2020/09/13

セルボ・モード補修 (26)

  車の修理・整備記録のシリーズ。 しばらく、続きます。 今現在は、車検の後、タイヤ交換や、エアコン・ガスの追加充填も終え、一段落して、これといって、補修が必要なところはなくなっています。




【後輪タイヤ・バルブ交換③】

  車のタイヤのバルブが切れてしまい、3月中に、古いバルブの除去だけしてあった件ですが、4月になって、注文してあったバルブが届いたので、取り付けました。

≪写真上左≫
  普通の茶封筒で、郵便受けに届きました。 時節柄、手渡しより、郵便受けの方がありがたいです。

≪写真上右≫
  中身と、送り状。 送り状がついているのは、今では珍しい。 ちなみに、4個セットで、400円のところ、キャッシュレス決済割引5パーセントで、380円でした。 安い。

≪写真中左≫
  バルブのキャップを外し、虫を取り出しました。 右側の赤い柄の器具は、「虫回し」です。 「虫ドライバー」とも言います。 2000年9月に、セロー225Wを整備する為に、近所のホーム・センターで、320円で買ったもの。 一度買ったら、一生使えます。 車もバイクも自転車も、米式バルブは全部、これで、虫を出し入れします。

  写真中央上の黒いのは、キャップ。 写真中央下が、米式バルブの虫。 英式バルブと違って、虫ゴムは、交換できません。

≪写真中右≫
  シリコン・スプレー。 タイヤのビードを上げる時に、滑りを良くする為に、これを吹きました。 しかし、石鹸水や、中性洗剤溶液を使うのが普通です。

≪写真下≫
  タイヤを足で踏んで、隙間を作り、裏からバルブを入れます。 この後、バルブを表から引っ張って、ホイールに嵌めるのですが、物置へプライヤーを取りに行っている間に、バルブが、タイヤの中に落ちてしまいました。 顔色真っ青!

  あれこれ、悪戦苦闘した挙句、タイヤを持ち上げて、縦に回し、何とか、バルブを見える所に転がり出させて、プライヤーで挟み、取り出しました。 やれやれ、一時はどうなる事かと思った。



【後輪タイヤ・バルブ交換④】

≪写真上≫
  通りがいいように、バルブの根元に、シリコン・スプレーを吹いておきます。 バルブの外ネジを直接挟むと、キズが付いてしまうので、自転車の英式バルブの根元ナットを、外ネジにかけ、そのナットをプライヤーで挟んで、引っ張り、バルブを嵌め込みました。

  ナットや、バルブの筒が歪んでしまう恐れがあるので、プライヤーで挟む力は、弱めにしておいた方がいいです。 「エア・バルブ・インサーター」という専用の器具があるようですが、タイヤ店ならともかく、一般人では、わざわざ買うほどのものではないと思います。

≪写真中≫
  バルブの取り付けはできたのですが、ビードを上げるのに、また、大苦労しました。 左端の赤い色の、足踏み式空気入れを使ったのですが、何百回踏んでも、まったく、気圧が上がりません。

  やむなく、父の自転車(米式バルブだった)用に、父が買った、真ん中の、小型空気入れを使ったら、何回も押さない内に、「パン!」という音がして、あっさり、ビードが上がりました。 つまり、足踏み式のが壊れていたわけですな。

  で、今度は、自転車用の空気入れを持って来て、米式対応の口金に換え、空気を入れて行ったら、いとも容易に、規定値の、1.8kgf/cm2になりました。 考えてみれば、足踏み式より、こちらの方が、ストロークが大きいわけで、ずっと、効率がいいんですな。 自転車用というイメージがあったから、今まで、気づきませんでした。

  赤色の足踏み式空気入れは、最初にバイクを買った年、1993年か、翌94年に、今はなき沼津駅北のマキヤというホーム・センターで買ったもの。 随分、長もちしました。 台湾製で、確か、300円台という、驚くような安さだったと思います。 ゲージが付いていて、大体、どのくらい入ったか分かる点が、重宝しました。

