2021/08/22

セルボ・モード補修 (32)

  車の修理・整備記録のシリーズ。 例によって、補修とは言えない、オイル交換のような、定期整備も、含んでいます。





【ワックスがけ / ヘッド・ライト磨き / 排気口洗浄】

  2021年5月22日に、車の春の手入れに取りかかりました。

≪写真上≫
  この日は、ワックスがけと、ヘッド・ライト磨きをしました。 どちらも、5月と11月、年に2回しか、やりません。

  この写真では分かりませんが、塗装の上面が、もう駄目で、大方、クリアが剥がれてしまっており、ワックスで、無理やり、光らせている有様。 幸い、近寄ってみると、ひどいですが、離れると、あまり、目立ちません。

≪写真中左≫
  今使っているワックス。 父が、トヨタのディーラーからもらったもの。 何年前のものか、分かりません。 半ネリで、まだ、柔らかいです。 どうせ、タダなので、惜しげなく、使っています。

≪写真中右≫
  ソフト99の、メタリック車用コンパウンド。 2016年7月、車を買った直後に買ったもの。 518円でした。 これで、ヘッド・ライトの黄ばみをとっています。 ヘッド・ライトにかけるコンパウンドは、白いものに限ります。 茶色いのをかけると、それが、プラスチックの細かい凹凸に詰まり、逆に、黄ばみがひどくなります。

≪写真下≫
  排気口のメッキ部分。 下の方が黒くなっていたので、ペイント・うすめ液で拭いて、綺麗にしました。 面積的には小さいですが、ここが光っていると、後ろから見た時の印象が、全然、違います。




【オイル交換】

  2021年5月24日に、車のオイル交換をしました。 オイル交換の写真は、何度も出しているので、今回は、テキトーに出します。

≪写真上≫
  まず、少し走ってきて、エンジンを温めておき、戻ったら、大急ぎで、カー・ステップを組み、前輪を載せて、下に潜り、オイルを抜きます。

≪写真中≫
  オイル・パンの後ろについている、ドレン・ボルト。 水平方向を向いているせいで、ボルトを抜くと、廃油が飛び出します。 うまく、オイル・バットに入ってくれるわけがありません。 後ろに吊るしてあるのは、廃油の勢いを止める為の新聞紙ですが、固定が甘いと、廃油の勢いで、跳ね飛ばされてしまいます。 今回も、だいぶ、零してしまいました。

≪写真下≫
  ドレン・ボルトは、17ミリのスパナで回します。 下に並んでいるのは、左から、ドレン・ボルト、使用済みドレン・ワッシャー、新しいドレン・ワッシャー。 一回使ったら、換える方が、無難。 「裏返して、もう一回使う」というのを、ネットで読んだ事がありますが、一度潰れてしまったら、オイル漏れ防止効果が薄くなってしまうので、裏返しにしても、意味はないと思います。

  オイル交換の途中に、タイヤの空気圧を、エア・ゲージでみましたが、4輪とも、規定値を割っていませんでした。

  抜き終わったら、ドレン・ボルトを締め直して、新しいオイルを入れます。 去年の11月に買った分が残っていたので、今回の出費はありませんでした。

  廃油は、父の遺品の紙オムツや尿漏れパッドに浸みこませて、燃やすゴミに捨てました。 紙オムツ・尿漏れパッドは、まだまだ、あります。 父のお金で買った物なので、オイル交換のたびに、父に感謝しています。 もっとも、この車自体が、父を病院へ送迎する為に、買ったものだったのですが。 あれからもう、5年も経ってしまったか・・・。




【エアコン・オイル/ガス追加充填】

  車のエアコンが、冷えなくなってしまいました。 前回、ガスを追加したのが、去年(2020年)の8月で、こんなに早く減ってしまうとは、予想外でした。

  私だけなら、エアコンなしでも、どうにでもなりますが、母を乗せる為に所有しているような車なので、そうも行きません。 やむなく、追加充填する事にし、アマゾンで、ガスとオイルの缶を買いました。 2021年6月13日に、オイルが先に届き、14日に、ガス3本セットが届きました。 15日に、追加充填作業を行ないました。

  エアコン・ガスは、「HFC-134a」で、一時期の車種にのみ使われていたもの。 今の車では、ガスの種類が変わっていて、この作業はできません。 該当する車種をもっている人で、自分でやりたいという人は、ネットで検索すれば、詳しいやり方を書いてあるサイトが、すぐに見つかりますから、そちらを参考にして下さい。

