2017/01/08

セルボ・モード補修③

  年末年始は、喪中の家なので、お飾りや、神棚の供え物もせず、地味~に過ごしました。

  テレビ番組は、ほとんど、見るものがありませんでした。 紅白なんか、もちろん、パス。 だーからよー、流行った曲が存在しないのに、「この人、誰?」みたいな、歌手・グループの、これといって特徴がない曲なんか聴いたって、間が持ちませんがな。 大晦日は、≪ホビット 三部作≫の録画だけ入れて、さっさと寝ました。

  正月バラエティーなんぞ、もう、20年も見てませんが、ドラマまで、火が消えてしまったんですなあ。 シリーズ・ドラマのスペシャル版はあったけど、単発の作品がなかったのは、驚きです。 地デジの衰退は、留まるところを知らないようで・・・。 その事に、テレビ局が気づいていないらしいところが、また、お先真っ暗的。

 ・・・、今回は、別に、そういう事を書きたいわけではないんですよ。 年末年始も過ぎたので、車の補修シリーズを再開します。 これらの補修、去年の何月頃やったのか、俄かには思い出せません。 後文までには、調べておきます。




【グリル上端の固定】

≪写真上≫
  1枚で撮った写真がなかったので、三分割しています。 セルボ・モード後期型は、前バンパーとグリルが一体式になっているのですが、やけに、ボンネット前端と、グリルの間に、隙間があると思ったら、グリルの上端を固定する部品が、三つとも付いていませんでした。 プッシュ・リベットか、ボルト・ナットでとめられていたものと思われます。

≪写真下≫
  どうせ、見えない所なので、持っていた結束バンドで、とめてしまいました。 プッシュ・リベットや、ボルト・ナットよりは、なんぼか、丈夫ですから。 バンパーと一体式のせいで、常に下に引っ張られており、結束バンドが、最も適当と思ったのです。

  ちなみに、エンジン・ルーム内には、整備した時に貼ったと思われる、整備記録用のステッカーが、何枚も貼られており、劣化してぼろぼろになっていたので、工場出荷時に貼られていた注意ラベル以外、全て剥がしてしまいました。 ペイントうすめ液で、糊も拭き取りました。 清々した。

  ちょこっと見えていますが、エンジン・ルーム内は、お世辞にも綺麗とは言えない状態でした。 しかし、19年も経っていれば、汚れている方が当たり前だと思うので、気にしていません。 逆に、綺麗過ぎると、エンジンの載せ換えをしている恐れがあり、要注意です。



【ヤフオクでホイール・カバー】

  車に元から付いていたホイール・カバーの内、左後輪の1枚が、種類が違っていた上に、他の3枚も、キズやら割れやらで、見るに耐えぬ有様でした。 傷や割れは、直せるにしても、種類が違うのは、どうにもならないので、ヤフー・オークションで、中古品を買いました。 足りなかったのは1枚なんですが、値段の都合と、予備を1枚欲しかった関係で、2枚セットのを選択。

  ネット・オークションは、初めてだったので、ハラハラ・ドキドキものでしたが、「他に手に入れる方法がない」という、切羽詰った虚仮の一念で、何とか、乗り切りました。 支払いは、ヤフー簡単決済の、コンビニ払い。 それが、一番、個人情報漏れの危険が少ないです。

≪写真1≫
  相手は、ストアだったのですが、落札日の次の日が、休日で休み。 向こうから連絡が来たのは、二日後でした。 それから、更に四日後に、西濃運輸で届きました。 ダンボールで包んであります。

≪写真2≫
  ダンボールを開くと、ぷちぷちビニールで包んでありました。 出品者も、大変ですな。

≪写真3≫
  2枚で、税込み、502円。 送料が、1560円で、合計、2062円でした。

≪写真4≫
  自室で、コンパウンドをかけている現場。 ヤフオクで買った2枚は、車に元から付いていた3枚よりも、程度が良かったです。 キズはありましたが、割れはありませんでした。 裏側の爪が、一枚折れ曲がっていたのは、ABS接着剤で、直しました。

  コンパウンドで、表側を磨いた結果、ヤフオクで買った2枚は、そのまま使えると判断し、車の左側前後輪に取り付けました。 元から付いていた3枚は、要塗り替えという事に決定。

