2020/10/18

なぜマスクをしないのか?

  まったく、マスクをしない奴が多い。 東京などは、装着率が高い方で、東京を基準にするから、「日本には、マスク文化がある」などと、間違った認識で物を言う識者が目白押しなのですが、地方に行くと、地元の人間の装着率は、最も多い時でも、7割程度、その後、ズルズルと落ちてきて、今では、5割を割っています。




  特に、屋外は、圧倒的に、していない人間の方が多い。 自転車に乗っている奴は、ほとんどしていない。 スポーツ自転車に至っては、している者を見た事がない。 「ペダルを漕ぐしか能がない馬鹿だから、仕方がない」と言う気はないです。 馬鹿でも、マスクはした方が良いに決まっています。

  あと、犬の散歩をしている人間は、絶対に、マスクをしていない。 なぜか、犬の散歩なら、無マスクで許されると思っているらしい。 そして、犬の散歩友達と会うと、無マスク同士で、ベラベラ話し込む。 あれで、どちらかが感染していたら、うつらないはずがないです。 「犬の散歩 = のどか = 緊急の対極 = 感染しない」といった等式が、頭の中にあるのかも。 非科学的も、そこに極まる。

  屋内でも、していない者が一人もいない店というのを見た事がありません。 店の入口に、「マスク装着をお願いします」という貼り紙があっても、読んでいないのか、読む気がないのか、全く歩を緩めずに、無マスクで、ズカズカ入店して行くから、その低劣且つ頑冥な意識に、ゾッとせずにはいられません。

  なぜ、彼らは、マスクをしないのか? 原因を探って行こうと思います。


≪マスクでは、感染を防げないと思っている≫
  特に、布マスクについて、繊維の格子が、ウィルスより、遥かにサイズが大きいから、ウィルスは素通りしてしまうという事を、「なんで、そんな事に気づかないのか?」という口調で力説する人がいます。 大変、愚か。 一知半解タイプでして、もっとよく調べれば、その認識が間違いだという事が分かるはず。 ウィルスは、口や鼻から出て来る時には、飛沫やエアロゾルのような、小さな水滴に包まれているので、その水滴を止められればいいのです。

  特に、感染力が強いのは、ウィルス量が多い、飛沫でして、布マスクであっても、飛沫の大きさは、繊維の格子より大きいから、充分、用が足ります。 しないと、しているのとでは、大違いです。 スパコンを使った研究では、布マスクは、不織布マスクより、若干劣るものの、エアロゾルの拡散を抑える効果も、充分にあるとの事。 繰り返しますが、しないと、しているのとでは、大違いです。 比較にならぬ。

  こういう事を主張する輩に限って、「自分は、科学的な考え方をしている」と信じ込んでいるのですが、一知半解では、似非科学を信じているのと、変わりがないです。 更に言えば、そもそも、科学的考え方云々以前に、マスクをしたくないんだろう? まず、マスクしたくないありきで、その口実として、科学を引っ張り出しているわけだ。 だけどよー、そんな考え方していると、いずれ、感染するぜ。


≪屋外ではうつらないと思っている≫
  「三密を避けよ」というのを、「危険なのは、三密だけ」と解釈し、屋外では、マスクをしないという連中がいます。 確かに、屋内よりは、感染する危険性が低くなりますが、所詮、可能性が下がる程度の違いです。 ところが、こういう連中は、言葉に囚われて、「屋外では、絶対、うつらない」と決め込んでしまうんですな。 その自信は、どこから来るのか? 何を根拠に、「絶対、うつらない」と判断しているのか? 根拠なんか、あるわきゃありません。 ただ、闇雲に信じているだけで、宗教と変わりなし。

  私が実際に見た光景ですが、店の中から、マスクをした高齢女性二人が、話をしながら、出て来ました。 それが、屋外に一歩出た途端、一人が、マスクを外し、もう一人も、続いて外しました。 そして、互いに相手の方に顔を向け、ベラベラ喋りまくりながら、歩いて行きました。 これなんか、「三密以外は、絶対、うつらない」と信じ込んでいる、典型例でしょう。


