ヘルメット余話
ヘルメットの話の続きです。 ついでなので、夏用の方も、紹介しておきます。
【アライ・ヘルメット「SZ-αⅢ 2005年】
2005年6月21日に買ったもの。 1994年から使っていた、白の「SZ-α」の、ゴムの縁取りが剥がれてしまい、どうにも修理が利かなくなったので、買い直したもの。 バイク店で買い、税込みで、27300円でした。 通勤では、2014年まで使い、引退後も、2016年まで使っていました。 その後、元箱に収めて、押入れの天袋に上げてあったのを、今回、バイクを買い直した事で、9月に下ろして、復帰させたもの。
一度、手に持った状態で落としてしまい、右の後ろの方に、塗料が剥がれた所がありますが、下手に直さない方が目立たない程度のものなので、そのまま被っています。 同じ時だったと思いますが、シールド・ベースが壊れて、片側、交換しています。 だいぶ、昔の事で、左右どちらかだったかも、忘れてしまいました。
内装は、イヤー・パッドだけしか取り外しできず、そのせいか、年月が経って、スポンジがヘたって来たら、被り心地が、ゴツゴツするようになりました。 しかし、痛くなるほどではありません。 サイズは、XL(61-62センチ)。
色は、「アルミナ・グレー」で、これは、2005年当時に乗っていた、セロー225WEが、黒ベースの色だったのに合わせたもの。 当然、黒のEN125-2Aにも合うので、そのまま、使っています。 パッと見、ガンメタのように見えますが、ガンメタは、もっと、茶色っぽいです。 アルミナ・グレーは、青みがかった感じです。
冬用・夏用は、これで良いとして、通勤時代には必要なかった、猛暑期用を、買おうかと思っています。 引退後に気づいた事ですが、昨今の夏は、暑過ぎて、朝晩ならともかく、日中に走っていると、熱中症になってしまうのです。 7月半ばから、9月半ばまでの、2ヵ月くらいの期間です。
アルミナ・グレーでは、黒とほとんど変わりません。 熱くならない色というと、シルバーか白ですが、バイクが黒ですから、白は合いません。 で、シルバーという事になるわけだ。 バイクの色に関係なく、上着を白にすれば、白のメットでも、違和感がありませんが、半袖シャツ1枚で出る時もある事を考えると、シルバーの方が、どんな服の色とでも合うでしょう。
とある質問掲示板に、「ヘルメットは、色がどれでも、夏の暑さは変わらない。 暑さ対策は、通気性の方が大事」という見解がありました。 しかし、全く変わらないという事はないでしょう。 「明るい色の方が、光を反射するから、熱くなるのに時間がかかる」というのは、技術知識というよりも、一般常識レベルの話です。
色が明るいからと言って、冷却効果があるわけではないから、「通気性の方が大事」というのも、一理ありますが、通気性能が同じなら、やはり、色は明るい方が、熱が溜まり難いはずです。 たとえ、頭皮表面が、同じ温度まで熱くなる時間が、10分程度の差であっても、熱中症になるかならないかの違いに、大きく関わって来ると思うのです。
気分的にも、真夏の晴れた日の南中近い時間帯に、これからバイクで出かけようとして、黒っぽいメットを見ると、被って出かける気をなくしてしまいます。 気分的に、一番、温度が上がらないそうなのは、白ですが、理屈上は、シルバーの方が、上がらないはず。
そういや、私が、1994年に、セロー225Wと同時に買った、アライの「SZα」は、白でした。 10年間、使っていましたけど、夏場の長距離ツーリングで、昼の間、ぶっ通しで被っていても、熱中症になる事はなかったです。 もっとも、その頃はまだ、夏が、そんなに暑くなかったという事情もありますけど。 猛暑・酷暑と言われるようになったのは、2010年前後からですな。