≪写真1≫
  銀色の太い缶が、ガス。 薄緑色の小さい缶が、オイルです。 ガスは、3本セットで、1900円。 オイルは、543円。 ゲージ付きエアコン・ホースは、2018年の7月に買ったもので、1790円でした。 他に、工具は不用。 あと、雑巾とタオルを使いました。

≪写真2≫
  まず、前側のナンバー・プレートを外しました。 「L」ポートが、この裏にあるので、接続する時に、配管が曲がらないように、この穴から手を入れて、支える為です。 「L」ポートの位置は、車種によって異なりますから、ナンバー・プレートを外す必要がない場合もあります。

≪写真3左≫
  ナンバー・プレートが付く辺りの裏側を、上から覗いています。 灰色のキャップが被さっているのが、「L」ポートですが、この写真だけでは、分かりませんな。 右の写真と比べれば、位置が分かると思います。

≪写真3右≫
  エアコン・ホースを接続した様子。 ホース端の金具を、指先で引っ張ったまま、押し込むと、カチッと嵌まります。 これ接続をする前に、逆の端に、オイルやガスの缶を付けておかなければなりません。 そうしないと、ガスやオイルが、空気中に、ダダ漏れに漏れてしまいます。

  「L」ポート側を接続した後、ホースの缶側を、一瞬、緩めて、ホース内の空気を抜きます。 一瞬といっても、「プシュッ!」という実感がなかったら、0.5秒くらいかけても構いません。

  車のエンジンをかけ、エアコンをかけ、窓を全開にします。 (もし、「L」ポート側に接続する時に、エンジン周辺で、邪魔になる配管を外した場合、それを元に戻してから、エンジンをかけます)。 ホースの、缶側の針(ゲージの針ではなく、本物の針)を下ろして、缶の口に穴を開け、針を上げると、追加充填が始まります。

≪写真4左≫
  まず、オイルを追加充填。 オイルは、配管の微細な隙間を塞ぐ効果もあるようですから、理屈上の順序は、こちらが先になります。 でも、どちらが先でも、大きな問題はないらしいです。

  追加充填が終わったら、「L」ポート側を外してから、缶を外します。 その逆をやると、ダダ漏れになります。

≪写真4右≫
  次に、ガスを追加充填。 オイルもガスも同じですが、缶が冷たくなって来るので、両掌に包んで振り、温めてやります。 冷たさがなくなり、軽くなったら、終了。 ガスを入れ終わった後、ゲージの針が、青領域に入っていたら、OK。 それより少なかったら、もう一本という事になりますが、私は、一度に一本しか、入れた事がありません。 ジェネレーターが動いている時と、止まっている時で、針の位置が異なりますが、高い位置になった時に、青領域に入っていれば、充分なようです。


  こんな大雑把な説明では、全く足りないので、自分でもやりたいという人は、くれぐれも、専用のサイトを読んでからにして下さい。 ちなみに、追加充填後、充分に、冷えるようになりました。 だけど、この作業、何度やっても、何となく、不安ですな。

  ところで、この作業で味を占め、「もっと冷えるようにしてやろう」と、エバポレーターの洗浄に手を出す人がいるようですが、素人の手に負える作業ではないので、絶対、やらない方がいいです。 洗浄剤が乾ききらず、黴が生えて、車内が黴臭くなる事があるとの事。 そうなったら、もう、直せません。




【木目オーディオ枠/シフト・インジケーター・カバー】

  2021年3月頃から、ヤフオクに出ていた、セルボ・モード用の木目部品ですが、オーディオ枠の外し方が分かったので、いよいよ、落札し、手に入れました。 「オーディオ枠」、「シフト・インジケーター・カバー」、「ホーン・パッド」、「エアコン吹き出し口・中央」の4点で、2000円。 送料873円で、計2873円。 6月20日に落札し、オンライン決済で支払い、22日には、届きました。 交換作業は、23日に行ないました。

≪写真1左≫
  ダンボール箱で届きました。 宅配便の配達員は、マスクを正しく装着しているから、安心できます。 もちろん、私もマスクを着けて、受け取りました。

≪写真1右≫
  一点ずつ、プチプチ・ビニールで包まれています。 丁寧な梱包で、大変、ありがたいです。 ヤフオクの取引相手も、こういう、しっかりした出品者ばかりなら、いいのですが。

