古い車のカタログ蒐集計画 ④
こんなシリーズもやっていました。 古い車のカタログ蒐集は、今現在も継続中ですが、買い易いものは、すでに買ってしまい、ヤフオクで、出待ちの状態。 一年待っても、出て来ないものもあって、進捗は、遅々としています。
カタログそのものの紹介と、手に入れた経緯の紹介が、入り混じっているので、混乱するかと思いますが、御容赦あれ。
【11代目コロナ・プレミオのカタログ 1997年12月版】
去年の8月末に纏めて買った、古い車のカタログの一冊。 「11代目コロナ・プレミオ 1997年12月版」です。 11代目コロナ・プレミオは、1996年から、2001年まで売られていたもので、コロナとしては、最後の型になります。 父が買ったのは、1998年3月なので、たぶん、このカタログは、ドンピシャ版。 後期型ですが、前期型と、目立った違いはないようです。
≪写真1≫
前期型では、緒形拳さんがイメージ・キャラクターでした。 息子が、父の車を借りて行くという設定で、ゆで卵の殻を剥きながら、「俺の車だぞ。 ぶつけんなよ」と呟くセリフが記憶に残っています。 衝突安全ボディー、「GOA」の事を言っていたんですな。 この後期型のカタログでは、緒形拳さんどころか、無名モデルすら出て来ません。 無人で、車と背景だけ。 実に、つまらない。
この型のデザインは、大変、よく纏まっているのですが、手本になったのは、フォードの初代トーラス(1985-91年)ですな。 この型以前に、9代目コロナ(1987-92年)、10代目コロナ(1992-96年)も、トーラスのデザインを、いただいていると思います。 初代トーラスは、爆発的に売れた車で、一時期、アメリカ映画に出て来る車が、ほとんど、トーラスになってしまった事もあります。
≪写真2≫
2000ccには、「D4エンジン」という、直噴エンジンが搭載されていました。 テレビCMでは、小林稔侍さんが、人間サイズのウサギから、「D4エンジン」を薦められて、「エンジンだけ貰ってもな・・・」と言うと、「では、コロナにおつけします」と言われるやり取りがあったのを覚えています。 ウサギじゃなかったかな? わざわざ調べるほど、興味がないので、間違っていたら、御容赦。
1800ccと1600ccには、「リーンバーン・エンジン」が搭載されていたようです。 リーンバーンというのは、「希薄燃焼」の事で、混合気中のガソリンをギリギリまで薄くして、燃費を良くするシステム。 しかし、D4にせよ、リーンバーンにせよ、私が借りて乗っていた記憶では、お世辞にも、燃費がいいとは言えない車でした。 もっとも、排気量が大きい車ですから、母のトゥデイやライフと比較するのは、酷かも知れませんな。
≪写真3≫
グレードのページ。 ガソリンが、2000、1800、1600。 ディーゼルが、2200。 父が乗っていたのは、ホイール・カバーや、センター・コンソールの装備から判断すると、2000の「プレミオG Sパッケージ」か、1800の「プレミオE Lパッケージ」のどちらかだったと思われますが、父が、2000を買うとは考え難く、たぶん、1800だったのだろうと思います。
値段は、どちらも大差なく、200万円前後。 結構、高いの買ってたんですな。 1998年時点で、父は、68歳でして、たぶん、最後の車になる事を見越して、奮発したんじゃないでしょうか。 当時の私の日記に、父から聞かされた話として、「総額、235万円のところを、決算期で、205万円にまけさせたとの事」という記述があります。
≪写真4左≫
カーナビのページ。 カーナビは、90年代の中頃に登場しました。 私自身、自動車の組み立て工場で働いていた関係で、弄った事があったのですが、出始めの頃は、電力の消耗が激しく、すぐに画面が消えてしまい、「エンジンをかけてください」という表示が出ました。 このコロナでは、カーナビは、2000でも、メーカー・オプション。
