2021/05/02

EN125-2Aでプチ・ツーリング ⑲

  週に一度、「スズキ(大長江集団) EN125-2A・鋭爽」で出かけている、プチ・ツーリングの記録の、19回目です。 現在に追いついてしまったので、とりあえず、今回で、このシリーズは、終わりです。 次回からは、一ヵ月に一回のペースで、前月に行った所を紹介するパターンに切り替えようと思ってます。 他のシリーズとの関係で、実際にどうなるか、まだ決まっていませんが。





【函南畑毛・谷戸山運動場】

  2021年3月9日に、バイクで、函南町の畑毛地区へ行って来ました。 第一目標は、「谷戸山運動場」。 地図で名前を見つけた所。 「谷戸山」は、たぶん、「たにとやま」と読むのだと思いますが、自信はありません。

  前回行った、白山神社から、更に東の、山の方へ上がって行った所にあります。 分かり難そうな感じだったので、ネットから、地図を印刷して行きました。 持って行って、応じ合わせ。 工事で通れない道があり、地図がなかったら、辿り付けませんでした。

≪写真1左≫
  これは、運動場前の道。 山の中なので、そこそこの傾斜があります。 並木は、たぶん、桜。 花見スポットになっているに違いありません。 しかし、私が行った時には、もちろん、一輪も咲いていませんでした。

≪写真1右≫
  入口にあった、名標。 自然石に、板状の切り石を埋め込んだタイプ。 函南町長の名前で建てられているという事は、つまり、町営という事なんでしょうか。 函南町のホーム・ページには、施設として載っていないのですが。 ちなみに、函南町には、別に、もっと大きなスポーツ公園があります。

≪写真2≫
  入口から、西側を見た様子。 名前の通り、運動場です。 特定の競技に対応した設備はないようです。 夜間用の照明もなし。 あったら大変で、山の中とはいえ、近くに人家もあるから、夜中に運動場を使われたのでは、たまりません。

≪写真3左≫
  山側。 物置、多し。 競技に使う設備が入っているんでしょうか。 藤棚らしきものがあります。 こんな写真しか撮れなかったのは、運動場の入口を塞いであって、中に入れなかったからです。

≪写真3右≫
  道路を挟んで、向かい側の木立の中に立っていた、注意書き。 「捨てネコ禁止」。 いかにも、猫を捨てに来たくなりそうな雰囲気の所ですが、捨てられた猫は大変で、人が少ないから、エサをくれる人も、ほとんどおらず、この近辺では、生きて行けないでしょう。 短期間で、山猫化して、野鼠でも獲れるようになれば、別ですが。

≪写真4≫
  道路を挟んで、向かい側の木立の中に、休憩所の廃墟がありました。 ピクニック客や、花見客の為に、設置したのだと思いますが、苔むしていて、とても、弁当を広げられそうにありません。 施設を造る人達は、どんな使い方をしてもらおうかと、いろいろ、工夫を凝らすわけですが、努力の甲斐なく、無視されてしまう場合もあるわけだ。

≪写真5左≫
  運動場入口の、道路を挟んで、向かい側に停めた、EN125-2A・鋭爽。 山の中だと、傾斜地ばかりで、バイクを停める場所を探すのに、苦労する事があります。 サイド・スタンドをかけた時に、なんだか、バイクがズルッと行くような感じがしたら、そこは、やめた方がいいです。 「離れて、戻って来たら、倒れていた」なんて、顔色真っ青になってしまいますから。 出先だと、傾斜を相殺する、いい方法がないので、面倒なようでも、平らな場所を探して停めた方が、解決が早いです。

≪写真5右≫
  家での停め方を、センター・スタンド立てに変更してからも、下に、ダンボールを敷いているお陰で、センター・スタンドの底が錆びる事がありません。 この状態を維持したいから、ダンボールを敷いている次第。 どんなに高価なバイクでも、直に、コンクリート面やアスファルト面にセンター・スタンドを立てていたら、底にキズがつき、錆びて来て、真っ赤になってしまいます。

  本音としては、サイド・スタンドの底も、錆なしで維持したいところですが、出先では、ダンボールを敷くわけには行きませんし、家でも、車との入れ替えなどで、ちょこまか動かす時に、いちいち、ダンボールを敷き直していられないから、とりあえず、諦めています。