で、有名メーカーの新品は、高過ぎるので、考慮外として、有名メーカーの中古品にするか、廉価品の新品にするかで、迷いました。 ヤフオクを、しばらく、チェックしていたんですが、スタート、1000円くらいで出て来ても、有名メーカー品だと、入札が多くて、最終的に、5000円くらいになってしまいます。 値段的には、廉価新品と変わりないわけです。
中古の場合、買ってから、10年以内の品というのは、なかなか出て来ません。 出ると、バタバタッと値が上がって、1万円くらい、軽く超えてしまいます。 1万円もあれば、廉価新品でも、結構、いいのが買えますから、中古を選ぶ理由がなくなってしまいます。 他人が被った物ですから、衛生的にどうかという心配は、当然あるわけです。
「スタート価格が、妙に安い」とか、「有名メーカー品なのに、入札がない」といった物件があったら、写真を拡大してみた方がいいです。 パーツが欠けているとか、シールドが割れているとか、普通に見ていたのでは気づかない問題点があるかもしれませんから。 メットの部品は、有名メーカーなら、かなり古いタイプでも手に入りますが、その中古メット本体より、部品の方が高くつく場合があります。 特に、シールドなんか、2000円以下では買えませんから、割れていたら、もう、アウトですな。
狙い目は、10年から、15年くらいの品でしょうか。 それを超えると、どうしたものかと迷う対象になり、20年以上前となると、もう、買わない方が無難。 解説文に、「粉が落ちてくる」と書いてあったら、スポンジが、もう、ボロボロなのであって、被ると、頭に発泡スチロールの感触があり、ゴツゴツするはずです。
器用な人なら、布を剥がして、スポンジを貼り直すという手もありますが、布は、縫ってあるだけでなく、接着剤で着けてあると思うので、剥がすとビリビリに破けてしまう恐れがあります。 そういう面倒な事が予想されるだけでも、古過ぎる中古は、勘弁して欲しいと感じますねえ。
ちなみに、中古メットを買ったら、とりあえず、漬物樽のような、メットがスッポリ入る容器に入れ、漂白剤の溶液に浸けて、一晩置いておけば、前の持ち主の、汗や脂が、落ちると思います。 内装やシールドを外して、個別に、中性洗剤で洗うより、漂白剤の方が、遥かに強いです。 一晩、漂白剤溶液に浸けたら、洗い流した上で、今度は、ただの水に浸け、もう一晩置けば、漂白剤が残るような事はないです。 食器の漂白でも、同じような事をやりますから。
漬物樽がない場合、惜しげのないダンボール箱の中に、大きなビニール袋を入れ、その中に、漂白剤溶液を満たして、メットを浸けるという手もあります。 万一、漏れた場合を考えて、流しや風呂の洗い場などに置いておきます。 漬物樽にせよ、ダンボール箱ビニールにせよ、ヘルメットは浮いて来てしまいますから、押さえる為の重石が必要です。
そこまでやれば、前の持ち主の病気がうつるような事はないと思いますが、精神的に弱くて、過去に心気症で苦しんだ経歴があるような人は、中古はやめた方がいいかも知れませんねえ。 メットだけでなく、ブーツ、グローブなど、肌に直接触れるものは、全滅。 上着でも、襟や袖口などは、よくよく、消毒してからでないと・・・。
それを考えると、有名メーカーの中古より、廉価新品の方が、ずっと、いいような気がして来ますな。 来年の7月までに、買えばいいので、それまで、検討を続ける事にします。
そうそう、ネットで、ヘルメットを買う場合、レビューを参考にすると思いますが、フィット感に関しては、他人の意見は、無視した方がいいです。 頭の形は、人それぞれでして、万人にフィットするヘルメットなど、あるわけがありません。
内装を全部外せるタイプの方が、フィット感が良いのは、スポンジと布で作られた柔らかい部分のゆとりがあるからですが、長く使っていると、へたって来て、ゴツゴツ当たる部分が出て来ます。 自分の頭にピッタリあったヘルメットなど、特注でなければ、手に入りますまい。 そんなサービスをやっているメーカーがあったとしても、ン十万円の世界になるのでは?
