EN125-2A補修 ⑪
プチ・ツーリングに愛用しているバイク、EN125-2A・鋭爽の補修の記録です。 今回は、バッテリー交換が入るので、おお事です。 突如、セルが回らなくなると、顔色真っ青になりますな。 バイクに乗らなくても、車で経験がある人は、多いと思います。
【バッテリー交換】
2021年8月11日に、プチ・ツーリングから帰ってきて、家の近くのゴミ置き場の前にバイクを停め、新たに設置されたゴミの籠を撮影したのですが、その後、キーを回したら、エンジンがかかりません。 近かったので、その場は、押して帰りましたが、家で試しても、かかりませんでした。 セルが、ウンともスンとも言わないのです。
これは、バッテリーが寿命を迎えた可能性が高いです そういえば、ここ数回のプチ・ツーで、ヘッド・ライトが、妙に暗くなっていました。
≪写真1≫
これが、私が中古バイクを買った時から付いていた、メンテナンス・フリーの密閉型バッテリー、「スーパー・ナット SB-7A」。 アマゾンで調べたら、ほぼ同じ物が、4400円でした。 高いな。 ちなみに、標準のバッテリーは、開放型です。 以前の持ち主が、交換してあったわけです。
≪写真2≫
父の遺品のチャージャー(充電器)です。 これに、スーパー・ナットを繋ぎ、3時間、充電しましたが、バイクに載せて、キーを回したところ、「カクン」という音がするだけで、やはり、セルは回りませんでした。 いよいよ、バッテリーが死んでいる可能性が高い。
≪写真3左≫
アマゾンで売っている互換品で、密閉型の一番安い品を買いました。「パーフェクト・パワー PB-7A」。 3350円。 8月12日に注文し、14日には届きました。 元箱をプチプチ・ビニールで包んだだけの簡易梱包です。 「天地無用」、「取扱注意」の貼り紙があります。
≪写真3右≫
本体と、元箱。 取説はなく、送り状が入っていました。 充電済みの商品ですから、そのまま積めます。 バッテリーの中には、自分で液を入れ、充電してから使うタイプもあります。
≪写真4≫
雨天が続いて、なかなか、作業できず、17日に、ようやく、搭載しました。 右側のサイド・カバーを外した状態です。
スーパー・ナットとは、端子の幅が違っていたのですが、前の持ち主が、プラグ金具を、すでに開いてあって、何の加工もせずに取り付けられました。 つまり、最初に付いていたバッテリーは、端子幅が狭く、その後、最低一回は、端子幅が広いバッテリーを積み、その時に、プラグ金具を開いた。 更に、バッテリーが交換され、私の所に来た時には、端子幅が狭いバッテリーが載っていたというわけですな。
キーを回したら、セルが回り、エンジンがかかりました。 しかし、この後、プチ・ツーリングへ出かけたところ、ヘッド・ライトの不調は直っていませんでした。 家に戻って、エンジンをかけない状態で、ヘッド・ライトを点けたり消したりしていたら、なんと、バッテリーが上がってしまいました。 また、セルが回りません。 痛恨のミス!
下ろして、チャージャーに繋ぎ、3時間、充電。 バイクに積み直して、キーを回したのですが、セルは、「コン!」と言うだけで、やはり、回りません。 顔色、真っ青! 充電されてないのです。 新品のバッテリーなのに、チャージャーで充電できないのは、おかしい。
チャージャーに、セル・スタート機能があったのを思い出し、プレハブ離屋から、電源コードを延ばして、バッテリーをバイクに載せたまま、繋いで、かけたら、かかりました。 セルが壊れていないのは、確かです。 このまま、バイク本体の発電器で充電したいところですが、近所迷惑なので、1分くらいで、切りました。
もしや、繋ぎ方に手順があるのかと思って、チャージャーの取説を読んだところ、手順は間違っていませんでした。 ところが、「故障かと思ったら」のページに、「容量21Ah以下のバッテリーには、充電できない」とあるのを見つけ、バッテリーを見たら、8Ahではないですか。 おっと、ビックリ! 対象外のバッテリーだったのです。
チャージャーを外しても、セルは回り、エンジンはかかりました。 多少は、充電されたわけですが、おそらく、1分間かけた間に、バイク本体の発電器から、充電されたのでしょう。 ほんのちょっとの違いで、セルが回るか回らないかが、変わるのだと思われます。
バイクのバッテリー用の、小さいチャージャーを買おうかと思いましたが、そんな物に頼っていたのでは、正常なバッテリーとは言えないので、やめました。
次のツーリングでは、チャージャーのセル・スタート機能を使わなくても、エンジンがかかったので、そのまま出かけ、20キロ走って、充電して来ました。 新品のバッテリーですから、バイクに積んで走っていれば、常に、バイク内の発電器で充電されるわけで、エンジンをかけずに、ヘッド・ライトを点けるような真似をしなければ、バッテリーが上がる事はないのです。