父の車には、CD・カセット・ラジオがついていました。 2009年に、母方の叔父が独居死した時、夜中に、父が運転して、叔父の家まで行ったのですが、その帰りに道に迷ったのだそうです。 で、「カーナビが欲しい」と言い出だし、私が、ネットで、ポータブル・カーナビを買ったものの、父も私も、各一回しか使いませんでした。 二人とも、カーナビを使うほど、遠出しなかったんですな。
≪写真4右≫
表紙。 裏表紙も同じですが、厚手の艶がある紙で、緑一色。 渋いです。 普通のカタログより、高級な感じがします。 ちなみに、このカタログは、単体だと、432円でした。
2009年の10月に、母のライフを売却してから、3年ちょっとの間、このコロナ・プレミオが、我が家にある唯一の車でした。 私も、休みの日に、よく借りて乗りました。 軽に比べて、燃費が気になる以外は、非常に乗り心地が良い車でした。 オート・エアコンだったし。
借りるようになってすぐの事、車幅感覚が分からずに、電柱にこすって、左ドア・ミラーを壊したのは私です。 ちゃんと、弁償しましたけど。 ボディーの方にも、電柱に巻いてあった黄黒ゴムがこびりつきましたが、そちらは、コンパウンドで消えました。
その3年の間に、私がこの車を借りて行った所というと、観光地では、「伊豆・三津シーパラダイス」や、「富士サファリ・パーク」があります。 他に、子供の頃のように、父が運転し、母が助手席、私が後席という、ファミリー・カー的な使い方を、二回しました。 一度は、母方の叔父の葬式の時。 もう一度は、父方の叔父の見舞いの時でした。
この車がある間に、父が仕事をやめ、引退したせいで、車で出掛ける用事が激減し、1ヵ月以上乗らずに、バッテリーが上がってしまう事が、何度もありました。 父は、チャージャーまで買いましたが、一旦、完全に上がってしまうと、チャージが利かず、結局、そのつど、新しいバッテリーを自転車で買いに行っていました。 私も一度、室内灯を点けっ放しで下りてしまい、バッテリーをお釈迦にした事があります。
2012年12月に、廃車。 車検まで、3ヵ月くらい残っていたのですが、月極駐車場の更新が年末だったせいで、早めに処分したようです。 廃車を決める前に、父が私に、この車を引き継ぐかどうか訊ねて来ました。 車自体は、まだまだ、充分に走る状態でしたが、維持費が、年間15万円くらいかかるので、断りました。
最後の仕事は、古い冷蔵庫や洗濯機、テレビを、リサイクル・センターへ運ぶ事でした。 私が運転し、父も荷物を運び下ろす為に、一緒に乗って行きました。 積み込む時に、冷蔵庫の角が車にぶつかったのですが、父が、「どうせ、潰しちまう車だから、いいんだ」と、不貞腐れたように言ったのが、印象に残ってます。
父の世代には、「大人の男」のステイタスというものがあり、「車は、セダンに乗る」というのも、その一つでした。 私が、そのスタイルを受け継がなかったのが、残念だったのでしょう。
【ゆうメール / 二折厳禁 / ファミリア1200】
ヤフオクで落札した、「2代目ファミリア1200」のカタログが、1月25日に届きました。 出品されてから、18日。 落札してから、11日。 代金を払ってから、10日。 出品者に入金してから、9日。 発送されてから、3日。 長い戦いでした。 神経が磨り減りました。
結果的に、美品と言える状態のカタログが、相場より安く手に入ったわけなので、相手への評価は、「非常に良い」にしておきましたが、それはそれとして、落札から到着までに、これだけ長い日にちがかかると、複雑な気分にならざるを得ません。 「遅くはなるが、確実に届く」と分かっていれば、こんなにヤキモキしなかったんですが、初めての相手だから、信用したくても、材料が足りなかったのです。
ヤフオク出品者には珍しく、手紙が添えてあって、非常に丁寧な文面で、諸般の事情で遅くなった事を詫びてありました。 真面目な人なんでしょうねえ。 届いたカタログの状態の良さからも、しっかりした人である事が良く分かります。
とにかく、胃に穴が開く前に、無事に届いて良かったです。
≪写真上≫
