2021/10/03

EN125-2A補修 ⑩

  プチ・ツーリングに愛用しているバイク、EN125-2A・鋭爽の補修の記録です。 どうも、夏になると、あちこち、不具合が増える傾向があります。 バイクは、車と比べると、故障し易いと思いますが、剥き出しになっている部分が多いお陰で、修理もし易いです。 いや、もちろん、故障なんて、しないに越した事はないですけど。





【空気圧調整】

  5月24日に、車のオイル交換をし、ついでに、タイヤの空気圧もみたのですが、ついでのついでに、バイクのタイヤの空気圧もみました。

≪写真上≫
  後輪タイヤを測る為に、50センチくらい、前に出しました。 どうせ、車を前に出してあるから、バイクも出し易いです。

  空気圧は、1割くらい、減っていました。 半年で、1割なら、異常というほどではありません。 空気圧の規定値は、一人乗りで、前輪1.75Kgf/cm2、後輪2.0Kgf/cm2。

≪写真下≫
  これが、後輪のタイヤ・バルブ。 車と同じ、米式バルブですが、長さや形状が、少し違っています。 キャップも、一般的な米式バルブのものではありません。




【ブレーキ・キャリパー手入れ】

  バイクのブレーキが、かけると、ガクンガクンするようになりました。 ネットで調べたら、キャリパーのピストンが脂切れを起こしている可能性があると分かったので、7月5日に、分解して、様子を調べ、7日に、もう一度、分解して、給脂しました。 写真は、7日のものです。

≪写真1左≫
  前ブレーキ。 2ポット・キャリパーです。 パッドが、パッド・ピンで留められているので、キャリパーをフォークから外す前に、パッド・ピンを緩めておく必要があります。 抜いてしまっても、問題なし。 この写真では、分かり難いですが、右の方にある、「-」のネジの奥に、パッド・ピンがあります。

≪写真1右≫
  普通のマイナス・ドライバーでは、回し難くて、こういう工具を使いました。 父のドリル・セットに入っていた、マイナス・ビットと、ダイソーの、Lレンチを組み合わせたもの。

≪写真2左≫
  これが、マイナスで回す、キャップ・ネジ。 パッド・ピン本体は、軽く締めて、このキャップで、抜け落ちて来ないようにしているのだと思います。 パッド・ピンの写真を撮り忘れましたが、金属の丸棒の片端の径が大きくなっていて、ネジが切ってある部品です。 それは、ヘキサゴン・レンチで回します。

≪写真2右≫
  外した、キャリパー。 パッドも、外した状態です。 ピストンは、かなり、汚れています。

≪写真3左≫
  パッド。 まだ、半分くらい、残っています。 私の使用頻度では、3年くらいは、楽に、もつと思います。 孔が開いている耳が、パッド・ピンが通る所。

≪写真3右≫
  パッドと、シム。 以前乗っていたセローのブレーキには、シムは、ありませんでした。 セルボ・モードの前ブレーキには、付いていましたねえ。

≪写真4左≫
  ブレーキ用のグリスを買うほどの事ではないと思い、手持ちの汎用グリスを、パッドとシムの間に塗りました。

≪写真4右≫
  ピストンの方は、556を拭いた上で、汎用グリスを、周囲に塗っておきました。 本来なら、パーツ・クリーナーで、汚れを落とすのだそうです。 次に分解する時には、そうします。

≪写真5左≫
  ピストンを押し込んで、パッドの間を広くしないと、ディスクに入って行きません。 ピストンを押し込む為の、専用工具が売っていますが、うちにはないので、水道管用の、こういう工具を使いました。 うまく、挟めさえすれば、いとも容易に、ピストンを押し込む事ができます。 パッドを外した状態で使います。

≪写真5右≫
  これは、後輪のキャリパー。 本来、EN125-2Aの後輪ブレーキは、ドラムですが、前の持ち主が、ディスクに交換してありました。 かなり、お金をかけたんじゃないでしょうか。 こちらも、2ポットですが、前側とは、明らかに、形状が違います。

  パッド・ピンのキャップ・ネジが、「-」ではなく、ヘキサゴンになっていました。 キャップ・ネジは外れたのですが、中の、パッド・ピンのヘキサをナメてしまい、外せませんでした。

  キャリパーを外して、ピストンを見てみたら、こちらは、ほとんど、汚れがなかったので、556だけ吹いておきました。 当座は、それでいいのですが、もし、パッドを交換する時が来たら、パッド・ピンの外し方を、考えなければなりませんな。 頭が痛い。 しかし、パッドの残量と、私の使用頻度から考えて、バイクを手放すまで、パッド交換の機会は訪れないかも知れません。


  で、手入れ後ですが、ガクンガクンはなくなりました。 ただし、前ブレーキが、妙に重くなってしまいました。 使えない事はないですけど。




【ブリダー・キャップ購入・取付】

≪写真1≫
  7月7日に、バイクのブレーキを手入れした時に、後輪キャリパーのブリダー・キャップが、壊れているのに気づきました。 分かり難いですが、一番左端の、出っ張った所に被さっている、ゴムのキャップです。 あちこち、切れています。

  ヤフオクで探したら、「4個入り 292円、送料込み」という品が出ていたので、7月13日に、競らずに落札しました。 オンラインで支払って、翌日、発送され、15日には届きました。 大変、礼儀正しい出品者で、驚きました。

≪写真2左≫
  定形外郵便。 この写真では、隠してしまっていますが、宛名部分が濡れても滲まないように、文字の上から、セロハン・テープを貼ってありました。 細かい、気配りですな。

≪写真2右≫
  開いたら、茶封筒でした。 この写真では、読み取れませんが、出品者は、事業者のようで、社名が印刷してありました。 白い紙に、英文で、送り状。 その下の小さいビニールに入っているのが、ブリダー・キャップ4個。

≪写真3≫
  壊れたのと、買った新品を並べてみました。 たぶん、全く同じ物です。 壊れた方は、連結部分が、欠けています。 キャップ部分も切れていて、辛うじて、くっついていただけ。

≪写真4≫
  16日、プチ・ツーリングに行く前に、取り付けました。 環の部分が捻れないように気をつけただけで、補修というほどの作業ではないです。


  儲け度外視で、安く譲ってくれた出品者に、感謝しないわけにはいきません。 アマゾンだと、1個で、178円でしたから、4個で、292円が、いかに安いかが分かります。 ブリダー・キャップは、落下留めがなくても、問題ないと思いますが、キャップだけの品だからと言って、安いわけではないです。




  今回は、ここまで。

  この頃までは、まだ、大した事ではなかったのです。 ブレーキが、ガクンガクンするのは、不快でしたけど、かからないわけではないから、致命的な故障というわけではなかったし。 次回紹介分から、故障の重大度が上がります。 乞う御期待。 む・・・、期待するような事でもないか。 いやいや、人の不幸を喜ぶのは、人間の本性だから、やはり、乞う御期待と言うべきでしょう。