【ヘッド・ライト・バルブ交換】
2021年8月17日に、バイクのバッテリーを交換したのですが、点いているのか点いていないのか分からないヘッド・ライトの明るさは、変わりませんでした。 で、以前の持ち主が換えてあった、LEDバルブには見切りをつけ、切れていれば一目で分かる、ハロゲン球に戻す事にしました。 以下、その顛末です。
≪写真1左≫
これが、付いていた、LEDバルブ。 何も記されていません。 同じ物を探そうかと思いましたが、規格の手がかりがないのが主な理由で、その気が失せました。
ちなみに、EN125-2Aの、標準バルブは、「H4BS 12V 35/35W」という、ハロゲン球です。 日本では、手に入れ難いらしいですが、そもそも、私のバイクは、以前の持ち主が、「H4BS」を「H4」に変えてしまっているので、たとえ、手に入ったとしても、取り付けようがありません。
≪写真1右≫
「H4」というと、一昔前の、車やバイクのヘッド・ライトは、大抵、その規格でした。 普通は、「H4 12V 60/55W」ですが、それを付けると、元が、35W用の配線なので、耐えられない恐れがあります。
で、アマゾンで探してみたら、「H4 12V 35/35W」というのがありました。 これなら、行けそうです。 1個、301円でしたが、2000円縛りがあり、バルブ3個と、あと、パーツ・クリーナー2本、ブレーキ・フルード1本を一緒に買って、送料を無料にしました。
23日に注文し、24日に届きました。 アマゾンの厚紙封筒です。 手渡し。
≪写真2左≫
「バイク・パーツ・センター」の箱に入っていました。 たぶん、その会社が輸入している製品なのだと思います。
≪写真2右≫
箱を開けると、こういう状態。 ガラス部分は、素手で触ると、寿命が短くなるといいます。 筒状のスポンジを被せてあるのは、接触防止と、緩衝材を兼ねているんでしょう。
≪写真3左≫
スポンジの筒を外すと、こんな感じ。 外見は、「H4 12V 60/55W」のバルブと、変わりません。
≪写真3右≫
ソケットに差し込む部分。 脚が三枚あります。 ハイ/ローの切り替えがあるから、端子が三つ必要なわけだ。
≪写真4左≫
刻印に、「MICHIBA H4 12V 35/35W 2101」と、あります。
「MICHIBA」というのは、どこの会社なのか、不明。 「山本電気」というモーター製造会社に、「MICHIBA」というブランドがありますが、それは、道場六三郎さんの名を冠した台所用品のブランドらしく、バルブと関係は遠そうです。
ちなみに、中国語のピンイン表記でも、「MI CHI BA」は、ありうる綴りです。 漢字がどれかは、分かりませんが。
≪写真4右≫
届いたその日に、取り付けました。 バイクのヘッド・ライトを分解した様子。 バルブを換えるだけなら、ビス2本外すだけなので、簡単です、 前輪の泥除けの上に、タオルを敷き、その上に、レンズ・反射板ユニットを置いています。
≪写真5左≫
ゴム・カバーを外すと、「H4」用の、ソケットが見えます。 黄色いのです。 以前の持ち主が、付け変えたもの。 バルブは、弾力のある針金(バネ)で固定されています。 外し方・付け方は、猿でも分かる難易度ですが、念の為、外す前に、写真を撮っておいた方がいいです。
ちなみに、この写真では、バルブの上下を間違って、取り付けられています。 正しくは、台座の突起が、上1、下2。 刻印がある場合、正しく読めるのが、正しい向きです。 普通は、正しい向きでなければ、付かないようになっているから、悩む必要はないのですが、私のバイクは、「H4BS」から、「H4」に変えたものなので、逆でも付いてしまうのです。
≪写真5右≫
点灯してみました。 さすが、35Wだけあって、暗い。 しかし、点いているのが、はっきり分かる点、イカれたLEDバルブより、ずっと、いいです。 私は、夜は乗らないので、実用的な明るさは、必要ありません。 他者から見た時、点いている事が分かればいいのです。
ハイも、ローも、同じ35Wですが、反射板に当たる光源の向きが変わる事で、照射角度が変わって来ます。 どちらになっていても、35W以上、消費しないのは、安心ですな。
【前ブレーキ手入れ】
ヘッド・ライトのバルブと一緒に、パーツ・クリーナーを買ったので、前ブレーキの洗浄をやり直しました。 8月25日の事。
≪写真1左≫
注文は、23日で、一緒でしたが、品目別に発送され、パーツ・クリーナー2本は、25日に届きました。
ダンボール箱入り。 隙間は、白い紙をくしゃくしゃにして、埋められていました。
≪写真1右≫
