錆との戦い⑧ 【披露編 天の巻】
いよいよ、旧母自レストア後の写真を、お見せする時が来ました。 それにしても、なんだか、タイトルが長くなって、鬱陶しいですなあ。 「天の巻」という事は、「披露編」だけで、三回あるわけだ。 別に、引っ張ろうというわけではないのですが、全部一遍に出すと、長くなり過ぎるので、予め、三分割した次第です。
≪全体≫
旧母自の錆取りと塗り替えが終わり、再組み立てなった後の様子。 塗り替えた結果、貧乏臭くなるのは避けられなかったものの、錆が見えなくなり、すっきりした事で、相殺されて、「まあ、こんなものか」と言ったところでしょうか。
アサヒペンの、「カラーサビ鉄用 グレー」ですが、思っていたよりも明るい色でした。 ちなみに、ライト・グレーなら、折り畳み自転車や小径車で、元からその色というのがあるようです。 ごく少数ですけど。
プラスチックの前籠と、本体の色が合っているせいで、割と渋く見えます。 しかし、地味といえば、地味。 今までがシルバーだったので、それが灰色になれば、それは、地味な感じがしますわなあ。 何となく、軍用っぽいですが、こりゃ、海軍や空軍の色ですな。 しかし、私には、別段、ミリタリー趣味はありません。 グレーを選んだのは、元の色、シルバーに近かったからというだけの理由です。
≪荷台≫
ビフォー写真を撮り忘れたので、比較ができませんが、荷台のアフター写真です。 酸、金ブラシ、紙鑢、布鑢など、あれこれ使って、マメに錆を落としました。 メッキが残っている部分と、鉄の地肌が出てしまっている部分が混在しているのですが、どちらも、金属光沢があるので、近づいて、しげしげ見ないと、分かりますまい。
錆を落とした後、透明錆どめを塗り、仕上げたのが、この写真を撮った時の状態です。 ところが、その後、暴風雨を一度くらったら、透明錆どめが溶けて、錆が出て来てしまいました。 錆どめのくせに、防水ではなかったんですな。 焦った焦った。 で、もう一度、錆を落とし直し、透明錆どめを塗り直し、その上から、クリヤーを塗って、今に至りますが、やはり、錆びて来るのを完全に止める事はできないようです。
スカート・ガードも写っていますが、こやつには、どれだけ痛い目に遭わされた事か。 せっかく、綺麗に塗った泥除けが、キズだらけ。 キズがついた所を、後から塗り直す羽目になりました。 ちなみに、スカート・ガードは、後ろの上側が分離するので、荷台を着けた後からでも、着けられます。 しかし、どの段階で着けても、泥除けがキズだらけになる事に、変わりはありません。
≪スタンド≫
これも、ビフォー写真がないのですが、スタンドのアフター写真です。 左右両側から撮ったもの。 荷台同様、クローム・メッキされていたのですが、スタンドは、荷台ほど、錆がひどくなかったので、金ブラシで、こすっただけで、紙鑢や布鑢はかけずに済みました。 そのおかげで、メッキ面のほとんどが残っています。
しかし、錆が浮いていたという事は、すでに、水や空気にメッキ面を突破されていた証拠でして、すぐにまた、錆びて来るに決まっていますから、透明錆どめを塗っておきました。 暴風雨にやられた後も、スタンドは、ほとんど錆びていませんでしたが、念の為、荷台と同じように、透明錆どめを塗り直し、その上から、クリヤーを塗りました。
スプリングにも、同じ処置をしてあります。 スプリングに錆どめや塗料を塗る場合、スタンドに取り付けてからにした方がいいです。 引っ張った状態で塗らないと、くっついてしまうからです。
≪前籠ステー・ライト≫
前籠ステーと、ブロック・ダイナモ・ライト。 左がビフォー、右がアフターです。
前籠ステーは、荷台やスタンドと同じクローム・メッキで、そこそこの錆び具合でした。 ステーを取り外した後、地面に置き、周囲に角材を並べて、ステーの形に合わせた枠を作った上で、ラップを敷いて、プールにし、酸に浸けました。
大方の錆が落ちた後で、鉄肌を出そうと、紙鑢でこすったのですが、メッキが残っている部分には、全く鑢がかからず、結局、メッキと鉄肌の斑状態で、諦める事にしました。 透明錆どめを塗っておいたのが、その後、暴風雨で流れてしまったので、また塗り直し、上からクリヤーを塗って今に至るのは、荷台やスタンドと同じ。
