錆との戦い① 【立志編】
昨年末から手をつけた、自転車の錆取りが、泥沼化の様相を呈しています。 基本的に閑人だから、やる事を見つけると、飛びついてしまうんですな。 で、未だに、泥に嵌まって動けない状態でして、新たに文章を書くゆとりが出ません。 やむなく、公開日記の方から、日付ごとに、移植します。
≪2015/12/29 (火)≫
なぜか、冬になると、必ず、そんな衝動に駆られるのですが、自転車の錆を、どうにかしようと思い、ホーム・センターや100円ショップを彷徨して来ました。 まず、運動を兼ねて、徒歩で、近所の店2軒に行き、一度、家に帰って、バイクを出し、今度は、遠くの店2軒に行きました。 結局、方針が決まらず、何も買わずじまいでしたけど。
自転車というのは、一度、ひどい錆を出してしまうと、落とせないんですわ。 メッキ部品の場合、556で磨いて、メッキ光沢が戻る場合がありますが、それも、軽症の間です。 メッキにせよ、塗装にせよ、完全に表面が破壊されてしまうと、錆を落とす事ができたとしても、保護膜がなくなってしまうので、また、すぐに錆びます。
いっそ、一番安いタイプの自転車で、メッキではなく、ペンキで黒く塗ってある物なら、錆びた所に布鑢をかけて、黒ペンキを塗り直せばいいので、遥かに簡単。 だけど、うちにある自転車は、みんな、メッキ・タイプなのです。 困ったもんだ。 メッキを削り取り、黒に塗ってしまう事は可能ですが、ハンドルや泥除けステーなど、所々に、ステンレスが使われていまして、せっかく、ステンなのに、上からペンキを塗ってしまうのは、勿体ない話です。
ちなみに、「メッキを剥がし、シルバーのペンキで塗ったらどうか?」とは、誰もが一度は考える事だと思いますが、たとえ、クリアを吹くところまでやったとしても、メッキと同じ光沢は出ないので、近くで見れば、ペンキを塗ってあるのが、すぐに分かってしまいます。 小さい部品やステーなど、目立たない所ならまだしも、荷台やスタンドは、結構、存在感があるので、ごまかしようがない感じ。
自転車の場合、錆びたままの状態と、ペンキを塗った状態と、どちらがマシなのか、微妙に評価が分かれます。 錆びていると、みすぼらしいですが、塗ったのがバレバレだと、それはそれで、貧乏臭いと来たもんだ。 何もせずに、「俺は、錆なんて、気にしてないんだよ」という態度で乗っているのが、一番無難かも。 下手に塗ったりすると、土壺に嵌まりそうです。
ネットで、錆対策について調べていると、「ローバル」という、常温亜鉛メッキ塗料が引っかかって来ます。 塗料と同じように塗れる、防錆剤だとの事。 これに、アルミの粉末を配合した製品があり、それならば、幾分、メッキ風に見えるらしいです。 ところが、近所のホーム・センターで見たら、一番小さい0.7キロ缶が1850円、うすめ液が850円で、合計、2700円・・・。 冷や汗、垂れて来ますな。 そーんなにかけるなら、いっそ、部品を交換してしまった方が、清々します。
機能上は、錆びていても、問題なく乗れますから、少なからぬお金をかけてまで、やるような事ではないです。 小人閑居して、不善を為す。 収入のない引退者なのに、たかが錆取りの為に、2700円など、とんでもない話。 大体ねえ、カー・ポートの下などという、半分雨曝しの場所に置いておくから、いけないのですよ。 いくら、錆をとっても、またすぐ錆びるに決まっているのであって、イタチごっこではありませんか。
だけど、諸般の事情があって、そこしか、自転車を置く場所がないのです。 我が家に於いて、自転車置き場は、「出し易い」というのが、最優先で求められる条件でして、物置やサイクル・ハウスに入れるという選択肢は考えられません。 いや、私が高校生の頃までは、物置に入れていたのですが、ある時、物置の場所を、庭の奥の方に移動したところ、出し入れし難くなってしまい、やむなく、軒下に置くようにしたら、それが便利でやめられなくなり、その後、カー・ポートを付けてからは、その下が、定位置になってしまったんですな。