【函南畑毛・三寶大荒神 / 磨崖仏】

  谷戸山運動場から、南東の方に回り込んで行ったら、「三寶大荒神」という神社に着きました。 もちろん、行き当たりばったりで見つけたわけではなく、地図に、「磨崖仏」と載っていたのを見て、ここを探したのです。

≪写真1≫
  道路は、傾斜がきつく、バイクは停められません。 やむなく、私道のようでしたが、神社の入口への取り付け道路に停めました。 こういう時には、大急ぎで、戻って来る必要があります。 わざわざ、道路の持ち主の家を訪ねて、許可を得たりするより、さっさと見て、さっさと引き揚げる方が、迷惑になる度合いが低いと思います。

≪写真2≫
  木製の鳥居。 右側の解説板は、「磨崖仏」のもの。 「函南町指定・有形文化財」で、1382年、南北朝時代に彫られたとあります。

≪写真3≫
  これが、磨崖仏が彫られた、大岩。 写真では分かり難いですが、二つに割れています。 いつ割れたのかは不明ですが、磨崖仏が彫られた後である事は確か。 割れた右側部分の下の方に、梵字が彫られています。 近くで見ると、くっきりとしていて、機械で彫ったかと見紛うばかりの、精確な仕事でした。

≪写真4左≫
  これは、割れた左側部分に彫られた、地蔵菩薩の姿。 写真では、薄くて分かり難いですが、肉眼で間近に見た時には、大変、繊細な印象でした。

≪写真4右≫
  三寶大荒神の社殿。 人間が入れるサイズです。 三寶大荒神と磨崖仏が同居しているのは、神仏習合時代の名残りでしょう。 磨崖仏の岩にも、注連縄が張ってあったし。

≪写真5左≫
  バイクを停めた所で咲いていた、椿。 赤。

≪写真5右≫
  同じく、紅白。 一本の木に、二種類の花が咲いているように見えましたが、二株なのかもしれません。 根元を確かめて来ませんでした。




【函南・畑の祠】

  2021年3月15日に、バイクで、函南へ行って来ました。 第一目標、「熊野神社」、第二目標、「函南神社」だったのですが、どちらも、見つけられず、第三目標、「天地神社」を目指したところ、熱函道路沿いの畑の脇に祠があるのを見つけました。

≪写真1≫
  ここが、熱函道路からの曲がり口。 コンクリート・ブロック垣の傾斜に沿って、階段がつけられていますが、幅の狭い道路で、しかも、交差点の直近なので、ここには、バイクも車も停められません。

≪写真2≫
  で、畑に上がる道から入って、鎮守の森のすぐ外側に停めたのですが、もろに、畑の脇でして、たぶん、ここは、私有地だと思います。 申し訳ない。

≪写真3≫
  石の祠と、石燈篭2基があります。 神社の形式は、何でもアリとはいえ・・・、これは、地図に名前が載るような神社ではないですなあ。 左側は、すぐに、熱函道路。 交通量は多いです。

≪写真4≫
  畑の一部が花壇になっていました。 水仙やヒヤシンスが咲いていました。 さすが、農家は、植物を扱い慣れているだけあって、園芸も巧みです。 うちの水仙は、なぜ、咲かないかなあ。


  帰りは、来た道を通り、反対側から観察したら、函南神社の場所は分かりました。 寄るのは、次の機会にする事にし、素通りして来ました。

  祠には、何も書いてなかったので、天地神社なのか不明なまま、写真だけ撮って来たのですが 家で地図を見たら、天地神社は、全然、違う所で、この日、私が行ったのは、個人の畑に祀られた祠だった事が分かりました。 地図にも載っていません。 うーむ、最近、こういう事が多いのう。




【三島谷田・台崎山神社】

  2021年3月23日に、バイクで、三島市谷田にある、「台崎山神社」へ行って来ました。 地図で見つけた所で、箱根山麓です。 森の中か、畑の中か、どちらかだと想像していたのですが、畑の中でした。

≪写真1≫
  正面側から。 畑の中ですが、参道をとってあります。 並木は、桜ですが、まだ、1分咲きくらいでした。

≪写真2左≫
  漱盤。 真新しいです。 バケツやホースがあると、漱盤というより、流しっぽい印象が強まりますなあ。 蛇口あり、ハンドルあり。 山の中で、人が滅多に来ないから、水を勝手に使われてしまう心配がないのでしょう。

≪写真2右≫
  獅子タイプの狛犬。 「平成三年」とあります。 1991年ですな。 造形に、「カワイイ」の要素が入っています。 2014年8月に行った、北海道・函館の湯倉(ゆのくら)神社でも、カワイイ系の狛犬を見た事があります。

