの番犬だけあって、表情を殺しているんでしょうか。 そんな事はないと思いますが。
濡れ縁で昼寝するシュン。 犬は暑いのが苦手ですが、何か健康上の必要でもあるのか、時折、直射日光を浴びて眠っています。 右手の上に顎を載せるのは、シュンのよく取る体勢です。 これが一番、楽なんでしょう。
冬の昼下がりのシュン。 旧居間で、日向ぼっこしているところ。 犬は猫と違って、沼津くらいの寒さでは、どこにいても、何ともないはずですが、やはり、日向と日陰があれば、日向を選ぶようです。 ガラスに顔が映っています。
【2010年】
2010年は、アップした写真が、1枚しかありません。 この年も、連休のたびに、動物園巡りをしていましたが、動物園や水族館に行くと、しばらく、土産写真ばかりになって、それ以外の写真が減るという事情がありました。 更に、10月から、年末まで、3ヵ月間、岩手に応援に行っていたのも、犬の写真が少ない原因の一つだったと思い出しました。 シュンには悪いですが、仕事の方で、いろいろと問題が起こり、犬どころではなくなってしまったのです。
前年の秋から、職場に加わった、社外応援の男と険悪な仲になり、この年の8月まで、ストレス性の胃炎に苦しめられました。 そいつがいなくなった途端に、治り始めたから、「精神的な圧迫というのは、つくづく恐ろしいものだ」と思いましたっけ。 ようやく、正常な生活に戻ったと思ったら、10月から岩手応援で、いいように扱き使われ、またまた、辛酸を舐める事になります。 思えば、ひどい年でしたが、ひど過ぎて、あまり、思い出したくありません。
暮れに、ようやく、帰って来れた時、シュンは、旧居間にいて、私を見て、フリーズしていました。 3ヵ月留守にしていたから、私の事を、すっかり、忘れていたんでしょう。 30秒くらいしたら、思い出したらしく、はしゃぎ始め、一心に私の匂いを嗅いでいました。 あの時は、応援の苦労から解放された事もあって、嬉しかったです。
私の部屋の、亀ケージの前で眠るシュン。 私の部屋に入って来るのは、休みの日の午前中だけです。 「散歩に連れて行ってくれ」と、せっつきに来るわけですな。 私がなかなか腰を上げそうにないと見ると、そこらに伏せて、寝待ちモードに入ります。 左の衣装ケースが、マレーハコガメの稀枝が暮らしているケージ、右の踏み台様の物は、私が亀を見る時の腰掛けです。
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