古い車のカタログ蒐集計画 ③
今回は、カタログそのものではなく、保存容器の話がメインです。 コレクションというのは、置き場所や、保存方法まで考えないと、成り立たないわけで、カタログにも、カタログ特有の保存事情があるというわけです。 例によって、日記ブログの日替わり写真と、その解説文から、移植。
【カタログ箱】
買い集めた古い車のカタログを暗所保存する為の箱が、お歳暮で手に入らないかと、待っていたのですが、なかなか来ないので、12月7日に、やむなく、自作しました。 11月の内に、スーパーから、タダで貰って来てあった、「海老姿焼煎餅入り えびお好み」のダンボール箱を、ざっくり切り詰めて、厚さ10センチの、蓋付き箱を作りました。
ダンボール箱というのは、胴のぐるりを切り取って、高さを低くするのは簡単なんですが、今回は、サイズの都合で、本来の側面を、天と底にしなければならなかったので、切り方が複雑になりました。 木工用ボンドで貼り、大きな洗濯挟みや、煉瓦で押さえて、乾かしました。 「なんで、煉瓦?」と思うかもしれませんが、濡れ縁で作業していたので、手近な重い物といったら、煉瓦しかなかったのです。
サイズは、B4クリア・ファイルを入れると、上下はピッタリで、左右は、指を入れる程度のゆとりがあります。 蓋も、ちゃんと閉まります。 惜しむらく、「海老姿焼煎餅入り えびお好み」の印刷が、外側に出てしまいました。 当初は、裏返す予定だったのですが、蓋式の箱は精度が必要で、裏返すと、ズレが大きくなって、歪つになってしまうので、断念しました。 背に腹は代えられなかったという次第。
あまり、出来が良くないので、その後、もし、お歳暮の箱が手に入ったら、そちらに、切り替える予定だったのですが、結局、ちょうど良いサイズの箱は手に入らず、この自作箱で行く事にしました。
【トゥデイのカタログ 包み紙】
買い集めた車カタログの内、初代トゥデイのものだけ、サイズが、30×30センチで、B4のクリア・ファイルでは、入りません。 ちなみに、一般的なカタログは、30×25センチです。 B4サイズは、36×26センチなので、若干のゆとりがあるというわけ。
≪写真上≫ トゥデイのものだけ、剥き出しで箱に入れるのも嫌なので、コピー用紙で包む事にしました。 コピー用紙は、A4のしか持っていませんから、糊を点塗りして、6枚を貼り合わせ、大きな紙を作りました。 「たかが、カタログ一冊包むのに、こんなに大きな紙がいるのか・・・」と、驚くような大きさになりました。
≪写真中≫ 最初は、封筒形にしようかと思っていたのですが、それでは、出し入れする時に、カタログを傷つける恐れがあります。 あれこれ考えた末、祝儀袋式に包む事にしました。
≪写真下≫ 包み紙自体は、うまく出来たのですが、箱に入れてみたら、幅が大き過ぎて、入りません。 やむなく、カタログ箱の、蓋だった方を、箱にし、箱だった方を、蓋にする事にしました。 それなら、幅にゆとりがあるのです。 妥協の産物になったわけですが、まあ、お金をかけずに作ろうとすると、こんなものでしょう。
【ダイソー B4クリア・ファイル】
≪写真上≫ 古い車のカタログを入れる為に、ダイソーで買って来た、B4クリア・ファイル、2冊です。 買い集めたカタログの中には、A4サイズのものも、幾つかあるのですが、大は小をかねるので、2冊とも、B4にしました。 108円商品。
≪写真下≫ 作ったカタログ箱に、ちょうどよく、収まります。 先に、箱を貰って来た時には、大体の大きさしか見ていなかったのですが、たまたま、結果オーライとなりました。 トゥデイのカタログを包んだものが、一番下で、その上に、クリア・ファイルを、2冊重ねてあります。
見えているのは、1993年に、私が最初に買った原付バイク、「ヤマハ DT50」のカタログです。 このカタログの内容も、いずれ、紹介します。
【初代ファミリア・プリント】
父が、最初に自分で買った車は、初代ファミリアの800ccだったのですが、そのカタログが、値段が高かったり、グレード違いだったり、認証制限がかかっていたりで、なかなか、手に入りません。