≪専門家の指示を摘まみ食いしている≫
  これは、「熱中症対策として、社会的距離が取れる場合は、マスクを外してよい」という指示が、厚労省経由で出た件です。 このお達しが、どれだけ、感染を広げたか、調べようもありませんが、相当な数の感染者を出したのではないかと思います。

「熱中症対策として、社会的距離が取れる場合は、マスクを外してよい」

  が、勝手な解釈を施され、条件句の部分が消えてしまって、

「熱中症対策として、マスクを外してよい」

  に、なってしまったんですな。 距離なんて関係なく、暑い場所では、マスクを外していいと判断した者が、うじゃらうじゃら出て来て、うつしまくったものと思われます。 まったく、人間というのは、いい加減なものだて。

  で、そういう口実で、マスクを外していた連中ですが、すでに秋でして、涼しくなり、熱中症の危険など、遥か遠くに去ったにも拘らず、まだ、マスクを外したままです。 そりゃそうだよな。 ただの口実だったんだもの。 そもそも、自分は感染しないと、全く根拠なしに信じているから、着けたりするわけがない。

  ちなみに、マスクを着けて、山に登ったり、走ったりするのは、呼吸が阻害されてしまい、無理がありますが、平地を歩いたり、自転車をゆっくり漕いだりする分には、障碍にはなりません。 最初、苦しくても、すぐに慣れます。 そもそも、呼吸が苦しいから、マスクを外そうと考えるより、マスクをしたままできる事は何かを考えるのが、合理的と言うもの。 「熱中症になりたくないから、マスクを外して、新型肺炎の方を選ぶ」とか、「運動の時に息苦しいから、マスクを外して、新型肺炎の方を選ぶ」なんて、おかしいでしょ?


≪ナルシシストである≫
  これは、秘かに多そうだな。 自己愛主義者なのです。 自分が好きで好きでたまらない。 しかも、自分の事を、「真・善・美の権化」、「完璧な人間」だと思っているのです。 「完璧な人間だから、誰からも好かれるはず。 私を嫌う者がいたら、そちらの方が、異常なのだ」という考え方をする奴。

  人前で、無マスクで、平気で咳やくしゃみをします。 「私が咳をしたら、みんな、『大丈夫?』と、心配してくれる」と思っているのです。 かつて、人前でくしゃみをして、下心のある連れから、「うふふ、可愛いくしゃみだね」などと言われたのを、未だに有効だと思っていて、新型肺炎流行後も、くしゃみをしまくり、周囲から、ドン引きされている地獄行きの馬鹿も少なくない事でしょう。 くしゃみをするのを、自分の魅力の発露だと思っているのだから、救いようがない。

  何せ、「真・善・美」の権化ですから、自分が新型肺炎に感染する事など、ありえないと信じている。 ありえないのだから、マスクは必要ない。 人からうつされる事もなければ、うつす事もない。 そういう考え方だもの。 そりゃもう絶対、しないわなあ。 うつらないと信じているから、できる限り、正確な知識を取り入れて、感染防御をしましょうなんて、考えもしません。

  ナルシシストと言うと、線の細い少年少女を連想する人もいると思いますが、そんな事はないのであって、面の皮が地殻より厚い、オッサン、オバハン、ジーサン、バーサンなど、年齢性別に関係なく、「自分だけは、感染しない」と思っている輩はいます。 パチンコ屋が吊るし上げられていた頃、「自分は、免疫力があるから、大丈夫」と力説していた客なども、ナルシシストの一種だと思います。 何か、特別な存在だと思っているんだわ。 都会の人情より薄っぺらな根拠で。

  「すでに、感染して、治っていて、抗体があるから、免疫がある」というのなら、まだ分かりますが、この連中が口にするのは、「免疫」ではなく、「免疫力」でして、せいぜい、体が丈夫だから、風邪を引き難いという程度の話なのです。 そんなもの、未知のウィルスに、効くものかね。 そういう考え方をしているのなら、すぐに、改めた方がいいです。 「ミカンが大好きだから、免疫力は、バッチリよ」。 もはや、狂人だな。 しかし、こういう輩も、結構多いのでは?