サイズは、S、M、L、XL、XXL(3L)と書いてある事が多いですが、基準が、メーカーによって違うから、記号では判断できません。 更に、同じメーカーでも、OEM供給品の場合、サイズ記号の基準が異なるケースもあります。 では、センチで表示してある数字の方が、まだ参考になるのかというと、そんな事もなくて、頭囲を測って、それと同じ大きさのを買うと、確実に、小さいです。 ヘルメットは、帽子と違って、頭の形に合わせて、変形してくれるわけではないので、頭囲ピッタリだと、ヘルメットの内形と全く同じ頭の形をしていない限り、頭の出っ張ってる所が当たり、凹んでいる所は隙間が出来るので、小さく感じられるわけです。
ある、レビュアーが、「同じサイズ記号で、同じセンチなのに、A社のは、ピッタリだが、B社のでは、ブカブカだ」と言った場合、B社の方が全体的に大きいと判断しがちですが、ここで問題になるのは、頭の形が、人によって違うという事でして、同じサイズ・センチでも、A社では、上から見た時、横に広く、B社では、縦に広かった場合、横に広い頭の人は、B社の方が小さく感じられる事になります。 つまり、フィット感と同様に、サイズも、人によって異なるわけですな。
実店舗で、試しに被ってみるのが一番なのですが、「買うのは、ネットで」と思っていると、なかなか、それはできませんな。 ネットだけで、サイズが合うのを買おうと思ったら、一つ目は、試しと割り切って、少し大き目のを買い、実際、大きかったら、スペーサーを入れ、調整して、被る。 二つ目は、同じメーカー、同じ銘柄の、一つ下のサイズを買うという順を踏むしかないかもしれません。
最初から、小さいのを買ってしまった場合、頭が締め付けられて、被り続けるのは無理ですから、捨てるか、売るしかありません。 ヤフオクなら、割と高く売れると思います。 新品同様だから、ハード・オフなどでも、買い取ってくれますが、その場合、売値は、二束三文になります。
間違っても、小さいヘルメットを、被り続けない方がいいです。 乗るたびに、頭痛に悩まされるので、長距離ツーリングなんて、とてもできませんし、短距離であっても、そのたびに頭が痛くなると思うと、出かける気をなくして、次第に、バイクから離れてしまいます。 強く当たる所だけ、帽体の発泡スチロールを削るという手もありますが、言うまでもなく、安全性は、落ちます。
話が変わりますが、眼鏡を掛けている人が、ヘルメットを被る場合、シールド付きジェット・ヘルなら、そのまま被れますが、フルフェイスだと、眼鏡を外して、メットを被り、後から、眼鏡を掛け直す事になります。 一見、当然至極の事にように思うかも知れませんが、初めて、ヘルメットを買う人が、店頭で試着する時に、その事を知らず、眼鏡をしたまま、メットを被ろうとして、眼鏡を落としてしまうというケースが、稀にあります。
応対している店員が、注意してくれればいいのですが、その店員が、眼鏡を掛けていない場合、眼鏡を外さなければ、メットを被れないのだという事を知らず、何も言わない恐れがあります。 眼鏡を割ったり、キズをつけたりすると、予定外の出費になってしまいますから、要注意。
あと、蔓が細い眼鏡を使っている人は、フルフェイスのメットに、入って行かない場合があります。 無理に押し込んで、蔓が曲がったり折れたりすると、これも、痛い出費になります。 バイクに乗る時だけ掛ける、蔓が頑丈な眼鏡を買っておくのが一番ですが、それはそれで、出費になりますな。
出先で、フルフェイス・メットを脱いだり、被ったりする場合、眼鏡は、そのつど、畳んで、上着のポケットに入れた方がいいです。 間違っても、バイクのシートの上に置いたりしないように。 ヘルメットを脱着している間に、地面に落ちたりしたら、いとも容易に、眼鏡が壊れてしまいます。
こんな事、言わずもがな、聞かずもがなと思うでしょうが、やらかしている人は、結構、多いと思うのですよ。 眼鏡を買い直したり、修理したりするお金があったら、ヘルメットが、もう一つ買えますな。
眼鏡をしている人はもちろん、そうでない人でも、出先で、フルフェイスを脱着するのが面倒臭くて、被ったまま、用事を済ませてしまおうという人がいると思います。 眺めのいい場所で、景色を見るくらいなら、問題ないですが、店に入るのは、まずいです。 露天屋台や、八百屋・魚屋のように、店先がオープンになっている店なら、まあ、許されるか。 出入り口が決まっていて、自動・手動に関わらず、普段、扉がしまっているような店は、もう、アウト。 面倒でも、脱ぐしかありません。