で、とりあえずの代用品として、ネットで、「4ドア・デラックス 1965年8月版」の画像をダウンロードして、20ページ分、プリントし、手持ちのA4クリア・ファイルに入れてみました。 初代ファミリアでは、このカタログだけが、ネットで、全ページ、見れるのです。 おそらく、大型のスキャナーを持っている人が、読み込んで、公開しているのでしょう。 写真撮影では、歪んでしまいますから。
カタログの場合、著作権がどうなっているのか分からないのですが、例によって、これで儲けようなどという気は、全くないので、御容赦あれ。
写真は問題なく見れます。 文字が潰れ気味で、ちと読み難いですが、内容は、分かります。 この代用品で、充分なような気がするものの、今後、もし、いい条件で手に入るのなら、デビュー版のカタログを買いたいと思っています。
今回は、ここまで。 私の場合、買い集めるカタログは、大体、決まっていて、多くなったとしても、20冊程度なのですが、脚マメ、且つ、肝の据わった人で、無料配布品であるのをいい事に、ディーラーを経巡って、カタログを掻き集めているという人は、100冊、200冊、すぐに行ってしまうと思います。
ところが、集めたカタログを、どう保存していいか分からず、とりあえず、ダンボール箱に入れて、押入れに突っ込んでおいたら、何年かする内に、カタログとカタログ、ページとページが、ベッタリ癒着して、売るどころか、自分で見る事もできなくなってしまった、というケースがあるらしいです。
湿度が高い場所だと、インクが溶けたところへ、重ねた重さでプレスされて、再印刷するような状態になってしまうんですな。 LPレコードを蒐集している人が、ジャケット同士がくっついてしまって、同じような目に遭うらしいですが、そちらは、お金がかかっているから、精神的ダメージが、より大きいでしょうなあ。 紙物のコレクションに向かない家、向かない部屋というのは、確実に存在するようです。
初代ファミリアの件ですが、そもそも、父が乗っていたのが、どのタイプなのか分からずに、振り回されました。 いや、未だに、振り回されています。 車の前側が写った写真がなくて、特定が難しいのです。 側面が写った写真が、数枚、残っているだけ。 60年代ですから、写真自体が、そこそこ高価で、「人物を入れなければ、撮ってはいけない」という、暗黙の鉄則があったのですが、それにしても、新車を買った時くらい、車を入れて、記念撮影すれば良かったのに。 なぜ、撮らぬ? 父も母も、気が知れない。
僅かな手掛かりから分かったのは、
・ リア・ピラーに装飾プレート(たぶん、「1000」と書いてある)がないから、排気量は、「800cc」である。
・ 白線入りタイヤがついていて、ドア下にメッキ・モールがあり、フェンダー・ミラーが台形だから、グレードは、「デラックス」である。
ところが、父の車は、色が白でして、800ccのデラックスには、白の設定がないのです。 スタンダードになら、「パロマホワイト」というのがあるのですが、スタンダードでない事だけは、皮肉なほどにはっきりしているから、嫌になってしまいます。 1000ccには、デラックスに、白の設定がありますが、父の車が、1000ccでなかった事もはっきりしていて、どうにもこうにも、噛み合いません。
父が買ったと思われる、1967年頃の、ファミリアの情報が非常に乏しくて、判断の決め手がありません。 マツダ公式サイトの、「ファミリア物語」の年表によると、1967年1月に、1000cc(4ドア・2ドア・バン)が発売されたとの事。 ライトが、規格丸灯から、楕円丸灯に変わったのですが、その時に、800ccの方も、ライトが変わったのかどうかが分からない。 現存車の写真を見ると、楕円丸灯は、全て、1000ccのようですが、もう、半世紀も前のものですから、修理で変わっている可能性も高く、そちらから判断するのも、ためらわれます。
また、67年頃の、800cc・デラックスのカタログが、そもそも、あるのかないのかも分からないんですわ。 1000ccのならヤフオクに出て来ますが、そちらに、800ccの情報も載っているのかどうか、それも不明。 当時、グレードは、スタンダードとデラックスの2種類だけという車が多かったようなのですが、カタログを、グレード別、ドアの枚数別に作っていて、種類だけはたくさんあり、どれが、ドンピシャ版なのか、見定めるが大変難しいです。