ヤフオクの出品者になった事が一度もないので、発送方法に詳しくないのですが、これは、「ゆうメール」で、送料270円でした。 封筒は、普通の茶封筒です。
≪写真中≫
大きな封筒で、うちの郵便受けでは、入りきらないサイズだったのですが、この「図面等在中 二折厳禁」のお陰で、本体部分を折られずに済みました。 この配慮は、大変、ありがたい。
≪写真下≫
これが、中身。 2代目ファミリア1200のカタログです。 ヤフオクでは、500円スタートで、終了間際に、二人が競っていたのですが、第三の男である私が、1700円で落札しました。 相場は、2000円台なので、幾分、安く手に入れられた事になります。
ファミリア1200は、父が自分で買った、2代目の車で、おおよそ、1971年から、78年まで、うちにありました。 私が記憶している、「うちの車」としては、最も古いもの。
カタログの内容は、いずれ、詳しく紹介します。
【初代トゥデイ前期型のカタログ 1985年9月版】
2017年の8月末に纏めて買った、古い車カタログの一冊、「初代トゥデイ前期型カタログ 1985年9月版」です。 車が発売された時の、デビュー版カタログ。 全12ページで、本カタログにしては、些か、ページ数が少ないです。 サイズも、30×30センチで、普通のカタログより大きい。
ごく最近になって知ったのですが、デビューした時のカタログには、もう一冊あって、そちらは、普通サイズである模様。 つまり、そちらが、本カタログで、私が買ったこれは、「大判カタログ」という、変り種だったのかも知れません。
ちなみに、このカタログ単独の値段は、税込み、864円でした。 最初に買った、9冊の中では、飛び抜けて、高かったです。 しかし、ヤフオクで調べると、相場は、1000円前後のようなので、むしろ、得をしたと言えます。
≪写真1≫
表紙と裏表紙。 今井美樹さんが、イメージ・キャラクター。 今井さんは、初代トゥデイに関しては、2代目トゥデイが登場するまで、イメ・キャラを務め続けたようです。 初代トゥデイは、2代目が出た後も、ボン・バンの「トゥデイ・ハミング」として、1998年まで生産販売が続くのですが、ハミングの方は、テレビCMや、専用カタログがあったのかどうか分かりません。
裏表紙の方にも、うっすらと、今井さんの顔が写っていますが、これは、背景として薄刷りしてあるわけではなく、何冊か重ねて保存されていた間に、下の表紙の印刷が、写ってしまったのでしょう。 逆像の写真を使うとは思えませんから。
裏表紙の上にある、小さな写真は、テレビCMの第1弾、「秋の牧場バージョン」から取ったものだと思います。 ちなみに、テレビCMの第2弾は、「冬の魚市場バージョン」。 使われていたCMソング、≪はぐれそうな天使≫が、海を舞台にしたもので、第2弾で使われる部分の歌詞に、「潮風」といった言葉が出て来るので、何とか、海で撮りたかったのだけれど、冬の海では寂し過ぎるので、賑やかな雰囲気が欲しくて、魚市場にしたんじゃないかと推測しています。
私は、当時、CMを見ていたはずですが、牧場バージョンを、はっきり覚えておらず、魚市場バージョンだけ、記憶にあります。 第3弾の「夏の海水浴場バージョン」に至っては、全く記憶にない有様。 1986年は、私が、3年間の引きこもり生活を脱し、植木屋見習いとして働き始めた年なのですが、仕事で疲労困憊して、テレビを見るどころではなかったのが、原因だと思います。
≪写真2≫
ドーンと見開きで、イメージ写真のページ。 大判カタログならではの迫力ですが、そもそもが小さい車なので、大きく写されても、あまり意味がないという感じがしないでもないです。 今井さんの服ですが、いかにも、80年代半ばという色合いです。 70年代のド派手・悪趣味時代が去った後、反動で、過剰に地味になったんですな。
≪写真3≫
中ページ。 このカタログは、ページの役割分担が曖昧で、各ページに、イメージ写真と、機能説明が混在しています。 この野菜の写真は、思い切りましたねえ。 「車のカタログに、なんで、野菜だ?」という意見も出たと思うのですが、そこを押し切れたのは、80年代の文化レベルの高さを物語っていると思います。