うーむ、ブレーキ・ワイヤーを新しくしたのが、まずかったかな。 そこだけ、綺麗になってしまったから、他のボッコが目につくようになってしまったのです。 それまでは、別に気にしていなかったのに。 所詮は、乗り手の気分の問題なんですねえ。
≪2015/12/30 (水)≫
午前中は、自転車の錆取り。 旧母自、母自、父自と、三台まとめてやりました。 動き過ぎて、心臓が痛くなったので、途中で横になったりしましたが・・・。 軽作業であっても、根を詰めるのは、よくないんですなあ。
まず、コンパウンドで、こすってみました。 塗装部分は、そこそこ綺麗になるものの、錆で塗装が完全に侵されてしまっているところは、地肌の鉄が見えてしまいます。 一応、556を塗り込んでおきましたけど、経験的に見て、すぐにまた、錆びて来ると思います。
メッキ部分は、薄く黄色味がかった程度の軽症なら、綺麗になりますが、赤茶色の錆がびっしり覆ってしまうほどの重症になると、コンパウンドや556で、いくらこすっても、メッキ面が表れません。 ただ、正常なメッキ面と比べて、錆が盛り上がっているように見える場合、錆の下にメッキ面が残っている可能性はあります。
ネットで調べると、トイレ用洗剤のサンポールに浸ければ、錆が落ちるらしいです。 しかし、メッキの内側の鉄が錆びて、表面に浮き出しているわけですから、錆を全て溶かしてしまったら、メッキ面も、土台を失って、剥がれてしまうんじゃないでしょうか? そんなに高い液体ではなく、類似品が、100円ショップでも売ってますから、試してみる価値はありますけど。
旧母自は、私が使っているから、どんなやり方をしてもいいんですが、もっと錆がひどい父自をどうすべきかで、頭を悩ましています。 メッキ部分をペンキで塗り直したりしたら、貧乏臭くなって、父が気の毒です。 父自だけでも、お金をかけて、部品を交換してしまった方がいいかも知れません。
父自で、ひどく錆びている所は、前籠、前籠ステー、前後泥除けステー、左右クランクですが、この内、前籠は、元々、塗装なので、塗り直しが利きます。 他は、全部新しいのにしても、3000円くらい。 去年の夏、父の部屋にエアコンを買ってやったのですが、エアコンに10万円も出したのに、自転車に3000円出すのを惜しむのは、変な話と思わんでもなし。
そうそう、ついでに、折自を出して、夕方、少し乗って来ました。 前回乗ったのは、9月21日でして、なんと、3ヵ月も乗らなかった事になります。 ところが、カバーを取ったら、ほとんど錆が出ていなくて、びっくりしました。 カバーというのは、防錆効果が絶大なんですなあ。
≪2015/12/31 (木)≫
昼前には、雨が降っていて、自室で、読書。 午後は、旧母自で、自転車の錆対策用品を買いに行ったのですが、10キロ以上走り回る大遠征をしたにも拘らず、結局、何も買わずに帰って来ました。 大晦日だというのに、何をやっているのか、私は・・・。
あまりにも、錆びている箇所が多くて、とても、一時には対応できないというのが、本音です。 旧母自と父自、二台一遍にやろうとしているのも、頭が混乱してしまう原因だと思います。 また、ここまで錆びてしまうと、お金をかけて、錆対策を施すより、自転車を新しく買った方が、確実に、合理的です。 投入する金額の上限を決めて、それ以下で対処するようにすれば、やる気になるかもしれません。 だけど、それもなあ・・・。
二台に共通している錆箇所に、前輪スポークがあるのですが、錆を取って塗り直すには、一度、スポークを全部外して、ホイールをバラさねばならず、どうせ、組み直すなら、新しいスポークを買った方が、より綺麗に仕上がります。 スポークは、スチールなら、ホイール一つ分で、500円以下だそうです。 何だか、錆を取って塗り直すのが、馬鹿馬鹿しくなる値段でしょう?