銀行など、金融機関は、もちろん、アウト。 ATMコーナーだけの所でも、やめた方がいいです。 何か事件が起こった時に、真っ先に疑われるのが、顔を隠した人間だからです。 そういう所には、必ず、防犯カメラがあります。
駅なども、駄目ですなあ。 本人は、「ごく短時間で済む用事だから」と思っていても、周囲には、そんな事は分からないのだから、警戒するなという方が無理です。 「眼鏡を掛けていると、ヘルメットを脱いだり被ったりするのが、手間なんですよ」なんて言っても、そんなのは、本人の都合に過ぎず、他人に対しては、何の説得力もないです。
フルフェイスだけど、シールドと顎の部分が、ガバッと、上に開く、システム・メットというのがあり、それならば、眼鏡をしたまま被れるし、脱着も簡単だと思います。 しかし、聞いた話では、かなり、重いらしいです。 ヘルメットは、脱着内装、サン・バイザーなど、機能が多くなるほど、重くなります。
【アライ・ヘルメット「SZ-αⅢ 2005年】
2005年6月21日に買ったもの。 1994年から使っていた、白の「SZ-α」の、ゴムの縁取りが剥がれてしまい、どうにも修理が利かなくなったので、買い直したもの。 バイク店で買い、税込みで、27300円でした。 通勤では、2014年まで使い、引退後も、2016年まで使っていました。 その後、元箱に収めて、押入れの天袋に上げてあったのを、今回、バイクを買い直した事で、9月に下ろして、復帰させたもの。
一度、手に持った状態で落としてしまい、右の後ろの方に、塗料が剥がれた所がありますが、下手に直さない方が目立たない程度のものなので、そのまま被っています。 同じ時だったと思いますが、シールド・ベースが壊れて、片側、交換しています。 だいぶ、昔の事で、左右どちらかだったかも、忘れてしまいました。
内装は、イヤー・パッドだけしか取り外しできず、そのせいか、年月が経って、スポンジがヘたって来たら、被り心地が、ゴツゴツするようになりました。 しかし、痛くなるほどではありません。 サイズは、XL(61-62センチ)。
色は、「アルミナ・グレー」で、これは、2005年当時に乗っていた、セロー225WEが、黒ベースの色だったのに合わせたもの。 当然、黒のEN125-2Aにも合うので、そのまま、使っています。 パッと見、ガンメタのように見えますが、ガンメタは、もっと、茶色っぽいです。 アルミナ・グレーは、青みがかった感じです。
冬用・夏用は、これで良いとして、通勤時代には必要なかった、猛暑期用を、買おうかと思っています。 引退後に気づいた事ですが、昨今の夏は、暑過ぎて、朝晩ならともかく、日中に走っていると、熱中症になってしまうのです。 7月半ばから、9月半ばまでの、2ヵ月くらいの期間です。
アルミナ・グレーでは、黒とほとんど変わりません。 熱くならない色というと、シルバーか白ですが、バイクが黒ですから、白は合いません。 で、シルバーという事になるわけだ。 バイクの色に関係なく、上着を白にすれば、白のメットでも、違和感がありませんが、半袖シャツ1枚で出る時もある事を考えると、シルバーの方が、どんな服の色とでも合うでしょう。
とある質問掲示板に、「ヘルメットは、色がどれでも、夏の暑さは変わらない。 暑さ対策は、通気性の方が大事」という見解がありました。 しかし、全く変わらないという事はないでしょう。 「明るい色の方が、光を反射するから、熱くなるのに時間がかかる」というのは、技術知識というよりも、一般常識レベルの話です。
色が明るいからと言って、冷却効果があるわけではないから、「通気性の方が大事」というのも、一理ありますが、通気性能が同じなら、やはり、色は明るい方が、熱が溜まり難いはずです。 たとえ、頭皮表面が、同じ温度まで熱くなる時間が、10分程度の差であっても、熱中症になるかならないかの違いに、大きく関わって来ると思うのです。
気分的にも、真夏の晴れた日の南中近い時間帯に、これからバイクで出かけようとして、黒っぽいメットを見ると、被って出かける気をなくしてしまいます。 気分的に、一番、温度が上がらないそうなのは、白ですが、理屈上は、シルバーの方が、上がらないはず。
