2008/05/21

震災真っ最中

  四川省の大地震。 基本的に、時事ネタは、ある程度、事件・事故の経過が掴めてから、≪後出し≫する形で触れる事にしているのですが、ニュースを見ていて、鶏冠に来る事態が頻発し、黙っていると精神衛生によくないので、途中を承知で書く事にしました。 ただし、平日に書いているので、短いです。

  日本の救助チームは、つい数日前に行ったと思ったら、もう帰って来てしまったんですなあ。 最初から、やけに人数が少ないので、どういう活動ができるのか疑問に思っていたんですが、どうやら、市街地の建物倒壊現場にだけ対応したチームだったようで、土砂崩れの現場では、救助の依頼を断る場面もあったらしいです。 人数が少ない上に重機なども持っていないので、大掛かりな作業ができないのは分かりますが、それでは一体何の為に行ったのか、根本的な疑念が湧きます。 そんな特殊なチームでなくても、消防や警察から有志を募って、千人くらい送った方が、瓦礫や土砂を取り除ける単純労働だけでも、ずっと役に立ったでしょうに。

  入れ替わりに現地入りした日本の医療チームは、現地側から依頼された大病院での活動を断り、「もっと被災地の前線に入れて欲しい」と要望して、未だに行き先が決まっていないとか。 そういう態度もどうかと思います。 大病院に日本の医師が入れば、病院の医師が前線に行くゆとりも出来るわけで、直接だろうと間接だろうと、救助に貢献する事に変わりはありますまい。 あれこれ揉めている内にも時間はどんどん経って行きます。 災害現場に於いては、現地の指示に従わない外国チームなど、邪魔なだけです。 これでは、支援に行っているのか、妨害に行っているのか、分からないではありませんか。

  被災地では、まだ余震が続く、≪震災の真っ最中≫なのであって、外国の救助チームの都合に合わせて、活躍の場を用意するようなゆとりが無いのは当然です。 阪神淡路の時を思い出してみれば、発生から9日目では、まだ道路も通れない、ぐちゃぐちゃの状態だったではありませんか。 日本のマスコミの報道の仕方を見ていると、まるで、「中国側の受け入れ態勢が悪いから、日本チームが思うように活躍できないのだ」と言わんばかりですが、馬鹿も状況を考えて言うべきです。 外国チームの受け入れ態勢が行き届くほどゆとりがあれば、そもそも外国チームの助けなど必要ないわ!

  でかい事ばかり言って、もし、日本で同規模の地震があった時に、日本政府やマスコミが、どんな対応を取るか、今から楽しみです。 家を失う者が500万人も出たら、具体的にどうするつもりなんでしょうねえ? 「とりあえず、学校へ避難して・・・」と、みんな漠然と思っているんでしょうが、その学校が倒壊しているのでは、避難する場所もありません。 日本の場合、震源地が海底なら津波が襲ってきますし、未だに木造軸組み建築が主流ですから、大火災が起これば、救助どころではなくなってしまいます。 政府はお手上げ、マスコミにできる事といったら、ヘリコプターを飛ばして上空から絶叫中継するだけ。 いやはや、今から混乱ぶりが目に浮かぶようです。

  阪神淡路の大被害で、日本の耐震神話は完膚無きまでに叩きのめされたはずなんですが、歳月が流れる内に、またぞろ馬鹿ウイルスが息を吹き返して来たようで、新聞紙上やニュース番組で、「耐震対策が進んでいる日本では、こういう被害は・・・」式の戯言を抜かす、大馬鹿学者・キチガイ自称識者どもが、ちらほら出て来ました。 経験から断言しますが、その種の言動を取る人間は、100%信用できませんから、名前を控え、顔を覚えておいて、今後は何を言っていても無視するようにした方がいいです。

  一方、日本政府が国内の学校校舎の耐震補強対策に乗り出したという話は、実に適切な対応だと思います。 他国の教訓に謙虚に学ぶ姿勢は、高く評価できます。