自転車そのものを買い換えるのが嫌で、錆対策に大金を使うのも嫌、というなら、何もしないで、このまま乗り続けるのが一番という事になってしまうのですが、現物を見るたびに、「それにしても、この錆は、少し、どうにかならんのか・・・」と、考え始め、また、堂々巡りしてしまうのです。
とりあえず、今回は、2015年の分までにします。 この時点では、まだ、一円も使っていません。 ここで、やめておけば、泥沼化せずに済んだのですが、今となっては・・・。
≪2015/12/29 (火)≫
なぜか、冬になると、必ず、そんな衝動に駆られるのですが、自転車の錆を、どうにかしようと思い、ホーム・センターや100円ショップを彷徨して来ました。 まず、運動を兼ねて、徒歩で、近所の店2軒に行き、一度、家に帰って、バイクを出し、今度は、遠くの店2軒に行きました。 結局、方針が決まらず、何も買わずじまいでしたけど。
自転車というのは、一度、ひどい錆を出してしまうと、落とせないんですわ。 メッキ部品の場合、556で磨いて、メッキ光沢が戻る場合がありますが、それも、軽症の間です。 メッキにせよ、塗装にせよ、完全に表面が破壊されてしまうと、錆を落とす事ができたとしても、保護膜がなくなってしまうので、また、すぐに錆びます。
いっそ、一番安いタイプの自転車で、メッキではなく、ペンキで黒く塗ってある物なら、錆びた所に布鑢をかけて、黒ペンキを塗り直せばいいので、遥かに簡単。 だけど、うちにある自転車は、みんな、メッキ・タイプなのです。 困ったもんだ。 メッキを削り取り、黒に塗ってしまう事は可能ですが、ハンドルや泥除けステーなど、所々に、ステンレスが使われていまして、せっかく、ステンなのに、上からペンキを塗ってしまうのは、勿体ない話です。
ちなみに、「メッキを剥がし、シルバーのペンキで塗ったらどうか?」とは、誰もが一度は考える事だと思いますが、たとえ、クリアを吹くところまでやったとしても、メッキと同じ光沢は出ないので、近くで見れば、ペンキを塗ってあるのが、すぐに分かってしまいます。 小さい部品やステーなど、目立たない所ならまだしも、荷台やスタンドは、結構、存在感があるので、ごまかしようがない感じ。
自転車の場合、錆びたままの状態と、ペンキを塗った状態と、どちらがマシなのか、微妙に評価が分かれます。 錆びていると、みすぼらしいですが、塗ったのがバレバレだと、それはそれで、貧乏臭いと来たもんだ。 何もせずに、「俺は、錆なんて、気にしてないんだよ」という態度で乗っているのが、一番無難かも。 下手に塗ったりすると、土壺に嵌まりそうです。
ネットで、錆対策について調べていると、「ローバル」という、常温亜鉛メッキ塗料が引っかかって来ます。 塗料と同じように塗れる、防錆剤だとの事。 これに、アルミの粉末を配合した製品があり、それならば、幾分、メッキ風に見えるらしいです。 ところが、近所のホーム・センターで見たら、一番小さい0.7キロ缶が1850円、うすめ液が850円で、合計、2700円・・・。 冷や汗、垂れて来ますな。 そーんなにかけるなら、いっそ、部品を交換してしまった方が、清々します。
機能上は、錆びていても、問題なく乗れますから、少なからぬお金をかけてまで、やるような事ではないです。 小人閑居して、不善を為す。 収入のない引退者なのに、たかが錆取りの為に、2700円など、とんでもない話。 大体ねえ、カー・ポートの下などという、半分雨曝しの場所に置いておくから、いけないのですよ。 いくら、錆をとっても、またすぐ錆びるに決まっているのであって、イタチごっこではありませんか。
だけど、諸般の事情があって、そこしか、自転車を置く場所がないのです。 我が家に於いて、自転車置き場は、「出し易い」というのが、最優先で求められる条件でして、物置やサイクル・ハウスに入れるという選択肢は考えられません。 いや、私が高校生の頃までは、物置に入れていたのですが、ある時、物置の場所を、庭の奥の方に移動したところ、出し入れし難くなってしまい、やむなく、軒下に置くようにしたら、それが便利でやめられなくなり、その後、カー・ポートを付けてからは、その下が、定位置になってしまったんですな。
うーむ、ブレーキ・ワイヤーを新しくしたのが、まずかったかな。 そこだけ、綺麗になってしまったから、他のボッコが目につくようになってしまったのです。 それまでは、別に気にしていなかったのに。 所詮は、乗り手の気分の問題なんですねえ。