AZ社の、「PA-001 パーツクリーナー650ml Y011」 249円が、2本で、498円。 ホーム・センターで売っているものより、缶の丈が短いですが、このくらいの方が、使い易いです。
≪写真2≫
作業中の写真を撮り忘れました。 これはもう、組み直した後です。 外れないボルトが、また増えてしまい、パッドを付けたままで、ピストンに、パーツ・クリーナーを吹きつけました。 どんどん、整備不能になる箇所が増える。 まあ、バイクを手放すまで、パッドは交換しない可能性が高いから、いいんですが。
パーツ・クリーナーは、何でも落ちるというわけではないんですな。 やはり、ペイントうすめ液と、似たようなものか。 できるだけ、綺麗にし、あとは、556を吹いておきました。
≪写真3≫
ピストンの洗浄の後、ブレーキ・レバーの軸に、シリコン・スプレーを吹きました。 これは、とある質問掲示板に出ていた、恐ろしくフランクな回答を参考にしたもの。
「分解なんて、大袈裟な事しなくても、レバーの軸に、シリコン・オイルでも吹いとけば、いいんじゃね?」
という感じ。 私が質問したわけではないので、「ぶぶ、ぶ無礼千万!」などと、机を叩いたりはしません。 それどころか、「もしや、効くのでは?」と思って、試してみたのです。
そしたら、効きましたよ。 ピストンの洗浄が効いたのか、レバー軸にシリコンが効いたのか、判然としませんが、とにかく、スムーズに、ブレーキがかかるようになりました。 何でも、参考にしてみるものですな。
≪写真4左≫
SKプランニング社の、「シリコン・スプレー 420ml」。 税込み、178円。 この写真は、2017年7月に買ったものですが、2020年8月、車のタイヤ交換で使い切ってしまい、2本目を買いました。 潤滑の他、プラスチック部品の艶出しなど、用途は多いです。
≪写真4中≫
アマゾンの2000円縛りを突破する為に、ブレーキ・フルードも、一緒に注文しました。 これは、27日に届きました。 小さいダンボール箱で、隙間は、白い紙をくしゃくしゃにして、埋められていました。
≪写真4右≫
古河薬品工業の、「KYK ブレーキフルード BF-3 500ml」。 688円。 「BF-3」は、かつて、「DOT3」と呼ばれた規格です。
といっても、バイクのブレーキ・フルードを交換する気はないです。 車の方のブレーキ・フルードが、冬場になると、足りないという、警告ランプが点いてしまうので、少し足そうというのが、目的。
今回は、ここまで。
バッテリーは、完全に、かからなくなる前でも、かかり難くなって来たら、要警戒なので、「予め、次のを買っておけばいいのでは?」と思うところですが、「かかり難い状態のまま、一年もってしまった」などというケースもあるので、予備のバッテリーが、出番のないまま終わるという、最悪の結果になる事もあり、それを避けようとすると、結局、寿命切れの時の混乱は、避けられない傾向があります。
他に、不調なところがないのに、セルが回らなくなった場合、バッテリーの寿命が、最大の疑わしい点になりますが、バッテリーが、まだ新しいのに、そうなってしまった場合、レギュレーターなど、他の部品が壊れた可能性もあって、素人では、手に負えない恐れがあります。 プロの整備士でも、疑わしい点を、一ヵ所ずつ、確認して行く以外に手がないので、最終的に、工賃が、ン万円になる事も覚悟しておかねばなりません。 バッテリーを交換しただけで、復調したのなら、安く上がって、幸運だったと喜ぶべきでしょう。
安いバッテリーに交換して、すぐに、セルが回らなくなった場合、「やっぱり、安物は駄目だな」という結論に短絡する人が多いですが、初期充電が必要なのに、しなかったとか、バッテリー以外の部品に問題があったとか、実に、様々な原因が考えられるので、ネット通販のレビューに、「不良品! 買ってはいけない!」などと書いてあっても、鵜呑みにするのは、よくありません。 大雑把に言って、評価者の数が、30を超えていて、星が、4つ以上付いていたら、普通の信用度の製品だと判断すべきでしょう。
新品のバッテリーを上げてしまった後、アマゾンで、バイク・バッテリー用のチャージャーを吟味したのですが、家電製品の、ACアダプターみたいな、ささやかなもので、700円からありました。 千円というのが、評価がいいですが、2000円縛り、あり。 テスターを合わせれば、2000円になりますが、8月は、お金を使い過ぎている事もあり、あまり気が進みませんでした。 しばらく、考えていて、ある事に気づきました。
「チャージャーに頼って、車やバイクを維持するのは、本道ではない」
