2018/11/11

セルボ・モード補修 ⑰

  車の修理・整備記録のシリーズ。 前回は、車検を終えたところまで行きましたが、その後も、ちょこまかと、弄り続けました。 猛暑の夏真っ盛りだから、エアコンの効きを良くするという名目もあったのですが、それより何より、他にやる事がなかったという、否定できない事情もあります。 引退生活はつらい。 もっとも、「もう一度、働きたい」なんて、天地が引っ繰り返っても、思いませんけど。




【車のエアコン・ガス&オイル追加充填 ①】

  セルボ・モードが、車検から帰って来た後、すぐにやったのが、エアコンの、ガスとオイルの追加充填です。 エアコン・ガスの交換や抜き取りは、有資格者でないとできないのですが、自然に抜けてしまった分を追加するだけなら、無資格者でもできるのだそうです。

  7月13日に、アマゾンで、「ガス」、「オイル」、「ゲージ付きホース」の三点を注文。 15日に届きました。

≪写真上≫
  ガス200g、2本と、オイル30ml、1本。

  ガスは、「HFC-134a」というタイプで、2本セットで、1350円。 今売られている車では、使われていないそうです。 今の車のガスは、追加充填ですら、無資格者ではできないのだとか。 古い車で良かった。 いや、古い車だから、ガスが減ったわけで、因果関係が逆ですが・・・。

  オイルの方は、PiKAL(日本磨料工業)という会社の、「エアコンプロテクターEX」という製品。 量は少ないのに、1301円もします。

≪写真下≫
  ゲージ付きホースは、1790円。 これより、安い品もあったのですが、レビューを参考にし、マイナス評価が一切なかった、これにしました。 高いといっても、差額は、100円程度でしたし。

  こちらは、工具なので、一回買えば、何度でも使えるわけですが、恐らく、私は、今回も含めて、2回しか使わないと思います。 ちなみに、10年以下の間隔で、新車に乗り換えている方々には、全く縁がない工具です。 エアコン・ガスは、10年くらいでは、冷えなくなるほど抜けないらしいので。



【車のエアコン・ガス&オイル追加充填 ②】

  7月17日に、エアコン・ガス&オイルの追加充填作業をしました。

≪写真上≫
  まず、エンジン・フードを開け、エアコン配管のポートを探します。 「H」と「L」の2箇所があるはず。 車によって、場所が異なります。 私の車の場合、「H」は、バッテリーの前にあり、すぐに分かりましたが、「L」がなかなか、見つかりません。 バッテリーの下かと思って、外していたら、ラジエーターの隣、下の方にあるのが見えました。

  右の写真の中央付近にある、灰色のキャップが、それです。 車種によっては、「H」と「L」が、すぐ近くにある場合もあるらしいですが、この車では、離れていました。

≪写真中≫
  「L」ポートに、ゲージ付きホースを繋いだところ。 ホースの片側に付いている金具の環を引き上げながら、ポートに押し込むと、カチッと嵌まります。 ホースによっては、押さえてないと、ガスが漏れてしまうものもあるようですが、私が買ったホースは、そういう事はありませんでした。

≪写真下≫
  写真左側は、ガス、右側は、オイルの追加充填風景ですが、やる作業は、同じです。 ガスの方ですが、買ったのは2本セットでしたが、1本で充分なようだったので、もう1本は使いませんでした。 また、効きが悪くなってきたら、その時に使う予定。

  ハウツー・サイトの受け売りになってしまうので、やり方についての、細かい説明は省きます。 ハウツー・サイトに書いてあった通り、素人でもできますが、それは、細かい事を考えなければの話で、簡単ではあるけれど、単純ではないです。

  写真では、ゲージの針が、「注意ゾーン」に入っていますが、これは、エンジンを切った後に撮影したから、こうなっているのであって、かけている時には、水色の「適正ゾーン」の上の方に入っていました。

  車の整備では、液物が難敵なんですが、ガスは、その一段上を行く、よく分からない構成物ですな。 一応、やったけれど、原理的な事は、ほとんど分かっていません。


  で、追加充填した効果ですが、そんなに劇的に変わったわけではないです。 ハウツー・サイトには、「キンキンに冷えるようになった」と書いてありましたが、私の場合、「キンキンなんて、とんでもない」という感じ。 車によっても違うんでしょう。 ただ、夏の南中近い時間帯に乗っても、暑いとは感じなくなりました。 つまり、以前よりは、冷えるようになったという事だと思います。 



【ミニ扇風機】

  8月1日に、アマゾンのマーケットプレイスで注文し、3日に届いた、ミニ扇風機。 「(suzusii)USB扇風機 小型携帯クリップ式」。 1190円のところ、ポイントが、18pあったので、それを使って、1172円。 送料無料。