そういや、私が、1994年に、セロー225Wと同時に買った、アライの「SZα」は、白でした。 10年間、使っていましたけど、夏場の長距離ツーリングで、昼の間、ぶっ通しで被っていても、熱中症になる事はなかったです。 もっとも、その頃はまだ、夏が、そんなに暑くなかったという事情もありますけど。 猛暑・酷暑と言われるようになったのは、2010年前後からですな。
で、有名メーカーの新品は、高過ぎるので、考慮外として、有名メーカーの中古品にするか、廉価品の新品にするかで、迷いました。 ヤフオクを、しばらく、チェックしていたんですが、スタート、1000円くらいで出て来ても、有名メーカー品だと、入札が多くて、最終的に、5000円くらいになってしまいます。 値段的には、廉価新品と変わりないわけです。
中古の場合、買ってから、10年以内の品というのは、なかなか出て来ません。 出ると、バタバタッと値が上がって、1万円くらい、軽く超えてしまいます。 1万円もあれば、廉価新品でも、結構、いいのが買えますから、中古を選ぶ理由がなくなってしまいます。 他人が被った物ですから、衛生的にどうかという心配は、当然あるわけです。
「スタート価格が、妙に安い」とか、「有名メーカー品なのに、入札がない」といった物件があったら、写真を拡大してみた方がいいです。 パーツが欠けているとか、シールドが割れているとか、普通に見ていたのでは気づかない問題点があるかもしれませんから。 メットの部品は、有名メーカーなら、かなり古いタイプでも手に入りますが、その中古メット本体より、部品の方が高くつく場合があります。 特に、シールドなんか、2000円以下では買えませんから、割れていたら、もう、アウトですな。
狙い目は、10年から、15年くらいの品でしょうか。 それを超えると、どうしたものかと迷う対象になり、20年以上前となると、もう、買わない方が無難。 解説文に、「粉が落ちてくる」と書いてあったら、スポンジが、もう、ボロボロなのであって、被ると、頭に発泡スチロールの感触があり、ゴツゴツするはずです。
器用な人なら、布を剥がして、スポンジを貼り直すという手もありますが、布は、縫ってあるだけでなく、接着剤で着けてあると思うので、剥がすとビリビリに破けてしまう恐れがあります。 そういう面倒な事が予想されるだけでも、古過ぎる中古は、勘弁して欲しいと感じますねえ。
ちなみに、中古メットを買ったら、とりあえず、漬物樽のような、メットがスッポリ入る容器に入れ、漂白剤の溶液に浸けて、一晩置いておけば、前の持ち主の、汗や脂が、落ちると思います。 内装やシールドを外して、個別に、中性洗剤で洗うより、漂白剤の方が、遥かに強いです。 一晩、漂白剤溶液に浸けたら、洗い流した上で、今度は、ただの水に浸け、もう一晩置けば、漂白剤が残るような事はないです。 食器の漂白でも、同じような事をやりますから。
漬物樽がない場合、惜しげのないダンボール箱の中に、大きなビニール袋を入れ、その中に、漂白剤溶液を満たして、メットを浸けるという手もあります。 万一、漏れた場合を考えて、流しや風呂の洗い場などに置いておきます。 漬物樽にせよ、ダンボール箱ビニールにせよ、ヘルメットは浮いて来てしまいますから、押さえる為の重石が必要です。
そこまでやれば、前の持ち主の病気がうつるような事はないと思いますが、精神的に弱くて、過去に心気症で苦しんだ経歴があるような人は、中古はやめた方がいいかも知れませんねえ。 メットだけでなく、ブーツ、グローブなど、肌に直接触れるものは、全滅。 上着でも、襟や袖口などは、よくよく、消毒してからでないと・・・。
それを考えると、有名メーカーの中古より、廉価新品の方が、ずっと、いいような気がして来ますな。 来年の7月までに、買えばいいので、それまで、検討を続ける事にします。
そうそう、ネットで、ヘルメットを買う場合、レビューを参考にすると思いますが、フィット感に関しては、他人の意見は、無視した方がいいです。 頭の形は、人それぞれでして、万人にフィットするヘルメットなど、あるわけがありません。
内装を全部外せるタイプの方が、フィット感が良いのは、スポンジと布で作られた柔らかい部分のゆとりがあるからですが、長く使っていると、へたって来て、ゴツゴツ当たる部分が出て来ます。 自分の頭にピッタリあったヘルメットなど、特注でなければ、手に入りますまい。 そんなサービスをやっているメーカーがあったとしても、ン十万円の世界になるのでは?
