2008/05/18

生きる目標

  人間、生きていく上で何が大切だといって、目標こそ大切なものはないと、最近つくづく思います。 ≪将来何になる≫とか、≪ライフワーク≫といった、長いスパンの目標も必要ですが、それが無い場合には、≪その日一日の予定≫という短射程な目標でも、何かしら確保していないと、あれよあれよという間に、虚しさの淵へ落ち込んでしまいます。

  私の場合、今年の春連休は十日あったのですが、借りていた本を読み終えたり、バイクのオイル交換をしたり、ちょっとしたツーリングに出かけたりと、前半で予定していた事をやりつくしてしまうと、何もする事がなくなってしまいました。 仕方ないので、午前中は犬の散歩、午後は自転車で路上観察、夜はテレビとネット、と同じパターンを繰り返して過ごしていたんですが、さすがに三日も四日も続くと、うんざりして来ます。 休みは本来楽しむ為にあるのに、出かけるたびに、「なんで、俺ゃ、こんな事しなきゃならんのだ?」と自問しているようでは、本末転倒ですな。

  買いたい物が無いというのが痛いです。 欲しい物が無いんですよ。 とりわけ、ここ半年ばかり、電気製品に対する欲求がゼロになり、「連休になったら、○○を買おう」という目標が立てられなくなってしまったのです。 ≪地デジ付きHDDビデオ≫は、いずれ買わなければならないわけですが、今買う理由はありません。 だって、買い替えたからって、見れる番組は同じだものね。 他に一度でも欲しいと思ったことがあるものというと、自室専用の掃除機とか、自分用のミシンとか・・・・ああ、下らない! そんなもの、いらんいらん! 部屋が狭くなるだけだ! もう、電気製品方面は絶望的だな。

  写真趣味は続いているから、デジカメを買い換えるというのはいかが? ダメダメ、壊れたのならいざ知らず、充分な性能の物が正常に使えるのに、なぜ買い換える必要があるのよ。 一眼デジカメなど、言語道断! つい先日も、イベント会場で、一眼デジカメに300ミリ・ズームをつけた母親が、手持ちで子供を撮影している光景を見ましたが、あれは、一種の悲劇でしたね。 あんなダンベルみたいに重い器材で撮影して、ブレないわけがないんですよ。 でも、当人は、「一眼レフだから、いい写真が撮れるはずだ」と信じて疑わないんでしょう、きっと。 無知とは恐ろしい。 逆に言うと、無知であれば、一眼デジカメを買えるわけで、その点は羨ましい。

  こうして考えると、「何かを買いたい」という欲望は、人間が日々を生きていく上で、重要な目標になっているんですねえ。 もっとも、何でもいいから買えばいいというわけではなく、靴下だの、トランクスだの、耳栓だの、生活必需品を買っても、ちっとも面白くありません。 以前、100円ショップに様々な種類のマグカップが並んでいるのを見て、「週に一つずつ買っていけば、安価で且つ見栄えのするコレクションになるのでは?」と妄想した事がありますが、すぐに吹き払いました。 そんな物、置く所無いっつーのよ!


  目標を、買物だけに限定するのはいけませんな。 他の方面も探ってみましょうか。 望み薄だけど。

  擬古文ですが、ネット上に擬古文で会話できる相手が存在しない事が分かってから、かなり熱が冷めました。 自分一人だけで書いていても、面白くも何とも無いですからねえ。 実は、試しに、花や動物の写真に擬古文の解説をつけたブログを作ってみたんですが、かれこれ一ヶ月ばかり運営しているにも拘らず、お客が一人も来ません。 ブログ・センターがあって、新着更新が表示されるのに、誰もアクセスしてこないというのは、凄いよね。 ああ、ちなみに、≪ウェブリブログ≫の無料サービスを利用したんですがね。 ≪ヤフー・ブログ≫にも、路上観察のブログを持っていますが、そちらは、更新した時だけとはいえ、人が来ますから、≪ウェブリブログ≫の、「だ・れ・も・こ・な・い」という状態には、落胆を通り越して、薄気味悪さすら感じました。 センターが利用者から、完全に無視されているのかな? コメントやトラックバックが入らないのは好都合だけれど、閲覧者そのものがゼロというのは、問題でしょう。 何の為にブログをやっているのか、分からないではないですか。

  自分で運営するより書きこみに行く方が、こちらのペースで会話ができるので気が楽なわけですが、最初の内、ひたすら相手を誉め続けなければいけないのは苦痛ですなあ。 いや、誉める所があるから、書きこもうと思うわけで、初回と二回目くらいはネタがあるんですよ。 ところが、三回四回と重なる内に、目尻が引き攣ってくるのです。 何かしらコンテンツが更新されていれば、感想も書けますが、日記の更新だけで、しかも、その中身が、「今日、○○へ、噂の△△を食べに行った。 まいう~!」とかいうレベルだと、感想の書きようがねーわなー。 だーから、ブログのコメントは書き難いんですわ。 それでいて、一生懸命書いた所で、レスはお座なりなお礼の言葉が並ぶだけだし。

