2016/03/20

錆との戦い⑨ 【披露編 地の巻】

  レストア後のお披露目、第二回です。 前回も今回も、日記ブログの方にアップしている、日替わり写真の方から移植しているのですが、こちらでの出し方とは、書いた順序に違いがあり、そのせいで、文章の繋がりが悪いところがあります。 修正すると、えらい手間になってしまうので、そのまま出しますが、何卒、御容赦下さい。

  ちなみに、日記ブログの方は、恐ろしく、閲覧者が少なくて、「いい加減、閉じてしまおうか」と何度も思っているのですが、2001年から始めた、ホーム・ページの名前を受け継がせているせいか、何となく閉じそびれて、未だに続けているという次第。 今時、芸能人でもない限り、個人の生活を記した日記のブログなんて、誰も、読んじゃくれんのですよ。 プロの作家でさえ、随筆集が出せない有様ですから。

  とことん、他人の事に興味を抱かない人間が、増えたわけですな。 自分に役に立つ情報・知識以外、用がないわけだ。 考えてみれば、当然でして、赤の他人が、昼飯に何喰ったかなんて、どーでもえーこったもんねえ。 その点、ストーカーという人種の気が知れん。 如何に下心が原動力になっているとは言え、莫大な時間と手間を費やして、他人に付き纏って、面白いかね? どんな美女でもイケメンでも、体の中は、反吐と糞尿だらけの、ただの動物だってーのよ。

  なんだか、傍若無人に脱線しまくってますな。 さっさと始めましょう。





≪前輪スポーク≫
【写真1】
  旧母自、前輪スポークのビフォー写真です。 目を背けたくなるくらい、錆びています。 雨の日に乗る事がないのに、前輪だけこんなに錆びるのは、不可解千万。 自転車置場の屋根の架かり方の関係で、雨が前輪側に吹っかけるせいで、こうなってしまうのではないかと思います。 同じ所に置いてある三台が、三台とも、前輪だけ錆びていますから。

  あまりにひどいので、スポークの交換も考えたのですが、交換自体はわけないものの、その後の「振れ取り」ができないので、断念しました。 「下手をして、乗れなくなってしまうよりは、みすぼらしい方が、マシ」と判断したわけです。

【写真2】
  で、錆だけを落とす事にして、酸、金ブラシ、金束子、クレンザー、布鑢、紙鑢などを総動員して、金属光沢を戻そうと、努力しました。 ニップルの錆もひどかったので、リムにガム・テープでマスキングをして、金ブラシでこすりました。 「このくらいなら、何とか、見れるかなあ」というところで打ち切り、透明錆どめを塗って仕上げたのが、この写真になります。

  写真では、分かり難いですが、これでも、最初の状態に比べれば、段違いに綺麗になったのですよ。 とりあえず、赤錆色が目立たなくなっただけでも、大変な違い。 誠意を買ってください。

  タイヤまで綺麗になっていますが、これは、せっかく、スポークを綺麗にするのだから、タイヤもと思って、前輪だけ、ネットで買ったもの。 今まで付いていたのは、中心にオレンジが入ったツートンで、それは、取り外して、保存してあります。 次に、後輪タイヤが磨り減ったら、付ける予定。

【写真3】
  ところが、暴風雨を一度食らって、透明錆どめが溶け、錆が復活してしまい、唖然呆然、愕然悄然・・・。 錆を落とし直し、透明錆どめを塗り直し、今度は、その上に、シルバーの油性塗料を塗りました。 油性塗料の幕で覆ってあれば、透明錆どめが溶け落ちる事はないですし、たとえ錆びて来ても、シルバーの塗膜を突破するまでは目立ちません。

  ちと、話がややこしくなりますが、暴風雨が来た頃には、父自の方のレストアに取り掛かっていまして、父自の前輪スポークは、とても錆が取り切れない程ひどかったので、最初から、透明錆どめの上に、シルバーの油性塗料を塗っていたのです。 旧母自の前輪スポークは、その後で、父自と同じように処理したという順序になります。

  メッキだった部分を、シルバーの塗料で塗り替えると、貧乏臭くなるのではないかと恐れていたのですが、スポークは細いせいか、思ったほど、ペンキっぽさが目立たない仕上がりになりました。 案ずるより、産むが易しという事でしょうか。 メッキと言っても、スポークの場合、亜鉛メッキですから、光沢は鈍くて、シルバーの塗料と大きな違いがないという事もあると思います。

【写真4】
  車軸付近のアップ。 車軸も、シルバーで塗ってしまったのですが、近づくと、やはり、塗ってある事が分かります。 でも、他人が乗っている軽快車を、こんなに顔を近づけて、ジロジロ見る人は、よほどの変人を除いて、いないでしょうから、塗ってある事がバレる可能性は、限りなくゼロに近いのではないかと思っています。

  私自身、自分の自転車の錆取りを始めるまで、他人の自転車が錆びているか、綺麗になっているかなど、ほとんど、気にしていませんでした。 世の中、そんなもんなんです。




≪前ブレーキ≫
  前ブレーキ。 上段がビフォー、下段がアフターです。 元は、クローム・メッキされていたのが、かなりの広範囲にわたって、錆に覆われていました。 右上の写真を見ると、こげ茶色になっていますが、ここまで進むと、金ブラシでこする気にもなりません。

  で、取り外し、バラバラにして、酸に浸けました。 酸は、期待通りの仕事をしてくれました。 錆が落ちた後、アルカリ液で中和して、水洗いして、透明錆どめを塗りました。 ところが、組み立てて、自転車本体につけてみたところ、ギクシャクして、うまく動きません。 前ブレーキは、命の綱なので、顔色が青くなりました。