どんなに調べても分らない事がはっきりすれば、諦めもつくわけで、「それなら、一番最初に作られた、デビュー版カタログを買って、代表させればいいではないか」という結論に落ち着きつつあります。
【カタログ箱】
買い集めた古い車のカタログを暗所保存する為の箱が、お歳暮で手に入らないかと、待っていたのですが、なかなか来ないので、12月7日に、やむなく、自作しました。 11月の内に、スーパーから、タダで貰って来てあった、「海老姿焼煎餅入り えびお好み」のダンボール箱を、ざっくり切り詰めて、厚さ10センチの、蓋付き箱を作りました。
ダンボール箱というのは、胴のぐるりを切り取って、高さを低くするのは簡単なんですが、今回は、サイズの都合で、本来の側面を、天と底にしなければならなかったので、切り方が複雑になりました。 木工用ボンドで貼り、大きな洗濯挟みや、煉瓦で押さえて、乾かしました。 「なんで、煉瓦?」と思うかもしれませんが、濡れ縁で作業していたので、手近な重い物といったら、煉瓦しかなかったのです。
サイズは、B4クリア・ファイルを入れると、上下はピッタリで、左右は、指を入れる程度のゆとりがあります。 蓋も、ちゃんと閉まります。 惜しむらく、「海老姿焼煎餅入り えびお好み」の印刷が、外側に出てしまいました。 当初は、裏返す予定だったのですが、蓋式の箱は精度が必要で、裏返すと、ズレが大きくなって、歪つになってしまうので、断念しました。 背に腹は代えられなかったという次第。
あまり、出来が良くないので、その後、もし、お歳暮の箱が手に入ったら、そちらに、切り替える予定だったのですが、結局、ちょうど良いサイズの箱は手に入らず、この自作箱で行く事にしました。
【トゥデイのカタログ 包み紙】
買い集めた車カタログの内、初代トゥデイのものだけ、サイズが、30×30センチで、B4のクリア・ファイルでは、入りません。 ちなみに、一般的なカタログは、30×25センチです。 B4サイズは、36×26センチなので、若干のゆとりがあるというわけ。
≪写真上≫ トゥデイのものだけ、剥き出しで箱に入れるのも嫌なので、コピー用紙で包む事にしました。 コピー用紙は、A4のしか持っていませんから、糊を点塗りして、6枚を貼り合わせ、大きな紙を作りました。 「たかが、カタログ一冊包むのに、こんなに大きな紙がいるのか・・・」と、驚くような大きさになりました。
≪写真中≫ 最初は、封筒形にしようかと思っていたのですが、それでは、出し入れする時に、カタログを傷つける恐れがあります。 あれこれ考えた末、祝儀袋式に包む事にしました。
≪写真下≫ 包み紙自体は、うまく出来たのですが、箱に入れてみたら、幅が大き過ぎて、入りません。 やむなく、カタログ箱の、蓋だった方を、箱にし、箱だった方を、蓋にする事にしました。 それなら、幅にゆとりがあるのです。 妥協の産物になったわけですが、まあ、お金をかけずに作ろうとすると、こんなものでしょう。
【ダイソー B4クリア・ファイル】
≪写真上≫ 古い車のカタログを入れる為に、ダイソーで買って来た、B4クリア・ファイル、2冊です。 買い集めたカタログの中には、A4サイズのものも、幾つかあるのですが、大は小をかねるので、2冊とも、B4にしました。 108円商品。
≪写真下≫ 作ったカタログ箱に、ちょうどよく、収まります。 先に、箱を貰って来た時には、大体の大きさしか見ていなかったのですが、たまたま、結果オーライとなりました。 トゥデイのカタログを包んだものが、一番下で、その上に、クリア・ファイルを、2冊重ねてあります。
見えているのは、1993年に、私が最初に買った原付バイク、「ヤマハ DT50」のカタログです。 このカタログの内容も、いずれ、紹介します。
【初代ファミリア・プリント】
父が、最初に自分で買った車は、初代ファミリアの800ccだったのですが、そのカタログが、値段が高かったり、グレード違いだったり、認証制限がかかっていたりで、なかなか、手に入りません。
で、とりあえずの代用品として、ネットで、「4ドア・デラックス 1965年8月版」の画像をダウンロードして、20ページ分、プリントし、手持ちのA4クリア・ファイルに入れてみました。 初代ファミリアでは、このカタログだけが、ネットで、全ページ、見れるのです。 おそらく、大型のスキャナーを持っている人が、読み込んで、公開しているのでしょう。 写真撮影では、歪んでしまいますから。
