2019/10/20

バイクが届く

  9月5日に、ヤフオクで落札した中古バイク、スズキの「EN125-2A」が、9月17日の早朝、6時15分頃に、届けられました。 本体価格70200円。 陸送費が、埼玉県北部から、沼津市まで、14000円。 ヤフオクの簡単決済手数料が、4210円。 合計、88410円。

  運んで来たのは、トラックではなく、ワン・ボックス・カーで、ミラーを取り外して載せ、下ろしてから、取り付け直していました。 陸送会社の人は一人。 簡単な説明を受け、エンジンの始動まで、見せてもらいました。

  EN125-2Aは、スズキ・ブランドになっていますが、開発も生産も、中国の「大長江集団」という会社で、日本には、販売業者が、並行輸入の形で入れていてます。 現役モデルでして、定価で買うと、15万円前後。 スズキの正規店で売っている125ccバイクと比べると、半額以下ではないかと思います。

  ちなみに、EN125シリーズの漢名は、「鋭爽」です。 ピンイン表記だと、「rui\ shuang_」。 日本語で近い音を当てると、「ルイシュワン」。 念の為に書いておきますと、日本語の音読みでは、「えいそう」です。 




【外観の概観】

  とりあえず、どの程度の補修が必要か、あちこち、観察します。

≪写真1≫
  届いた時の姿。 汎用のビキニ・カウルと、アンダー・カウルが付いています。 ビキニ・カウルは、思っていたより小振りで、さほど違和感がある見てくれではありませんでしたが、割れた部分を、結束バンドで縛って補修してある事が分かり、結局、外す事にしました。

  ミラーは、デフォルトでは、楕円黒プラ・ミラーですが、このバイクでは、台形メッキ・ミラーに換えてありました。 それ以外は、デフォルトのままに見えました。

≪写真2≫
  ところが、届いてから、気づいたのが、これ。 なんと、リヤ・ブレーキが、ドラムから、ディスクに換えてあります。 これは、大掛かりな改造だわ。 これを見た時点で、デフォルトに戻す計画は、断念しました。 ここから、ドラムに戻すのでは、何万円かかるか分かりません。

  しかも、ブレーキのリザーバー・タンクが、リヤ・サスペンションの上側ボルトに、結束バンドで吊るされています。 これは、どうにかせねばなりますまい。

≪写真3左≫
  タンク右側のデカールが、色褪せしていました。 左側は、大丈夫。 白くなっている部分は、元は、赤だったのです。 これも、このままでは、みっともなくて、乗れませんなあ。 タンク以外にも、同じ右側で、リヤ・サイド・フェンダーのデカールが、赤と黒の一部が色褪せていました。

  あと、タンクの後ろの方に、パッドが貼り付けてあるのが分かるでしょうか。 1センチくらいの厚みがあります。 これも、要りません。 どうして、こういうものを貼るかな。 剥がすに決定ですが、べったり貼りついており、見るからに手強そうです。

≪写真3右≫
  シートに、光る点があるので、汚れだろうと思っていたのですが、よく見ると、補修シールを小さく切って、貼ってあるのでした。 たぶん、小さな穴が開いているのでしょう。 できれば、艶消しのシールでやってもらいたかった。 しかし、補修としては、かなり、巧い方で、あまり目立たないので、これは、このままで行こうと思います。

≪写真4≫
  メーター周り。 走行キロ数は、26294キロ。 バイクのメーターは、そっくり交換されてしまう事があるのですが、このバイクの場合、他の部分のヤレ具合から見て、たぶん、実走行距離だと思います。 中古バイクとしては、多くも少なくもない数値です。

  メーター・レンズに、割れやヒビはなし。 速度計、回転計、距離計、シフト・インジケーター、全て、正常に作動します。 キーは、ポジション・シールが剥がれていますが、まあ、大体分かるから、問題ないです。 ハンドル・ロックがかかります。 オン位置で、ニュートラル・ランプがチラチラ点滅してしまいますが、エンジンはかかるので、大した問題ではないです。

  キーの周辺に、キズが多いのは、前の持ち主が、キー・ホルダーに、他のキーを付けて、鍵束にしていたからでしょう。 車の場合、鍵束は、下に垂れるから、問題ありませんが、バイクの場合、上に載るので、振動でガチャガチャ当たって、キズが付くのです。 バイクのキーは、単独で使うか、何か付けるにしても、布製のストラップくらいにしておくのが、正解です。



【市役所で登録】

  125ccまでは、自分で役所に行って、登録手続きをする事ができます。 バイクが届いた9月17日に、早速、市役所に行って来ました。

≪写真上≫
  ヤフオクでの出品者である、バイク店発行の「販売証明書」。 バイクと一緒に届けられました。 この写真よりも、少し大きい程度の薄い紙でした。 こういう、出来あいの書式があるんでしょうな。 右下の欄に、バイク店のスタンプが押されていました。

  ネットでバイクを買った場合、販売証明書か、廃車証明書がないと、登録ができません。 相手が個人で、向こう名義のまま、譲渡証明書を渡された場合、まず、廃車してから、登録し直す事になります。

  それらの書類と、認印を持って、役所に行きます。 念の為、免許証も持って行きましたが、必要ありませんでした。 提出した書類は、役所の方で保管されてしまうので、予め、コピーや写真をとっておいた方がいいです。 別に、使う用事はありませんが。

