2020/11/01

EN125-2A補修 ⑥

  EN125-2Aの補修の記録です。 このシリーズ、11ヵ月ぶりですが、それだけ、バイクが壊れないという事です。 中古バイクを買う場合、少々、値段が高くても、状態がいいのを選んだ方が、後々、手がかからないという証明でしょうか。





【ギア・インジケーター分解】

  6月24日に、伊豆長岡へ、プチ・ツーリングに行った帰り、ギア・インジケーターの「1」のランプが点かなくなりました。 たぶん、球切れだと思い、25日に分解してみたのですが、球を他の位置のと入れ換えても、「1」の位置だと点きません。 一度、元に戻し、27日に、もう一回、分解してみました。どのランプが点き、どの位置が点かないかを確認する為です。

≪写真1左≫
  まず、ライトの反射板から前を外します。 下の方に、2本、ビスがあります。 線は繋がったままなので、前輪泥除けの上に、タオルを敷いて、その上に載せました。 サイド・スタンドで立てた状態なので、バイクは傾いており、泥除けの上面を水平にする為に、ハンドルを右に曲げて、案配してあります。

≪写真1右≫
  ライトのバック・カバーを外しました。 左右2ヵ所のボルト・ナットで固定されています。 まず、内側のナットを外し、次に、外側のボルトを外します。 カバーに埋め込みナットがあるので、ボルトを外す時にも、回す必要があります。 カバーとブラケットの間に、ゴムのワッシャーが入っているのを、なくさないように、注意します。

  ライトのバック・カバーは、ハーネスで吊る格好で、下に垂らしておきます。

  速度計と回転計のケーブルを外し、黒いメーター下側カバーを、ビス3本抜いて、外します。

≪写真2左≫
  メーター下側に、ナットが3ヵ所あるので、それを外します。 写真は、向かって左側を一つ残して、他二つを外したところです。 この後、上に引っ張れば、メーターが分離できます。

≪写真2右≫
  メーターの裏側。 ギア・インジケーターのランプは、緑色の長方形の基盤に付いています。 ビス3本外せば、手前に引き抜く事ができます。

≪写真3左≫
  これは、緑色の基盤を、メーターの下に引っ張って、表側から写した様子。 標準だと、麦球らしいのですが、前の持ち主が、LED球に、交換してありました。 ヘッド・ライトや、スモールもそうなので、たぶん、メーターの他の球も、ウインカーも、あらゆる球を、LED球に換えてあるものと思われます。

  調べた結果、分かった事は、

一、 「1」のランプは、他の位置へ差し替えても、点かない。 全位置で確認。 確実に切れている。
二、 他のランプを「1」の位置に付けても、点かない。 他の4つ、全てで、確認。

  つまり、「1」のランプと、「1」の位置の配線、両方が死んでいるわけです。 これでは、ランプを新しくしても、直りません。 私の電気知識では直せない事がはっきりしたので、とりあえず、諦める事にしました。 ギア・インジケーターがないバイクも多いので、走行には、支障がないです。

≪写真3右≫
  ビス3本を抜いて、メーターの表面部品を外し、メーター本体を露出させてみました。 ギア・インジケーター部分に、「12345」の数字が見えます。 これを、後ろからランプで照らして、浮き上がらせるわけです。

≪写真4左≫
  メーターの表面部品を裏から見ています。 ビス孔3ヵ所の内、1ヵ所が、捻じ切れてしまっていたので、パテで埋めました。 白くなっている部分です。 乾かない内に、ビスを捻じ込めば、ネジ山を復元できます。

≪写真4右≫
  分解して外した部品や、ボルト・ナット・ビスなどは、順番に並べておくと、組み立てる時に、迷わなくて済みます。 分解途中の写真も撮っておくに越した事はないです。


  メーターの分解作業は、難易度としては、5段階で、1、10段階で、2くらいです。 壊さないように、慎重にやった方がいいですが、これといって、難しいところはないです。 ちなみに、オフロード・バイクのライト・メーター周りは、まるっきり構造が違うので、応用が利きません。




【レターパックライトで、取扱説明書】

  ヤフオクに出ていたのを、6月22日に、競らずに、500円で落札した、EN125-2Aの取扱説明書。 23日に支払い、24日に発送、25日に届きました。 実は、この取引、揉めたというほどではないですが、スムーズに進まず、ヤフオクでの取引に、よーく、懲りてしまいました。

  人心荒廃とでも言いましょうか、新型肺炎の流行が始まってから、ヤフオクでは、そんな事ばかりでして、神経を磨り減らすのが嫌になり、これを機会に、しばらく、やめる事にしました。

≪写真上左≫
  レターパック・ライト。 既製の厚紙封筒で、370円。 レターパック・プラス(520円)との違いは、厚さが3センチまでで、配達の際、手渡しではなく、郵便受けに入れられる事です。 どちらも、追跡ができます。

  落札前に、質問ページで、レターパックで送ると決まったのですが、取引が始まると、お届け方法の選択ボタンに、レターパック・ライトがなくて、便宜的に他のボタンを押していいのかをはっきりさせる為に、取引メッセージで何度かやりとりする事になりました。 ちなみに、どれかを選択しなければ、取引を先に進められません。 以前、便宜的操作のつもりで、他のボタンを押して、後で、出品者から、猛烈な非難を受けた事があったので、羹に懲りて膾を吹いた次第。