という事です。 私は、免許を取ってから、35年間、切れ目なく、車かバイクに乗っていますが、チャージャーに頼ったのは、バッテリーが死んでしまった時だけです。 全て合わせても、ほんの数日の事で、それ以外の歳月は、チャージャーとは全く無縁に過ごして来ました。 普段、使うようなものではないのです。
チャ-ジャーのレビューを読んでいると、「これさえあれば、安心!」という意見が多いですが、その人達も、軒並み、錯覚を起こしていると思うのです。 そもそも、しょっちゅう、チャージャーを使っているようでは、正常なバッテリーとは言えません。 これまた、錯覚し易い事ですが、バッテリーは、燃料とは違います。 常に、車・バイク本体の発電器で充電し続けているから、電力が減らないのであって、チャージャーで満充電にして、そのつど、使い切るという仕組みではありません。 電気自動車ではないのですから。
という事で、バイク用のチャージャーを買うのは、やめた次第。 その後、バイクの発電器で充電して、普通に走っています。 早まって、買わなくて良かった。
ヘッド・ライト・バルブですが、EN125-2Aの場合、とにかく、LEDバルブに交換している人が多い。 ネット上に出ている例では、交換していない人が、ほとんど、いないという有様です。 しかし、その人達がみな、電気の知識があるかというと、そんな事は全然ないのであって、「H4のソケットを買って、線を繋ぎ換えれば、OK」などと、恐ろしいまでに、事を単純に考えている人が、少なからずいる模様。
H4のソケットに換えた後、LEDバルブを付けるから、普通、35W以下になり、問題が起こらないわけですが、H4のソケットを見ている内に、ムラムラと、ムラ気が起こって、「昔、車用に買った、H4のハロゲン・バルブが残っているから、それを使ってしまおう」などと、「60/55W」のバルブをつけたりすると、いとも容易に、火が出てしまうんですわ。
ハロゲン球でなくても、H4のLEDバルブにも、いろいろ、あるようで、規格が分からないまま、テキトーに買って付けたら、火が出たというケースもあるらしいです。 で、「安物は駄目だな」で済ましてしまうわけですが、そーではない、あなたが、間違った品を買ったのだ。 外見が全く同じで、規格が違うなんて製品は、LEDバルブでは、いくらもある様子。
私自身、電気の知識がないから、やらないのですが、ネット情報で、「他の人がやっているから、自分も・・・」という程度の発想で手を出すのは、あまりにも危険です。 電気知識がある人は、基本的な事は、わざわざ書かないので、肝心なところが説明されていない恐れもあります。 見た目で判断できないのは、ウィルスも、電気も同じ事。
電源が乾電池の、玩具や、プラ・モデルではないのですから、感電や火事を起こさないように改造するには、専門知識が必要になります。 最低限、工業高校の電気科、もしくは、自動車科を出ているくらいの人でなければ、バイク・車の電気系統を弄るのは、やめておいた方がいいと思います。 理屈が分からないまま、上っ面のやり方だけ真似て、悪い結果にならないとは思えません。
逆に、電気知識がある人達は、一般人が、どれほど、電気に無知かを知らないのです。 だから、「このくらいの改造なら、誰にでもできると思いますよ」などと、気軽に書く。 何をおっしゃる、兎さん。 電圧と電流の区別もつかない人間に、電気回路なんか、弄れる道理がありますまい。
そもそも、「そんなに明るくしなくても・・・」と、思うのですがねえ。 バイクを、通勤・通学に使っている人達は、夜に乗る場合もあるわけで、ヘッド・ライトを明るくしたいという気持ちは分かります。 しかし、ヘッド・ライトの明るさが、是非とも必要かというと、そんな事はないです。 たとえば、周囲に灯りが全くない、山中、原野、田園の道を走る場合、どんなに明るいヘッド・ライトを点けていたとしても、見える範囲が限られているので、怖くて、速度が出せなくなります。 危険を感じる能力が低い人は別として、普通の人なら、速度を落とします。
では、幹線道路では、夜でも、速度を落とさずに走れるのはなぜか? それは、街灯や、他の車のライトがあるからに他なりません。 極端な事を言うと、街なかで、まだ店が開いているような時間帯なら、ヘッド・ライトを点け忘れていても、普通に走れます。 夜中でも、街灯があれば、多少、速度は控え目にするにせよ、危険を感じる事は、まず、ないです。 怖いのは、周囲や警察から、無灯火を指摘される事の方です。
ヘッド・ライトの力なんて、そんなものなんじゃないでしょうか。 通勤経路になる道は、ほとんどが幹線道路で、街灯があるわけですが、そういう道なら、ハロゲンの35Wでも、55Wでも大差ないです。 LED化したがる人というのは、実質的な明るさの違いより、「とにかく、どこか弄りたい」とか、「ちょっと、明るくしてみたい」とか、そういった、欲望の方が強いのでしょう? そんな事で、電気系統のバランスを崩すのは、危険な遊びだと思いますぜ。