≪写真中≫
  「軽自動車税申告書兼標識交付申請書」。 これは、かなり、縮小してあります。 自分で用意する必要はなくて、役所の税務課に行けば、くれます。 職員の指示に従って、氏名・住所などを、数箇所書き込むだけ。 バイクの情報は、メーカー名、車台番号、排気量だけで、車種名は不要。

≪写真下≫
  「標識交付証明書」。 車検証のようなもので、バイクに備え付けておかなければなりません。 この写真は、コピーで、しかも、縮小してあります。 元は、A4サイズ。 手続きが済むと、この証明書と、ナンバー、ボルト・ナットをくれます。 ナンバーの数字は、希望できません。 手続きは、無料で、3分くらいで終わりました。


  同じ日に、ネットとコンビニで、自賠責保険に入って来ました。 最も割安になる5年分で、16990円。 1年分当たりにすると、3398円。

  任意保険は、車の保険に、ファミリーバイク特約を追加しました。 特約の追加手続きは、電話をかける必要はなく、ネット上の「契約内容変更」で、操作できます。  この特約は、車の保険のオマケなので、バイクの車種、車台番号、ナンバーなどの情報は、一切、関係ありません。 そもそも、そういう情報を打ち込む画面がないです。 つまり、その人が乗っている原付なら、何にでも、適用されるのでしょう。

  車の方の契約内容によって、特約の値段も変わるらしくて、私の場合、7410円もしました。 高いな。 お金が、どんどん出て行きます。 払い込み票を送ってもらう方式を選び、19日に、コンビニで払って来ました。

  単独のバイク保険も検討しましたが、見積もりしたら、ファミリーバイク特約よりも高くなってしまうので、やめました。 3年前、セローを手放した時に、ノンフリート等級を保存する手続きをしてあったのですが、それでも、高いのだから、致し方ありません。 ネット情報では、「乗る期間が、5年以内なら、ファミリーバイク特約の方が、得。 それ以上なら、単独のバイク保険の方が、得になる」とあったのですが、私の場合、当て嵌まらない様子。 保険会社によっても、違うのかもしれません。



【ミラーとカバー】

≪写真1左≫
  とりあえず、バイクには、折自に使っていたカバーを掛けました。 折自は、バイクが届く前に、プレハブ離屋の中へ移動。 しかし、このカバー、サイズが小さくて、バイクを覆いきれませんでした。 やむなく、ミラーを外しましたが、それでも、まだ小さくて、下の方まで下がりません。

≪写真1右≫
  バイクが届いた9月17日に、アマゾンで、カバーとミラーを注文したのが、19日には到着しました。 一抱えくらいある箱で、隙間を、空気パックで埋めてありました。 

≪写真2左≫
  大阪繊維資材の、「スマート・バイク・カバー」。 厚手の布を使ってあるタイプ。 サイズは、ゆとりを見て、3Lにしました。 荷台が付いている場合、車種別サイズ表に出ているよりも、一つ上のサイズにしておいた方が無難です。 2299円。

≪写真2右≫
  掛けた様子。 前の方は、裾が少し余りますが、後ろの方は、やはり、荷台が嵩張るようで、ギリギリという感じです。 腹の部分に、ワンタッチ・ジョイント付きの、平紐が付いています。 ワイヤー・ロックなどを通す為の穴が前後にあるのですが、その穴の周囲が、前は赤、後ろは黄色と、色分けされていて、掛ける時に、前後を簡単に見分けられるようになっています。

≪写真3左≫
  ミラーの箱。 品名と品番を書いたラベルが貼ってあるだけで、何の装飾もありませんが、用があるのは中身なので、これで、充分です。

≪写真3右≫
  中身。 楕円メッキ・ミラーです。 本当なら、デフォルトの楕円黒プラ・ミラーが欲しいのですが、日本国内では、新品が売っておらず、ヤフオクの中古はあるものの、左右で、5千円近くするので、断念。 タオパオには、純正品が、500円くらいで出ていますが、送料や手数料を入れると、やはり、3千円以上にはなるはず。 その点、この楕円メッキ・ミラーは、左右セットで、1299円と、破格の安値でした。

  EN125-2Aは、逆輸入125の中では、メッキ部品が多い方なので、楕円でさえあれば、メッキ・ミラーでも、そんなに、おかしくはなかろうと思い、安い方を選びました。

≪写真4≫
  カウルを外し、楕円メッキ・ミラーを付けた様子。 見違えるように、ネイキッドらしい姿になりました。 バイクが届く前までは、純正の専用ビキニ・カウルを付けようかと思っていたのですが、この姿が気に入ってしまい、そんな計画は雲散霧消しました。 やっぱり、オンロード・バイクは、こういう格好をしていないと、らしくありませんな。




  今回は、ここまで。   ヤフオクで、バイクを買ったわけですが、買う前には、画像だけ見て、「ほとんど、直す所はないだろう」とお気楽な気分でいました。 本体だけで、70200円も払ったのだから、ほぼ、完品を期待していたわけです。 その一方、ノー・クレームだから、たとえ、問題箇所があっても、出品者に文句を言う気は、全くありませんでした。 ネット・オークションは、買い手側の方が立場が弱いのは、致し方ないところです。

  届いて、現物を見た瞬間から、なし崩しに、補修せざるを得ない状況に落ち込んで行きました。 壊れているところを、そのままにして、乗るわけには行きませんから。 問題箇所は、まだ、序の口で、この後、一ヵ月までは行かないものの、3分の2ヵ月くらい、補修に明け暮れる事になります。