  この内、当座、使うのは、「オーディオ枠」、「シフト・インジケーター・カバー」だけです。 「エアコン吹き出し口・中央」は、すでにあるので、予備に回します。 「ホーン・パッド」は、セルボ・クラシックのマークが入っているので、すぐに付ける気はないです。 いずれ、出番があるかもしれません。

≪写真2左≫
  使う2点だけ、梱包を解きました。 「オーディオ枠」は、新品同様。 触る所ではないから、キズがつかないのでしょう。

  一方、「シフト・インジケーター・カバー」は、表面のこすりキズや、一部、深いキズがありました。 こすりキズの方は、コンパウンドをかけたら、消えました。 艶がなくなってしまいましたが、ワックスをかけたら、復活しました。 深いキズは、小さいので、気になるほどではありません。

  この2点の木目部品ですが、セルボ・モードでも、セルボ・クラシックでも、オプション部品でして、世に出回った数が、大変、少ないようです。 ヤフオクにも、一年に一回くらいしか、出て来ません。 二年くらい前までは、出て来れば、すぐに落札されてしまいましたが、車本体の所有者が減ったせいか、今では、なかなか、入札者がいない様子。 そのお陰で、私が買えたわけですが。

≪写真2右≫
  オーディオ枠の、ノーマルと、木目。 形は、全く同じです。 下側を、ビス2本で留めてあるだけ。 それを外せば、上側は、浅い爪で引っ掛けてあるだけなので、簡単に外せます。

≪写真3左≫
  シフト・インジケーターのビフォー写真。 そのまんま、真っ黒です。 気が滅入る。 別に、部品を外して、交換するわけではなく、この上に、木目カバーを被せるだけです。 木目カバーは、一見、左右対称のようですが、実は、向きがあります。 仮り当てしてみると、インジケーターの隠れ方が変わるので、すぐに分かります。 木目カバーの裏には、両面テープが貼ってあって、まだ、粘着力がありそうだったので、そのまま貼りました。 もちろん、その前に、ペイントうすめ液で、インジケーターの表面を脱脂しました。

≪写真3右≫
  木目カバーを取り付けました。 オーディオ枠に比べると、小品なので、あまり、期待していなかったんですが、視界に入る面積が大きいせいか、木目化の効果は、こちらの方が、ずっと高かったです。 2012年の暮れまで、うちにあった、亡き父の最後の車、コロナ・プレミオが、これと同じように、シフト・インジケーターが木目だったのを思い出しました。 思わず、泣けて来る・・・。

≪写真4左≫
  オーディオ枠のビフォー写真。 真っ黒。 気が滅入る。

≪写真4右≫
  木目オーディオ枠に交換しました。 こちらは、想像していたより、ずっと、地味な印象。 角度的に、目に見える部分の面積が小さく、しかも、下向きで、暗くなるので、パッとしないのです。 うーむ・・・、しかし、ここだけ、黒というのも、変だしなあ。 これでいいんでしょう、きっと。

≪写真5≫
  左側から撮った、ダッシュ・ボードと、センター・コンソールの全景。 やはり、オーディオ枠が、目立ちませんな。 3年前に、自分で塗り直した、灰皿の色が明る過ぎるのが目立ちますが、市販のスプレーでは、これより暗い灰色がないので、致し方なし。 この灰皿の為だけに、スプレー・ガンなんて買えません。 物が小さ過ぎて、塗装工場に頼むのも、お門違いな感じがします。 色を作ってもらうことになるので、安くはないはず。 気軽に頼んで、「ン万円です」とか言われたら、卒倒してしまいます。

  これで、ダッシュ・ボードと、センター・コンソールの木目部品は、全て揃いました。 他に、ドアのスイッチ・ベースや、ベゼルにも、木目部品があるらしいのですが、まず、ヤフオクに出て来ないと思うので、諦めています。

  そうそう、ダッシュ・ボードの上に付ける、時計にも、木目のがありましたっけ。 しかし、それは、ヤフオクに出て来ても、買う気がないです。 電波時計ではないから、合わせるのが面倒、という理由で。 ちなみに、この写真の、センター・コンソールの前の方に置いてある銀色の物は、電波置き時計です。 ズレないように、小さい面積の両面テープで、軽く固定してあります。 乾電池で動く置き時計の方が、遥かに、扱いが楽です。 月日や、気温も分かりますし。