【バッテリー交換】
2021年8月11日に、プチ・ツーリングから帰ってきて、家の近くのゴミ置き場の前にバイクを停め、新たに設置されたゴミの籠を撮影したのですが、その後、キーを回したら、エンジンがかかりません。 近かったので、その場は、押して帰りましたが、家で試しても、かかりませんでした。 セルが、ウンともスンとも言わないのです。
これは、バッテリーが寿命を迎えた可能性が高いです そういえば、ここ数回のプチ・ツーで、ヘッド・ライトが、妙に暗くなっていました。
≪写真1≫
これが、私が中古バイクを買った時から付いていた、メンテナンス・フリーの密閉型バッテリー、「スーパー・ナット SB-7A」。 アマゾンで調べたら、ほぼ同じ物が、4400円でした。 高いな。 ちなみに、標準のバッテリーは、開放型です。 以前の持ち主が、交換してあったわけです。
≪写真2≫
父の遺品のチャージャー(充電器)です。 これに、スーパー・ナットを繋ぎ、3時間、充電しましたが、バイクに載せて、キーを回したところ、「カクン」という音がするだけで、やはり、セルは回りませんでした。 いよいよ、バッテリーが死んでいる可能性が高い。
≪写真3左≫
アマゾンで売っている互換品で、密閉型の一番安い品を買いました。「パーフェクト・パワー PB-7A」。 3350円。 8月12日に注文し、14日には届きました。 元箱をプチプチ・ビニールで包んだだけの簡易梱包です。 「天地無用」、「取扱注意」の貼り紙があります。
≪写真3右≫
本体と、元箱。 取説はなく、送り状が入っていました。 充電済みの商品ですから、そのまま積めます。 バッテリーの中には、自分で液を入れ、充電してから使うタイプもあります。
≪写真4≫
雨天が続いて、なかなか、作業できず、17日に、ようやく、搭載しました。 右側のサイド・カバーを外した状態です。
スーパー・ナットとは、端子の幅が違っていたのですが、前の持ち主が、プラグ金具を、すでに開いてあって、何の加工もせずに取り付けられました。 つまり、最初に付いていたバッテリーは、端子幅が狭く、その後、最低一回は、端子幅が広いバッテリーを積み、その時に、プラグ金具を開いた。 更に、バッテリーが交換され、私の所に来た時には、端子幅が狭いバッテリーが載っていたというわけですな。
キーを回したら、セルが回り、エンジンがかかりました。 しかし、この後、プチ・ツーリングへ出かけたところ、ヘッド・ライトの不調は直っていませんでした。 家に戻って、エンジンをかけない状態で、ヘッド・ライトを点けたり消したりしていたら、なんと、バッテリーが上がってしまいました。 また、セルが回りません。 痛恨のミス!
下ろして、チャージャーに繋ぎ、3時間、充電。 バイクに積み直して、キーを回したのですが、セルは、「コン!」と言うだけで、やはり、回りません。 顔色、真っ青! 充電されてないのです。 新品のバッテリーなのに、チャージャーで充電できないのは、おかしい。
チャージャーに、セル・スタート機能があったのを思い出し、プレハブ離屋から、電源コードを延ばして、バッテリーをバイクに載せたまま、繋いで、かけたら、かかりました。 セルが壊れていないのは、確かです。 このまま、バイク本体の発電器で充電したいところですが、近所迷惑なので、1分くらいで、切りました。
もしや、繋ぎ方に手順があるのかと思って、チャージャーの取説を読んだところ、手順は間違っていませんでした。 ところが、「故障かと思ったら」のページに、「容量21Ah以下のバッテリーには、充電できない」とあるのを見つけ、バッテリーを見たら、8Ahではないですか。 おっと、ビックリ! 対象外のバッテリーだったのです。
チャージャーを外しても、セルは回り、エンジンはかかりました。 多少は、充電されたわけですが、おそらく、1分間かけた間に、バイク本体の発電器から、充電されたのでしょう。 ほんのちょっとの違いで、セルが回るか回らないかが、変わるのだと思われます。
バイクのバッテリー用の、小さいチャージャーを買おうかと思いましたが、そんな物に頼っていたのでは、正常なバッテリーとは言えないので、やめました。
次のツーリングでは、チャージャーのセル・スタート機能を使わなくても、エンジンがかかったので、そのまま出かけ、20キロ走って、充電して来ました。 新品のバッテリーですから、バイクに積んで走っていれば、常に、バイク内の発電器で充電されるわけで、エンジンをかけずに、ヘッド・ライトを点けるような真似をしなければ、バッテリーが上がる事はないのです。
【ヘッド・ライト・バルブ交換】