≪写真下≫
  修理なった、左後輪。 距離を乗らないから、まだ、溝はあるんですが、生産年を見ると、2006年第12週の品でして、経年劣化で、ヒビだらけです。 もう、寿命なんでしょう。 車に付け直して、その後、一ヵ月くらい乗っていますが、空気が漏れる事もなく、無事に使えています。

  ちなみに、サイズは、155/65R13で、「ダンロップ DSX」という、スタッドレス・タイヤです。 沼津は、雪が降りませんが、車を中古で買った時に付いていたタイヤを、そのまま使っているのです。 スタッドレスを、夏に履いていても、別に不都合はありません。 いざという時には、雪道も走れるわけですが、私の場合、たぶん、そんな機会はないでしょう。



【車内に仕切り】

  5月5日に、車の後席足下に、仕切りを入れました。 形を加工したダンボール箱、6個を積み、猫柄のビニール・クロスをかけて、完了。 エアコンの効きがいいように、冷気のダムを作るわけです。 透明ビニールで、天井まで仕切ってしまえば、もっと冷えると思いますが、加工が面倒なので、やる気はないです。

  去年までは、後席座面の上にも、ダンボールを5箱入れて、室内容積そのものを小さくしていたのですが、出し入れが面倒だから、今年はやめようと思います。 仕切りだけでも、結構涼しくなるのが分かったので。

  撮影しているカメラが、写ってしまっていますな。 カメラは、ペンタックスの、X70です。 2009年に買ったので、もう、10年以上になりますが、外に持ち出さないせいか、壊れません。 性能的に、家で使うだけでは、宝の持ち腐れですけど。



【ワックス / マット漂白 / オイル交換】

  5月23日に、車、セルボ・モードの手入れをしました。 半年に一度、定期的にやっている事がメインです。 ちなみに、走行キロ数は、112107キロ。 私が買ってからは、年間、600キロも行きません。

≪写真1左≫
  ワックス、「シュワラスター・インペリアル」。 1987年の夏から暮れまで、派遣社員として、コピー機工場で働いていたのですが、その時、一緒に働いていた正社員の人が薦めるので、半分、話の種にする為に買って来て、当時乗っていた、初代ミラ中期型(ピュアホワイト)にかけていたもの。 これをかけた後、雨が降ると、屋根に、綺麗な水玉が並びます。

  1992年に、車を廃車にしてから、ずっと、物置にしまって、存在すら忘れていたのですが、2016年に、セルボ・モードを買ってから、発掘し、使ってみたら、まだ使えたという経緯。 でも、もう、ほんの僅かしか残っていません。 これがなくなっても、他に、父の遺したワックスが、いくつもあるので、買い換える事はないです。 今でも売っているけれど、全く同じ製品はない模様。

≪写真1右≫
  「1880円」の値札シールが残っていました。 当時は、消費税はなかったと思います。 どこで買ったのか、覚えていません。 1989年4月以前は、日記をつけていないから、調べようもなし。 今はなき、マキヤというホーム・センターのカー用品コーナーか、オートバックスかの、どちらかだとは思うのですが。

≪写真2≫
  フロア・マットを漂白しました。 漂白剤溶液に浸けて、時々、上下を入れ替え、半日くらい、おきました。 車を買った時から、助手席側に茶色いシミがついていて、それを除去するのが目的でしたが、ついでなので、運転席側もやりました。

≪写真3左≫
  助手席側のアフター。 浸けただけでは、シミがとれず、漂白剤の説明書きに従って、原液を直接かけて揉み、すぐに洗い流したら、とれました。 ビフォー写真を撮り忘れたので、比較ができませんが、パッと見では、全く分からないくらい、綺麗になりました。 とっくに、やれば良かった。

  長い事、油ジミだと思っていたのですが、助手席で、どんな整備作業をするにしても、油が垂れるような事はありえないと気づき、コーラかコーヒーなら、漂白剤で落ちるはずと考えて、やってみたら、果たして、その通りだったという次第。

≪写真3右≫
  運転席側。 こちらは、劣化が進んでおり、あまり、綺麗になりませんでした。 もしかしたら、こちらも、原液をかけて揉めば、元の色が復活するかも知れませんが、面積が広くて、漂白剤がもったいないから、やめておきます。 ちなみに、どちらも、純正品で、「SUZUKI」のロゴが入っています。