≪鼻からは、うつらないと思っている≫
  鼻出しマスクですな。 立体マスクを使っている人に多いです。 ネットで型紙を手に入れて、自分で作った人も多いと思いますが、立体マスクは、鼻ワイヤーが入っていないから、鼻の両脇が開きますし、そのせいで、容易にズレ落ちて来ます。 顔の形と言うのは、人によって、大いに事なるのですが、そこのところが分かっておらず、「立体マスクは、簡単に作れる上に、顔にフィットする」などという甘言を真に受けて、立体マスクでなければ駄目みたいな認識でいるから、鼻が丸出しになるわけだ。

  鼻ワイヤーが入っているマスクなのに、鼻を出しているというのは、もう確信犯的に、自分は感染とは関係ないと思っている連中で、立体マスクで、鼻が出てしまったという連中より、ずっと、悪質で、愚かで、救いようがないです。 鼻では、一切、呼吸しないというのなら、鼻出しでもいいですが、鼻が詰まっているのでもないかぎり、そんな事はできんでしょうが。 まさか、鼻と喉が繋がっていないと勘違いしているのではあるまいね。 新型肺炎のウィルスは、目からだって侵入するのに、鼻から入らぬわけがなかろうに。


≪人目だけ気にしている≫
  顎マスクは、口も鼻も出ているわけで、感染防御効果はゼロ。 というか、顎にかけたり、持ち上げたりをやっていると、顎についていたウィルスがマスクの裏につき、口鼻に上げた時に、それを吸い込んでしまう恐れがありますし、マスクを上げ下げする時、手にウィルスがつき、その手であちこち触って、汚染場所を増やすなど、感染を助長しているとも言えます。

  顎マスクは、周囲の人間から、「マスクをしろ」という指摘、もしくは、無言の圧力を受けた時だけ、上げればいいという考え方の人間がするもので、感染防御の為にやっているわけではないわけですが、こういう連中、やはり、「自分は感染しない」と信じていて、マスクの意味なんて、その程度のものだと思っているんですな。

  顎マスク以外でも、ポケット・マスク、鞄マスクなど、普段は着けずにいて、何か言われたら、着ければいいと思っている輩は、みな、同類です。 マスクに頼ろうとしないその背景には、「自分はうつらない。 うつらないから、うつしようもない」という、病的に固い信念があるわけですが、わざわざ、検証するまでもなく、そんなのは、何の根拠もない戯言です。

  もしかしたら、顎マスクを、カッコいいと思っている馬鹿もいるかも知れぬ。 「俺は、感染なんて、怖くないんだぜ。 だけど、人から文句言われると厄介だから、さっと上げて、その場をごまかしているのさ」というポーズ。 凄じい愚かさ。 それが、いかに愚かなポーズであるかは、自分が感染するか、感染の媒介をしてしまった時に、分かるわけだ。


≪感染は、どこか遠くで起こっていると思っている≫
  これは、結構、実例があるのではないかと思うのですが、職場や、飲み会、町内会の行事などで、上司や、飲み会奉行から、マスクを外すように、求められた事はないでしょうか? 

「いいよ、いいよ、マスクなんて、外しちゃって。 みんな、身内だからさ」

  更には、もっと強硬に、

「飲み会なんだぜー。 マスクしてたら、楽しめないだろー。 それとも何かー? この中に、感染者がいるとでも言うのー? お前が感染者なのかー?」

  恐ろしいの一語に尽きる。 もし、職場だったら、上司に報告して、こういう馬鹿は、厳重注意してもらうしかありません。 その上司も同類だったら、更に上の上司に注進するしかありません。 飲み会だったら、この種の暴言を口にされた時点で、帰るべし。

  この手の馬鹿は、新型肺炎の何たるかが、全く分かっていないのです。 おそらく、何の知識もないのでしょう。 エボラ出血熱のように、遥か遠くで起こっている病気、もしくは、エイズや、B型肝炎、性病のように、何か特別な事をした人だけがかかる病気だと思っているんだわ。

  夏場、バーベキューでクラスターが発生したというニュースが何件かありましたが、感染した人の中には、この手の馬鹿に強制されて、マスクを外させられた人もいたでしょうね。 気の毒に。 馬鹿は死ななきゃ治らないのだから、対策なし。 どうせ、感染の危険性を説いても、理解できるほど、知能はありますまい。 そんな奴からは、逃げるしかないのです。