セピア色の写真2枚で、今井さんが食事をしていますが、食べているのは、普通の料理のようです。 テレビCMの第3弾、夏の海水浴場バージョンに、今井さんが海産物を食べている場面が入っていますが、そちらからカットして来た写真ではないわけだ。 このカタログが作られたのは、1985年なのに対し、CM第3弾は、翌86年ですから、同じなわけはないんですな。
≪写真4≫
グレードのページ。 ここにも、イメージ写真が入っていますが、今井さんではなく、外国人モデルが、複数、出ています。 グレードは、上から、「G」「M」「F」とあり、それぞれ、4MTと、ホンダ・マチックの区別、エアコン有無の区別がありました。 全て、ボン・バンで、乗用タイプは、なし。
このカタログ、写真やレイアウトは優れているのですが、文章が、珠に瑕。 奇妙な和製英語が大量に使われていて、大変、鬱陶しいです。 「ペンタストリーム・シェイプ」、「ピステ・フェイス」、「スリットアイ・ウインドウ」などなど・・・。 分からんがな。 そういや、80年代半ばは、ポップス、ロックの楽曲にも、やたらと、英語歌詞を入れるのが流行りましたねえ。
うちの母は、1986年に、50歳で免許を取り、同年10月に、このトゥデイを買いました。 18年間も乗って、2004年10月に、廃車。 うちにあったトゥデイの思い出に関しては、いずれ、別の記事で紹介します。
【ゆうメールで、初代ミラ中期型簡易カタログ】
≪写真上≫
1月末に、ヤフオクで、スタート価格100円だったのを、セコい競り合いの末に、150円で落札したカタログが、2月1日に届きました。
普通の茶封筒です。 宛名は、コピー用紙で隠してあります。 青森県青森市から発送されたので、静岡県沼津市まで、3日間もかかりました。 封筒の裏に、差出人の住所氏名はなし。 中にも、送り状のようなものはなく、極めて、ドライ、且つ、事務的に処理されていました。 まあ、ヤフオクの取引は、それでいいと思いますけど。 別に、これから、友達づきあいしようというわけではないのですから。
送料300円でしたが、この金額は、ゆうメールの最小サイズのものではありません。 普通サイズのカタログは、A4より、幅が一回り大きいから、最小サイズでは、収まらないんですな。 ちなみに、A4のカタログなら、送料180円で届きます。
≪写真中≫
封筒の中身。 品物は、「初代ミラ中期型・簡易カタログ(ピンク)」ですが、それについては、いずれ、改めて、紹介します。
ダンボール板をベースにして、プチプチ・ビニールで、カタログを挟み込んでありました。 こういう梱包だと、雨水を被ったら、浸水する恐れがありますが、この時は、無事でした。 梱包方法は、人によって違っていて、完全防水になっているのは、稀です。 だけど、配送中に濡れる事は、まずないのであって、濡れるとしたら、郵便受けに入れられた後ですな。
こういう、折れ対策に、ダンボール板が入っている郵便物は、普通の郵便受けでは入りません。 かといって、手渡し方式ではないので、玄関まで持って来てくれる事はなく、配達する側も困ってしまいます。
≪写真下≫
で、物置にあった、未使用の蓋付きゴミ箱を、「大型郵便物用郵便受け」に仕立てました。 写真は、プレハブ離屋にしまってある様子。 この箱を、門扉の所に置いて、小さい方の注意札を、郵便受けに掛け、大きい方を、箱の上に貼って、待っていたら、ちゃんと、入れてくれました。
盗難の恐れがないでもないですが、小包や宅配荷物ならともかく、人の家に届いた郵便物を盗んでも、あまり意味がないから、それほど、神経質にならなくてもいいような気がします。 こまめに確認して、届いたら、すぐに取り込む程度の注意は必要ですけど。
この種の郵便物を、水濡れや、折れといった、損傷なしに受け取る、最も安全な方法は、「局留め」だと思いますが、まだ、試していません。
今回は、ここまで。 この計画関連の写真記事、ストックが、どの程度あるのか、まだ調べていないのですが、たぶん、次回も、この続きになると思います。