2021年8月17日に、バイクのバッテリーを交換したのですが、点いているのか点いていないのか分からないヘッド・ライトの明るさは、変わりませんでした。 で、以前の持ち主が換えてあった、LEDバルブには見切りをつけ、切れていれば一目で分かる、ハロゲン球に戻す事にしました。 以下、その顛末です。
≪写真1左≫
これが、付いていた、LEDバルブ。 何も記されていません。 同じ物を探そうかと思いましたが、規格の手がかりがないのが主な理由で、その気が失せました。
ちなみに、EN125-2Aの、標準バルブは、「H4BS 12V 35/35W」という、ハロゲン球です。 日本では、手に入れ難いらしいですが、そもそも、私のバイクは、以前の持ち主が、「H4BS」を「H4」に変えてしまっているので、たとえ、手に入ったとしても、取り付けようがありません。
≪写真1右≫
「H4」というと、一昔前の、車やバイクのヘッド・ライトは、大抵、その規格でした。 普通は、「H4 12V 60/55W」ですが、それを付けると、元が、35W用の配線なので、耐えられない恐れがあります。
で、アマゾンで探してみたら、「H4 12V 35/35W」というのがありました。 これなら、行けそうです。 1個、301円でしたが、2000円縛りがあり、バルブ3個と、あと、パーツ・クリーナー2本、ブレーキ・フルード1本を一緒に買って、送料を無料にしました。
23日に注文し、24日に届きました。 アマゾンの厚紙封筒です。 手渡し。
≪写真2左≫
「バイク・パーツ・センター」の箱に入っていました。 たぶん、その会社が輸入している製品なのだと思います。
≪写真2右≫
箱を開けると、こういう状態。 ガラス部分は、素手で触ると、寿命が短くなるといいます。 筒状のスポンジを被せてあるのは、接触防止と、緩衝材を兼ねているんでしょう。
≪写真3左≫
スポンジの筒を外すと、こんな感じ。 外見は、「H4 12V 60/55W」のバルブと、変わりません。
≪写真3右≫
ソケットに差し込む部分。 脚が三枚あります。 ハイ/ローの切り替えがあるから、端子が三つ必要なわけだ。
≪写真4左≫
刻印に、「MICHIBA H4 12V 35/35W 2101」と、あります。
「MICHIBA」というのは、どこの会社なのか、不明。 「山本電気」というモーター製造会社に、「MICHIBA」というブランドがありますが、それは、道場六三郎さんの名を冠した台所用品のブランドらしく、バルブと関係は遠そうです。
ちなみに、中国語のピンイン表記でも、「MI CHI BA」は、ありうる綴りです。 漢字がどれかは、分かりませんが。
≪写真4右≫
届いたその日に、取り付けました。 バイクのヘッド・ライトを分解した様子。 バルブを換えるだけなら、ビス2本外すだけなので、簡単です、 前輪の泥除けの上に、タオルを敷き、その上に、レンズ・反射板ユニットを置いています。
≪写真5左≫
ゴム・カバーを外すと、「H4」用の、ソケットが見えます。 黄色いのです。 以前の持ち主が、付け変えたもの。 バルブは、弾力のある針金(バネ)で固定されています。 外し方・付け方は、猿でも分かる難易度ですが、念の為、外す前に、写真を撮っておいた方がいいです。
ちなみに、この写真では、バルブの上下を間違って、取り付けられています。 正しくは、台座の突起が、上1、下2。 刻印がある場合、正しく読めるのが、正しい向きです。 普通は、正しい向きでなければ、付かないようになっているから、悩む必要はないのですが、私のバイクは、「H4BS」から、「H4」に変えたものなので、逆でも付いてしまうのです。
≪写真5右≫
点灯してみました。 さすが、35Wだけあって、暗い。 しかし、点いているのが、はっきり分かる点、イカれたLEDバルブより、ずっと、いいです。 私は、夜は乗らないので、実用的な明るさは、必要ありません。 他者から見た時、点いている事が分かればいいのです。
ハイも、ローも、同じ35Wですが、反射板に当たる光源の向きが変わる事で、照射角度が変わって来ます。 どちらになっていても、35W以上、消費しないのは、安心ですな。
【前ブレーキ手入れ】
ヘッド・ライトのバルブと一緒に、パーツ・クリーナーを買ったので、前ブレーキの洗浄をやり直しました。 8月25日の事。
≪写真1左≫
注文は、23日で、一緒でしたが、品目別に発送され、パーツ・クリーナー2本は、25日に届きました。
ダンボール箱入り。 隙間は、白い紙をくしゃくしゃにして、埋められていました。
≪写真1右≫
AZ社の、「PA-001 パーツクリーナー650ml Y011」 249円が、2本で、498円。 ホーム・センターで売っているものより、缶の丈が短いですが、このくらいの方が、使い易いです。