≪写真3左≫
  名額には、右から左へ、「台崎山神社」とあります。 鈴は、中くらいの大きさ。 鈴がない神社も多いので、中くらいでも、あるだけ、ハナと言うべきか。 

≪写真3右≫
  境内にある、石碑群。 ほとんどが、新しい物です。

  かつて、ここにあったらしい、「庚申の松」を供養する内容のものが多いです。 「二代目 庚申松」の切り株もありました。 もしかしたら、三代目を植えてあったのかも知れませんが、注意して探さなかったので、気づきませんでした。

  「山中城出丸 岱崎城跡」 という石碑がありました。 山中城は、国道一号線沿いにありますが、そこから、近いといえば、近いです。 城跡と言い、神社と言い、名のある松と言い、こんな山の中に、ポツンと離れているのは、おかしいので、もしかすると、ここは、旧東海道沿いだったのかも知れません。

  秀吉が攻めて来た時は、ここでも、激戦が繰り広げられたんでしょうか。 山中城は、見るからに、難攻不落の趣きがありますが、そこですら、半日で落とされているので、先に敵を迎え撃った岱崎城では、もっと、熾烈な戦いになったと思います。 掘れば、北条方の白骨が、ごろごろ出て来るかも知れません。

≪写真4≫
  西の方角を見下ろした景色。 色の濃い山並みは、沼津アルプス。 右から、香貫山、横山、徳倉山(象山)、一番高いのが、鷲頭山、更に、大平山、大嵐山、茶臼山と続きます。 この写真では分かり難いですが、少しだけ、駿河湾も見えています。

  大変、気持ちが良く、いつまでもいたいような所でしたが、畑のそこここに、作業している人達がいたので、フルフェイスのヘルメットを被ったまま長居しては、怪しまれると思い、早々に引き揚げました。

≪写真5左≫
  社殿の背後から。 拝殿、本殿、一体の建物です。 木造、白壁、銅版葺き。

  最初に入った道が、後ろ側、つまり、東からだったので、ここにバイクを停めました。 西の正面側に回れば、車でも停められますが、ここまでの道幅が狭くて、車で来るのは、ためらわれるところ。 もしかしたら、西側から直接来る、広い道があるのかもしれません。 ここが、旧東海道沿いなら、それらしき道があっても、不思議ではないです。

≪写真5右≫
  帰り道、妙法華寺よりも西に下った所で、住宅裏の山の中に咲いていた桜。 この辺は、満開でした。 妙法華寺の前でも、桜を撮ったのですが、日が陰っていて、パッとしない写真になってしまったので、出しません。




【三島塚原新田・山神社①】

  2021年3月30日に、バイクで、三島市、塚原新田の、「山神社」へ行って来ました。 国道一号線沿いにあります。 西から行くと、箱根の裾野の、並木道を抜けて、一里塚を過ぎ、もうちょっと、登った辺りの左側、つまり、北側に、小山があり、その上に、神社があります。 国一から直接入る道は分からず、旧東海道の方から回り込みました。

≪写真1≫
  境内の横手から、入りました。 ここに至る道は細くて、バイクだから、登って来られましたが、車では無理です。 境内は、二段になっていて、写真でも分かるように、小山の上とは思えないくらい、広いです。 恐らく、人間の手で、平らにしたのでしょう。

  こういう小山は、理由なく出来たわけではなく、たぶん、箱根山が活発に噴火していた頃の、側火山の火口だったんじゃないでしょうか。 小山が出来る程度の噴出物を出して、閉じてしまったわけだ。

≪写真2左≫
  参道側の入り口。 こちらは、徒歩専用です。 参道の両脇は、一般住宅で、道のゆとりは全くないですから、車は、やめた方が無難。 バイクでも、10分以上、停めておくのは、まずいと思います。

≪写真2右≫
  石段の途中にある、鳥居。 石か、コンクリート製。 額には、「山神社」と、あります。

≪写真3≫
  社殿。 村社としては、大きい方。 「疫病終息祈願」の幟旗あり。 山の神に拝んでも、管轄違いかも知れませんが、藁にも縋りたい気持ちは、よく分かります。