カタログそのものの紹介と、手に入れた経緯の紹介が、入り混じっているので、混乱するかと思いますが、御容赦あれ。
【11代目コロナ・プレミオのカタログ 1997年12月版】
去年の8月末に纏めて買った、古い車のカタログの一冊。 「11代目コロナ・プレミオ 1997年12月版」です。 11代目コロナ・プレミオは、1996年から、2001年まで売られていたもので、コロナとしては、最後の型になります。 父が買ったのは、1998年3月なので、たぶん、このカタログは、ドンピシャ版。 後期型ですが、前期型と、目立った違いはないようです。
≪写真1≫
前期型では、緒形拳さんがイメージ・キャラクターでした。 息子が、父の車を借りて行くという設定で、ゆで卵の殻を剥きながら、「俺の車だぞ。 ぶつけんなよ」と呟くセリフが記憶に残っています。 衝突安全ボディー、「GOA」の事を言っていたんですな。 この後期型のカタログでは、緒形拳さんどころか、無名モデルすら出て来ません。 無人で、車と背景だけ。 実に、つまらない。
この型のデザインは、大変、よく纏まっているのですが、手本になったのは、フォードの初代トーラス(1985-91年)ですな。 この型以前に、9代目コロナ(1987-92年)、10代目コロナ(1992-96年)も、トーラスのデザインを、いただいていると思います。 初代トーラスは、爆発的に売れた車で、一時期、アメリカ映画に出て来る車が、ほとんど、トーラスになってしまった事もあります。
≪写真2≫
2000ccには、「D4エンジン」という、直噴エンジンが搭載されていました。 テレビCMでは、小林稔侍さんが、人間サイズのウサギから、「D4エンジン」を薦められて、「エンジンだけ貰ってもな・・・」と言うと、「では、コロナにおつけします」と言われるやり取りがあったのを覚えています。 ウサギじゃなかったかな? わざわざ調べるほど、興味がないので、間違っていたら、御容赦。
1800ccと1600ccには、「リーンバーン・エンジン」が搭載されていたようです。 リーンバーンというのは、「希薄燃焼」の事で、混合気中のガソリンをギリギリまで薄くして、燃費を良くするシステム。 しかし、D4にせよ、リーンバーンにせよ、私が借りて乗っていた記憶では、お世辞にも、燃費がいいとは言えない車でした。 もっとも、排気量が大きい車ですから、母のトゥデイやライフと比較するのは、酷かも知れませんな。
≪写真3≫
グレードのページ。 ガソリンが、2000、1800、1600。 ディーゼルが、2200。 父が乗っていたのは、ホイール・カバーや、センター・コンソールの装備から判断すると、2000の「プレミオG Sパッケージ」か、1800の「プレミオE Lパッケージ」のどちらかだったと思われますが、父が、2000を買うとは考え難く、たぶん、1800だったのだろうと思います。
値段は、どちらも大差なく、200万円前後。 結構、高いの買ってたんですな。 1998年時点で、父は、68歳でして、たぶん、最後の車になる事を見越して、奮発したんじゃないでしょうか。 当時の私の日記に、父から聞かされた話として、「総額、235万円のところを、決算期で、205万円にまけさせたとの事」という記述があります。
≪写真4左≫
カーナビのページ。 カーナビは、90年代の中頃に登場しました。 私自身、自動車の組み立て工場で働いていた関係で、弄った事があったのですが、出始めの頃は、電力の消耗が激しく、すぐに画面が消えてしまい、「エンジンをかけてください」という表示が出ました。 このコロナでは、カーナビは、2000でも、メーカー・オプション。
父の車には、CD・カセット・ラジオがついていました。 2009年に、母方の叔父が独居死した時、夜中に、父が運転して、叔父の家まで行ったのですが、その帰りに道に迷ったのだそうです。 で、「カーナビが欲しい」と言い出だし、私が、ネットで、ポータブル・カーナビを買ったものの、父も私も、各一回しか使いませんでした。 二人とも、カーナビを使うほど、遠出しなかったんですな。