≪写真2≫
作業中の写真を撮り忘れました。 これはもう、組み直した後です。 外れないボルトが、また増えてしまい、パッドを付けたままで、ピストンに、パーツ・クリーナーを吹きつけました。 どんどん、整備不能になる箇所が増える。 まあ、バイクを手放すまで、パッドは交換しない可能性が高いから、いいんですが。
パーツ・クリーナーは、何でも落ちるというわけではないんですな。 やはり、ペイントうすめ液と、似たようなものか。 できるだけ、綺麗にし、あとは、556を吹いておきました。
≪写真3≫
ピストンの洗浄の後、ブレーキ・レバーの軸に、シリコン・スプレーを吹きました。 これは、とある質問掲示板に出ていた、恐ろしくフランクな回答を参考にしたもの。
「分解なんて、大袈裟な事しなくても、レバーの軸に、シリコン・オイルでも吹いとけば、いいんじゃね?」
という感じ。 私が質問したわけではないので、「ぶぶ、ぶ無礼千万!」などと、机を叩いたりはしません。 それどころか、「もしや、効くのでは?」と思って、試してみたのです。
そしたら、効きましたよ。 ピストンの洗浄が効いたのか、レバー軸にシリコンが効いたのか、判然としませんが、とにかく、スムーズに、ブレーキがかかるようになりました。 何でも、参考にしてみるものですな。
≪写真4左≫
SKプランニング社の、「シリコン・スプレー 420ml」。 税込み、178円。 この写真は、2017年7月に買ったものですが、2020年8月、車のタイヤ交換で使い切ってしまい、2本目を買いました。 潤滑の他、プラスチック部品の艶出しなど、用途は多いです。
≪写真4中≫
アマゾンの2000円縛りを突破する為に、ブレーキ・フルードも、一緒に注文しました。 これは、27日に届きました。 小さいダンボール箱で、隙間は、白い紙をくしゃくしゃにして、埋められていました。
≪写真4右≫
古河薬品工業の、「KYK ブレーキフルード BF-3 500ml」。 688円。 「BF-3」は、かつて、「DOT3」と呼ばれた規格です。
といっても、バイクのブレーキ・フルードを交換する気はないです。 車の方のブレーキ・フルードが、冬場になると、足りないという、警告ランプが点いてしまうので、少し足そうというのが、目的。
今回は、ここまで。
バッテリーは、完全に、かからなくなる前でも、かかり難くなって来たら、要警戒なので、「予め、次のを買っておけばいいのでは?」と思うところですが、「かかり難い状態のまま、一年もってしまった」などというケースもあるので、予備のバッテリーが、出番のないまま終わるという、最悪の結果になる事もあり、それを避けようとすると、結局、寿命切れの時の混乱は、避けられない傾向があります。
他に、不調なところがないのに、セルが回らなくなった場合、バッテリーの寿命が、最大の疑わしい点になりますが、バッテリーが、まだ新しいのに、そうなってしまった場合、レギュレーターなど、他の部品が壊れた可能性もあって、素人では、手に負えない恐れがあります。 プロの整備士でも、疑わしい点を、一ヵ所ずつ、確認して行く以外に手がないので、最終的に、工賃が、ン万円になる事も覚悟しておかねばなりません。 バッテリーを交換しただけで、復調したのなら、安く上がって、幸運だったと喜ぶべきでしょう。
安いバッテリーに交換して、すぐに、セルが回らなくなった場合、「やっぱり、安物は駄目だな」という結論に短絡する人が多いですが、初期充電が必要なのに、しなかったとか、バッテリー以外の部品に問題があったとか、実に、様々な原因が考えられるので、ネット通販のレビューに、「不良品! 買ってはいけない!」などと書いてあっても、鵜呑みにするのは、よくありません。 大雑把に言って、評価者の数が、30を超えていて、星が、4つ以上付いていたら、普通の信用度の製品だと判断すべきでしょう。
新品のバッテリーを上げてしまった後、アマゾンで、バイク・バッテリー用のチャージャーを吟味したのですが、家電製品の、ACアダプターみたいな、ささやかなもので、700円からありました。 千円というのが、評価がいいですが、2000円縛り、あり。 テスターを合わせれば、2000円になりますが、8月は、お金を使い過ぎている事もあり、あまり気が進みませんでした。 しばらく、考えていて、ある事に気づきました。
「チャージャーに頼って、車やバイクを維持するのは、本道ではない」
という事です。 私は、免許を取ってから、35年間、切れ目なく、車かバイクに乗っていますが、チャージャーに頼ったのは、バッテリーが死んでしまった時だけです。 全て合わせても、ほんの数日の事で、それ以外の歳月は、チャージャーとは全く無縁に過ごして来ました。 普段、使うようなものではないのです。