≪2015/12/30 (水)≫
午前中は、自転車の錆取り。 旧母自、母自、父自と、三台まとめてやりました。 動き過ぎて、心臓が痛くなったので、途中で横になったりしましたが・・・。 軽作業であっても、根を詰めるのは、よくないんですなあ。
まず、コンパウンドで、こすってみました。 塗装部分は、そこそこ綺麗になるものの、錆で塗装が完全に侵されてしまっているところは、地肌の鉄が見えてしまいます。 一応、556を塗り込んでおきましたけど、経験的に見て、すぐにまた、錆びて来ると思います。
メッキ部分は、薄く黄色味がかった程度の軽症なら、綺麗になりますが、赤茶色の錆がびっしり覆ってしまうほどの重症になると、コンパウンドや556で、いくらこすっても、メッキ面が表れません。 ただ、正常なメッキ面と比べて、錆が盛り上がっているように見える場合、錆の下にメッキ面が残っている可能性はあります。
ネットで調べると、トイレ用洗剤のサンポールに浸ければ、錆が落ちるらしいです。 しかし、メッキの内側の鉄が錆びて、表面に浮き出しているわけですから、錆を全て溶かしてしまったら、メッキ面も、土台を失って、剥がれてしまうんじゃないでしょうか? そんなに高い液体ではなく、類似品が、100円ショップでも売ってますから、試してみる価値はありますけど。
旧母自は、私が使っているから、どんなやり方をしてもいいんですが、もっと錆がひどい父自をどうすべきかで、頭を悩ましています。 メッキ部分をペンキで塗り直したりしたら、貧乏臭くなって、父が気の毒です。 父自だけでも、お金をかけて、部品を交換してしまった方がいいかも知れません。
父自で、ひどく錆びている所は、前籠、前籠ステー、前後泥除けステー、左右クランクですが、この内、前籠は、元々、塗装なので、塗り直しが利きます。 他は、全部新しいのにしても、3000円くらい。 去年の夏、父の部屋にエアコンを買ってやったのですが、エアコンに10万円も出したのに、自転車に3000円出すのを惜しむのは、変な話と思わんでもなし。
そうそう、ついでに、折自を出して、夕方、少し乗って来ました。 前回乗ったのは、9月21日でして、なんと、3ヵ月も乗らなかった事になります。 ところが、カバーを取ったら、ほとんど錆が出ていなくて、びっくりしました。 カバーというのは、防錆効果が絶大なんですなあ。
≪2015/12/31 (木)≫
昼前には、雨が降っていて、自室で、読書。 午後は、旧母自で、自転車の錆対策用品を買いに行ったのですが、10キロ以上走り回る大遠征をしたにも拘らず、結局、何も買わずに帰って来ました。 大晦日だというのに、何をやっているのか、私は・・・。
あまりにも、錆びている箇所が多くて、とても、一時には対応できないというのが、本音です。 旧母自と父自、二台一遍にやろうとしているのも、頭が混乱してしまう原因だと思います。 また、ここまで錆びてしまうと、お金をかけて、錆対策を施すより、自転車を新しく買った方が、確実に、合理的です。 投入する金額の上限を決めて、それ以下で対処するようにすれば、やる気になるかもしれません。 だけど、それもなあ・・・。
二台に共通している錆箇所に、前輪スポークがあるのですが、錆を取って塗り直すには、一度、スポークを全部外して、ホイールをバラさねばならず、どうせ、組み直すなら、新しいスポークを買った方が、より綺麗に仕上がります。 スポークは、スチールなら、ホイール一つ分で、500円以下だそうです。 何だか、錆を取って塗り直すのが、馬鹿馬鹿しくなる値段でしょう?
自転車そのものを買い換えるのが嫌で、錆対策に大金を使うのも嫌、というなら、何もしないで、このまま乗り続けるのが一番という事になってしまうのですが、現物を見るたびに、「それにしても、この錆は、少し、どうにかならんのか・・・」と、考え始め、また、堂々巡りしてしまうのです。
とりあえず、今回は、2015年の分までにします。 この時点では、まだ、一円も使っていません。 ここで、やめておけば、泥沼化せずに済んだのですが、今となっては・・・。
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