2020/01/12

母自の錆隠し

  去年は、新年二回目から、≪引退生活≫シリーズを書き下ろし、結構な回数を続けられたので、今年も何か書き下ろそうかと思っていたのですが、いざ、新年になっても、その気力が湧いて来ません。 どうも、高飛車な目線で、他人にああだこうだと、説教をくれるのが、気が引けてねえ。 私自身、人に尊敬されるような人生を送っているわけでもないし。

  で、軽~く、日常的な事で、お茶を濁そうと思います。 自転車ブログ用に書いたものから、転載。




  昨年の暮れの事ですが、年内に予定していた最後の作業が、母自(電動アシスト車)の錆隠しで、12月25日に、やりました。 その前日までは、網戸の張り替えとか、ベランダの掃除とか、障子の張り替えとか、数年に一度しかやらない事をやっていたのですが、24日までに何とか終わり、オマケ的気分で、母自の錆隠しに取りかかりました。

  自転車一台丸々全部ではなく、前輪のスポークと、前籠ステーをシルバーに。 あと、馬蹄錠とシート・ポスト・アジャスターを、カラー錆グレーに塗りました。 アフター写真だけですが、出します。


≪写真上≫
  前輪スポークは、元は、亜鉛メッキだったのが、9年半、経過して、錆が目立つようになり、いよいよ、塗り時と判断したもの。 なぜか、後輪スポークは、色がくすんでいるだけで、錆びていません。 これは、置き方の問題で、旧母自は、玄関ポーチに置くようになってから、前側を、雨が吹っかける方へ向けており、前輪の方が、ハード・コンディション下にあるからなのかも知れません。

  ちなみに、母が使っていた頃も、私が受け継いでからも、母自に、雨の日に乗るような事はないです。 そもそも、通勤・通学用ではなく、買い物や通院用なので、雨の日に自転車で出かける事自体がありません。

  で、旧母自のスポークを塗った時に、全く錆を落とさずにやって、ボコボコになってしまった反省に立ち、今回は、金属鑢で、浮き上がった錆を落とし、更に、紙鑢をかけ、乾いた布で拭いた後、うすめ液で脱脂し、それから、トタン・シルバーを筆で手塗りしました。 元が、亜鉛メッキだった部品は、シルバーで塗ってしまっても、ほとんど、分かりません。 塗った本人が知っているだけ。

  ニップルは錆びていなかったので、ニップルだけ、マスキングしても良かったのですが、面倒なので、端折りました。 多少、ニップルに塗料がかかってしまっても、同系統の金属色だから、ほとんど、目立ちません。 これまた、塗った本人が知っているだけ。 人間というのは、そんなにしげしげ、他人の自転車の細部を観察したりしないものです。

  前籠ステーは、2016年のレストアの時に、一度、トタン・シルバーで塗ってあったのが、4年近く経って、ポツポツと錆が出て来たので、紙鑢で、落とせるだけ落としてから、脱脂し、同じ色を塗り重ねる形で、塗り直しました。 元々は、クローム・メッキだったので、シルバーで塗ると、かなり、違和感がありますが、前籠ステーで、最も目立つはずの水平部分は、前籠の下に隠れてしまっており、垂直部分だけなら、そんなに、興味津々で見るやつもいなかろうと、期待しているわけです。

  しかし、さすがに、荷台は、クローム・メッキから、シルバーに塗り替えたら、目立つでしょうねえ。 荷台に関しては、母自も、旧母自も、かなり、錆びて来ているんですが、補修のしようがありません。


≪写真下≫
  馬蹄錠と、シート・ポスト・アジャスターは、レストアの時に、カラー錆グレーで塗ったのが、ポツポツ、錆びて来ていました。 軽症だったので、錆は落とさず、脱脂だけして、上から、同じ色を塗りました。 カラー錆どめなのに、なぜ、錆びる? いや、錆どめの力には限界があるという事は、承知していますから、あまり、高望みはしませんけど。

  ところで、この、グレーの塗料ですけど、私は、たまたま、旧母自のレストアの時に、フレームとフォークを塗り替える為に、カラー錆グレーを買って、それが残っていたから、使ったわけですが、そうでないのなら、100円ショップの塗料でも、充分だと思います。 水性でも油性でも、とにかく、元の色に近ければ、何でもいいんですわ。 錆どめ成分が入っていなくても、塗料で覆ってしまうだけでも、防錆効果がありますから。

  黒でも、グレーでも、とにかく、錆が目立って来たら、塗ってしまった方が、清々します。 部品を自転車本体から外すのでなければ、時間も、そんなにかかるわけではないし。 外した方が、綺麗に塗れるとは思いますけど、そんなに綺麗に仕上げなくても、馬蹄錠やシート・ポスト・アジャスターを、しげしげ観察する他人などいませんから。 錆の色が見えなくなれば、それで、いいのです。