チャ-ジャーのレビューを読んでいると、「これさえあれば、安心!」という意見が多いですが、その人達も、軒並み、錯覚を起こしていると思うのです。 そもそも、しょっちゅう、チャージャーを使っているようでは、正常なバッテリーとは言えません。 これまた、錯覚し易い事ですが、バッテリーは、燃料とは違います。 常に、車・バイク本体の発電器で充電し続けているから、電力が減らないのであって、チャージャーで満充電にして、そのつど、使い切るという仕組みではありません。 電気自動車ではないのですから。
という事で、バイク用のチャージャーを買うのは、やめた次第。 その後、バイクの発電器で充電して、普通に走っています。 早まって、買わなくて良かった。
ヘッド・ライト・バルブですが、EN125-2Aの場合、とにかく、LEDバルブに交換している人が多い。 ネット上に出ている例では、交換していない人が、ほとんど、いないという有様です。 しかし、その人達がみな、電気の知識があるかというと、そんな事は全然ないのであって、「H4のソケットを買って、線を繋ぎ換えれば、OK」などと、恐ろしいまでに、事を単純に考えている人が、少なからずいる模様。
H4のソケットに換えた後、LEDバルブを付けるから、普通、35W以下になり、問題が起こらないわけですが、H4のソケットを見ている内に、ムラムラと、ムラ気が起こって、「昔、車用に買った、H4のハロゲン・バルブが残っているから、それを使ってしまおう」などと、「60/55W」のバルブをつけたりすると、いとも容易に、火が出てしまうんですわ。
ハロゲン球でなくても、H4のLEDバルブにも、いろいろ、あるようで、規格が分からないまま、テキトーに買って付けたら、火が出たというケースもあるらしいです。 で、「安物は駄目だな」で済ましてしまうわけですが、そーではない、あなたが、間違った品を買ったのだ。 外見が全く同じで、規格が違うなんて製品は、LEDバルブでは、いくらもある様子。
私自身、電気の知識がないから、やらないのですが、ネット情報で、「他の人がやっているから、自分も・・・」という程度の発想で手を出すのは、あまりにも危険です。 電気知識がある人は、基本的な事は、わざわざ書かないので、肝心なところが説明されていない恐れもあります。 見た目で判断できないのは、ウィルスも、電気も同じ事。
電源が乾電池の、玩具や、プラ・モデルではないのですから、感電や火事を起こさないように改造するには、専門知識が必要になります。 最低限、工業高校の電気科、もしくは、自動車科を出ているくらいの人でなければ、バイク・車の電気系統を弄るのは、やめておいた方がいいと思います。 理屈が分からないまま、上っ面のやり方だけ真似て、悪い結果にならないとは思えません。
逆に、電気知識がある人達は、一般人が、どれほど、電気に無知かを知らないのです。 だから、「このくらいの改造なら、誰にでもできると思いますよ」などと、気軽に書く。 何をおっしゃる、兎さん。 電圧と電流の区別もつかない人間に、電気回路なんか、弄れる道理がありますまい。
そもそも、「そんなに明るくしなくても・・・」と、思うのですがねえ。 バイクを、通勤・通学に使っている人達は、夜に乗る場合もあるわけで、ヘッド・ライトを明るくしたいという気持ちは分かります。 しかし、ヘッド・ライトの明るさが、是非とも必要かというと、そんな事はないです。 たとえば、周囲に灯りが全くない、山中、原野、田園の道を走る場合、どんなに明るいヘッド・ライトを点けていたとしても、見える範囲が限られているので、怖くて、速度が出せなくなります。 危険を感じる能力が低い人は別として、普通の人なら、速度を落とします。
では、幹線道路では、夜でも、速度を落とさずに走れるのはなぜか? それは、街灯や、他の車のライトがあるからに他なりません。 極端な事を言うと、街なかで、まだ店が開いているような時間帯なら、ヘッド・ライトを点け忘れていても、普通に走れます。 夜中でも、街灯があれば、多少、速度は控え目にするにせよ、危険を感じる事は、まず、ないです。 怖いのは、周囲や警察から、無灯火を指摘される事の方です。
ヘッド・ライトの力なんて、そんなものなんじゃないでしょうか。 通勤経路になる道は、ほとんどが幹線道路で、街灯があるわけですが、そういう道なら、ハロゲンの35Wでも、55Wでも大差ないです。 LED化したがる人というのは、実質的な明るさの違いより、「とにかく、どこか弄りたい」とか、「ちょっと、明るくしてみたい」とか、そういった、欲望の方が強いのでしょう? そんな事で、電気系統のバランスを崩すのは、危険な遊びだと思いますぜ。
<< Home