≪世の中で、何が起こっているのか分かっていない≫
  情報に興味がなく、ワイドショーや報道番組は言うに及ばず、テレビ・ニュース、ネット・ニュース、新聞など一切、見ない・読まない生活をしている輩です。 人づてに、新型肺炎の話が耳に入っても、情報量が少な過ぎて、危機意識が盛り上がらない。 で、何が起こっているか、ほとんど、分からないまま、従来の生活を続けているのです。

  これは、救いようがないな。 こういう人達に、「情報に興味を持て」などと言っても、金輪際、無駄な事は、社会経験が少しでもある人なら、分かると思います。 学校や会社なら、無口で、話しかけても、ぼそっとした必要最少限の返事が返って来るだけで、会話にならない人というのがいると思いますが、そういう人達です。

  引退後、話し相手がいない生活が長く続いたせいで、情報を必要としなくなり、同じ状態になる人が多い。 家に居場所がなく、早朝、日中、夜まで、用もないのに、外出して、通りをうろうろ歩いている高齢男性は、みなそのタイプで、判で押したように、マスクをしていません。 もはや、世の中と、情報的に断絶してしまっているんですな。

  これまた、救いようがないです。 こちらから、積極的に避けるしかありません。


≪もう、流行は終わったと思っている≫
  第一波が下火になって、全国での認定感染者数が、100人を遥かに下回っていた時期がありましたが、その時点で、「もう、終わった」と決めてしまい、以後、新型肺炎について、興味がなくなったという人。 終わったと思っているから、当然、マスクなどしません。 興味がなくなっているから、新型肺炎関連のニュースを見る事もなく、マスクをしている人に会うと、「え、まだ、してるの?」などと、平気で言います。

  こういう人は、ズボラというより、精神的に非常に弱くて、長丁場の緊張に耐えられないんですな。 生活の大きな変化にも耐えられない。 だから、最も騒ぎが大きかった時には、一応、対処したけれど、一度、終わったと判断したら、また、対処するという事ができないのです。 現実から目を背けて、元通りの生活をしようとするわけだ。 救いようがない。


≪妄説を信じている≫
  やはり、第一波が下火になって、全国での認定感染者数が、100人を遥かに下回っていた時期の事ですが、「日本では、これこれこういう特殊な事情があるから、感染が大きく広まらなかった」という言説が流布しました。 「マスク文化」や、「BCG接腫」など、科学的根拠があるかのように装っていたから、始末が悪く、それを真に受けて、信じてしまった者もいたわけです。

  その時の認識が抜けず、第二波が発生し、明白にグラフが盛り上がってきても、「日本は、大丈夫だ」、「こんな数字は、嘘だ」と力説している者が、少なからず、存在しました。 愚かも愚かだが、よーく、珍説に騙されてしまったわけで、憐れと言った方が、的確か。 おそらく、職場などでも、そういうのがいたと思うのですよ。 今では、立場がなくなって、新型肺炎の話題を口にしなくなっていると思いますが。

  こういう輩、日本のマスク文化を口にしていたくらいだから、自分でも、当然、マスクはしそうなものですが、ところがどっこい、しない奴もいるんですな。 「マスクは、他人がしているから、俺はいいんだ」という、説得力ゼロの論理を展開し、しようとしません。 マスクをしたくないばかりに、「日本は、大丈夫」という妄説に乗っかったという順序だったんでしょう。 やはり、憐れむ価値もないほどに、愚かなのか。


≪付和雷同している≫
  自分の考えが固定しておらず、周囲がマスクをしていないから、自分もしないというタイプ。 自転車通学の高校生が典型で、性別に関係なく、マスクをしている奴を見た事がない。 全員、無マスクです。 まー、高校生らしいっつや、らしいこってして、しない人間が多くなった途端、自分だけしていると、からかわれるとでも思うのか、耐えられなくなって、外してしまうんですな。

  これも、自分にはうつらない、もしくは、年齢的に、うつっても、大した事はないと高を括っているんでしょう。 だけどなあ。 高校生くらいになると、親ですら、50歳代で、感染すれば、重症化率が高いと思うのですが、家族に媒介してしまう事は、全然、考えていないのだなあ。 まー、高校生らしいっつや、らしいこってすが。

  これから、大学へ行こうって時に、自分が媒介したウィルスで、親が死んじゃったら、どうするのかね? 脳味噌スッカラカンの、クラスの糞馬鹿どもに合わせて、無マスクで通した結果、自分の人生を暗転させてしまうなど、パターン数ある転落人生の中でも、最低に下らない口なのでは?