≪写真4≫
  午後から、オイル交換もしました。 例によって、カー・ステップを組み、前輪を上に載せて作業したのですが、毎回、写真を出しているので、今回は、割愛します。 オイル交換自体は、何の危なげもなく済みました。

  エンジン下周りを観察したところ、ディファレンシャルにオイルのにじみがある以外は、別に、問題なし。 ちなみに、各部オイルは、漏れて垂れて、地面に溜まるようなら、要修理ですが、滲む程度なら、慌てて直す事はないです。 車検も通ります。

≪写真5≫
  オイル交換に使ったもの。 「父の遺品のオイル・バット」、「父手作りのブリキ製漏斗」、「テクノパワーのオイル」、「ウエス」、あと、「廃油を紙オムツに浸み込ませて処理したゴミ」。

  オイルは、前回買った物の残りで、間に合いました。 紙オムツは、父が要介護状態だった時に、ごっそり買った物が、まだ、残っています。 普通は、ホーム・センターのカー用品コーナーに売っている、「廃油ポイ」を使います。



【グリルSマーク塗り直し / マフラー磨き】

  車の、エンジン・グリル中央に付いている、「Sマーク」ですが、シルバーに塗ってあったものが、劣化して、薄くなり、ヒビも入っていました。 汚れているだけかと思い、5月25日に、コンパウンドをかけてみたら、おっと、しまった! 消えてしまいました。

≪写真1≫
  一こすりしただけで、下地の黒いプラスチックが露出。 やむなく、塗り直す事にし、シルバーを全部落としました。

≪写真2左≫
  ちまちまと、文字の周囲や隙間をマスキングしてから、新聞紙の中央に穴を開け、被せて、隙間をマスキング・テープで埋めました。

≪写真2右≫
  文字部分のアップ。 これはこれで、くっきりしていて、いいですが、あくまで、中途段階。

≪写真3≫
  ペイントうすめ液で脱脂してから、プラサフを吹き、家にあったダイソーのアクリル・シルバー・スプレーで塗り直しました。 しかし、マスキングを剥がしたら、端が剥がれてしまって、見るに耐えない有様。 やむなく、トタン・シルバーを面相筆で手塗りし、修正したのですが、所詮、手塗りは手塗りでして、近づいて見ると、ひどい出来です。 遠くからなら、まあ、分かりませんけど。

≪写真4≫
  三日間かけて、ちょこちょこと、塗装を修正。 筆で塗ったり、うすめ液をつけたウエスで拭き取ったりを繰り返し、いい加減、飽きて、終わりにしました。

  Sマークが付いているグリルの格子ですが、実は、新品の部品がまだ売っています。 送料を入れて、3千円ちょい。 ところが、格子部品は一つではなく、左右にもあって、真ん中だけ換えたのでは、色が変わってしまいます。 3点換えるとなると、合計で、5千円くらい。

  馬鹿馬鹿しい。 たかが、手塗り塗装の出来が気に入らないくらいで、そんなに出費はできません。 どうせ、他もボロで、フェイク修理だらけの車なんだし。

≪写真5≫
  ペイントうすめ液を使ったついでに、マフラーのメッキ部品に付いた汚れを落としました。 下の方に、黒いタールのようなものが、こびりついていたのです。 ここが、綺麗になっていると、だいぶ、印象が違います。




  今回は、以上です。

  左後輪のエア・バルブを交換した後は、まだまだ、そのタイヤで乗るつもりでいたのですが、車検後になって、ヒビが、尋常でないほど、ひどくなっている事に気づき、結局、タイヤを新しくする事になります。 この夏、最大のイベントは、車検になると思っていたのですが、タイヤ交換の方が、遥かな大ごとになりました。 先に交換したエア・バルブは、そのまま使ったので、無駄にはなりませんでした。

  エア・バルブ交換の時に使った、体重式のビード・ブレーカーですが、外れ易くなっているビードだったから、落とせたのであって、普通の状態のビードには、全く無力である事が、後に分かりました。 バラバラになってしまい、そのまま、物置にしまってあります。