ライトは、錆取りをしたわけではありませんが、一度、落っことして、レンズの周辺が割れ、破片が飛び散ったのを、拾い集めて、瞬間接着剤で張り合わせたので、復元したという意味で、レストアしたと言えます。 去年の暮れには、ライトが点かなかったのですが、復元のついでに、ダイナモ下の端子を鑢で磨いたら、まさかの復帰。 新しいのを買わないで済みました。
今回は、ここまで。 あちこち、細部のビフォー写真を撮り忘れていて、同じ角度から撮った写真で比較できないのが残念。 レストアに取りかかる前は、早くやりたくて気が焦っているので、写真撮影を軽視してしまうのです。 旧母自の全体を写したビフォー写真は、過去の記事に、ちょこちょこ出て来るので、どうしても見たい方は、探してみて下さい。 だけど、ただの、シルバーの軽快車ですよ。
もう、アフターの全体写真を見せてしまったから、勿体つけて隠す必要もなくなったわけで、組み立て中の写真を、オマケに付けておきます。
≪写真左≫
カラーサビ・グレーを塗ったフォーク。 上の一本になった部分は、組み立てると、ヘッド・チューブ内に隠れてしまうので、塗っていません。 当初、ポリッシュ仕上げにするつもりで、苦労して、鉄肌を出し、透明錆どめを塗ってあったのですが、フレームの方の塗装を落としきれないと思って、断念し、その上から、カラーサビ・グレーを塗りました。 諦めて応じ合わせで、もし、フレームまで、ポリッシュにしていたら、雨で透明錆どめが溶けて、どえらい事になるところでした。
≪写真右≫
組み立て中。 まず、フレームを上下引っ繰り返して、後ろ泥除けを着け、元に戻して、後輪周りを着けて行きます。 そこまでは、濡れ縁で行ない、スタンドが着いてから、この場所に移動。 ヘッド・チューブの下に入れるワンがなかなか入っていかなくて、ハンマーで、ガンガン叩いている途中です。
組み立て中の写真は、これだけしか撮りませんでした。 早く、原形に戻そうと必死で、途中で手を止めて、カメラを持って来る余裕がなかったというわけです。
≪全体≫
旧母自の錆取りと塗り替えが終わり、再組み立てなった後の様子。 塗り替えた結果、貧乏臭くなるのは避けられなかったものの、錆が見えなくなり、すっきりした事で、相殺されて、「まあ、こんなものか」と言ったところでしょうか。
アサヒペンの、「カラーサビ鉄用 グレー」ですが、思っていたよりも明るい色でした。 ちなみに、ライト・グレーなら、折り畳み自転車や小径車で、元からその色というのがあるようです。 ごく少数ですけど。
プラスチックの前籠と、本体の色が合っているせいで、割と渋く見えます。 しかし、地味といえば、地味。 今までがシルバーだったので、それが灰色になれば、それは、地味な感じがしますわなあ。 何となく、軍用っぽいですが、こりゃ、海軍や空軍の色ですな。 しかし、私には、別段、ミリタリー趣味はありません。 グレーを選んだのは、元の色、シルバーに近かったからというだけの理由です。
≪荷台≫
ビフォー写真を撮り忘れたので、比較ができませんが、荷台のアフター写真です。 酸、金ブラシ、紙鑢、布鑢など、あれこれ使って、マメに錆を落としました。 メッキが残っている部分と、鉄の地肌が出てしまっている部分が混在しているのですが、どちらも、金属光沢があるので、近づいて、しげしげ見ないと、分かりますまい。
錆を落とした後、透明錆どめを塗り、仕上げたのが、この写真を撮った時の状態です。 ところが、その後、暴風雨を一度くらったら、透明錆どめが溶けて、錆が出て来てしまいました。 錆どめのくせに、防水ではなかったんですな。 焦った焦った。 で、もう一度、錆を落とし直し、透明錆どめを塗り直し、その上から、クリヤーを塗って、今に至りますが、やはり、錆びて来るのを完全に止める事はできないようです。