  相手が親ですら、そうですから、祖父母なんて、死んだら死んだで構わないと思っているんでしょうねえ。 まー、高校生らしいっつや・・・、もう、いいか。 十代後半の人間というのは、これから出会う他人には、興味津津だけれど、子供の頃から見慣れて、見飽きている相手に関しては、自分の将来の邪魔になるような気がして、早く縁を切りたいと思っているから、軽く見るのも、致し方ない。

  家族にうつした後で、「うつす気はなかった」という言い訳をするかもしれませんが、安易に許さない方がいいです。 うつす気がないのは当たり前の事で、うつす危険性があると分かっているのなら、自分自身も、うつされないように、家族に媒介しないように、気をつけるべきでしょう。 周囲を気にして、マスクをしないのが、家族の命を守る事と天秤にかけるような、価値がある事かね? 馬鹿馬鹿しい。




  結論ですが、マスクをしない理由は数あれど、その根本で共通しているのは、「マスクをしたくない」という欲望ではないかと思います。 更に、遡れば、「新型肺炎に対して、特別な対策をしたくない。 元通りの生活をしたい」という欲望がある。 その欲望を抑えられないわけだ。 人の精神の奥底から出て来ているだけに、こりゃあ、難敵だなあ。

  自力で判断できないというのなら、とにかく、家の敷地から、5メートル以上離れる時には、必ず、マスクをして下さい。 慣れてしまえば、全然、大した事ではないです。 口と鼻が隠れていれば、材質や形状は、どんなものでもいいです。 ズレが起きない場合に限り、立体マスクでも、構いません。

  ご存知のように、日本では、政府や自治体が、有効な対策をしてくれません。 文句を言っても詮ない事でして、政治家、役人は勿論、学者に至るまで、大変な低能で、何をどうすればいいか、判断する能力がない上に、たとえ、正確な判断が下されたとしても、それを実行する能力もありません。

  となると、感染対策として、頼りになるのは、個々人の、マスク装着だけなんですよ。 とにかく、流行が世界的に収束するまで、マスク生活を続けるしかないんですわ。 他人の為、社会の為にしろとは言わないから、自分や、家族の為に、して下さいな。


  そういえば、「マスク警察」というのが出て、マスコミに吊るし上げられていましたが、私は、心情的には、マスク警察の味方です。 「しなくてもいい」と、「しなければいけない」では、考え方が正反対ですが、感染拡大防止に寄与するのは、確実に、「しなければいけない」の方だからです。 「しなくてもいい」という考え方で、感染拡大を止める事は、全くできません。

  ただし、マスク警察がやらかす違法行為までも、庇うつもりはありません。 脅迫や、暴行、傷害などは、刑事犯罪である一方、マスクを強制する法的根拠は、何もないです。 なにせ、日本では、マスク装着は、せいぜい、推奨に過ぎず、義務化されていないのですから、しなくても、法律違反にはならず、脅迫、暴行、傷害で強制した方が、犯罪者になってしまいます。

  希望を言わせてもらえば、外出時のマスク装着は、国や自治体で、義務化した方がいいと思います。 そうならない可能性は非常に高いですが、それでも言うのは、マスク装着が、一番安上がりで、大きな効果が期待できる対策だと思うからです。

  法律の方は、いつになるか分かりませんが、それまでの対処法として、その種の揉め事を収める立場になった警察官や係員は、マスク警察側に、法的根拠がない事を伝えるだけでなく、マスクをしていなかった方には、「あなたも、外出する時には、マスクをした方がいいですよ」と、やんわり勧めるがいいと思います。 人から言われて、間違いに気づくケースも多いですから。

  繰り返しますが、無マスクには、感染拡大を止める効果が全くないです。 感染拡大を助長する効果しかありません。 マスクをする人間が増えれば、増えるほど、感染拡大は抑えられます。 これは、どんな屁理屈を並べられても、微動だにしない、自明の理です。