サイズは、S、M、L、XL、XXL(3L)と書いてある事が多いですが、基準が、メーカーによって違うから、記号では判断できません。 更に、同じメーカーでも、OEM供給品の場合、サイズ記号の基準が異なるケースもあります。 では、センチで表示してある数字の方が、まだ参考になるのかというと、そんな事もなくて、頭囲を測って、それと同じ大きさのを買うと、確実に、小さいです。 ヘルメットは、帽子と違って、頭の形に合わせて、変形してくれるわけではないので、頭囲ピッタリだと、ヘルメットの内形と全く同じ頭の形をしていない限り、頭の出っ張ってる所が当たり、凹んでいる所は隙間が出来るので、小さく感じられるわけです。
ある、レビュアーが、「同じサイズ記号で、同じセンチなのに、A社のは、ピッタリだが、B社のでは、ブカブカだ」と言った場合、B社の方が全体的に大きいと判断しがちですが、ここで問題になるのは、頭の形が、人によって違うという事でして、同じサイズ・センチでも、A社では、上から見た時、横に広く、B社では、縦に広かった場合、横に広い頭の人は、B社の方が小さく感じられる事になります。 つまり、フィット感と同様に、サイズも、人によって異なるわけですな。
実店舗で、試しに被ってみるのが一番なのですが、「買うのは、ネットで」と思っていると、なかなか、それはできませんな。 ネットだけで、サイズが合うのを買おうと思ったら、一つ目は、試しと割り切って、少し大き目のを買い、実際、大きかったら、スペーサーを入れ、調整して、被る。 二つ目は、同じメーカー、同じ銘柄の、一つ下のサイズを買うという順を踏むしかないかもしれません。
最初から、小さいのを買ってしまった場合、頭が締め付けられて、被り続けるのは無理ですから、捨てるか、売るしかありません。 ヤフオクなら、割と高く売れると思います。 新品同様だから、ハード・オフなどでも、買い取ってくれますが、その場合、売値は、二束三文になります。
間違っても、小さいヘルメットを、被り続けない方がいいです。 乗るたびに、頭痛に悩まされるので、長距離ツーリングなんて、とてもできませんし、短距離であっても、そのたびに頭が痛くなると思うと、出かける気をなくして、次第に、バイクから離れてしまいます。 強く当たる所だけ、帽体の発泡スチロールを削るという手もありますが、言うまでもなく、安全性は、落ちます。
話が変わりますが、眼鏡を掛けている人が、ヘルメットを被る場合、シールド付きジェット・ヘルなら、そのまま被れますが、フルフェイスだと、眼鏡を外して、メットを被り、後から、眼鏡を掛け直す事になります。 一見、当然至極の事にように思うかも知れませんが、初めて、ヘルメットを買う人が、店頭で試着する時に、その事を知らず、眼鏡をしたまま、メットを被ろうとして、眼鏡を落としてしまうというケースが、稀にあります。
応対している店員が、注意してくれればいいのですが、その店員が、眼鏡を掛けていない場合、眼鏡を外さなければ、メットを被れないのだという事を知らず、何も言わない恐れがあります。 眼鏡を割ったり、キズをつけたりすると、予定外の出費になってしまいますから、要注意。
あと、蔓が細い眼鏡を使っている人は、フルフェイスのメットに、入って行かない場合があります。 無理に押し込んで、蔓が曲がったり折れたりすると、これも、痛い出費になります。 バイクに乗る時だけ掛ける、蔓が頑丈な眼鏡を買っておくのが一番ですが、それはそれで、出費になりますな。
出先で、フルフェイス・メットを脱いだり、被ったりする場合、眼鏡は、そのつど、畳んで、上着のポケットに入れた方がいいです。 間違っても、バイクのシートの上に置いたりしないように。 ヘルメットを脱着している間に、地面に落ちたりしたら、いとも容易に、眼鏡が壊れてしまいます。
こんな事、言わずもがな、聞かずもがなと思うでしょうが、やらかしている人は、結構、多いと思うのですよ。 眼鏡を買い直したり、修理したりするお金があったら、ヘルメットが、もう一つ買えますな。
眼鏡をしている人はもちろん、そうでない人でも、出先で、フルフェイスを脱着するのが面倒臭くて、被ったまま、用事を済ませてしまおうという人がいると思います。 眺めのいい場所で、景色を見るくらいなら、問題ないですが、店に入るのは、まずいです。 露天屋台や、八百屋・魚屋のように、店先がオープンになっている店なら、まあ、許されるか。 出入り口が決まっていて、自動・手動に関わらず、普段、扉がしまっているような店は、もう、アウト。 面倒でも、脱ぐしかありません。
銀行など、金融機関は、もちろん、アウト。 ATMコーナーだけの所でも、やめた方がいいです。 何か事件が起こった時に、真っ先に疑われるのが、顔を隠した人間だからです。 そういう所には、必ず、防犯カメラがあります。
駅なども、駄目ですなあ。 本人は、「ごく短時間で済む用事だから」と思っていても、周囲には、そんな事は分からないのだから、警戒するなという方が無理です。 「眼鏡を掛けていると、ヘルメットを脱いだり被ったりするのが、手間なんですよ」なんて言っても、そんなのは、本人の都合に過ぎず、他人に対しては、何の説得力もないです。
フルフェイスだけど、シールドと顎の部分が、ガバッと、上に開く、システム・メットというのがあり、それならば、眼鏡をしたまま被れるし、脱着も簡単だと思います。 しかし、聞いた話では、かなり、重いらしいです。 ヘルメットは、脱着内装、サン・バイザーなど、機能が多くなるほど、重くなります。
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