【オーディオの外し方】

≪写真1≫
  ラジオが不調で、ラジカセ・デッキを交換しようかと思い立ち、とりあえず、外し方を調べてみました。 その後、ラジオが復調したので、結局、交換は取り止めにしましたが、デッキの外し方は分かったから、書いておきます。 といっても、もはや、セルボ・モードを所有している人は、ほとんど、いないから、参考にもならないか・・・。

  ちなみに、このラジカセ・デッキは、クラリオンの、「PS-9923G」という製品。 前面のデザインが全く同じでも、品番が違うものが、何種類かあるようです。 ヤフオクに、1000円~3000円くらいで出てるのを見つけましたが、ほぼ、同じ歳月を経ているものなので、買った時に完全動作しても、いつまでもつかは、分かりません。 結局、電子機器だと、無限に壊れないというものは、ないんですな。 もっとも、ラジカセが復調しなかったら、そんな物と分かっていても、買ったと思いますけど。

  この写真のデッキは、液晶ディスプレイが、車を買った時から、イカれていて、バック・ライトは点くものの、何も表示されません。 受信しているラジオ局が、AMかFMかも分からない有様。 カセットの方は、使った事がないです。 車内で音楽を聴く習慣がないもので。

  「それなら、ラジオだけの物に換えてしまえば?」と思うかも知れませんが、ラジオだけのものは、ヤフオクに、古い品が出ておらず、新しい品は、配線コネクターのピン数が違っていて、おいそれとは付けられないのです。 また、ラジオだけだと、スピーカー一体型が普通でして、ドアのスピーカーが、無用の長物になってしまうのも、残念なところ。

  余談は、このくらいにしておいて、デッキの外し方に行きましょうか。

≪写真2≫
  まず、オーディオ枠を外します。 別に、灰皿を外す必要はないですが、外しておいた方が、安心して作業できるかも知れません。 下の方を覗き込んで、黄色い○のビスを、2本抜きます。 オーディオ枠の、下の方を持ち上げ、手前に引く感じで、カチャカチャやっていれば、上側は、浅い爪でひっかかっているだけなので、すぐに、外れて来ます。 落として、オーディオ枠そのものや、センター・コンソールにキズをつけると、つまらないので、センター・コンソールの上に、タオルでも被せておけば、良いと思います。

≪写真3≫
  オーディオ枠を外すと、デッキの前面が露出します。 左右を留めている、青い○のビス、2本を抜きます。 先に外したビスと、混ざらないように、別の場所に別けておいた方が良いです。 以下、ビスの扱いは同様。

≪写真4≫
  下の方で、白い○のビス、2本を抜きます。 次に、センター・コンソールの前端にある、赤い○のビス、1本を抜きます。 これで、デッキが抜けて来ます。 

  センター・コンソール前端のビスは、中に隠れている三角形の金属部品の下の点を留めるようになっていて、白赤のビス3本を外すと、この三角形の部品も外れてしまいます。 デッキを取り外す時には、それでいいのですが、デッキを取り付ける時には、三角形の部品を、予め、白い○のビス、2本で、デッキ・ブラケットに取り付けてから、センター・コンソール前端のビス孔の所へ、差し込むようにセットすると、うまく行きます。

  写真が大雑把なので、これだけでは分からないかも知れませんが、現車で、分解しながら見ていけば、分かり易いと思います。 デッキを脱着するだけなら、センター・コンソールを外す必要はないです。 上述したように、センター・コンソールにキズがつかないように、タオルを被せておくと良いです。




  以上です。

  今回は、久々に、木目部品を買ったので、割と華やかな組写真が混じる事になりました。 木目部品に交換するのは、完全に見てくれの問題なので、浪費になるのではないかと、ためらわれたのですが、シフト・インジケーター・カバーを付けたのは、大正解で、気分的に非常に良い効果を齎しました。 黒い部品ばかり見ていると、気分が憂鬱になってしまってねえ。 見てくれを変える効果も、馬鹿になりませんな。

  最後の、オーディオの外し方の記事は、セルボ・モードか、セルボ・クラシックを所有している人にしか意味がないので、そうでない方々は、読み飛ばしてください。 なに? そういう事は、先に書け? もっともですな。 申し訳ない。

  車の分解の仕方は、分からない事の方が、ずっと多いので、ネット上で読む、ちょっとした情報でも、貴重になります。 私自身、他の人が書いた記事を読んで、辛うじて分かったという経験が多いですから、恩返しのつもりで、自分が知っている事を書いた次第。