  今回は、こちらは、念押しのつもりだったのですが、向こうは、どうも、私が代金を払い渋っていると取ったようで、こちらの意思が伝わっておらず、互いに嫌な取引になっというわけ。

≪写真上右≫
  厚紙封筒の中は、茶封筒に中身を入れて、折り畳み、テープで留めたものでした。 防水処置はしてありませんが、厚紙封筒自体が、いくらか、耐水性があるから、郵便受けに入れられてから、長時間、濡れる事がなければ、中まで浸水はしません。 今回も、無事でした。

≪写真下≫
  中身。 EN125-2Aには、日本向け仕様がなくて、日本語の取説も存在しません。 これは、欧米向けの、スペイン語・英語版です。

  EN125-2Aの専用。 他に、EN125-2と兼用のタイプや、同じ、EN125-2A専用でも、裏表紙にバイクの写真が入った、別版もあるようです。 まあ、一冊手に入れば充分で、他の版まで欲しいと思いませんが。




【ギア・インジケーター「1」LED球交換】

  バイクのギア・インジケーター「1」のLED球が切れていたのを、7月15日に、交換しました。

≪写真1左≫
  6月28日に、アマゾンで注文し、7月13日に届いた、12VのLED球、10個入り。 571円のところ、アマゾン・ポイントを使って、548円で買いました。 中国からの発送で、15日目なら、まあまあ、普通の日数です。 人の行き来は途絶えていますが、郵送が滞っているという事はないようですな。

≪写真1右≫
  裏側は、日本で貼ったシール。 「要追跡入力」とあります。 しかし、今回の場合、入力しても、追跡結果が出ませんでした。 私が、サイトを間違えていたのかも知れません。

  この、薄灰色の袋ですが、中国から郵送で届く時には、必ず、使われます。 防水と緩衝を兼ねた優れ物でして、日本国内の、書籍郵送などにも、取り入れてもらいたいところです。

≪写真2左≫
  中身。 すでに、1個取り出した後で撮影したので、9個しか入っていません。

≪写真2右上≫
  取り出した1個を、LED球と、ソケットに分解しました。 針金の脚を伸ばして、引き抜くだけです。 バイク側には、別のタイプのソケットが使われているので、差し替えないと使えないのです。

≪写真2右下≫
  こちらは、今まで付いていた、LED球。 脚が片方切れていますが、そのせいで、点かなくなったわけではありません。 最後に外した時に、切れてしまったのです。 新しい方と、頭の部分は同じですが、こちらには、抵抗が付いています。 別の品だったんですな。 念の為に書いておきますと、このLED球も、前の持ち主が交換したものであって、純正品ではありません。 元は、麦球だったと思われます。

≪写真3≫
  交換しました。 写真のほぼ中央にあるギア・インジケーターに、「1」が点いているのが、分かるでしょうか。 この日は、曇りだったので、割とくっきり見えていますが、他の4つと比べると、明らかに、暗いです。 しかし、点かないままでも、運転に支障はないくらいなので、点いているのが分かれば、それで、充分です。

  直る可能性は、半々だと思っていたのですが、やはり、単なる球切れだったんですなあ。 そして、全ての球が正常でなければ、「1」は点灯しないという、回路の仕組みがあるのでしょう。 なんで、そうなっているかは、分かりませんが、もしかしたら、ニュートラルが、別ランプになっているのが、関係しているのかもしれません。

≪写真4左≫
  バイクの全景。 この角度からだと、妙にスリムに見えます。 実際、単気筒ですから、エンジンの幅は狭いのですが、タンクは、大排気量車並みに大きいので、乗っていて、スリムな感じはしないです。

≪写真4右≫
  ヘッド・ライトのアップ。 実は、スモール(ポジション・ランプ)を点灯してあります。 分からないでしょう? 曇りの日でさえ、分からないのだから、況や、晴れた日に於いてをや。 もちろん、夜は、分かります。 夜に乗った事はないですけど。

  この時、ライトのメッキ部品に錆が浮いていたので、コンパウンドをかけ、油がついたウエスで磨いておきました。




     今回は、ここまで。 ほとんど、手がかからないので、この程度の内容しかないのです。 取説の入手なんて、補修ではないですが、「セルボ・モード補修シリーズ」でも、中に入れてしまっているので、こちらも、それに準じました。

  ところで、ギア・インジケーター「1」のLED球ですが、上の記事にあるように、7月15日に交換したのが、8月2日には、早くも切れてしまいました。 10個入りを買ってあったので、すぐに別のに交換して、それ以降は、10月下旬現在まで、無事に点いています。 どうやら、LED球に換えると、電流が流れ過ぎて、早く寿命が来てしまうとの事。

  「電流制限抵抗」を挟めばいいらしいのですが、私は、電気系統の知識がなく、どうやっていいのか、よく分かりません。 また切れたら、残りのLED球を使っていくか、いっそ、麦球を買って、そちらに戻してしまおうかと思っています。 なまじ、改造なんかするから、全体のバランスを悪くしてしまうんですよ。 その点は、前の持ち主が恨めしい。