スカート・ガードも写っていますが、こやつには、どれだけ痛い目に遭わされた事か。 せっかく、綺麗に塗った泥除けが、キズだらけ。 キズがついた所を、後から塗り直す羽目になりました。 ちなみに、スカート・ガードは、後ろの上側が分離するので、荷台を着けた後からでも、着けられます。 しかし、どの段階で着けても、泥除けがキズだらけになる事に、変わりはありません。
≪スタンド≫
これも、ビフォー写真がないのですが、スタンドのアフター写真です。 左右両側から撮ったもの。 荷台同様、クローム・メッキされていたのですが、スタンドは、荷台ほど、錆がひどくなかったので、金ブラシで、こすっただけで、紙鑢や布鑢はかけずに済みました。 そのおかげで、メッキ面のほとんどが残っています。
しかし、錆が浮いていたという事は、すでに、水や空気にメッキ面を突破されていた証拠でして、すぐにまた、錆びて来るに決まっていますから、透明錆どめを塗っておきました。 暴風雨にやられた後も、スタンドは、ほとんど錆びていませんでしたが、念の為、荷台と同じように、透明錆どめを塗り直し、その上から、クリヤーを塗りました。
スプリングにも、同じ処置をしてあります。 スプリングに錆どめや塗料を塗る場合、スタンドに取り付けてからにした方がいいです。 引っ張った状態で塗らないと、くっついてしまうからです。
≪前籠ステー・ライト≫
前籠ステーと、ブロック・ダイナモ・ライト。 左がビフォー、右がアフターです。
前籠ステーは、荷台やスタンドと同じクローム・メッキで、そこそこの錆び具合でした。 ステーを取り外した後、地面に置き、周囲に角材を並べて、ステーの形に合わせた枠を作った上で、ラップを敷いて、プールにし、酸に浸けました。
大方の錆が落ちた後で、鉄肌を出そうと、紙鑢でこすったのですが、メッキが残っている部分には、全く鑢がかからず、結局、メッキと鉄肌の斑状態で、諦める事にしました。 透明錆どめを塗っておいたのが、その後、暴風雨で流れてしまったので、また塗り直し、上からクリヤーを塗って今に至るのは、荷台やスタンドと同じ。
ライトは、錆取りをしたわけではありませんが、一度、落っことして、レンズの周辺が割れ、破片が飛び散ったのを、拾い集めて、瞬間接着剤で張り合わせたので、復元したという意味で、レストアしたと言えます。 去年の暮れには、ライトが点かなかったのですが、復元のついでに、ダイナモ下の端子を鑢で磨いたら、まさかの復帰。 新しいのを買わないで済みました。
今回は、ここまで。 あちこち、細部のビフォー写真を撮り忘れていて、同じ角度から撮った写真で比較できないのが残念。 レストアに取りかかる前は、早くやりたくて気が焦っているので、写真撮影を軽視してしまうのです。 旧母自の全体を写したビフォー写真は、過去の記事に、ちょこちょこ出て来るので、どうしても見たい方は、探してみて下さい。 だけど、ただの、シルバーの軽快車ですよ。
もう、アフターの全体写真を見せてしまったから、勿体つけて隠す必要もなくなったわけで、組み立て中の写真を、オマケに付けておきます。
≪写真左≫
カラーサビ・グレーを塗ったフォーク。 上の一本になった部分は、組み立てると、ヘッド・チューブ内に隠れてしまうので、塗っていません。 当初、ポリッシュ仕上げにするつもりで、苦労して、鉄肌を出し、透明錆どめを塗ってあったのですが、フレームの方の塗装を落としきれないと思って、断念し、その上から、カラーサビ・グレーを塗りました。 諦めて応じ合わせで、もし、フレームまで、ポリッシュにしていたら、雨で透明錆どめが溶けて、どえらい事になるところでした。
≪写真右≫
組み立て中。 まず、フレームを上下引っ繰り返して、後ろ泥除けを着け、元に戻して、後輪周りを着けて行きます。 そこまでは、濡れ縁で行ない、スタンドが着いてから、この場所に移動。 ヘッド・チューブの下に入れるワンがなかなか入っていかなくて、ハンマーで、ガンガン叩いている途中です。
組み立て中の写真は、これだけしか撮りませんでした。 早く、原形に戻そうと必死で、途中で手を止めて、カメラを持って来る余裕がなかったというわけです。
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