≪写真4右≫
表紙。 裏表紙も同じですが、厚手の艶がある紙で、緑一色。 渋いです。 普通のカタログより、高級な感じがします。 ちなみに、このカタログは、単体だと、432円でした。
2009年の10月に、母のライフを売却してから、3年ちょっとの間、このコロナ・プレミオが、我が家にある唯一の車でした。 私も、休みの日に、よく借りて乗りました。 軽に比べて、燃費が気になる以外は、非常に乗り心地が良い車でした。 オート・エアコンだったし。
借りるようになってすぐの事、車幅感覚が分からずに、電柱にこすって、左ドア・ミラーを壊したのは私です。 ちゃんと、弁償しましたけど。 ボディーの方にも、電柱に巻いてあった黄黒ゴムがこびりつきましたが、そちらは、コンパウンドで消えました。
その3年の間に、私がこの車を借りて行った所というと、観光地では、「伊豆・三津シーパラダイス」や、「富士サファリ・パーク」があります。 他に、子供の頃のように、父が運転し、母が助手席、私が後席という、ファミリー・カー的な使い方を、二回しました。 一度は、母方の叔父の葬式の時。 もう一度は、父方の叔父の見舞いの時でした。
この車がある間に、父が仕事をやめ、引退したせいで、車で出掛ける用事が激減し、1ヵ月以上乗らずに、バッテリーが上がってしまう事が、何度もありました。 父は、チャージャーまで買いましたが、一旦、完全に上がってしまうと、チャージが利かず、結局、そのつど、新しいバッテリーを自転車で買いに行っていました。 私も一度、室内灯を点けっ放しで下りてしまい、バッテリーをお釈迦にした事があります。
2012年12月に、廃車。 車検まで、3ヵ月くらい残っていたのですが、月極駐車場の更新が年末だったせいで、早めに処分したようです。 廃車を決める前に、父が私に、この車を引き継ぐかどうか訊ねて来ました。 車自体は、まだまだ、充分に走る状態でしたが、維持費が、年間15万円くらいかかるので、断りました。
最後の仕事は、古い冷蔵庫や洗濯機、テレビを、リサイクル・センターへ運ぶ事でした。 私が運転し、父も荷物を運び下ろす為に、一緒に乗って行きました。 積み込む時に、冷蔵庫の角が車にぶつかったのですが、父が、「どうせ、潰しちまう車だから、いいんだ」と、不貞腐れたように言ったのが、印象に残ってます。
父の世代には、「大人の男」のステイタスというものがあり、「車は、セダンに乗る」というのも、その一つでした。 私が、そのスタイルを受け継がなかったのが、残念だったのでしょう。
【ゆうメール / 二折厳禁 / ファミリア1200】
ヤフオクで落札した、「2代目ファミリア1200」のカタログが、1月25日に届きました。 出品されてから、18日。 落札してから、11日。 代金を払ってから、10日。 出品者に入金してから、9日。 発送されてから、3日。 長い戦いでした。 神経が磨り減りました。
結果的に、美品と言える状態のカタログが、相場より安く手に入ったわけなので、相手への評価は、「非常に良い」にしておきましたが、それはそれとして、落札から到着までに、これだけ長い日にちがかかると、複雑な気分にならざるを得ません。 「遅くはなるが、確実に届く」と分かっていれば、こんなにヤキモキしなかったんですが、初めての相手だから、信用したくても、材料が足りなかったのです。
ヤフオク出品者には珍しく、手紙が添えてあって、非常に丁寧な文面で、諸般の事情で遅くなった事を詫びてありました。 真面目な人なんでしょうねえ。 届いたカタログの状態の良さからも、しっかりした人である事が良く分かります。
とにかく、胃に穴が開く前に、無事に届いて良かったです。
≪写真上≫
ヤフオクの出品者になった事が一度もないので、発送方法に詳しくないのですが、これは、「ゆうメール」で、送料270円でした。 封筒は、普通の茶封筒です。
≪写真中≫