  ちなみに、このデザインのホイール・カバーは、もちろん、スズキの純正品なのですが、セルボ・モードの後期型(1995年~1998年)と、他に、ごく僅かな車種にしか使われなかったようで、出回った数が少ないせいか、ヤフオクでの出品数は、3件しかありませんでした。 一方、生産数が多かった前期型(1990年~1995年)のホイール・カバーの方は、まだ、新品が売っているくらいです。

  同じ13インチですから、前期型のホイール・カバーでも、当然、取り付けられるわけですが、後期型の車体に、前期型のホイール・カバーを付ける事に、抵抗があり、さんざん悩んだものの、結局、後期型の中古品を買う事にしたわけです。



【ホイール・カバー塗り替え】

  元から車に付いていたホイール・カバー3枚ですが、割れていた所を、ABS接着剤で貼り合わせてから、紙鑢で削り、バンパー・プライマーを塗り、パテで段差を埋め、紙鑢で削り、プラサフを吹き、シルバーの塗料を吹き、クリヤーを吹いて、直しました。

≪写真1左≫
  近所のホーム・センターで買って来た、ABS接着剤。 ホイール・カバーの裏を見たら、「ABS+PP」と刻印してあったので、これを買って来た次第。 接着剤は、材質に合った物を使うと、大変、良く着くもののようです。 セメダイン株式会社製、168円。

≪写真1右≫
  アマゾンで買った、「サンド・ペーパーを巻いて使う専用パッド」という商品名の、研磨パッド。 ソフト99製、263円。 これは、実店舗で買うと、400円近くします。 これに巻くとなると、紙鑢を大きく切る事になるので、幅が狭い側面部分を使ったり、いろいろと工夫が必要になります。 大面積を削るのでなければ、もう一回り、小さい品の方が使い易いと思います。 手で直にかけると、爪で指が圧迫されて、内出血したりするのを、これを使えば、容易に防げます。 だけど、万能と言うほど、劇的に効率が上がるわけではないです。

≪写真2左≫
  ちょっと遠くのホーム・センターで買った、紙鑢150番。 プラスチックのキズを削るには、粗めの番手で、ザクザク行きます。 1枚38円で、耐水ペーパーではありません。 後で分かった事ですが、プラスチックが相手の場合、耐水ペーパーに水をつけて削る方が、遥かに、効率が良いです。 というか、普通の紙鑢では、駄目なんですな。 パテ埋めの後は、400番と1000番の耐水ペーパーで、表面を均しました。

≪写真2右≫
  パンパー・プライマーとパテは、父の遺品があったのですが、プラサフはなかったので、近所のホーム・センターで買って来ました。 ソフト99製、680円。 割と大きいスプレーでして、値段が高いと感じません。 プラサフというのは、プライマーとサーフェイサーを足した物で、プラスチックに塗料を着き易くする効果と、細かい凹凸を埋めてくれる効果があります。 確かに、その効果はありました。

≪写真3≫
  ダイソーで買って来た、シルバーのアクリル・スプレー2本と、クリヤー1本。 各108円。 ホイール・カバーだから、別に車体色に合わせる必要はないわけで、100円ショップの品で間に合わせました。 この3本で、ホイール・カバー3枚を塗り切りました。 ちょうど足りたと言うよりも、重ね塗りを何回やるかで、案配が可能なのです。 塗っている最中に気づいたのですが、このクリヤー、なんと、艶消しでした。 艶ありと間違えて買って来たのです。 クリヤーにも、艶消しがあるんですねえ。 まあ、ホイール・カバーだから、そんなに光らなくても良かろうと思って、そのまま使いましたけど。

≪写真4≫
  家の北側に仮設した、塗装スペース。 下に新聞紙を敷き、開いたダンボール箱二枚分で囲っただけ。 塗る物が小さければ、こんなので、充分です。 プラサフは、ホイール・カバーを下に置いて、上から吹けたのですが、シルバーとクリヤーは、下向きの噴射ができず、ホイール・カバーをダンボールの壁に立てかけて吹きました。

  スプレーで塗料を塗るには、コツが必要で、やる前に、ネットで、くどいくらい、体験記を読みました。

「試し吹きをしてから、塗り始める」
「スプレーは、一方向だけに動かし、往復塗りはしない」
「一度吹いた所には、すぐに重ね塗りせず、ある程度乾いてから、次を吹く」
「埃が附着しないように、乾かしている間は、何かで覆う」