≪写真4左≫
  正面の破風に、彩色彫刻がありました。 鳥のようですが、種類までは分かりません。

≪写真4右≫
  側面から見た社殿。 左側が正面、右側が奥です。 拝殿と正殿が一体で、正殿の屋根が、後ろへ流れるように傾斜しています。 珍しい。

≪写真5左≫
  境内の下の段にあった、ベンチ。 こういうキットがあるのか、何を流用した手製なのか、不明。 座面は、プラスチックですが、中に何かしら、硬い物が入っているのだと思います。 ぷらすちっくだけで、この長さでは、折れてしまいますから。

≪写真5右≫
  ちょっと分かり難いですが、境内の下の段の中ほどに、円が作られていました。 たぶん、子供相撲の土俵です。 土を盛らないのは、普段は、邪魔になるからでしょう。




【三島塚原新田・山神社②】

≪写真1左≫
  手水舎なし。 漱盤なし。 しかし、こういう水道の蛇口が、2ヵ所ありました。 流しはないので、ここで、手を洗うと、水が飛び散って、始末の悪い事になります。 水道を引いてあるのに、漱盤を置かないのは、不思議です。 そういえば、狛犬もありませんでした。 石燈籠は、何組かありました。

≪写真1右≫
  境内の下の段に停めた、EN125-2A・鋭爽。 何を写したのかというと、後席のステップです。 折り畳み式。 私は、一人でしか乗らないので、買う前には、外してしまおうと思っていたのですが、現物を見たら、後席ステップのブラケットが、運転者の靴の踵を当てる板になっており、外せませんでした。

  タンデムは、前後共に、数回、経験した事がありますが、見た目ほど、気分がいいものではありません。 特に、排気量が小さいバイクに二人乗ると、ガクンと動力性能が落ちるので、ライディングの楽しみなど、なくなってしまいます。 重さが増えると、スピードが出なくなるのは、誰でも分かる事ですが、感覚的に分かり難いのは、慣性の法則で、ブレーキも利き難くなるという事です。

  「走り屋が、ふだん一人で走りに来る山道へ、友達や彼女を後ろに乗せてやって来た。 ところが、下り坂で、いつもの調子でブレーキングしたら、思うように利かず、コース・アウトして、連れ諸共、崖下へ落ちて行った」というのは、地味に、よくある話。 だからよー、重くなると、加速がし難くなると同時に、減速もし難くなるんだわ。 まあ、死んでから、こんな説明しても、詮ない事じゃがのう。

≪写真2≫
  境内の下の段から、来た方向を見た景色。 この方角だけ、眺望が開けていました。 この辺りは、まだ、旧東海道沿いに、住宅地がありますが、道から離れると、もう、山の中です。 ただし、畑は、所々にあります。

  この後、ほぼ、元来た道で帰りました。

≪写真3左≫
  旧東海道、塚原新田付近の、桜並木。 満開。

≪写真3右≫
  これは、沼津市外原にある、衛生プラント向かい側の桜並木です。 満開。

≪写真4≫
  外原公園の桜。 満開。 今年の花見は、プチ・ツーリングの行き帰りに見た、この程度で、終わりました。




  今回は、ここまで。

  ロストする場合に共通しているのは、事前に、地図をよく調べていないという事です。 大雑把な地図を見て、大体の道順が分ると、「何とか、なりそうだ」と安心してしまって、出かけるのですが、そういう時に、ロストする確率が高くなります。 幹線道路から、細い道路へ曲がる地点では、ネットで見られる詳細な地図で、曲がる交差点の角に、何という建物があるか、そこまで調べておいた方が無難。

  紙の地図は、古いものだと、道路が変わっていたり、建物が変わっていたりして、当てになりません。 大体の目的地を決めるだけなら、紙の方が、見るのに気楽でいいんですが、目的地が決まったら、必ず、ネットの地図で、要所要所を確認しておいた方が、良さそうです。 ほんのちょっとの手間を惜しんで、目的地に着かなかったとなると、出かけたエネルギーがもったいないですから。

  いや、まあ、これは、私自身に向かって、書いているわけですが。

  目的地が、神社である事が多いですが、私は別に、神社ファンとか、社殿マニアとか、鳥居フリークとか、狛犬フェチとか、石燈籠フーリガンとか、そういうタイプではありません。 あちこちに満遍なく散在していて、目的地として都合がいいから、神社が多くなっているだけです。 寺でもいいんですが、寺は、人が住んでいるから、勝手に入り込むのに、些か、抵抗感があります。 その点、神社は、95パーセントくらい、無人なので、気楽なのです。