大きな封筒で、うちの郵便受けでは、入りきらないサイズだったのですが、この「図面等在中 二折厳禁」のお陰で、本体部分を折られずに済みました。 この配慮は、大変、ありがたい。
≪写真下≫
これが、中身。 2代目ファミリア1200のカタログです。 ヤフオクでは、500円スタートで、終了間際に、二人が競っていたのですが、第三の男である私が、1700円で落札しました。 相場は、2000円台なので、幾分、安く手に入れられた事になります。
ファミリア1200は、父が自分で買った、2代目の車で、おおよそ、1971年から、78年まで、うちにありました。 私が記憶している、「うちの車」としては、最も古いもの。
カタログの内容は、いずれ、詳しく紹介します。
【初代トゥデイ前期型のカタログ 1985年9月版】
2017年の8月末に纏めて買った、古い車カタログの一冊、「初代トゥデイ前期型カタログ 1985年9月版」です。 車が発売された時の、デビュー版カタログ。 全12ページで、本カタログにしては、些か、ページ数が少ないです。 サイズも、30×30センチで、普通のカタログより大きい。
ごく最近になって知ったのですが、デビューした時のカタログには、もう一冊あって、そちらは、普通サイズである模様。 つまり、そちらが、本カタログで、私が買ったこれは、「大判カタログ」という、変り種だったのかも知れません。
ちなみに、このカタログ単独の値段は、税込み、864円でした。 最初に買った、9冊の中では、飛び抜けて、高かったです。 しかし、ヤフオクで調べると、相場は、1000円前後のようなので、むしろ、得をしたと言えます。
≪写真1≫
表紙と裏表紙。 今井美樹さんが、イメージ・キャラクター。 今井さんは、初代トゥデイに関しては、2代目トゥデイが登場するまで、イメ・キャラを務め続けたようです。 初代トゥデイは、2代目が出た後も、ボン・バンの「トゥデイ・ハミング」として、1998年まで生産販売が続くのですが、ハミングの方は、テレビCMや、専用カタログがあったのかどうか分かりません。
裏表紙の方にも、うっすらと、今井さんの顔が写っていますが、これは、背景として薄刷りしてあるわけではなく、何冊か重ねて保存されていた間に、下の表紙の印刷が、写ってしまったのでしょう。 逆像の写真を使うとは思えませんから。
裏表紙の上にある、小さな写真は、テレビCMの第1弾、「秋の牧場バージョン」から取ったものだと思います。 ちなみに、テレビCMの第2弾は、「冬の魚市場バージョン」。 使われていたCMソング、≪はぐれそうな天使≫が、海を舞台にしたもので、第2弾で使われる部分の歌詞に、「潮風」といった言葉が出て来るので、何とか、海で撮りたかったのだけれど、冬の海では寂し過ぎるので、賑やかな雰囲気が欲しくて、魚市場にしたんじゃないかと推測しています。
私は、当時、CMを見ていたはずですが、牧場バージョンを、はっきり覚えておらず、魚市場バージョンだけ、記憶にあります。 第3弾の「夏の海水浴場バージョン」に至っては、全く記憶にない有様。 1986年は、私が、3年間の引きこもり生活を脱し、植木屋見習いとして働き始めた年なのですが、仕事で疲労困憊して、テレビを見るどころではなかったのが、原因だと思います。
≪写真2≫
ドーンと見開きで、イメージ写真のページ。 大判カタログならではの迫力ですが、そもそもが小さい車なので、大きく写されても、あまり意味がないという感じがしないでもないです。 今井さんの服ですが、いかにも、80年代半ばという色合いです。 70年代のド派手・悪趣味時代が去った後、反動で、過剰に地味になったんですな。
≪写真3≫
中ページ。 このカタログは、ページの役割分担が曖昧で、各ページに、イメージ写真と、機能説明が混在しています。 この野菜の写真は、思い切りましたねえ。 「車のカタログに、なんで、野菜だ?」という意見も出たと思うのですが、そこを押し切れたのは、80年代の文化レベルの高さを物語っていると思います。