カタログの場合、著作権がどうなっているのか分からないのですが、例によって、これで儲けようなどという気は、全くないので、御容赦あれ。
写真は問題なく見れます。 文字が潰れ気味で、ちと読み難いですが、内容は、分かります。 この代用品で、充分なような気がするものの、今後、もし、いい条件で手に入るのなら、デビュー版のカタログを買いたいと思っています。
今回は、ここまで。 私の場合、買い集めるカタログは、大体、決まっていて、多くなったとしても、20冊程度なのですが、脚マメ、且つ、肝の据わった人で、無料配布品であるのをいい事に、ディーラーを経巡って、カタログを掻き集めているという人は、100冊、200冊、すぐに行ってしまうと思います。
ところが、集めたカタログを、どう保存していいか分からず、とりあえず、ダンボール箱に入れて、押入れに突っ込んでおいたら、何年かする内に、カタログとカタログ、ページとページが、ベッタリ癒着して、売るどころか、自分で見る事もできなくなってしまった、というケースがあるらしいです。
湿度が高い場所だと、インクが溶けたところへ、重ねた重さでプレスされて、再印刷するような状態になってしまうんですな。 LPレコードを蒐集している人が、ジャケット同士がくっついてしまって、同じような目に遭うらしいですが、そちらは、お金がかかっているから、精神的ダメージが、より大きいでしょうなあ。 紙物のコレクションに向かない家、向かない部屋というのは、確実に存在するようです。
初代ファミリアの件ですが、そもそも、父が乗っていたのが、どのタイプなのか分からずに、振り回されました。 いや、未だに、振り回されています。 車の前側が写った写真がなくて、特定が難しいのです。 側面が写った写真が、数枚、残っているだけ。 60年代ですから、写真自体が、そこそこ高価で、「人物を入れなければ、撮ってはいけない」という、暗黙の鉄則があったのですが、それにしても、新車を買った時くらい、車を入れて、記念撮影すれば良かったのに。 なぜ、撮らぬ? 父も母も、気が知れない。
僅かな手掛かりから分かったのは、
・ リア・ピラーに装飾プレート(たぶん、「1000」と書いてある)がないから、排気量は、「800cc」である。
・ 白線入りタイヤがついていて、ドア下にメッキ・モールがあり、フェンダー・ミラーが台形だから、グレードは、「デラックス」である。
ところが、父の車は、色が白でして、800ccのデラックスには、白の設定がないのです。 スタンダードになら、「パロマホワイト」というのがあるのですが、スタンダードでない事だけは、皮肉なほどにはっきりしているから、嫌になってしまいます。 1000ccには、デラックスに、白の設定がありますが、父の車が、1000ccでなかった事もはっきりしていて、どうにもこうにも、噛み合いません。
父が買ったと思われる、1967年頃の、ファミリアの情報が非常に乏しくて、判断の決め手がありません。 マツダ公式サイトの、「ファミリア物語」の年表によると、1967年1月に、1000cc(4ドア・2ドア・バン)が発売されたとの事。 ライトが、規格丸灯から、楕円丸灯に変わったのですが、その時に、800ccの方も、ライトが変わったのかどうかが分からない。 現存車の写真を見ると、楕円丸灯は、全て、1000ccのようですが、もう、半世紀も前のものですから、修理で変わっている可能性も高く、そちらから判断するのも、ためらわれます。
また、67年頃の、800cc・デラックスのカタログが、そもそも、あるのかないのかも分からないんですわ。 1000ccのならヤフオクに出て来ますが、そちらに、800ccの情報も載っているのかどうか、それも不明。 当時、グレードは、スタンダードとデラックスの2種類だけという車が多かったようなのですが、カタログを、グレード別、ドアの枚数別に作っていて、種類だけはたくさんあり、どれが、ドンピシャ版なのか、見定めるが大変難しいです。
どんなに調べても分らない事がはっきりすれば、諦めもつくわけで、「それなら、一番最初に作られた、デビュー版カタログを買って、代表させればいいではないか」という結論に落ち着きつつあります。
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