  最後の一つは、テキトーになりましたが、他の三つは、愚直なまでに、忠実に守りました。 そのせいで、時間は、かなりかかりました。 閑人でなければ、できない作業のようです。



【塗り替え後のホイール・カバー】

  元から車についていたホイールカバー3枚を塗り替え、その内、程度が良い2枚を、車の右側前後輪に取り付けました。 左側は、工場で塗装した物。 右側は素人が塗装した物で、並べて見ると、全然違うのですが、車の左右を同時に見れる人はいないわけで、120パーセント、気付かれる心配はありません。

≪写真1≫
  これは、右前輪。 写真に撮って見ると、新品同様に見えますが、素人塗装なので、艶は、全然、足りません。 クリヤーが艶消しでなかったとしても、とても、工場塗装のレベルには追いつかなかったと思います。

≪写真2≫
  右後輪。 前輪と色が違うのは、カメラのカラー・バランスの問題で、実物の色は同じです。 写真では分かりませんが、肉眼で見ると、若干、ムラがあります。 でも、もう、やり直す気力がないです。

≪写真3≫
  斜め前から見たところ。 ホイール・カバーのキズがなくなっただけでも、だいぶ、車の印象が違って見えます。

≪写真4≫
  斜め後ろから見たところ。 素人塗りとは、分からんでしょう? 割と、うまく直せたと、自己満足しています。


  この後、遠くにある、大きなホーム・センターに行ったら、マーキング用のスプレー塗料が、200円で売っていて、シルバーとクリヤーもありました。 大きなスプレー缶なので、100円ショップで何本か買うより、得だと思います。 もし、やり直すとしたら、そちらを使う事になると思いますが、たぶん、やりません。


  ところで、ホイール・カバーの脱着ですが、左も右も、結構には苦労しました。 外す時には、タイヤ・レバーを使うのですが、割れないように、爪がある所を、一つずつ少しずつ持ち上げて行くのに、神経を使いました。

  着ける時は着ける時で、せっかく綺麗にしたカバーを割っては一大事。 少しずつ均等に押し込んでいくのですが、金属リングが入っているので、弾かれて、思うように収まってくれません。 結局、最後は、軽く叩き込む事になりました。

  右前輪のカバーは、元から爪が一本なかったのですが、それだけは、簡単に入りました。 種類にもよりますが、グイグイ振り回すような運転をしないのなら、爪が一本なくても、外れてしまうような事はないです。



【ワイパー・アームの錆】

  ワイパーは、特段、古い車でなくても、錆びているものですが、19年も経っているセルボ・モードですから、当然のように、ひどい状態になっていました。 前後とも、ブレードは、過去に交換してあるようで、綺麗でしたが、アームとゴムが駄目でした。

≪写真1≫
  フロント・ワイパー。 ちょっと見え難いのですが、アームの平面部が凸凹している上に、七色に光っていました。 たぶん、前の持ち主が、錆びて来たのを、マジック・インキで塗ったのではないかと思います。 運転していると目につくので、是が非でも直さねばなりません。 ゴムも、端の方に、3・4センチ、切れ込みが入ってしまっていて、要交換です。

≪写真2≫
  リヤ・ワイパー。 リヤなんて、まず使いませんが、セルボ・モードのМセレクションというグレードでは、標準装備だったようです。 こちらは、アームに、ひどい錆が出ています。 ここまで腐蝕すると、マジック・インキを塗る気にもならなかったのか、手付かずでした。 幸い、錆びているのはアームだけで、ブレードは無事。 リヤは、ゴムも切れていませんでした。 前の持ち主も、たぶん、使わなかったんでしょう。

≪写真3≫
  アマゾンで買った、筆塗り塗料。 アサヒペンの、「水性 スーパーコート ツヤ消し黒 1/5L」。 税込み、541円。 スプレー缶も探したものの、安いのがなくて、やむなく、これにした次第。 ワイパー用に買ったのですが、その前に、ホイールの鉄部分の錆びた所も、これで塗りました。 水性塗料は、筆が洗い易いから、扱いが楽です。 防錆効果もあるとの事。

≪写真4≫
  アマゾンで買った、ワイパー・ゴム。 フロント用だけです。  PIAAという会社の、「ワイパー替えゴム 【スーパーグラファイト】」 という製品。 「No.5 400mm WGR40」と、「No.7 450mm WGR45」の二本。 車種適合表には、まだ、セルボ・モードが記載されていました。 一本、税込み、515円で、合計1030円。 長さが違うのに、値段は同じです。

  左側の写真は、荷姿です。 大きな箱に、写真右側の二本が、Xの字になって、入っていました。 アマゾンには、細長い箱がないんですかね?