  しかし、ネットという道具、もっと有効に使う方法が無いもんですかねえ。 個人サイトは死んでる、ブログは独り言だらけ、公共掲示板はキチガイの巣、企業サイトは自慢話ばっかり、ニュースは不愉快、ろくなものがありません。 ≪プロフ≫が流行っているそうですが、他人のプロフィールになんぞ全く興味がない私としては、何が面白いのかさっぱり分かりません。 自分の事を書けば、誰かが興味を持ってくれると思ってるんでしょうか? 馬鹿だねえ、他人から見れば、あんたはただの他人なんだから、興味なんか湧くものかね!

  ありきたりの極みですが、テレビに面白い番組があれば、「ああ、来週はどうなるのかな」と、結構いい目標になるんですがねえ。 今期は、ドラマでは、≪パズル≫が、≪トリック≫の焼き直しとはいえ、まあまあ楽しめます。 ≪猟奇的な彼女≫も、引き伸ばしの弊害が出ているとはいえ、そこそこ面白い。 ≪絶対彼氏≫は、アイデア倒れか。 アニメでは、≪マクロスF≫が、久々のハイ・クオリティー作品で、大変ありがたい。 ≪潜脳調査室≫と≪秘密≫も、学生以上向けに徹していて、見応えあり。 ≪×××HOLiC◆継≫も、前作に引き続き、魅力ある作品になっています。 前期は、深夜アニメが全滅状態でしたから、今期はいい方なんでしょうねえ。

  ちなみに、≪ヤッターマン≫は、どんな話を作っていいのか見失ってしまったらしく、すでに迷走状態。 本来、子供向けの作品なのに、パロディーだけで乗り切ろうとしても無理ですって。 ≪名探偵コナン≫は、一刻も早く打ち切った方がいいですな。 もう、アニメ作品としては、搾りカスです。 ≪コード・ギアスR2≫、もう勘弁してくれ、サンライズよ。 おまいら、一体、何が作りたいんじゃ? サンライズといえば、≪ガンダム00≫の打ち切りは、終った後で知って、大笑いしました。 冒頭の五回まで見て、「こ~んなの、面白くなるわけが無い!」と見限って、それ以降放ったらかしておいたんですが、まさか、半分で切られてしまうとはねえ。 ガンダムで中途打ち切りになったのは、≪ガンダムX≫以来でしょう。

  お、話題がずれた。 スカ・アニメの吊るし上げではなく、テレビ全般の話でした、失敬失敬。 ドラマ/アニメ以外の番組というと、バラエティーですが、ここ一年ばかりの間に、凄まじい勢いで、タレント・クイズ・パラエティーで埋め尽くされてしまいました。 しかも、博識を競う本来のクイズ番組ではなく、各種検定の問題集を馬鹿タレントにやらせて、馬鹿な回答ぶりを嘲るという趣旨の番組ばかり。 ≪知性を装った下劣さ≫とは、この種の番組の事をいうのでしょう。 馬鹿がうつりそうなので、一本も見ていません。 ≪IQサプリ≫は、習慣でまだ見ているんですが、さすがにネタ切れなのか、昨今はクイズよりゲームに比重が移ってしまい、めっきり面白くなくなりました。

  ≪世界遺産≫だの、≪世界の絶景≫だのといった番組もやたらと増えましたが、もうほとんどの名所を見尽くしてしまって、全然感動しなくなりました。 厳しいのは、どうしても、≪遺跡≫が多くなる為に、「所詮、昔の栄華。 もう終わったこと」という虚しさが拭えない点です。 エジプトやマヤの文明がどんなに興味深くても、それらを作り出した当時の人達はもういないわけで、熱中するにも限度があるというわけです。 遺跡を見て、≪もののあはれ≫は感じても、「チチェン・イッツァのピラミッドは凄いなあ。 よーし、来週も頑張って働こう」という思考展開には、無理があるでしょう? 廃墟をいくら見ても、未来は明るくならんのよ。


  やれやれ、こうやって書いている内に、何か面白そうな目標を思いつくかと思ったんですが、結局何も出ませんでした。 それでも、生きて行かなければならないのは、辛い所ですな。 しっかし、大地震で、今この瞬間にも瓦礫の下で人が死んでいるというのに、こんな事を呑気に書いている自分にも、呆れ果てる物がありますな。 こういう時には、生きているだけでもありがたいと感謝すべきなのでしょう。