  USB電源ですが、分離可能なリチウムイオン充電池が付いていて、充電すれば、風力最強で、50分くらい、もちます。 電池を外した状態でも、USBケーブルを繋げば、作動します。

  クリップ式を選んだのは、車の後席グリップに取り付ける為です。 そもそも、これを買ったのは、年に一度、お盆にやって来る叔父さん夫婦を、帰りに、私の車で送って行く時に、後席に座る人が、少しでも涼しくなるようにと、それが目的だったからです。

  で、今年は、15日に、叔父さん夫婦が来まして、帰りに、送って行きました。 後ろに座ったのは叔父さんで、「涼しい」と言っていたので、買った甲斐があったというもの。

  しかし・・・。 この種のミニ扇風機すべてに言える事ですが、車内のように狭い空間なら、ピン・ポイントで、そこそこ涼しくなるものの、家の部屋の中だと、よほど、近い所に置かないと、風力最強にしても、涼しさを感じる事ができません。 そもそもが、エアコンがかかっている環境での、補助用なんでしょう。 個人席用のサーキュレーターと思うべきなのかも。

  年に一度しか出番がないのでは、勿体ないと思い、トイレで使えないか検討したのですが、家庭用コンセントと、USB端子を繋ぐアダプターに、いろいろと種類があるようで、どれを買っていいか分かりません。 間違ったものを買って、火でも出たら大変なので、諦めました。

  来年までしまっておくと、バッテリーが死んでしまうかもしれませんが、その場合は、車内電源からケーブルを引いて、使うつもりでいます。 車内コンセントと、USB端子を繋ぐアダプターなら、100円ショップで売っているのです。




  今回は、ここまで。 少ないですが、他の記事と、組み合わせる都合がありまして・・・。

  「エアコン・ガスの追加充填」は、素人でもやる人は多いようで、ネット上に記事が、たくさん、出ています。 原理は良く分からないけれど、作業自体は簡単だから、ハードルが低いというわけなんでしょう。 難易度的には、「エアコン・ベルトの交換・調整」よりも、ずっと、容易でした。

  もう一つ、エアコンの効き具合に関係して来る事で、「エバポレーターの清掃・洗浄」というのがあるのですが、あちこちのブログで、それ関係の記事を読んだ感想として、「やらない方がいい」という結論になりました。 エバポレーターには、小さなラジエーター・フィンのようなものが付いているのですが、古い車になると、その表面に埃がこびりついて、空気を吸い難くなり、エアコン吹き出し口から出てくる冷風の勢いが弱くなるらしいのです。

  その埃を取り除き、家屋用エアコンのスプレー式洗浄剤で洗うという作業なのですが、これが、落とし穴でして、良くなるどころか、悪くしてしまうケースの方が多いようなのです。 埃と言っても、拭き取れるようなものではなく、こびりついているので、つい、エアコン用の洗浄剤を使うわけですが、洗浄剤は液体なので、それが機械の中に吸い込まれると、蒸発しきれずに、黴が湧き、黴臭い冷風が出てくるようになるのだとか。

  ちなみに、洗浄剤を使えば、埃が溶けると思っているのは、全くの思い違いで、そんな事はないそうです。 一番確実に埃を取るのは、ピンセットで、少しずつ、摘み取る事なのだとか。 それも、フィンが見えるように出来ていればの話で、セルボ・モードの場合、助手席側ダッシュ・ボードの奥に、横向きに入っていて、全く見えないそうです。 手探りで作業するらしいのですが、冗談じゃないよ、そんな不確実なやり方。

  そもそも、エアコン冷風の勢いが弱くなった時にだけ、必要な整備なのに、「ネットで、○○さんがやっていたので、私もやってみました」という程度の動機で、冷風が充分に出ているのに、清掃・洗浄をやってしまい、わざわざ自分で黴臭くしてしまったという、笑えない体験談もあります。

  そういう人は、その後、車を手放してしまう傾向が強いです。 夏場、エアコンは必需品なのに、それが黴臭いのでは、我慢できないものねえ。 整備工場に持って行けば、エバポレーターの交換で、直してくれると思いますが、部品だけでも、5万、10万、工賃を入れれば、その2倍くらいはかかると思うので、自分で整備したがる人は、「そんなに払うくらいなら、別の中古車に買い換えた方が良い」と考えるのでしょう。

  エアコンだけでなく、自力整備で弄った結果、使用に耐えない、ひどい状態になってしまって、車を手放したという事例は、大変、多く見られます。 自滅したのが恥ずかしいのか、手放した理由を書かない人も、大変、多いです。