【ワイパー・アーム塗り替え】

≪写真1左上≫
  マスキング・テープで、元の位置をバミってから、アームを取り外しました。 セルボ・モードの場合、締め付けナットのカバーが、ゴムのキャップになっていて、簡単に外れました。 ワイパーのナットは、ボックス・レンチがあれば、外せます。 種類によっては、メガネ・レンチでも、外せますが、レンチをボンネットに当ててしまう恐れがあるので、布を巻くなど、養生してからやった方が無難。

≪写真1左下≫
  リヤは、ゴム・キャップではなく、割と普通に見られる、プラスチック・カバーを起こすタイプでした。 しかし、カバーを開けて、ナットを外したものの、アームが、どうしても、抜けません。 外板が歪んだら困るので、断念し、車体につけたまま、錆を取り、塗り直しました。 修理中に、アームが倒れて、ガラスにキズをつけないように、タオルを巻いてあります。  

≪写真1右≫
  フロントのアーム二本は、紙鑢をかけ、プラサフのスプレーを吹いてから、艶消し黒を筆で塗りました。 プラサフを介しているにも拘らず、塗料の乗りが悪くて、一時は、筆目が、凸凹に残って、どうなる事かと思いました。 しかし、二日間かけて、充分な乾燥時間を確保しつつ、3回、重ね塗りしたら、まあまあ、見れる状態になりました。 塗装作業に、焦りは禁物だと、思い知りましたっけ。

  写真は、乾かしている様子。 左右でアームの長さが違うので、外す前に、長短どちらが、左右どちらなのか、メモっておいた方がいいです。 ブレードも、左右の長さが違います。 普通は、「運転席側が、短いアームに、長いブレード」、「助手席側が、長いアームに、短いブレード」の組み合わせになっていると思いますが、例外もあると思うので、要注意。 ちなみに、当然の事ですが、ゴムの長さは、ブレードの長さと同じだから、間違えようがありません。

≪写真2≫
  塗り替えが終わったフロント二本を、取り付けた様子。 近づいて、肉眼で見ると、やはり、凸凹があるのですが、筆目は、ほとんど、分かりません。 

≪写真3≫
  フロントの運転席側を、別の角度から見た様子。 カメラの金属部分の表面処理に、「梨地」というのがありますが、そんな感じに見えます。 まあ、こんなもんでしょう。

≪写真4≫
  リヤも、ちょっと離れると、素人塗装とは見抜けないレベルに仕上がりました。 「こんな古い車のワイパーが、錆びていないわけがない」という、疑り深い人が、目を近づけて、しげしげ眺めでもしない限り、問題なし。 リヤ・ワイパーの錆は、後続車から見られるせいで、フロント以上に、車のボロさを主張してしまいます。 綺麗に直せて、良かったです。


  ワイパー・アームですが、車の外見で、一番最初に錆びて来る所でして、どんなに高い車でも、赤錆色が見えると、ボロに見えてしまいます。 表面積が小さくて、素人塗りでも、分かりゃしませんから、こまめに塗り替えた方が、気持ちよく、車を使えると思います。 艶消し黒やプラサフは、そこそこの値段ですが、ワイパーを塗り替えるだけなら、一回買えば、一生分もつんじゃないでしょうか。 




  今回は、ここまで。 シリーズの前回、「残り、22枚を、5・5・6・6で出す」と書きました。 それに従えば、今回は5枚になるはずなのですが、ワイパーの写真が分断されてしまうのを避ける為に、6枚出しました。 残り2回も、どちらが5枚になり、どちらが6枚になるか、分かりません。 まあ、どうでもいいと言えば、どうでもいい事ですけど。

  これらの作業をしたのは、【グリル上端の固定】が、去年、つまり、2016年の、8月上旬で、まだ、父が生きていた内ですな。 【ホイール・カバー】が、9月の上旬で、バイクを売却した直後です。 【ワイパー】は、9月の中頃。 ううむ、ついこの間、やったような気がするんですが、実際には、もう、4ヵ月くらい経っているんですなあ。 月日が経つのは早いものじゃて。