セピア色の写真2枚で、今井さんが食事をしていますが、食べているのは、普通の料理のようです。 テレビCMの第3弾、夏の海水浴場バージョンに、今井さんが海産物を食べている場面が入っていますが、そちらからカットして来た写真ではないわけだ。 このカタログが作られたのは、1985年なのに対し、CM第3弾は、翌86年ですから、同じなわけはないんですな。
≪写真4≫
グレードのページ。 ここにも、イメージ写真が入っていますが、今井さんではなく、外国人モデルが、複数、出ています。 グレードは、上から、「G」「M」「F」とあり、それぞれ、4MTと、ホンダ・マチックの区別、エアコン有無の区別がありました。 全て、ボン・バンで、乗用タイプは、なし。
このカタログ、写真やレイアウトは優れているのですが、文章が、珠に瑕。 奇妙な和製英語が大量に使われていて、大変、鬱陶しいです。 「ペンタストリーム・シェイプ」、「ピステ・フェイス」、「スリットアイ・ウインドウ」などなど・・・。 分からんがな。 そういや、80年代半ばは、ポップス、ロックの楽曲にも、やたらと、英語歌詞を入れるのが流行りましたねえ。
うちの母は、1986年に、50歳で免許を取り、同年10月に、このトゥデイを買いました。 18年間も乗って、2004年10月に、廃車。 うちにあったトゥデイの思い出に関しては、いずれ、別の記事で紹介します。
【ゆうメールで、初代ミラ中期型簡易カタログ】
≪写真上≫
1月末に、ヤフオクで、スタート価格100円だったのを、セコい競り合いの末に、150円で落札したカタログが、2月1日に届きました。
普通の茶封筒です。 宛名は、コピー用紙で隠してあります。 青森県青森市から発送されたので、静岡県沼津市まで、3日間もかかりました。 封筒の裏に、差出人の住所氏名はなし。 中にも、送り状のようなものはなく、極めて、ドライ、且つ、事務的に処理されていました。 まあ、ヤフオクの取引は、それでいいと思いますけど。 別に、これから、友達づきあいしようというわけではないのですから。
送料300円でしたが、この金額は、ゆうメールの最小サイズのものではありません。 普通サイズのカタログは、A4より、幅が一回り大きいから、最小サイズでは、収まらないんですな。 ちなみに、A4のカタログなら、送料180円で届きます。
≪写真中≫
封筒の中身。 品物は、「初代ミラ中期型・簡易カタログ(ピンク)」ですが、それについては、いずれ、改めて、紹介します。
ダンボール板をベースにして、プチプチ・ビニールで、カタログを挟み込んでありました。 こういう梱包だと、雨水を被ったら、浸水する恐れがありますが、この時は、無事でした。 梱包方法は、人によって違っていて、完全防水になっているのは、稀です。 だけど、配送中に濡れる事は、まずないのであって、濡れるとしたら、郵便受けに入れられた後ですな。
こういう、折れ対策に、ダンボール板が入っている郵便物は、普通の郵便受けでは入りません。 かといって、手渡し方式ではないので、玄関まで持って来てくれる事はなく、配達する側も困ってしまいます。
≪写真下≫
で、物置にあった、未使用の蓋付きゴミ箱を、「大型郵便物用郵便受け」に仕立てました。 写真は、プレハブ離屋にしまってある様子。 この箱を、門扉の所に置いて、小さい方の注意札を、郵便受けに掛け、大きい方を、箱の上に貼って、待っていたら、ちゃんと、入れてくれました。
盗難の恐れがないでもないですが、小包や宅配荷物ならともかく、人の家に届いた郵便物を盗んでも、あまり意味がないから、それほど、神経質にならなくてもいいような気がします。 こまめに確認して、届いたら、すぐに取り込む程度の注意は必要ですけど。
この種の郵便物を、水濡れや、折れといった、損傷なしに受け取る、最も安全な方法は、「局留め」だと思いますが、まだ、試していません。
今回は、ここまで。 この計画関連の写真記事、ストックが、どの程度あるのか、まだ調べていないのですが、たぶん、次回も、この続きになると思います。
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