  どうやら、先頭の回りどめナットを除き、全てのパーツがスムーズに動かないと、駄目なのだと分かりました。 透明錆どめは、乾いても、粘り気が残るので、密着させると、くっついてしまうんですな。 で、パーツの接合面にグリスを塗って組み直したら、まあまあ、まともに動くようになりました。

  これも、暴風雨の後、透明錆どめの上から、クリヤーを塗りました。 しかし、いつまでもつやら・・・。




≪後ろブレーキ≫
  ビフォー写真がないのですが、後輪の、バンド・ブレーキのアフター写真です。 クローム・メッキですが、実は、元々、それほど錆びていませんでした。 所々、錆が浮いていたのを、コンパウンドで取り、透明錆どめを塗ったのが、この写真。

  この後、暴風雨にやられてしまい、錆びはしなかったものの、もう一度、透明錆どめを塗り直し、更に、クリヤーを塗りました。 透明の上に透明を塗ったので、外見は、今も変わってません。

  この、後輪の車軸付近は、他よりずっと、綺麗に見えます。 ここだけ見ると、とても、11年半も経っている自転車とは思えない。 スタンドのスプリングの錆が落ちたのが、効いているのかも知れません。 とにかく、赤錆色が見えなくなると、自転車の見てくれは、ぐっと良くなるのです。

  そうそう、忘れていた。 バンドの調整ボルト・ナットだけは、真っ茶色に錆びていたので、二ヵ所とも取り外して、酸に浸けました。 綺麗に錆が落ちたのは良かったんですが、溶け過ぎて、ボルトとナットのネジが、ゆるゆるになってしまいました。 「まずいな・・・」と、顔を顰めたものの、本体に着けてみたら、何とか締まったので、ホッとしました。 あまり、存在理由がはっきりしない部品ですが、なしで走るのも、ちと不安ですけんのう。




≪ブレーキ・レバー≫
  ブレーキ・レバーの左右。 上段がビフォー、下段がアフターです。 レバー自体は外側が樹脂製なので、正確に言うと、錆取りをしたのは、レバーの取り付け部分です。 レバーの取り付け部分は、車種によって、金属製と樹脂製がありますが、旧母自に付いていたのは、金属製で、部品が上下に分かれていて、片側を咬み合わせ、もう片側をボルト・ナットで締めて、固定する方式。

  このボルト・ナットが、まさかの9ミリでして、まだ、最初の頃にバラしたものだから、スパナをもってなくて、参りました。 ボルトの頭に、十字が切ってあったので、そこに、プラス・ドライバーを入れ、ナットの方は、小型のモンキー・レンチで押さえて回したら、何とか外れました。 その後、後ろ泥除けのボルト・ナットにも、9ミリが使われている事が分かり、結局、8-9の両口スパナを買う羽目になります。

  錆の取り方は、バラバラにして、酸に浸けました。 一度、綺麗に落ちたのですが、最初にドブ浸けした口だったので、経験値が足らず、アルカリ液で中和した後、水洗いして、日向に干しておいたら、その僅かの間に、また錆びて来てしまいました。 もう一度、酸に浸け直すのが億劫で、そのまま、透明錆どめを塗ってしまったのですが、アフター写真右側で、少し、錆が見えるのは、そのせいです。 こういうのは、後々になって、気になって来るものでして、面倒なようでも、酸に浸け直した方が良かったんですな。

  それ以前に、酸で錆を落とした後、中和して水洗いしたら、布で水気を取り、すかさず、何らかの防錆処置をしなければいけなかったのです。 天日に干したって、仕方ないんですな。 洗濯物じゃないんだから、なーんでも、干しゃいーってもんじゃねーのよ。

  暴風雨にやられて、透明錆どめが落ちてしまったのは、ここも同じ。 その後、クリヤーを塗って、コートしてあります。




  今回は、ここまで。 前書きが脱線したついでに、後書きも脱線させてしまいますと、歳を取れば取るほど、赤の他人の存在が、鬱陶しくなって来るものですなあ。 社会の高齢化が進み、平日に、外を歩いているようなのは、年寄りばかりですが、関わると、ろくな目に遭わないから、私は積極的に避けています。

  「人間、歳を取れば、温厚になる」なんて、とーんでもない。 家の中に居場所がなくて、やむを得ず、外をうろついているジジイどもなんて、自分の存在意義に自信が持てず、フラストレーションが溜まっているものだから、喧嘩相手を探してるんですよ。 説教したり、怒鳴りつけたりできる他人が、どこかにいないかと、虎視眈々、機会を窺ってやがるんですな。 そんな奴の餌食になってたまるもんですか。

  現役で働いていた頃に、出世競争に明け暮れていたような人間は、引退しても、その癖が抜けなくて、他人を見れば、蹴落とす相手か、顎で扱き使う相手にしか見えないらしい。 サラブレッドは、競馬から引退しても、他の馬と並ぶと、すぐに全力疾走したがるので、別の用途に流用が利かないと言いますが、それと同じですわ。 馬か、おまいら?

  男に比べれば、女の方が、まだ、攻撃性が少ないです。 だけど、私は、そちらもまた、好んで近づいて行くような事はしません。 異性間だと、何かと誤解を生じ易いからです。 もう、他人絡みの厄介事はうんざりですわ。 どうせ、他人が自分の事を分かってくれるなんて事はないですよ。 また、分かられると、逆に困ってしまうという人も多いはず。 他人との接触で、利益を得ようという考え方が、そもそも、間違っているんでしょうなあ。 人付き合いは、ギャンブルと同じで、トータルで計算すると、損害の方が多いと思います。